70 / 85
お兄ちゃんは、彼氏様!!……だよね?
中間テスト
しおりを挟む
ついにやってきた、中間テスト。二年生になって初めてのテストだからか、みんなピリピリしている。私たちの学校は、テストは二日に分けて行われるので、昨日と今日は最後の追い込みをかける生徒で自習室も溢れていた。
放課後。私の手応えはというと、それなりに、できた、と思う。もちろん、去年のような、解答欄をミスするという失敗もおかしてない。あとは、結果を待つだけだ。と、そのまえに。
「ハッピーバースデー彩月ちゃん」
今日は中間テスト最終日であると同時に彩月ちゃんのお誕生日だ。昨日の夜、焼いたクッキーと共に、名前を刻印したボールペンを渡す。ボールペンは、クールな彩月ちゃんにぴったりな青のスタイリッシュなものにした。お店で試しがきもしたけれど、とてもかきごこちはなめらかで、これなら彩月ちゃんも気に入ってくれると思う。
「ありがとう、朱里」
彩月ちゃんが嬉しそうに包みを受け取ってくれた。
「そういえば、小塚くんからは何をもらったの?」
小塚くんも、文系だから、クラスが離れちゃったんだよね。私が尋ねると、彩月ちゃんは照れたように顔を伏せた。えっ、そんなに照れるようなものをもらったの?
「瞬はバイト代で指輪をくれたの。ペアリングだって」
「えぇっ!? それは、よかったね、おめでとう!」
指輪、指輪かぁ。しかも、ペアリングだなんて。女子の憧れだよね。まあ、学校には、そういうアクセサリー類をつけてはいけないのが残念だけど、羨ましいなぁ。
「それにしても、ラブラブだねぇ」
私が肘で彩月ちゃんをつんつんすると、彩月ちゃんは更に顔を赤くした。
「……まぁね」
照れてる彩月ちゃん、可愛い。私が男の子だったら、惚れていた。思わず、彩月ちゃんに抱きついていると、お兄ちゃんが来た。今日は、生徒会のお仕事はないので、そのまま家に帰る日なのだ。名残惜しいけれど、彩月ちゃんと別れ、お兄ちゃんと帰り道を歩く。
「今日のテストどうだった?」
「まあまあ、かな。すっごくできなかった、っていうことはないと思う」
平均点はぎりぎりある、はず。私がそういうと、お兄ちゃんは笑った。
「じゃあ、頑張ったご褒美に、週末どこか出掛けようか」
「いいの? お兄ちゃんは勉強があるんじゃ……」
私はまだ二年生なので、受験生であるお兄ちゃんに比べればお気楽だ。
「ずっと、勉強ばかりだと、息がつまるしね。僕にとっても朱里と出かけることは、ご褒美だから」
そういって、お兄ちゃんが微笑んだ。やったー! デートだ。
「どこがいい?」
遊園地……は、この前行ったし、特にみたいコンサートや映画もないし。そうだ。
「それなら、水族館がいい」
「いいよ、じゃあ水族館にいこうか」
「うん!」
水族館は一年ぶりだ。何を着ていこうかな。カバの赤ちゃんが生まれたらしいし、水族館にいくのが楽しみだ。
放課後。私の手応えはというと、それなりに、できた、と思う。もちろん、去年のような、解答欄をミスするという失敗もおかしてない。あとは、結果を待つだけだ。と、そのまえに。
「ハッピーバースデー彩月ちゃん」
今日は中間テスト最終日であると同時に彩月ちゃんのお誕生日だ。昨日の夜、焼いたクッキーと共に、名前を刻印したボールペンを渡す。ボールペンは、クールな彩月ちゃんにぴったりな青のスタイリッシュなものにした。お店で試しがきもしたけれど、とてもかきごこちはなめらかで、これなら彩月ちゃんも気に入ってくれると思う。
「ありがとう、朱里」
彩月ちゃんが嬉しそうに包みを受け取ってくれた。
「そういえば、小塚くんからは何をもらったの?」
小塚くんも、文系だから、クラスが離れちゃったんだよね。私が尋ねると、彩月ちゃんは照れたように顔を伏せた。えっ、そんなに照れるようなものをもらったの?
「瞬はバイト代で指輪をくれたの。ペアリングだって」
「えぇっ!? それは、よかったね、おめでとう!」
指輪、指輪かぁ。しかも、ペアリングだなんて。女子の憧れだよね。まあ、学校には、そういうアクセサリー類をつけてはいけないのが残念だけど、羨ましいなぁ。
「それにしても、ラブラブだねぇ」
私が肘で彩月ちゃんをつんつんすると、彩月ちゃんは更に顔を赤くした。
「……まぁね」
照れてる彩月ちゃん、可愛い。私が男の子だったら、惚れていた。思わず、彩月ちゃんに抱きついていると、お兄ちゃんが来た。今日は、生徒会のお仕事はないので、そのまま家に帰る日なのだ。名残惜しいけれど、彩月ちゃんと別れ、お兄ちゃんと帰り道を歩く。
「今日のテストどうだった?」
「まあまあ、かな。すっごくできなかった、っていうことはないと思う」
平均点はぎりぎりある、はず。私がそういうと、お兄ちゃんは笑った。
「じゃあ、頑張ったご褒美に、週末どこか出掛けようか」
「いいの? お兄ちゃんは勉強があるんじゃ……」
私はまだ二年生なので、受験生であるお兄ちゃんに比べればお気楽だ。
「ずっと、勉強ばかりだと、息がつまるしね。僕にとっても朱里と出かけることは、ご褒美だから」
そういって、お兄ちゃんが微笑んだ。やったー! デートだ。
「どこがいい?」
遊園地……は、この前行ったし、特にみたいコンサートや映画もないし。そうだ。
「それなら、水族館がいい」
「いいよ、じゃあ水族館にいこうか」
「うん!」
水族館は一年ぶりだ。何を着ていこうかな。カバの赤ちゃんが生まれたらしいし、水族館にいくのが楽しみだ。
0
あなたにおすすめの小説
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
幽霊じゃありません!足だってありますから‼
かな
恋愛
私はトバルズ国の公爵令嬢アーリス・イソラ。8歳の時に木の根に引っかかって頭をぶつけたことにより、前世に流行った乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったことに気づいた。だが、婚約破棄しても国外追放か修道院行きという緩い断罪だった為、自立する為のスキルを学びつつ、国外追放後のスローライフを夢見ていた。
断罪イベントを終えた数日後、目覚めたら幽霊と騒がれてしまい困惑することに…。えっ?私、生きてますけど
※ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください(*・ω・)*_ _)ペコリ
※遅筆なので、ゆっくり更新になるかもしれません。
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!
姉の厄介さは叔母譲りでしたが、嘘のようにあっさりと私の人生からいなくなりました
珠宮さくら
恋愛
イヴォンヌ・ロカンクールは、自分宛てに届いたものを勝手に開けてしまう姉に悩まされていた。
それも、イヴォンヌの婚約者からの贈り物で、それを阻止しようとする使用人たちが悪戦苦闘しているのを心配して、諦めるしかなくなっていた。
それが日常となってしまい、イヴォンヌの心が疲弊していく一方となっていたところで、そこから目まぐるしく変化していくとは思いもしなかった。
処刑された悪役令嬢、二周目は「ぼっち」を卒業して最強チームを作ります!
みかぼう。
恋愛
地方を救おうとして『反逆者』に仕立て上げられ、断頭台で散ったエリアナ・ヴァルドレイン。
彼女の失敗は、有能すぎるがゆえに「独りで背負いすぎたこと」だった。
ループから始まった二周目。
彼女はこれまで周囲との間に引いていた「線」を、踏み越えることを決意した。
「お父様、私に『線を引け』と教えた貴方に、処刑台から見た真実をお話しします」
「殿下、私が貴方の『目』となります。王国に張り巡らされた謀略の糸を、共に断ち切りましょう」
淑女の仮面を脱ぎ捨て、父と王太子を「共闘者」へと変貌させる政争の道。
未来知識という『目』を使い、一歩ずつ確実に、破滅への先手を取っていく。
これは、独りで戦い、独りで死んだ令嬢が、信頼と連帯によって王国の未来を塗り替える――緻密かつ大胆なリベンジ政争劇。
「私を神輿にするのなら、覚悟してくださいませ。……その行き先は、貴方の破滅ですわ」
(※カクヨムにも掲載中です。)
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
折角転生したのに、婚約者が好きすぎて困ります!
たぬきち25番
恋愛
ある日私は乙女ゲームのヒロインのライバル令嬢キャメロンとして転生していた。
なんと私は最推しのディラン王子の婚約者として転生したのだ!!
幸せすぎる~~~♡
たとえ振られる運命だとしてもディラン様の笑顔のためにライバル令嬢頑張ります!!
※主人公は婚約者が好きすぎる残念女子です。
※気分転換に笑って頂けたら嬉しく思います。
短めのお話なので毎日更新
※糖度高めなので胸やけにご注意下さい。
※少しだけ塩分も含まれる箇所がございます。
《大変イチャイチャラブラブしてます!! 激甘、溺愛です!! お気を付け下さい!!》
※他サイト様にも公開始めました!
姉が年々面倒になっていくのを弟と押し付けあっていたのですが、手に負えない厄介者は他にいたようです
珠宮さくら
恋愛
伯爵家に生まれたシュリティ・アガルワルには、姉と弟がいた。両親は、3人の子供たちに興味がなく、自分たちの好きなことをしているような人たちだった。
そんな両親と違い、姉は弟妹たちに何かと外の話をしてくれていたのだが、それがこんなことになるとは思いもしなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる