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そのに
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「えっ、えっ?」
な、なんで私が東藤先輩のこと好きなのバレてるの!? 顔が一気に赤くなるのを感じる。
「だって、チョコレート。俺のだけ一個多かったから。そうだったらいいなって思って」
まさか、他の男の子全員に確認したんだろうか。恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい。私の気持ちが、他の子にも筒抜けになるなんて。
でも、こうなったら、仕方ないよね。今否定しても、私が東藤先輩のことを好きなのはかわりないんだし。うう。まさかこんなに早く振られるなんて、思ってなかった。
「……そうです。私、東藤先輩のことが好き、です」
泣きそうになりながら、そう言った。どんな顔で降られるのか気になるのに、顔が見れない。
「俺も」
「……え?」
いま、なんて──。聞き返そうとして、ぎゅうぎゅうに抱き締められた。えっ? うそ。でも、だって。そんなの。
「……夢?」
ああ、これは夢に違いない。だって、あの東藤先輩に抱き締められることなんて、あり得ないもの。
「夢じゃないよ。夢だったら、困る。俺も、高倉さんのこと好きだから」
「……ほんとうに?」
私が信じられなくて顔をあげると、東藤先輩も真っ赤な顔をしていた。
「本当」
私は、信じられないくらい幸せで、そのあと何を話したのか全然覚えていなかった。
その日の夜。私は、夢を見た。もう一人の私のことを。
私は、所謂少女漫画のライバルキャラだった。東藤先輩の弱味を握って無理やり付き合い、東藤先輩に恋する主人公を妨害する。でも、最終的に主人公と東藤先輩は結ばれて、ハッピーエンド。
めでたし、めでたしで物語の幕は降りる。
「……嘘」
がばり、と体を起こす。でも、今見た夢は実際に、『あり得る』出来事だ。だって、私は東藤先輩のことが好きだ。だから、他の子に東藤先輩をとられたくない。けど、東藤先輩は、とても人気。実際に主人公と名前も顔もおんなじ子もいるのだ。
ぎゅっ、と唇を噛む。主人公に東藤先輩をとられたくなんかない。どうしたら、いいんだろう。
な、なんで私が東藤先輩のこと好きなのバレてるの!? 顔が一気に赤くなるのを感じる。
「だって、チョコレート。俺のだけ一個多かったから。そうだったらいいなって思って」
まさか、他の男の子全員に確認したんだろうか。恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい。私の気持ちが、他の子にも筒抜けになるなんて。
でも、こうなったら、仕方ないよね。今否定しても、私が東藤先輩のことを好きなのはかわりないんだし。うう。まさかこんなに早く振られるなんて、思ってなかった。
「……そうです。私、東藤先輩のことが好き、です」
泣きそうになりながら、そう言った。どんな顔で降られるのか気になるのに、顔が見れない。
「俺も」
「……え?」
いま、なんて──。聞き返そうとして、ぎゅうぎゅうに抱き締められた。えっ? うそ。でも、だって。そんなの。
「……夢?」
ああ、これは夢に違いない。だって、あの東藤先輩に抱き締められることなんて、あり得ないもの。
「夢じゃないよ。夢だったら、困る。俺も、高倉さんのこと好きだから」
「……ほんとうに?」
私が信じられなくて顔をあげると、東藤先輩も真っ赤な顔をしていた。
「本当」
私は、信じられないくらい幸せで、そのあと何を話したのか全然覚えていなかった。
その日の夜。私は、夢を見た。もう一人の私のことを。
私は、所謂少女漫画のライバルキャラだった。東藤先輩の弱味を握って無理やり付き合い、東藤先輩に恋する主人公を妨害する。でも、最終的に主人公と東藤先輩は結ばれて、ハッピーエンド。
めでたし、めでたしで物語の幕は降りる。
「……嘘」
がばり、と体を起こす。でも、今見た夢は実際に、『あり得る』出来事だ。だって、私は東藤先輩のことが好きだ。だから、他の子に東藤先輩をとられたくない。けど、東藤先輩は、とても人気。実際に主人公と名前も顔もおんなじ子もいるのだ。
ぎゅっ、と唇を噛む。主人公に東藤先輩をとられたくなんかない。どうしたら、いいんだろう。
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