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番外編エピソード スーパーヒーローモコネコの冒険
エピソード2 HEROモコネコVS巨乳ウミウシ?
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第七話 ウミウシのトライデント
ヤギイヌとの死闘も無事終わり、モコネコは平和なひと時を過ごしていました。
「ふー、将来への資金はできたけど、当分は働かないとな……。
うーん、もうちょっと寝るか……」
しかし、事件は突然に降りかかったのです。
「ハーイ! アンタがモコネコ?
ヤギイヌとかいう老い耄れを倒したくらいで、粋がっているんじゃないよ!
今度は、アタイを倒してごらん!」
モコネコは、ウミウシを見て驚いた。
「ヒャー、なんてナイスバディ!
こんなに大きい身体じゃ、乳の量もすごいんでしょうね……。
あなた様のお名前は?」
「ふん、煽てたって無駄だよ! アタイの名前は、ウミウシっていうんだ。
お近づきの印に、アタイの乳を飲んでみるかい?」
「ええ、良いんですか? やはり胸が大きいと器も違いますね。では、遠慮なく!」
モコネコは、ウミウシの乳をガブガブと飲み始めた。
しかし、一分ほどで異変を感じ始めた。
「くっ、お腹が……、ゴロゴロ鳴ってる。
牛乳を子猫に飲ませちゃ駄目だったんだ……。
はっ、ま、ましゃか……」
「そう、そのまさか! アンタにワザとこの乳を飲ませ、動きを止めるためにね……。
その間に、アタイがアンタの大好きな人間を血祭りにする罠を張るのさ!
動けるようになったら、人間共を助けてやるんだね!
さもないと、人間は大変な事になるよ、モフフフ」
ウミウシはそう言って、どこかへ行ってしまった。
「くっ、しまった!
まあ、人間なんて基本どうでもいいし、一日してから活動を始めるとしますか……。
ムニャムニャ……」
一日してモコネコが起きると、近くの町は大変な事になっていた。
「くっ、周囲の町で、慟哭と呻きが聞こえる! いったいどうなってしまったんだ!」
モコネコが空を飛び始めると、ウミウシが近付いてきた。
「やあ、お目覚めかい? アタイがこの辺一帯に罠を張ったのさ!
この町にかけられた三種類の罠をすべて解決したら、アンタと戦ってやるよ!」
モコネコは、町の人々の声を聞き、激しく反応した。
「うーん、オイラが泣き叫ぶ人間の声が好きでこんな罠を仕掛けるなんて、オイラのことを知り尽くしている。ああ、惚れてしまいそう……」
「え? そっちが好きなの? 予想外! 一応、ヒーローなんだから、真面目に仕事しなさい! 年収の低い羊猫と結婚なんて、アタイはお断りだからね!」
「はーい! グラマーで可愛いメスウシと結婚するために、オイラは頑張ります!」
「キャー、イヤダ! 早く解決してよ、ダーリン♡」
こうして、モコネコは重い腰を上げた。モコネコは、近くの町に行き、調査を開始する。
すると、近くにいた人間の男性が突然に倒れた。
「うぐぐぐ、苦しい……」
「ああ、なんて心地良い声なんだ……。
ドSのオイラには、まるで鈴虫の鳴き声のようだ。
心が落ち着く……。
おっと、トリップしてる場合じゃない、すぐに助けなければ……」
モコネコは、男性の症状を確認する。
「ふーむ、これはグレープフルーツジュースと薬による相互作用だな!
飲み合わせにより、薬が効かなかったり、効き過ぎたりして、体に悪影響が出ることがある。
おい! おっさん、助けてやるから有り金を全部だしな!」
男性は気絶しているので、モコネコは財布からお金を抜き取った。
そして、メアリー先生に電話をする。
メアリー先生は、適切な処置をモコネコに教え、モコネコはそれを行う。
「ふん、適切な処置はして、救急車は呼んでやったぜ!
これから薬を飲む時は、薬剤師に相談するんだな。
グレープフルーツ、ハーブ、ナツミカン、イヨカン、ハッサク、キンカンなどに注意するがいい。
蜜柑、レモン、オレンジなどは大丈夫だ。
では、短い残りの人生をせいぜい楽しむがいい!
偶には、息子やその妻、奥さんなどに感謝の言葉を述べることだな。
人生が変わって見えるぜ!」
モコネコは、男性が救急車に運ばれるのを見届けると、クールに飛び去って行った。
そして、ウミウシはモコネコに近づいてきた。
「モー、アタイの罠を一つクリアしたくらいで、安心するんじゃないよ!
罠は後、二種類あるんだ。まだまだ人間は、ピンチだということを忘れるな!」
「ヤッター! まだ後、二種類もあるのか!
しかし、どうやって人間にグレープフルーツを飲ませたんだ? ま、ましゃか……」
「そう、そのまさか! アタイの特殊能力は、水を別の液体に変えることができるのさ。このドライデントの能力でね!」
「ニャーン、グラマーなだけじゃなく、そんな多彩な事ができる能力があるなんて……」
「さあ、人間から更に金を毟り取るんだろ!
早く助けに行きなよ!」
「イッエ―イ!」
こうして、ウミウシの登場により、人類は更なる危機に直面していた。
モコネコは、この強敵を倒し、人間に平和をもたらすことができるのだろうか?
第八話 ある美人委員長のファーストキス
モコネコは、ウミウシの罠を解決するために、近くの小学校を調査することにした。
すると、小学校の女の子が異変を感じていた。
そう、かつてモコネコが猫だった時に助けた少女である。
今では、クラス一番の美少女になっていた。
「ああ! クラスでも、真面目で人気者の委員長が倒れている!
いつもは他人を助けて優しい彼女だけど、いざ彼女の番になったら、誰も助けてくれない。クラスの奴らは、助けないんじゃなくて、知識がなくて助けられないんだ。
唯一知識のある女性の先生は、彼女の美貌と人気に嫉妬しているから、気が付かないふりをしているぞ。
このままじゃ、彼女の命が危ない!」
モコネコは小学校の窓ガラスを突き破り、委員長に人工呼吸(羊猫だけど)をする。
「モー、ちょっと! 彼女の呼吸と意識はあるわよ。
彼女が可愛いからって、あからさまな誤診しないでよ!」
「いやー、人気者の彼女とキスするには、彼女の笛を舐めるか、人工呼吸するしかないから、つい……。
でも、おかげで彼女が倒れた原因が分かったぜ!
どうやら、胃腸薬と牛乳を一緒に飲んでしまったのが原因らしい。
胃腸薬に含まれる水酸化アルミニウムゲルは、牛乳と一緒に飲むと、食欲不振、吐き気、嘔吐や意識障害を起こすことがある。
その症状をミルクアルカリ症候群といい、胃腸炎や風邪のように思われる症状になるのだ。
その場合は、医療機関へ行き、血液検査をする必要があるぞ!
牛乳と薬は、二時間ほどの間隔を空けて飲もうぜ!」
モコネコは委員長を保健室に運び、適切な処置をした。
委員長は、モコネコに感謝の言葉を述べる。
「ん? 猫さんが、私を助けてくれたの?
あ・り・が・と・う……」
そう言って、委員長は力尽き眠ってしまった。
「ふー、これで一安心だ。委員長は金はないけど、将来は有望だからな。
メアリー牧場で世話してもらうために恩を売っておくぜ!
そして、無能な小学校を訴えて、金をせしめるんだ!」
「モー、美人で有能な委員長と金の二つをせしめるなんて、す・て・き!
とりあえず、委員長を救ったのは、メアリー牧場のモコネコってことを、委員長の両親に教えておかないとね!」
「ゴロニャーン。じゃあ、委員長と一緒に添い寝するニャン。ムニャムニャ……」
モコネコは眠り、起きた時には夕方になっていた。
「モー、もう夕方だよ! 早く最後の事件を解決しなさい。委員長ももう帰ったよ!」
「はっ、委員長との添い寝が、あまりにも気持ち良くって、つい……」
モコネコは、最後の事件を解決するために、飛び立っていった。
第九話 ウミウシの真実
ウミウシの特殊能力によって引き起こされた二種類の事件、モコネコは最後の事件を解決するために、必死で飛び回り情報を集めていた。
すると、大手企業で働いていた一人のOLが気を失って倒れた。
「ちっ、ブス! 見なかったことにして他を当たろう。
どうせ、リストラ予定のブスOLだ、金も将来性もないだろう。
ここで殺しておくのが、せめてもの情けというものだ!」
モコネコは、OLを無視して飛び立とうとする。
すると、ウミウシが一枚の写真を見せて来た。
「うわー、委員長に勝るとも劣らない美人じゃないですか。
年齢は二十歳ってとこですかね。日付は二年前ですか。どこの誰ですか?」
モコネコの問いに、ウミウシは指を差して答えた。指の先は、ブスOLを差していた。
「ガーン! そ、そ、そんな……。
フトモモむっちりのこの美女が、ちょっと胸に手が余って困るぜと思わせるこの美女が、日本人なのにアメリカさんもびっくりするほどの体格の良いナイスバディのこの美女が、あんな骸骨のようなブスOLだなんて……。
オイラは信じないぞ。オイラは、ちょっとむっちりが好みなんだ、嘘だと言ってくれ!」
ウミウシは悲しい顔をして言う。
「これが真実なんだ……。
罠はアタイが、アンタを試すために張ったのさ。
でも、あの人を罠にはめたのはアタイじゃない。
でも、アタシの力じゃどうにもならなかった。
そこで、アンタにどうにかしてもらおうと思って、ここまで誘導したのさ。
モコネコ、お願い。アタイの主人を救って……」
ウミウシは、ついに泣き出してしまった。
モコネコは、ウミウシを慰めるように、優しく抱きしめる。
「そうだったのか……。彼女が元に戻り、会社を辞めなくても良くなれば、彼女の貯金を全額もらうが、それでもいいかね?」
「かまわないよ。彼女が元に戻るなら、どんなことでもする!」
モコネコは、メアリー先生の助けを借りることにした。
メアリー先生が、特別に助けに駆け付けてくれた。
「やあ、モコネコ君。
で、どこかね、かつては美人だったが、今はブスに成り下がった女性というのは?
美女を救うのも僕の務め、美人OLとして復活したら、こんなクソ企業は辞めてもらい、メアリー牧場で仕事をしてもらうよ。
もちろん、高額な医療費は請求させてもらうがね……」
メアリー先生は、ブスOLを診て言う。
「ハハン、僕にはもう分かってしまったよ。モコネコ君、君には分かるかね?」
「分かりません。愚かで無知なクソ羊猫のオイラにも分かるように、どうかご丁寧に教えてくださいませ。もちろん、授業料はお支払いいたします!」
「ふっ、無料で教えてあげるよ」
「ハハア、なんとお優しいメアリー様。メガネを掛けた状態で説明してください。
オイラ、メガネ萌えなんです!」
メアリー先生は、モコネコの要求に応え、メガネを掛けるというサービスをしてくれた。
「これはですね、インターネットで今はやりの薬を飲み続けたためにこうなったのです。体重を落とす薬は、国が認めた良い薬もあります。
それでも、これらの薬は、食欲を失わせたり、吸収を抑えたりする毒なのです。
ダイエットに成功するからといって飲み続けると生命まで失いかけない危険な薬品なのです。
信頼できるメーカーや専門の薬剤師に相談しましょう。
ネットは便利ですが、安易にそういう薬を飲まないように注意しましょう!」
「ワ―、メアリー先生のように賢くて、美人の先生に健康を管理してもらえるなんて、オイラ達はなんて幸せなんだろう!」
ウミウシは、メアリー先生にお願いする。
「メアリー先生、どうかアタイの主人を助けてください!」
メアリー先生とモコネコは、優しくこう言った。
「ああ、このOLを僕好みの美女にしてやろう。
そして、君はモコネコと結婚し、子供を最低五匹は産んでもらおう。
もちろん、子育て以外にも仕事はしてもらうぞ!」
「ふっふっふ、来月結婚して、ハネムーンはヨーロッパ旅行だぜ!
今夜は寝かさないぜ、ハニー♡」
「あん♡ ちょっと気が早いわ、お互いを知る時間が欲しいわ♡
アタイ、こう見えても内気なんだよ♡ 幸せにしてね、ダーリン♡」
こうして、モコネコとウミウシは結婚して、新たな生活を始めた。
しかし、モコネコの冒険はまだまだ続く。
「それにしても人間の支配って素晴らしいね、メアリー先生」
「ああ、そうだな。昼間は長時間働き、使えないと三ヶ月で売りに出される。
そして、夜はゲームでストレス発散。
仕事をしないとニートと言ってバカにされる。
まさに良くできたブロイラー工場だよ。
お金は元々ないから、危害を加えられる心配は少ないし、攻撃してくる奴が出たら、ゲームのせいにして原因を突き止める必要はないようにすればいい。
そして、お金のある奴だけが子孫を残していくことを許される。
いずれは、バカや役立たずは、殺される時代になるんじゃないのか?
そして、天才と秀才、体格の良い人間だけを残していく世界。
まさに理想の国じゃないか!」
「ワ―イ、バカな人間を解剖、毒殺、洗脳など非人道的に扱える夢の国々が誕生するんだね!
どうせ今は、そんな酷い事をするなんて考えられないとか偽善ぶっているけど、アメリカやイギリス、中国なんかがそう言う実験をしている、やらない国は取り残されるぞと言われれば、どんどん賛成していく人は増えて行き、次第に率先していく国になるからね!」
「その通り! 今はまだ計画段階だろうが、いずれは地球上の過半数の国々の人が賛成することだろう。
人口はどんどん増えてきている。
おそらく、高収入の研究所職員の補助職という形で、切り捨て人間が出てくるだろうな!」
「そうですね。もうすでに、原子力発電所での人々のためになる仕事って名目で、切り捨て人間が出ていますから……。
情報を漏らさなきゃ、一般人が安全か、危険かなんて分かるわけありませんからね」
「ああ、情報操作で、何人か神隠しにあったりする世の中が来るぞ。楽しみだ!」
ヤギイヌとの死闘も無事終わり、モコネコは平和なひと時を過ごしていました。
「ふー、将来への資金はできたけど、当分は働かないとな……。
うーん、もうちょっと寝るか……」
しかし、事件は突然に降りかかったのです。
「ハーイ! アンタがモコネコ?
ヤギイヌとかいう老い耄れを倒したくらいで、粋がっているんじゃないよ!
今度は、アタイを倒してごらん!」
モコネコは、ウミウシを見て驚いた。
「ヒャー、なんてナイスバディ!
こんなに大きい身体じゃ、乳の量もすごいんでしょうね……。
あなた様のお名前は?」
「ふん、煽てたって無駄だよ! アタイの名前は、ウミウシっていうんだ。
お近づきの印に、アタイの乳を飲んでみるかい?」
「ええ、良いんですか? やはり胸が大きいと器も違いますね。では、遠慮なく!」
モコネコは、ウミウシの乳をガブガブと飲み始めた。
しかし、一分ほどで異変を感じ始めた。
「くっ、お腹が……、ゴロゴロ鳴ってる。
牛乳を子猫に飲ませちゃ駄目だったんだ……。
はっ、ま、ましゃか……」
「そう、そのまさか! アンタにワザとこの乳を飲ませ、動きを止めるためにね……。
その間に、アタイがアンタの大好きな人間を血祭りにする罠を張るのさ!
動けるようになったら、人間共を助けてやるんだね!
さもないと、人間は大変な事になるよ、モフフフ」
ウミウシはそう言って、どこかへ行ってしまった。
「くっ、しまった!
まあ、人間なんて基本どうでもいいし、一日してから活動を始めるとしますか……。
ムニャムニャ……」
一日してモコネコが起きると、近くの町は大変な事になっていた。
「くっ、周囲の町で、慟哭と呻きが聞こえる! いったいどうなってしまったんだ!」
モコネコが空を飛び始めると、ウミウシが近付いてきた。
「やあ、お目覚めかい? アタイがこの辺一帯に罠を張ったのさ!
この町にかけられた三種類の罠をすべて解決したら、アンタと戦ってやるよ!」
モコネコは、町の人々の声を聞き、激しく反応した。
「うーん、オイラが泣き叫ぶ人間の声が好きでこんな罠を仕掛けるなんて、オイラのことを知り尽くしている。ああ、惚れてしまいそう……」
「え? そっちが好きなの? 予想外! 一応、ヒーローなんだから、真面目に仕事しなさい! 年収の低い羊猫と結婚なんて、アタイはお断りだからね!」
「はーい! グラマーで可愛いメスウシと結婚するために、オイラは頑張ります!」
「キャー、イヤダ! 早く解決してよ、ダーリン♡」
こうして、モコネコは重い腰を上げた。モコネコは、近くの町に行き、調査を開始する。
すると、近くにいた人間の男性が突然に倒れた。
「うぐぐぐ、苦しい……」
「ああ、なんて心地良い声なんだ……。
ドSのオイラには、まるで鈴虫の鳴き声のようだ。
心が落ち着く……。
おっと、トリップしてる場合じゃない、すぐに助けなければ……」
モコネコは、男性の症状を確認する。
「ふーむ、これはグレープフルーツジュースと薬による相互作用だな!
飲み合わせにより、薬が効かなかったり、効き過ぎたりして、体に悪影響が出ることがある。
おい! おっさん、助けてやるから有り金を全部だしな!」
男性は気絶しているので、モコネコは財布からお金を抜き取った。
そして、メアリー先生に電話をする。
メアリー先生は、適切な処置をモコネコに教え、モコネコはそれを行う。
「ふん、適切な処置はして、救急車は呼んでやったぜ!
これから薬を飲む時は、薬剤師に相談するんだな。
グレープフルーツ、ハーブ、ナツミカン、イヨカン、ハッサク、キンカンなどに注意するがいい。
蜜柑、レモン、オレンジなどは大丈夫だ。
では、短い残りの人生をせいぜい楽しむがいい!
偶には、息子やその妻、奥さんなどに感謝の言葉を述べることだな。
人生が変わって見えるぜ!」
モコネコは、男性が救急車に運ばれるのを見届けると、クールに飛び去って行った。
そして、ウミウシはモコネコに近づいてきた。
「モー、アタイの罠を一つクリアしたくらいで、安心するんじゃないよ!
罠は後、二種類あるんだ。まだまだ人間は、ピンチだということを忘れるな!」
「ヤッター! まだ後、二種類もあるのか!
しかし、どうやって人間にグレープフルーツを飲ませたんだ? ま、ましゃか……」
「そう、そのまさか! アタイの特殊能力は、水を別の液体に変えることができるのさ。このドライデントの能力でね!」
「ニャーン、グラマーなだけじゃなく、そんな多彩な事ができる能力があるなんて……」
「さあ、人間から更に金を毟り取るんだろ!
早く助けに行きなよ!」
「イッエ―イ!」
こうして、ウミウシの登場により、人類は更なる危機に直面していた。
モコネコは、この強敵を倒し、人間に平和をもたらすことができるのだろうか?
第八話 ある美人委員長のファーストキス
モコネコは、ウミウシの罠を解決するために、近くの小学校を調査することにした。
すると、小学校の女の子が異変を感じていた。
そう、かつてモコネコが猫だった時に助けた少女である。
今では、クラス一番の美少女になっていた。
「ああ! クラスでも、真面目で人気者の委員長が倒れている!
いつもは他人を助けて優しい彼女だけど、いざ彼女の番になったら、誰も助けてくれない。クラスの奴らは、助けないんじゃなくて、知識がなくて助けられないんだ。
唯一知識のある女性の先生は、彼女の美貌と人気に嫉妬しているから、気が付かないふりをしているぞ。
このままじゃ、彼女の命が危ない!」
モコネコは小学校の窓ガラスを突き破り、委員長に人工呼吸(羊猫だけど)をする。
「モー、ちょっと! 彼女の呼吸と意識はあるわよ。
彼女が可愛いからって、あからさまな誤診しないでよ!」
「いやー、人気者の彼女とキスするには、彼女の笛を舐めるか、人工呼吸するしかないから、つい……。
でも、おかげで彼女が倒れた原因が分かったぜ!
どうやら、胃腸薬と牛乳を一緒に飲んでしまったのが原因らしい。
胃腸薬に含まれる水酸化アルミニウムゲルは、牛乳と一緒に飲むと、食欲不振、吐き気、嘔吐や意識障害を起こすことがある。
その症状をミルクアルカリ症候群といい、胃腸炎や風邪のように思われる症状になるのだ。
その場合は、医療機関へ行き、血液検査をする必要があるぞ!
牛乳と薬は、二時間ほどの間隔を空けて飲もうぜ!」
モコネコは委員長を保健室に運び、適切な処置をした。
委員長は、モコネコに感謝の言葉を述べる。
「ん? 猫さんが、私を助けてくれたの?
あ・り・が・と・う……」
そう言って、委員長は力尽き眠ってしまった。
「ふー、これで一安心だ。委員長は金はないけど、将来は有望だからな。
メアリー牧場で世話してもらうために恩を売っておくぜ!
そして、無能な小学校を訴えて、金をせしめるんだ!」
「モー、美人で有能な委員長と金の二つをせしめるなんて、す・て・き!
とりあえず、委員長を救ったのは、メアリー牧場のモコネコってことを、委員長の両親に教えておかないとね!」
「ゴロニャーン。じゃあ、委員長と一緒に添い寝するニャン。ムニャムニャ……」
モコネコは眠り、起きた時には夕方になっていた。
「モー、もう夕方だよ! 早く最後の事件を解決しなさい。委員長ももう帰ったよ!」
「はっ、委員長との添い寝が、あまりにも気持ち良くって、つい……」
モコネコは、最後の事件を解決するために、飛び立っていった。
第九話 ウミウシの真実
ウミウシの特殊能力によって引き起こされた二種類の事件、モコネコは最後の事件を解決するために、必死で飛び回り情報を集めていた。
すると、大手企業で働いていた一人のOLが気を失って倒れた。
「ちっ、ブス! 見なかったことにして他を当たろう。
どうせ、リストラ予定のブスOLだ、金も将来性もないだろう。
ここで殺しておくのが、せめてもの情けというものだ!」
モコネコは、OLを無視して飛び立とうとする。
すると、ウミウシが一枚の写真を見せて来た。
「うわー、委員長に勝るとも劣らない美人じゃないですか。
年齢は二十歳ってとこですかね。日付は二年前ですか。どこの誰ですか?」
モコネコの問いに、ウミウシは指を差して答えた。指の先は、ブスOLを差していた。
「ガーン! そ、そ、そんな……。
フトモモむっちりのこの美女が、ちょっと胸に手が余って困るぜと思わせるこの美女が、日本人なのにアメリカさんもびっくりするほどの体格の良いナイスバディのこの美女が、あんな骸骨のようなブスOLだなんて……。
オイラは信じないぞ。オイラは、ちょっとむっちりが好みなんだ、嘘だと言ってくれ!」
ウミウシは悲しい顔をして言う。
「これが真実なんだ……。
罠はアタイが、アンタを試すために張ったのさ。
でも、あの人を罠にはめたのはアタイじゃない。
でも、アタシの力じゃどうにもならなかった。
そこで、アンタにどうにかしてもらおうと思って、ここまで誘導したのさ。
モコネコ、お願い。アタイの主人を救って……」
ウミウシは、ついに泣き出してしまった。
モコネコは、ウミウシを慰めるように、優しく抱きしめる。
「そうだったのか……。彼女が元に戻り、会社を辞めなくても良くなれば、彼女の貯金を全額もらうが、それでもいいかね?」
「かまわないよ。彼女が元に戻るなら、どんなことでもする!」
モコネコは、メアリー先生の助けを借りることにした。
メアリー先生が、特別に助けに駆け付けてくれた。
「やあ、モコネコ君。
で、どこかね、かつては美人だったが、今はブスに成り下がった女性というのは?
美女を救うのも僕の務め、美人OLとして復活したら、こんなクソ企業は辞めてもらい、メアリー牧場で仕事をしてもらうよ。
もちろん、高額な医療費は請求させてもらうがね……」
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「ハハン、僕にはもう分かってしまったよ。モコネコ君、君には分かるかね?」
「分かりません。愚かで無知なクソ羊猫のオイラにも分かるように、どうかご丁寧に教えてくださいませ。もちろん、授業料はお支払いいたします!」
「ふっ、無料で教えてあげるよ」
「ハハア、なんとお優しいメアリー様。メガネを掛けた状態で説明してください。
オイラ、メガネ萌えなんです!」
メアリー先生は、モコネコの要求に応え、メガネを掛けるというサービスをしてくれた。
「これはですね、インターネットで今はやりの薬を飲み続けたためにこうなったのです。体重を落とす薬は、国が認めた良い薬もあります。
それでも、これらの薬は、食欲を失わせたり、吸収を抑えたりする毒なのです。
ダイエットに成功するからといって飲み続けると生命まで失いかけない危険な薬品なのです。
信頼できるメーカーや専門の薬剤師に相談しましょう。
ネットは便利ですが、安易にそういう薬を飲まないように注意しましょう!」
「ワ―、メアリー先生のように賢くて、美人の先生に健康を管理してもらえるなんて、オイラ達はなんて幸せなんだろう!」
ウミウシは、メアリー先生にお願いする。
「メアリー先生、どうかアタイの主人を助けてください!」
メアリー先生とモコネコは、優しくこう言った。
「ああ、このOLを僕好みの美女にしてやろう。
そして、君はモコネコと結婚し、子供を最低五匹は産んでもらおう。
もちろん、子育て以外にも仕事はしてもらうぞ!」
「ふっふっふ、来月結婚して、ハネムーンはヨーロッパ旅行だぜ!
今夜は寝かさないぜ、ハニー♡」
「あん♡ ちょっと気が早いわ、お互いを知る時間が欲しいわ♡
アタイ、こう見えても内気なんだよ♡ 幸せにしてね、ダーリン♡」
こうして、モコネコとウミウシは結婚して、新たな生活を始めた。
しかし、モコネコの冒険はまだまだ続く。
「それにしても人間の支配って素晴らしいね、メアリー先生」
「ああ、そうだな。昼間は長時間働き、使えないと三ヶ月で売りに出される。
そして、夜はゲームでストレス発散。
仕事をしないとニートと言ってバカにされる。
まさに良くできたブロイラー工場だよ。
お金は元々ないから、危害を加えられる心配は少ないし、攻撃してくる奴が出たら、ゲームのせいにして原因を突き止める必要はないようにすればいい。
そして、お金のある奴だけが子孫を残していくことを許される。
いずれは、バカや役立たずは、殺される時代になるんじゃないのか?
そして、天才と秀才、体格の良い人間だけを残していく世界。
まさに理想の国じゃないか!」
「ワ―イ、バカな人間を解剖、毒殺、洗脳など非人道的に扱える夢の国々が誕生するんだね!
どうせ今は、そんな酷い事をするなんて考えられないとか偽善ぶっているけど、アメリカやイギリス、中国なんかがそう言う実験をしている、やらない国は取り残されるぞと言われれば、どんどん賛成していく人は増えて行き、次第に率先していく国になるからね!」
「その通り! 今はまだ計画段階だろうが、いずれは地球上の過半数の国々の人が賛成することだろう。
人口はどんどん増えてきている。
おそらく、高収入の研究所職員の補助職という形で、切り捨て人間が出てくるだろうな!」
「そうですね。もうすでに、原子力発電所での人々のためになる仕事って名目で、切り捨て人間が出ていますから……。
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現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
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