9 / 43
第1章
9
しおりを挟むお祖父様の家に移って1ヶ月が経った、いきなり行ったので私の部屋は準備されてないと思っていたけど、お祖父様の家には私がいつでも避難できるように、私の部屋が用意されていた。
私の部屋はこれぞお姫様の部屋って感じだ。
私は可愛いものや小さいものが大好き、部屋のバルコニーからは、お祖母様が丹精込めて育てているバラ園が一望出来る。
お祖父様とお祖母様の出逢いは王宮のバラ園だったみたいで、プロポーズもバラ園でされたと教えて貰ったことがある。
お祖母様はその時の思い出を大切にしていて、いつでも思い出せるように家にバラ園を作ったと教えてくれた。
アンカース伯爵家の屋敷は周りから薔薇の館と呼ばれている
今、私はバラ園の中心にある東屋でお祖父様が騎士団長だった時の同僚で、当時副団長だったアレン・ロジャース様と、お孫さんのライト・ロジャース様と3人でお茶を楽しんでいる。
今まで私は人との関わりが無かったので、それを心配したお祖父様が元同僚で親友のアレン様にお願いして、ライト様とのお茶会をセッティングしてくれた。
本来なら女性の方がいいのだろうけど、ライト様ならお祖父様も人柄をよく知ってるから、始めての相手に安心だからと決まったみたい
ライト様はとても紳士的な方で話し上手だから、毎回会うのをすごく楽しみにしている
ライト様は私の5つ年上で王太子様の
側近で王太子様の護衛騎士である。
私は将来、お祖父様みたいな騎士に成りたいと言ったら、ライト様は馬鹿にしないで色々アドバイスを貰った。
女騎士は平民が多くて貴族は少ないから目指すなら、王太子妃の護衛騎士を目指すのが良いと言われた。
王太子妃の専属護衛騎士は実力があれば平民でもなれるけど、貴族のマナーをしっかり身に付けてないといけない
平民で完璧に貴族のマナーを身に付けてるものは少ないから、そういう面で考えると貴族の方が有利になる
実力が有るのが前提だけど
お祖父様も騎士に成ることを賛成してくれて、今は少しずつ体を慣らしているところだ
王太子妃は隣国の姫様で私と同じ年齢で、再来年に此方に嫁いで来ることに成っている。
嫁いでくるまでに私は騎士としての実績を作らないといけない、
王太子妃の専属護衛騎士が、何の実績のない新人騎士が簡単に成れるわけがないので、私に残された時間は長いようで短い
だけど今日は私の将来に関わる大切なことが決定する大切な日だ。
私の両親の裁判の判決が最終決定がされる日
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
9,701
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる