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そのなな
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疲れた。めちゃくちゃ疲れた。お兄様の体力はつきることを知らずに、結局本当に踊り明かすことになった。
でも、楽しかったのが、ちょっと悔しい。翌朝、私が廊下を歩いているとお兄様に声をかけられた。
「ねぇ、エルシー」
「なんですか、お兄様」
「ピアノひこうと思うんだけど、合奏しない?」
お兄様のピアノかぁ。お兄様ああみえて、ピアノめちゃくちゃうまいのよね。私は、ピアノじゃなくてヴァイオリンを習っているけれど、そこそこの腕前といったところだ。
「お兄様と一緒に合奏したら、私が下手なのがばれるじゃないですか」
「いいじゃないか誰も聞いてないんだし。聞くのは弾いてる俺たちだけだよ」
そうだけどさぁ。でも、お兄様のピアノ聞きたいな。結局その欲に負けて合奏することになった。
お兄様のピアノは相変わらず音の粒が揃っていてとても綺麗だった。私は、まぁ、私の腕前にしては頑張った方だと思う。
「付き合ってくれてありがとう、エルシー」
「いいえ、お兄様こそありがとうございました」
じゃあ、これで。私が去ろうとすると、その袖を引っ張られた。思わず、ひっくり返りそうになる。
「どうしたんです、お兄様」
「エルシーがどこか行こうとするから」
「? だって、合奏終わりましたよね?」
「うん」
だったら、何もおかしいことはないはずだ。
楽器もちゃんと片付けたし。
「合奏してる間しか俺と一緒にいたくないの?」
えぇー。そんな彼女みたいなこという!?
でも、楽しかったのが、ちょっと悔しい。翌朝、私が廊下を歩いているとお兄様に声をかけられた。
「ねぇ、エルシー」
「なんですか、お兄様」
「ピアノひこうと思うんだけど、合奏しない?」
お兄様のピアノかぁ。お兄様ああみえて、ピアノめちゃくちゃうまいのよね。私は、ピアノじゃなくてヴァイオリンを習っているけれど、そこそこの腕前といったところだ。
「お兄様と一緒に合奏したら、私が下手なのがばれるじゃないですか」
「いいじゃないか誰も聞いてないんだし。聞くのは弾いてる俺たちだけだよ」
そうだけどさぁ。でも、お兄様のピアノ聞きたいな。結局その欲に負けて合奏することになった。
お兄様のピアノは相変わらず音の粒が揃っていてとても綺麗だった。私は、まぁ、私の腕前にしては頑張った方だと思う。
「付き合ってくれてありがとう、エルシー」
「いいえ、お兄様こそありがとうございました」
じゃあ、これで。私が去ろうとすると、その袖を引っ張られた。思わず、ひっくり返りそうになる。
「どうしたんです、お兄様」
「エルシーがどこか行こうとするから」
「? だって、合奏終わりましたよね?」
「うん」
だったら、何もおかしいことはないはずだ。
楽器もちゃんと片付けたし。
「合奏してる間しか俺と一緒にいたくないの?」
えぇー。そんな彼女みたいなこという!?
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