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初めてのお仕事
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迷ったあげくに、冴木先輩にだめ押しで言われた、内申点が上がるに惹かれた私は生徒会に補佐として入ることにした。そのことを彩月ちゃんに話すと、彩月ちゃんは応援してくれたし、冴木先輩に至っては、胸を撫で下ろしていた。
「じゃあ、今日から早速、手伝ってもらうね」
放課後、冴木先輩に生徒会室に案内された。
生徒会室は、思ったよりも広い。私の教室よりも広いんじゃないかな。
「皆、こちらは、今日から生徒会執行部の補佐として入ってくれる、小鳥遊朱里さん」
「よろしくお願いします」
私が礼をすると、生徒会の人は口々によろしくね、と言ってくれた。よかった、上手くやっていけそうだ。
「朱里、なんで……?」
会長用の席に書類の山に埋もれていたお兄ちゃんが、戸惑ったように声をあげた。どうやら、冴木先輩は私のことをお兄ちゃんに伝えていなかったらしい。なんだか、気恥ずかしくて、
「これは、冴木先輩を助けるためだから!」
といってしまった。でも、冴木先輩にお願いされたのは、間違いじゃないし、いいよね。
「朱里ちゃん!? それは、巻き込み事故……おい、優その顔やめろって! 俺は、優のためを思ってだな──」
するとなぜか、お兄ちゃんと冴木先輩がじゃれ始めたけれど、それは生徒会の人たち曰くいつものことらしいので、放っておくとして。
私に任せられた、仕事はこうだ。来月にある、生徒総会の議案が何百件も上がっている。それを、パソコンで書類にまとめて、お兄ちゃんたちに提出すればいいらしい。
議案は誰でも紙に書いて、議案箱に入れれば提案できるので、量が多いし、時に判別不能な文字もある。だから、単純そうで意外と大変な作業だ。
──と、私が議案書とパソコンとにらめっこしていると、生徒会室の扉が空いた。
「遅れてすみません!」
そういって、慌てて入ってきたのは、ヒロイン──もとい、中原愛梨ちゃんだった。やっぱり愛梨ちゃんも、生徒会補佐になったんだ。あれ? でも、そういえば、もう一人、生徒会補佐になった人がいるんだよね? まだ紹介されてないけど、誰だろう。
私が首をかしげていると、愛梨ちゃんは、パソコンの充電コードに引っ掛かり、盛大に転んだ。
私が使っていた生徒会室のパソコン──古いので、充電しながらでないと使えない──の、画面は消えた。
「!?!?!?!?」
いやいやいや、大丈夫だよね!? こまめに保存したし。けれど、もう一度コードをさして、パソコンを再起動すると、データは全部飛んでいた。
えっ、嘘。じゃあ、私のさっきまでの苦労は……。
「今はいってきたのが、同じく生徒会補佐の中原愛梨さんね。ちなみに、彼女が関わったデータは何らかの方法でもれなく消えるから」
ぼそり、と説明してくれたのは、書記の高木瞳さんだ。
「私は、スーパーミラクルドジッ子と呼んでいるわ」
もれなくって、そこまでくると、ドジというよりも、何らかの不思議な力が関わっているのでは!? というか、ドジってことは、もしかして……。
ちらりと、冴木先輩を見ると、冴木先輩は頷いた。
やっぱり、じゃあ、冴木先輩の言ってた、お兄ちゃんに夢中でドジな子って、ヒロインだったの!?
「じゃあ、今日から早速、手伝ってもらうね」
放課後、冴木先輩に生徒会室に案内された。
生徒会室は、思ったよりも広い。私の教室よりも広いんじゃないかな。
「皆、こちらは、今日から生徒会執行部の補佐として入ってくれる、小鳥遊朱里さん」
「よろしくお願いします」
私が礼をすると、生徒会の人は口々によろしくね、と言ってくれた。よかった、上手くやっていけそうだ。
「朱里、なんで……?」
会長用の席に書類の山に埋もれていたお兄ちゃんが、戸惑ったように声をあげた。どうやら、冴木先輩は私のことをお兄ちゃんに伝えていなかったらしい。なんだか、気恥ずかしくて、
「これは、冴木先輩を助けるためだから!」
といってしまった。でも、冴木先輩にお願いされたのは、間違いじゃないし、いいよね。
「朱里ちゃん!? それは、巻き込み事故……おい、優その顔やめろって! 俺は、優のためを思ってだな──」
するとなぜか、お兄ちゃんと冴木先輩がじゃれ始めたけれど、それは生徒会の人たち曰くいつものことらしいので、放っておくとして。
私に任せられた、仕事はこうだ。来月にある、生徒総会の議案が何百件も上がっている。それを、パソコンで書類にまとめて、お兄ちゃんたちに提出すればいいらしい。
議案は誰でも紙に書いて、議案箱に入れれば提案できるので、量が多いし、時に判別不能な文字もある。だから、単純そうで意外と大変な作業だ。
──と、私が議案書とパソコンとにらめっこしていると、生徒会室の扉が空いた。
「遅れてすみません!」
そういって、慌てて入ってきたのは、ヒロイン──もとい、中原愛梨ちゃんだった。やっぱり愛梨ちゃんも、生徒会補佐になったんだ。あれ? でも、そういえば、もう一人、生徒会補佐になった人がいるんだよね? まだ紹介されてないけど、誰だろう。
私が首をかしげていると、愛梨ちゃんは、パソコンの充電コードに引っ掛かり、盛大に転んだ。
私が使っていた生徒会室のパソコン──古いので、充電しながらでないと使えない──の、画面は消えた。
「!?!?!?!?」
いやいやいや、大丈夫だよね!? こまめに保存したし。けれど、もう一度コードをさして、パソコンを再起動すると、データは全部飛んでいた。
えっ、嘘。じゃあ、私のさっきまでの苦労は……。
「今はいってきたのが、同じく生徒会補佐の中原愛梨さんね。ちなみに、彼女が関わったデータは何らかの方法でもれなく消えるから」
ぼそり、と説明してくれたのは、書記の高木瞳さんだ。
「私は、スーパーミラクルドジッ子と呼んでいるわ」
もれなくって、そこまでくると、ドジというよりも、何らかの不思議な力が関わっているのでは!? というか、ドジってことは、もしかして……。
ちらりと、冴木先輩を見ると、冴木先輩は頷いた。
やっぱり、じゃあ、冴木先輩の言ってた、お兄ちゃんに夢中でドジな子って、ヒロインだったの!?
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