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第三章 SM少女と予告された事件
第一話 遠野さんのお宅訪問!
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楽しい時間はあっという間に過ぎていくものだ。
遠野さんがオレの家に来てから、六時間が経過した。
さすがに夜も暗くなっており、遠野さんを送って行く事にした。
近所といっても、ブロックが違うからあまり来た事はない。
以前見た時は夕方で、オレの家と同じくらい大きな家だった。
オレの家は、オレの母さんの知り合いが貸してくれた家らしく、大家は同じ敷地内に住んでいる。
若い女性なので、母親や妹とは仲が良い。
しかし、男性嫌いらしく父親以外とは面識がない。
オレの家と張り合うかのように作られた遠野さんの家。
オレの家の外壁は、白と青なのに対し、遠野さんの家の外壁は幻住高校と同じ、白色と褐色の建物だった。
絶対に設計者は同じだろというくらい似ている。
知り合い同士なのだろうか?
遠野さんの家族とも会っておきたい。
オレがそう思ってついて来ると、家の門の所でこう言う。
「ごめん。私のお母さん、今日は料理を作っているの。
あんまり近づかない方が良いと思うの。だから、ここまでで良いよ……」
「いや、門から家まで遠そうだし、荷物を持ってあげるよ。
料理を作っているくらい問題ないだろうし……」
「うん、ありがとう……」
オレが屋敷の敷地内に入り、玄関まで行くと、二人の婦人が出迎える。
白いエプロンと黒いエプロンを付けているが、二人とも若く二十代くらいにしか見えない。遠野さんのお母さんだろうか?
「遠野さんのお母さん達? どちらも金髪だから、親戚かな?」
オレがそう訊くと、遠野さんは小声で答えた。
どうやら彼女達に聞こえるとまずいらしい。
「あっちの白いエプロンをしているのが私のお母さんで、黒いエプロンをしているのが近所のおばさんです」
オレは彼女達を見て驚いた。
特に、黒いエプロンの女性はちょくちょく見かけた事がある気もする。
オレのお母さんの知り合いで、家に来たこともあるが、男と言うことでハブられていた。
まあ、オレの母さんも異常なほど若いけど、この近所にはそういう化粧品でも開発しているのだろうか?
真実は分からないが、女性が若く美しい事は男としても喜ばしい事だ。
その若いお母さん達がオレを見付けて話しかけて来る。
どうやら見付かってしまったようだ。
ヤバいと思われるほどのハイテンションで近付いてくる。
「おお、えるふちゃんの彼氏ですね!
とりあえずこっちに来なさいよ!
今年に入って、私達の料理勝負が引き分け続きなのです!
ここらで、この冷菓さんに屈辱的な敗北を与えてあげたいわ!
料理の審査をお願いしたいです!
何、私の料理の方が絶対に美味しい!
確実に私の勝つ勝負です、私の料理を指名するだけと言う簡単な作業ですよ!」
「あらあら、今年に入って〇勝〇敗四分け。
手加減されていた事にも気付かないなんて、可哀想な人ね。
そこまでの偶然が起こるわけないじゃない。
私があなたのレベルに合わせて料理を作っていたのよ。
まあ、審査員が偶数だったからついつい狙ってしまったの。
でも、あなたが来たから奇数で勝負の決着がつくわ!
そろそろリミッターを外して、圧倒的な実力の差を分からせてあげるわ!
二度とケーキ対決で私に挑んでくる気が起きないようにね!」
オレと遠野さんは無理矢理審査員となり、二人のケーキを試食する事になった。
まあ、デザートがてら食べてみるか……。
それにしても元気なお母さん達だ。
そして、負けず嫌いな上に、ドSっぽい。
あまり関わりたくないなと思いつつも、審査員のテーブルと言う死地に着かされていた。
遠野さんもいるからなんとかなるだろうが、審査に失敗したら刺されそうな勢いだった。
二人共笑っているが、目が真剣勝負を表していた。
素人が踏み込んではいけない世界に、オレは踏み込んでしまったのだ。
「私の強のケーキは、カッテ―ジチーズケーキ!
