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体育祭準備
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テストも無事終わり、ようやく勉強の方は一段落といったところだ。ちなみに、亮くんのおかげで、何とか赤点は回避できた。期末テストは、もっと前もって勉強して、赤点回避じゃなくて、もっと良い点数をとれるように頑張ろう。
さて、テストが終わると、生徒会は六月の半ばにある体育祭の準備に大忙しだ。
体育祭のラストには、フォークダンスがあるらしい。参加は自由だけれど、これを機会に、好きな人を誘ってみる、というか、誘うこと事態が告白みたいなものになってるんだって。
お兄ちゃんは、愛梨ちゃんと踊るのかなぁ。と、思ったけれど、そもそも生徒会は片付けに忙しく、参加はできないらしい。良かったような、残念なような。
そんな気分を抱えながら、仕事を頑張った。
そういえば、彩月ちゃんにお兄ちゃんと愛梨ちゃんが付き合い始めたことを話していなかった。なので、翌日。お馴染みの喫茶店で、報告する。
「そんなことになってたの!? はぁ、拗れてるね。それで、朱里は小鳥遊先輩のことがやっぱり好きだと気づいたけど、田中に引き留められて、あと三ヶ月は付き合うことになったと」
「……うん」
リンゴジュースは、甘酸っぱくて美味しい。リンゴジュースを飲んでいると、ふと、思い出した。
「そういえば、彩月ちゃんはフォークダンス、小塚くんと踊るの? 誘われたんでしょう」
「な、ななななんで、そのこと知って……!」
彩月ちゃんがこれほどまでに、狼狽えるなんて珍しいから、もうちょっとだけからかいたくなるけれど、我慢する。でも、誘ったってことは、本当に小塚くんは、彩月ちゃんのこと好きなんだな。小塚くんなら、いい人だし、彩月ちゃんを任せられる。この反応を見るに、彩月ちゃんは満更でもないみたいだし。
「踊るの?」
誘うことが告白で、踊るのが、告白の返事を受け入れること、らしい。
「わ、私のことはいいのよ! それよりも、朱里の話!」
残念。誤魔化されてしまった。
「でも、小鳥遊先輩が好きなら、三ヶ月を待たずに田中と別れるのは? そしたら、小鳥遊先輩に告白できるし」
「この三ヶ月は、亮くんとちゃんと向き合うって決めたから、別れないよ」
それに、この三ヶ月の間に、お兄ちゃんのことはすっぱり割りきって、亮くんのことが好きになれたなら、それが一番良いことだと思う。
もう、お兄ちゃんは愛梨ちゃんのモノなんだから。
「……そっか。それにしても、私個人としては田中を応援したい気持ちもあるけど、小鳥遊先輩の不甲斐なさにがっかりしつつも、どうにかなって欲しい気持ちもある。はー、なんでそうなっちゃったかなぁ」
「? お兄ちゃんが不甲斐なかったことなんて一度もなかったよ」
身内贔屓かもしれないけれど、いつだって、甲斐甲斐しいお兄ちゃんだ。
「うん、まぁ、朱里の前では、そうかもしれないね」
と、そこで、彩月ちゃんは塾だから、といって帰ってしまった。
何はともあれ、体育祭、成功させられるように、頑張ろう!
さて、テストが終わると、生徒会は六月の半ばにある体育祭の準備に大忙しだ。
体育祭のラストには、フォークダンスがあるらしい。参加は自由だけれど、これを機会に、好きな人を誘ってみる、というか、誘うこと事態が告白みたいなものになってるんだって。
お兄ちゃんは、愛梨ちゃんと踊るのかなぁ。と、思ったけれど、そもそも生徒会は片付けに忙しく、参加はできないらしい。良かったような、残念なような。
そんな気分を抱えながら、仕事を頑張った。
そういえば、彩月ちゃんにお兄ちゃんと愛梨ちゃんが付き合い始めたことを話していなかった。なので、翌日。お馴染みの喫茶店で、報告する。
「そんなことになってたの!? はぁ、拗れてるね。それで、朱里は小鳥遊先輩のことがやっぱり好きだと気づいたけど、田中に引き留められて、あと三ヶ月は付き合うことになったと」
「……うん」
リンゴジュースは、甘酸っぱくて美味しい。リンゴジュースを飲んでいると、ふと、思い出した。
「そういえば、彩月ちゃんはフォークダンス、小塚くんと踊るの? 誘われたんでしょう」
「な、ななななんで、そのこと知って……!」
彩月ちゃんがこれほどまでに、狼狽えるなんて珍しいから、もうちょっとだけからかいたくなるけれど、我慢する。でも、誘ったってことは、本当に小塚くんは、彩月ちゃんのこと好きなんだな。小塚くんなら、いい人だし、彩月ちゃんを任せられる。この反応を見るに、彩月ちゃんは満更でもないみたいだし。
「踊るの?」
誘うことが告白で、踊るのが、告白の返事を受け入れること、らしい。
「わ、私のことはいいのよ! それよりも、朱里の話!」
残念。誤魔化されてしまった。
「でも、小鳥遊先輩が好きなら、三ヶ月を待たずに田中と別れるのは? そしたら、小鳥遊先輩に告白できるし」
「この三ヶ月は、亮くんとちゃんと向き合うって決めたから、別れないよ」
それに、この三ヶ月の間に、お兄ちゃんのことはすっぱり割りきって、亮くんのことが好きになれたなら、それが一番良いことだと思う。
もう、お兄ちゃんは愛梨ちゃんのモノなんだから。
「……そっか。それにしても、私個人としては田中を応援したい気持ちもあるけど、小鳥遊先輩の不甲斐なさにがっかりしつつも、どうにかなって欲しい気持ちもある。はー、なんでそうなっちゃったかなぁ」
「? お兄ちゃんが不甲斐なかったことなんて一度もなかったよ」
身内贔屓かもしれないけれど、いつだって、甲斐甲斐しいお兄ちゃんだ。
「うん、まぁ、朱里の前では、そうかもしれないね」
と、そこで、彩月ちゃんは塾だから、といって帰ってしまった。
何はともあれ、体育祭、成功させられるように、頑張ろう!
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