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第2章 ざまぁ篇
27.5
アンナside
何で私がこんな汚い所に入れられないといけないの!?
私は何も悪いことしてない!!
全部エレーナのせいよ!!
イワンを奪うのはあんなに簡単だったのに、何処で失敗したの?
イワンもイワンよ!!
私の事をあんなに『好きだ、綺麗だ』って言ってたのに、急に手のひらを返したように、エレーナの方が本当は好きだったなんて言うなんて!!
裏切りよ!!
私を弄んだんだから慰謝料払ってもらうんだから
エレーナのどこがいいのよ!!
さっきもイワン以外の男と食事してたもの、他にもキープしてる男が沢山いるんだわ。
身分を盾に沢山の男達を侍らかしてるのよ。
だから私がイワンを奪ったって言っても、全く悲しそうな顔してなかったのよ。
もしかしたらさっき一緒にいた男が本命だったのかしら?
確かにイワンよりかっこよくて、頼りがい有りそうだったものね
何でみんなエレーナを選ぶのよ!!
あんな女、ただの尻軽女じゃない
私の方が可愛いのに
早くここから出してくれないかしら?
私は公爵家の娘なのにこんな汚い所で過ごさないといけないなんて、屈辱以外のなにものでもないわ
「私は公爵家の娘なのよ!!早くここから出しなさいよ!!お父様に頼んでここに居るみんな処分してやるんだから!!」
「うるせーぞ!!罪人は大人しく判決を待っていろ」
「私に命令していいと思ってるの!!私は公爵家の娘なのよ!!後で後悔することになるわよ!!」
「あぁ、そうですか。言いたいことはそれだけですか~、公爵令嬢なら公爵令嬢らしくしお淑やかに待っていろよ」
なんて奴なの!?
私の事を馬鹿にして!!
絶対に後悔させてやるんだから!!
お父様に頼んでこいつを死刑にしてもらうわ
「先輩、良いんですか?あんなにぞんざいに扱って?もしも本当に公爵令嬢なら俺たちの首が物理的に飛ぶことになりますよ」
「お前は馬鹿か?本当に公爵令嬢ならこんな所に入れられるわけないだろ。それにもしも本当だとしても、こんな底辺の牢屋に入れられるんだ、余程の犯罪を犯したんだよ。親も見放すだろ」
「それもそうですね」
好き勝手言いやがって!!
私が見捨てられる?
そんな訳ないじゃない、私は可愛いのよ、皆に愛される存在なんだから、あの女の父親が見たらすぐに私を娘として引き取るわ
見張りの男達を睨んでると、微かな足音が聞こえてきた
やっとここから出してもらえるのね。
私が捕まったのは何かの間違いだったのよ。
土下座させてやるんだから
「アンナ・コリンズ出ろ。これから取り調べだ」
「はぁ!?取り調べ?私の無実が証明されたんじゃないの!?」
「何を言っている、お前が罪人なのは事実だろ。抵抗しないでついてこい」
おっさんはそう言って、私の腕を掴み引きずるように歩いていく
「離してよ!!私は何も悪くない!!あいつの物は全て私の物なのよ!!だから奪ってやったのよ」
「詳しい話は後で聞いてやる。今は黙ってついてこい」
何よ偉そうに!!
おっさんの癖に私に指図するんじゃないわよ
おっさんに連れてこられたのは、柱1本しかない部屋だった。
柱をよく見ると血が付いている……
「何なのよこの部屋………、気持ち悪いから他の部屋にして頂戴」
「お前に選択権はない」
おっさんはそう言って、私を無理やり柱に括りつけた。
そして鞭を持って私の前に立つ
「何をするの離してよ!?その鞭で何をするつもりよ!!私は12歳の子供なのよ。もしもその鞭で私を打ったりしたら、大勢の人に貴方は子供に乱暴する鬼畜な人だと、言いふらしてやるんだから!!」
「お前が俺からの質問に正直に話したら、痛い思いは一切しないさ。もしも話さなかったり、嘘を付いたら問答無用で鞭で痛めつけるだけだ、俺は子供だからと容赦しないからな」
「そうな!?横暴よ!!私は何も悪いことしてないわ!!これは何かの間違いよ!!私は正真正銘の公爵家の娘よ!!キャーーーー」
おっさんは鞭で私の足元の床を叩きつけた
「次に嘘ついたら体に打ち込むからな、では俺の質問に正直に答えてもらおう、お前が公爵家の娘だと言った相手は誰だ」
「イワンと義姉だけよ。痛い!?」
答えた瞬間に鞭で打たれた
「嘘を付くな、こちらでも調べている。もう1度聞く、誰に自分は公爵家の娘だと偽った」
「い…イワンと義姉と沢山のお店です。お店の数は沢山ありすぎて覚えてないわ」
その後も色々聞かれて、何度も鞭で打たれた。
何故、嘘つくとすぐにバレるのよ
「尋問は以上だ。何か弁明したいことはあるか」
「私のした事の何がいけないの?義姉は私から沢山の物を奪ったのよ。私が義姉の物を奪って何が悪いのよ!!正妻の娘だからって、お父様に嫌われてるのにお父様の娘と公表されて、やっと居なくなったと思ったら、公爵の娘だなんて不公正よ!!」
「くだらんな。恨むなら自分の親を恨め、エレーナ・リーデル公爵令嬢は何も悪くないだろ。お前のはただの逆恨みだ」
そんなの本当は分かってる
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