蜜柑をふんだんに使った贅沢なケーキよ。缶詰って本当に便利!」
最初は黒いエプロンを着たおばさんの料理からだ。
程よい甘さがチーズケーキにマッチしている。これはうまい!
「今日は黒沢さんを徹底的に叩き潰すため、高価ないちごを大量に仕入れました。
いちごのクラフティです。どうぞ、召し上がれ!」
今度は遠野さんのお母さんの料理だ。
しかし、プライドをかけた一戦なのか、どちらも口は笑顔だが目が本気だった。
これは勝敗を決める立場には、絶対に成りたくない。
オレはそう直感する。
まあ、明らかに味で勝敗が決まれば問題はないのだ。
公平に審査をし、勝敗が決まれば文句はないはずだ。
オレは一口食べて、どちらがうまいかを識別する。
うん、無理だった。
ケーキの味は甘いが、どちらも素人が優劣を付けられるほど甘くはない。
もう、好みの問題かなと思い、遠野さんの方を見る。
遠野さんは、オレに小声でこう言う。
「私も舌はそれほど良くはないんです。
あの二人はケーキに関してはプロ級レベル。
しかも、月一で試合をして、未だに向上心が衰えていません。
はっきり言って、私ではどちらが上か決められません。
木霊君はどうですか?」
「オレもどっちが上かまでは……。二つとも美味しいけど……」
「じゃあ、私はお婆ちゃんの方を選ぶんで、木霊君は黒沢さんの方を選んでください。
それで問題はないはずです。
後は、お父さんが決着を付けてくれるはずですから……」
「分かった」
オレは遠野さんの指示通りにした。
二人の女性は、嵐が静まるかのごとく静かになる。
ガックリと肩を落とし、持っていたフォークがテーブルに突き刺さる。
一瞬ヤバい空気だったが、どちらも怒りはないようだ。
偶然、オレの近くに刺さっただけだったのだ。
反対側では、遠野さんサイドのテーブルが同じような状況になっている。
刺さったフォークが一分ほどでは震えて音を立てていた。
「そんな、また引き分けなんて……」
「まだよ! まだマモルさんが残っているわ。
これで決着が付く!」
遠野さんのお母さんは、ご主人と思われる男性を連れて来た。
まあ、三十代くらいの普通の男性だ。
オレとは気が合いそうな感じもする。
オレと目が合い、お互いに挨拶しようとすると、ケーキの審査をさせられ中断する。
「さあ、マモルさん。どっちが美味しいの?」
オレがこれはきつい判決だと思っていると、男性は全くためらうことなく勝敗を告げる。
勝負は一瞬で終わりを迎えたのだ。
「もちろん、愛する妻の作った冷菓の料理が一番さ」
「マモルさん……。嬉しい……」
もうほとんど味の勝負ではなく、愛の差で勝敗が決まった。
お隣の黒沢さんは敗北し、崩れ落ちる。
そこまで落ち込むほどの勝負でもない、というか審査員が悪い。
もっと味の分かる人じゃないと勝敗は決められないだろう。
「うう、結局、最後は愛の差で負けてしまうのね……」
涙を流し、帰って行くお隣の黒沢さん。
それでも、また来月勝負するらしく、再戦を告げていた。
勝った遠野さんのお母さんは、ご主人さんとラブラブモードに入っていた。
どうやら熱い夜が待っているらしい。
十五歳の女子高生が住む家にしては、良い生活環境とは言えそうもないが……。
遠野さんは二人を見送りながら、オレにこう言う。
「本当は、私のお姉さんなら公平な判定を下せる事ができるんです。
でも、今はどこかに出かけていません。
お母さんは、幻住高校の代理理事長をしているので問題ないのですが……。
まあ、夜はうるさいので、遠くの部屋で眠っていますが、本当はちょっと羨ましくもあります」
「まあ、夫婦がラブラブなのは良い事だよね。
若い人にはあんまり良い影響ではないけど……」
「部屋の近くを通りと、ベッドの軋む音と喘ぎ声が聞こえます。
小学生までは、何してるのか分からなかったので隣に寝てましたが、中学になって別の部屋に移動しました。
夫婦では、普通の事なんでしょうけど、さすがに高校生には刺激が強すぎます!」
遠野さんは、そう言いながら気不味そうな表情をする。
さすがに、この状況で長いはし辛い、オレは逃げるようにして屋敷を出ようとする。
何事もなければ、いずれ遠野さんとそういうラブラブな関係に成れるのだろうか?
