3 / 12
婚約者
しおりを挟む
え、えええええええ。とてもびっくりだわ。私のどこがいいんだろう。さっき、すっごく不敬だったのに。
「キャロルは、僕のこと怖くないでしょう?」
なんで私の考えたことが──って、セオドア殿下は心が読めるんだったわ。すごい! これなら、おしゃべりしなくても伝わるからお父様にも怒られないわ!
「殿下、恐れながら我が娘は、その──」
お父様がだらだらと汗をかきながら、セオドア殿下になにかをいいかけたけれど。
「僕は、彼女のよく話すところも好ましいと思います」
「……さようにございますか」
セオドア殿下は、私みたいなおしゃべりさんが嫌いじゃないのね。
お父様はセオドア殿下の笑みに気圧されたのか、黙った。そして、私を見つめている。
あの目は──、しゃべっていいぞ! ってことよね!!!
「私でよろしければ、よろこんで」
おしゃべりな私でもいいのなら。きっと、素敵な家族になれるわ。そんな予感がするの。
そうして、私たちは婚約者になったのだった。
「キャロルは、僕のこと怖くないでしょう?」
なんで私の考えたことが──って、セオドア殿下は心が読めるんだったわ。すごい! これなら、おしゃべりしなくても伝わるからお父様にも怒られないわ!
「殿下、恐れながら我が娘は、その──」
お父様がだらだらと汗をかきながら、セオドア殿下になにかをいいかけたけれど。
「僕は、彼女のよく話すところも好ましいと思います」
「……さようにございますか」
セオドア殿下は、私みたいなおしゃべりさんが嫌いじゃないのね。
お父様はセオドア殿下の笑みに気圧されたのか、黙った。そして、私を見つめている。
あの目は──、しゃべっていいぞ! ってことよね!!!
「私でよろしければ、よろこんで」
おしゃべりな私でもいいのなら。きっと、素敵な家族になれるわ。そんな予感がするの。
そうして、私たちは婚約者になったのだった。
応援ありがとうございます!
11
お気に入りに追加
4,101
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる