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第三十四話 裏技
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「ラルフ君、ちょっといいかな?」
「ん、なんだ?」
メンバーも揃ったところだし、早速帝国へ出発しようとしたところ、ナイジェルが俺に提案する。
「帝国までの道中、冒険者の依頼をこなしていかないかい?」
冒険者活動か、そういえば初めて王都に来た時にギルドで登録だけしていたな。
「それはいいが、俺のランクはFだぞ?」
「わ……わたしはEランクです」
登録してから一度も冒険者活動をしてないので、俺のランクはもちろん最低のFだ。
いずれランクを上げたいとは思っていたが、何故ナイジェルは今そんな提案をしたんだろうか?
「なんでそんな提案をしたんだ?」
「単純な事さ。これから帝国の調査をするにあたって、冒険者ランクが高い方が色々と役に立つと思うんだ。情報を探るにあたって、ランクの高さは信用に直結するからね」
なるほどな。
俺もナイジェルの言うとおりだと思う。
「だが冒険者ランクの昇級は、そんな簡単にできるものじゃなかったと認識しているぞ?」
冒険者ランクの昇級は、数々の依頼をこなしてギルドに昇級に値すると判断された場合に認められる。
それに、そもそも自分のランクの一個上のランクの依頼までしか受けられなかったはずだ。
「それについては、実は抜け道があってね……」
ナイジェルは、他言無用だと忠告して話を続ける。
「実は高ランクの冒険者の推薦があれば、ランクを一気に上げる事ができるんだ。例えば一緒に高ランクの依頼を達成するとかね」
それはギルドの受付嬢の説明には無かったな。
まぁ、あえて裏技を説明するような人間が受付をやらせてもらえるはずがないか。
「だが、肝心の高ランク冒険者はどこにいるんだ?」
「それは大丈夫、僕がAランクだから」
「ナイジェルさん……ハイスペックすぎます……!」
第二王子でAランク冒険者って……
ルーナの言う通り、ナイジェルがハイスペックすぎて眩しい……
「貴族や王族はスキルを得てからすぐに、冒険者活動を行う風習があるんだ。僕は兄上の推薦でランクだけ上がっちゃってね、軍人気質の兄上と高ランククエストを受け続ける日々……まさに地獄だったよ……」
ナイジェルは思い出すのも恐ろしいと言わんばかりに、苦虫を潰したような表情を浮かべる。
裏切りを疑われているダグラス殿下か……
軍人気質とは聞いているが、どのような人物なのだろうか
「まっ僕の事は置いといて、一緒にAランクの依頼をこなせばギルドも二人の昇級を認めてくれるはずだよ」
「よし、それじゃあ王都の冒険者ギルドへ寄っていくか!」
ナイジェルとルーナは了解と頷く。
「あの……ギルドはすぐそこですし、歩いていきませんか……?」
ルーナは転移がまだ怖いのか、歩いて行こうと提案する。
「そうだな、じゃあ歩いていくか」
俺が提案を受け入れた事に安心したのか、ルーナはホッと胸を撫で下ろす。
だが、ナイジェルはそんなルーナを見てニヤっと笑みを浮かべている。
ナイジェルのこの顔は、決まって悪い事を考えている時の顔だ。
「そうと決まれば、ラルフ君!ルーナちゃん!ギルドまで競争だ!」
案の定ナイジェルは、いきなり走り出した。
「なっ!待て!」
「うぅ……ひどいですぅナイジェルさん~!」
やれやれ、今回の旅は慌ただしくなりそうだ。
「ん、なんだ?」
メンバーも揃ったところだし、早速帝国へ出発しようとしたところ、ナイジェルが俺に提案する。
「帝国までの道中、冒険者の依頼をこなしていかないかい?」
冒険者活動か、そういえば初めて王都に来た時にギルドで登録だけしていたな。
「それはいいが、俺のランクはFだぞ?」
「わ……わたしはEランクです」
登録してから一度も冒険者活動をしてないので、俺のランクはもちろん最低のFだ。
いずれランクを上げたいとは思っていたが、何故ナイジェルは今そんな提案をしたんだろうか?
「なんでそんな提案をしたんだ?」
「単純な事さ。これから帝国の調査をするにあたって、冒険者ランクが高い方が色々と役に立つと思うんだ。情報を探るにあたって、ランクの高さは信用に直結するからね」
なるほどな。
俺もナイジェルの言うとおりだと思う。
「だが冒険者ランクの昇級は、そんな簡単にできるものじゃなかったと認識しているぞ?」
冒険者ランクの昇級は、数々の依頼をこなしてギルドに昇級に値すると判断された場合に認められる。
それに、そもそも自分のランクの一個上のランクの依頼までしか受けられなかったはずだ。
「それについては、実は抜け道があってね……」
ナイジェルは、他言無用だと忠告して話を続ける。
「実は高ランクの冒険者の推薦があれば、ランクを一気に上げる事ができるんだ。例えば一緒に高ランクの依頼を達成するとかね」
それはギルドの受付嬢の説明には無かったな。
まぁ、あえて裏技を説明するような人間が受付をやらせてもらえるはずがないか。
「だが、肝心の高ランク冒険者はどこにいるんだ?」
「それは大丈夫、僕がAランクだから」
「ナイジェルさん……ハイスペックすぎます……!」
第二王子でAランク冒険者って……
ルーナの言う通り、ナイジェルがハイスペックすぎて眩しい……
「貴族や王族はスキルを得てからすぐに、冒険者活動を行う風習があるんだ。僕は兄上の推薦でランクだけ上がっちゃってね、軍人気質の兄上と高ランククエストを受け続ける日々……まさに地獄だったよ……」
ナイジェルは思い出すのも恐ろしいと言わんばかりに、苦虫を潰したような表情を浮かべる。
裏切りを疑われているダグラス殿下か……
軍人気質とは聞いているが、どのような人物なのだろうか
「まっ僕の事は置いといて、一緒にAランクの依頼をこなせばギルドも二人の昇級を認めてくれるはずだよ」
「よし、それじゃあ王都の冒険者ギルドへ寄っていくか!」
ナイジェルとルーナは了解と頷く。
「あの……ギルドはすぐそこですし、歩いていきませんか……?」
ルーナは転移がまだ怖いのか、歩いて行こうと提案する。
「そうだな、じゃあ歩いていくか」
俺が提案を受け入れた事に安心したのか、ルーナはホッと胸を撫で下ろす。
だが、ナイジェルはそんなルーナを見てニヤっと笑みを浮かべている。
ナイジェルのこの顔は、決まって悪い事を考えている時の顔だ。
「そうと決まれば、ラルフ君!ルーナちゃん!ギルドまで競争だ!」
案の定ナイジェルは、いきなり走り出した。
「なっ!待て!」
「うぅ……ひどいですぅナイジェルさん~!」
やれやれ、今回の旅は慌ただしくなりそうだ。
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