オレはそう考えながらも帰ろうとする。
男性ならば分かる事なのだろうが、ちょっと女性には知られたくない事になっていた。
これ以上、ここにいるのはいろいろ辛い。
すると、遠野さんが別れ際にこう言った。
「来週の土曜日、都合が良いですか?
一緒に行きたい所があるんですけど……」
これはデートのお誘いか?
そう思ったオレは快く返事をする。
興奮を抑えつつ、なんとか言葉が出た。
「ああ、大丈夫だよ!」
「そうですか、良かった。
部活で静岡に泊まりがけで行くので、都合が悪かったらどうしようかと思っていました」
「え、部活? 鏡野真梨とか、貞先生とかも来るの?」
「はい! ついでに、今週の夕方はファミレスのアルバイトの予定がぎっしり詰まっていますよ。
まだまだ資金が足りないらしくって……。
静岡に行くには、どうしてもアルバイトをしないと行けませんからね!」
オレはそれを聞き落ち込む。
心配した遠野さんがオレにこう尋ねる。
「夕方は予定が大変でしょうか?」
「いや、空いているけど……」
まあ、現実はこんなもんだよな。
オレも旅行に行くお金なんてなかったし、アルバイトするのは仕方ない。
貞先生は、きっと旅行には来ないな。
そう考えていたら、興奮は収まっていた。
遠野さんがオレの家に来てから、六時間が経過した。
さすがに夜も暗くなっており、遠野さんを送って行く事にした。
近所といっても、ブロックが違うからあまり来た事はない。
以前見た時は夕方で、オレの家と同じくらい大きな家だった。
オレの家は、オレの母さんの知り合いが貸してくれた家らしく、大家は同じ敷地内に住んでいる。
若い女性なので、母親や妹とは仲が良い。
しかし、男性嫌いらしく父親以外とは面識がない。
オレの家と張り合うかのように作られた遠野さんの家。
オレの家の外壁は、白と青なのに対し、遠野さんの家の外壁は幻住高校と同じ、白色と褐色の建物だった。
絶対に設計者は同じだろというくらい似ている。
知り合い同士なのだろうか?
遠野さんの家族とも会っておきたい。
オレがそう思ってついて来ると、家の門の所でこう言う。
「ごめん。私のお母さん、今日は料理を作っているの。
あんまり近づかない方が良いと思うの。だから、ここまでで良いよ……」
「いや、門から家まで遠そうだし、荷物を持ってあげるよ。
料理を作っているくらい問題ないだろうし……」
「うん、ありがとう……」
オレが屋敷の敷地内に入り、玄関まで行くと、二人の婦人が出迎える。
白いエプロンと黒いエプロンを付けているが、二人とも若く二十代くらいにしか見えない。遠野さんのお母さんだろうか?
「遠野さんのお母さん達? どちらも金髪だから、親戚かな?」
オレがそう訊くと、遠野さんは小声で答えた。
どうやら彼女達に聞こえるとまずいらしい。
「あっちの白いエプロンをしているのが私のお母さんで、黒いエプロンをしているのが近所のおばさんです」
オレは彼女達を見て驚いた。
特に、黒いエプロンの女性はちょくちょく見かけた事がある気もする。
オレのお母さんの知り合いで、家に来たこともあるが、男と言うことでハブられていた。
まあ、オレの母さんも異常なほど若いけど、この近所にはそういう化粧品でも開発しているのだろうか?
真実は分からないが、女性が若く美しい事は男としても喜ばしい事だ。
その若いお母さん達がオレを見付けて話しかけて来る。
どうやら見付かってしまったようだ。
ヤバいと思われるほどのハイテンションで近付いてくる。
「おお、えるふちゃんの彼氏ですね!
とりあえずこっちに来なさいよ!
今年に入って、私達の料理勝負が引き分け続きなのです!
ここらで、この冷菓さんに屈辱的な敗北を与えてあげたいわ!
料理の審査をお願いしたいです!
何、私の料理の方が絶対に美味しい!
確実に私の勝つ勝負です、私の料理を指名するだけと言う簡単な作業ですよ!」
「あらあら、今年に入って〇勝〇敗四分け。
手加減されていた事にも気付かないなんて、可哀想な人ね。
そこまでの偶然が起こるわけないじゃない。
私があなたのレベルに合わせて料理を作っていたのよ。
まあ、審査員が偶数だったからついつい狙ってしまったの。
でも、あなたが来たから奇数で勝負の決着がつくわ!
そろそろリミッターを外して、圧倒的な実力の差を分からせてあげるわ!
二度とケーキ対決で私に挑んでくる気が起きないようにね!」
オレと遠野さんは無理矢理審査員となり、二人のケーキを試食する事になった。
まあ、デザートがてら食べてみるか……。
それにしても元気なお母さん達だ。
そして、負けず嫌いな上に、ドSっぽい。
あまり関わりたくないなと思いつつも、審査員のテーブルと言う死地に着かされていた。
遠野さんもいるからなんとかなるだろうが、審査に失敗したら刺されそうな勢いだった。
二人共笑っているが、目が真剣勝負を表していた。
素人が踏み込んではいけない世界に、オレは踏み込んでしまったのだ。
「私の強のケーキは、カッテ―ジチーズケーキ!
蜜柑をふんだんに使った贅沢なケーキよ。缶詰って本当に便利!」
最初は黒いエプロンを着たおばさんの料理からだ。
程よい甘さがチーズケーキにマッチしている。これはうまい!
「今日は黒沢さんを徹底的に叩き潰すため、高価ないちごを大量に仕入れました。
いちごのクラフティです。どうぞ、召し上がれ!」
今度は遠野さんのお母さんの料理だ。
しかし、プライドをかけた一戦なのか、どちらも口は笑顔だが目が本気だった。
これは勝敗を決める立場には、絶対に成りたくない。
オレはそう直感する。
まあ、明らかに味で勝敗が決まれば問題はないのだ。
公平に審査をし、勝敗が決まれば文句はないはずだ。
オレは一口食べて、どちらがうまいかを識別する。
うん、無理だった。
ケーキの味は甘いが、どちらも素人が優劣を付けられるほど甘くはない。
もう、好みの問題かなと思い、遠野さんの方を見る。
遠野さんは、オレに小声でこう言う。
「私も舌はそれほど良くはないんです。
あの二人はケーキに関してはプロ級レベル。
しかも、月一で試合をして、未だに向上心が衰えていません。
はっきり言って、私ではどちらが上か決められません。
木霊君はどうですか?」
「オレもどっちが上かまでは……。二つとも美味しいけど……」
「じゃあ、私はお婆ちゃんの方を選ぶんで、木霊君は黒沢さんの方を選んでください。
それで問題はないはずです。
後は、お父さんが決着を付けてくれるはずですから……」
「分かった」
オレは遠野さんの指示通りにした。
二人の女性は、嵐が静まるかのごとく静かになる。
ガックリと肩を落とし、持っていたフォークがテーブルに突き刺さる。
一瞬ヤバい空気だったが、どちらも怒りはないようだ。
偶然、オレの近くに刺さっただけだったのだ。
反対側では、遠野さんサイドのテーブルが同じような状況になっている。
刺さったフォークが一分ほどでは震えて音を立てていた。
「そんな、また引き分けなんて……」
「まだよ! まだマモルさんが残っているわ。
これで決着が付く!」
遠野さんのお母さんは、ご主人と思われる男性を連れて来た。
まあ、三十代くらいの普通の男性だ。
オレとは気が合いそうな感じもする。
オレと目が合い、お互いに挨拶しようとすると、ケーキの審査をさせられ中断する。
「さあ、マモルさん。どっちが美味しいの?」
オレがこれはきつい判決だと思っていると、男性は全くためらうことなく勝敗を告げる。
勝負は一瞬で終わりを迎えたのだ。
「もちろん、愛する妻の作った冷菓の料理が一番さ」
「マモルさん……。嬉しい……」
もうほとんど味の勝負ではなく、愛の差で勝敗が決まった。
お隣の黒沢さんは敗北し、崩れ落ちる。
そこまで落ち込むほどの勝負でもない、というか審査員が悪い。
もっと味の分かる人じゃないと勝敗は決められないだろう。
「うう、結局、最後は愛の差で負けてしまうのね……」
涙を流し、帰って行くお隣の黒沢さん。
それでも、また来月勝負するらしく、再戦を告げていた。
勝った遠野さんのお母さんは、ご主人さんとラブラブモードに入っていた。
どうやら熱い夜が待っているらしい。
十五歳の女子高生が住む家にしては、良い生活環境とは言えそうもないが……。
遠野さんは二人を見送りながら、オレにこう言う。
「本当は、私のお姉さんなら公平な判定を下せる事ができるんです。
でも、今はどこかに出かけていません。
お母さんは、幻住高校の代理理事長をしているので問題ないのですが……。
まあ、夜はうるさいので、遠くの部屋で眠っていますが、本当はちょっと羨ましくもあります」
「まあ、夫婦がラブラブなのは良い事だよね。
若い人にはあんまり良い影響ではないけど……」
「部屋の近くを通りと、ベッドの軋む音と喘ぎ声が聞こえます。
小学生までは、何してるのか分からなかったので隣に寝てましたが、中学になって別の部屋に移動しました。
夫婦では、普通の事なんでしょうけど、さすがに高校生には刺激が強すぎます!」
遠野さんは、そう言いながら気不味そうな表情をする。
さすがに、この状況で長いはし辛い、オレは逃げるようにして屋敷を出ようとする。
何事もなければ、いずれ遠野さんとそういうラブラブな関係に成れるのだろうか?
オレはそう考えながらも帰ろうとする。
男性ならば分かる事なのだろうが、ちょっと女性には知られたくない事になっていた。
これ以上、ここにいるのはいろいろ辛い。
すると、遠野さんが別れ際にこう言った。
「来週の土曜日、都合が良いですか?
一緒に行きたい所があるんですけど……」
これはデートのお誘いか?
そう思ったオレは快く返事をする。
興奮を抑えつつ、なんとか言葉が出た。
「ああ、大丈夫だよ!」
「そうですか、良かった。
部活で静岡に泊まりがけで行くので、都合が悪かったらどうしようかと思っていました」
「え、部活? 鏡野真梨とか、貞先生とかも来るの?」
「はい! ついでに、今週の夕方はファミレスのアルバイトの予定がぎっしり詰まっていますよ。
まだまだ資金が足りないらしくって……。
静岡に行くには、どうしてもアルバイトをしないと行けませんからね!」
オレはそれを聞き落ち込む。
心配した遠野さんがオレにこう尋ねる。
「夕方は予定が大変でしょうか?」
「いや、空いているけど……」
まあ、現実はこんなもんだよな。
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