5 / 37
4.姉弟道中(佑樹)
しおりを挟む
姉貴が悪ノリして作りすぎた重箱二段の弁当は僕の普通サイズのいつもの弁当箱と妹用の小さな弁当箱に詰め直され、入りきらなかった分はそのまま朝食になった。
姉弟3人で朝食を取り、僕と姉貴は一緒に家を出た。高一の僕は片道30kmの公立高校へ、四つ年上の姉貴は高卒二年目の社会人として勤務先のベーカリーカフェへ向かう為、それぞれのモンキーをガレージから外に押し出す。
うちは以前、両親が喫茶店をやっていて、二階が母屋で一階が店舗になっている。廃業後、ボックス席のテーブルと椅子は撤去したものの、カウンター席とスツール、カウンターの内側のキッチンはそのままの所謂居抜き状態で残してある。
母屋の方にもキッチンやトイレはあるので家族は基本的に店舗の方は使わないが、この店舗スペースをバイクのガレージ兼整備場所にしているので、僕がここで作業をしている時はキッチンやトイレがそのまま使えるのは助かる。
二階の母屋の方にも自室はあるが、そっちは主に寝に行くだけで、僕はだいたいこの場所に入り浸っているので、現状この店舗スペースが僕の自室のようになっている。
店舗の出入り口から外に出れば、車が8台停められる駐車場になっていて、駐車場の出入り口は地元民の生活道路である県道22号(伊勢南島線)に面している。
今となっては無駄に広い駐車場で僕らは出発の準備を整える。
僕と姉貴のモンキーは両方とも形式的には同型のBA-AB27だが、色も見た目もかなり違う。製造された年式によって様々なカラーバリエーションを楽しめ、さらに自分好みにパーツを交換してカスタムできるのもモンキーの魅力の一つだ。
姉貴が[もんちー]と名付けて愛用しているモンキーは赤いフレーム、白の燃料タンク、黒のシートのコントラストが可愛らしい2005年モデル。
姉貴の要望により、公道で妹を乗せて二人乗りができるようにカスタムしてある。具体的にはエンジンを50ccから90ccに換え、シートを二人乗り用のタンデムシートに換え、後ろに乗った人間の足を乗せるためのステップを増設し、熱くなる排気マフラーで後席の人間が太ももを火傷しないようマフラーをシートのすぐ下に収まっていた純正からエンジンの下までの長さのベリーショートマフラーに変更してある。
対して姉貴が[しるばー]と名付けた僕の愛車は黒のフレームとシート、シルバーメタリックの燃料タンクと全体的に落ち着いたカラーリングの2002年モデル。ノーマルの50ccの原付1種のままだと30km/hの速度制限があるので、エンジンだけは90ccに換えて法定速度まで出せる原付2種として再登録してあるが、それ以外は外見はほぼノーマルのまま。……カスタムパーツって高いから最近バイトを始めたばかりの僕ではまだなかなか手が出せない。
僕の通っている高校は片道10km以上の生徒は125cc以下の小型二輪限定ではあるが、バイク通学が認められているので、16歳になって二輪免許を取ってすぐに電車通学からバイク通学に切り替えた。
ハーフヘルメット──通称半ヘルを被り、ハンズフリーキットも兼ねるワイヤレスイヤホンを装着してスマホとBluetoothで接続してから、自分のモンキーにまたがってエンジンをかける。
──ドルンッ! ドッドッドッドッド……
毎日使っている[しるばー]はキック一発で機嫌よくエンジンを始動させ、心地よい振動がシート越しに伝わってくる。
姉貴が自分のスマホを操作してワイヤレスイヤホン越しに通話アプリで話しかけてくる。
『ユウ君、聞こえる?』
「おう。おけおけ」
バイク乗り同士の会話は肉声ではやりづらいのでハンズフリーで通話を繋げるのが一番だ。
バリッと化粧をした姉貴がお気に入りの半ヘルを被り、手馴れたしぐさであご紐をパチッと留める。破れジーンズにMA-1ボマージャケットというワイルドな格好がやけに似合っている。
姉貴の職場と僕の学校への通学路は途中までは一緒だからそこまで一緒に走るのがいつものルーティン。
『じゃ、行こっかユウ君。じゃあね、さくにゃん』
「うむ。姉上、留守はワタシがしっかり守るのだ」
──バルンッ バルルルル……
ベリーショートマフラー独特の甲高いエンジン音を響かせながら[もんちー]のエンジンを始動させてシートにまたがる姉貴。
「よし。ほんじゃ俺も行くな。サク、家事は根を詰めすぎないようにほどほどにな。ちゃんと息抜きもするんやに?」
「うむ。兄上も道中気をつけるのだぞ」
僕もアイドリング中の[しるばー]のシートに座りなおした。
左手でクラッチバーを握り、左足のつま先でチェンジペダルを踏み込む。
カシュッと小気味良い音と共にギアがニュートラルから一速に切り替わったのを確認して、左手のクラッチバーを緩めて半クラッチにする、と同時に右手のアクセルをゆっくりとひねりながら発進する。
──ドルルルル……
姉貴の後ろについて駐車場を半クラッチの徐行で通り抜け、右折で県道22号に出る。県道に出たらすぐにクラッチバーから手を離して半クラッチを解除。
スピードが上がってきたらその都度クラッチバーを握り、左足のつま先でチェンジペダルを跳ね上げ、一速から二速、三速、四速と順番にギアチェンジしながら速度を上げていく。
だいたい四速で40km/hぐらいには達している。
この県道22号の法定速度は50km/hだし、小さな車体に90ccのエンジンはかなり余力があるからもっと速く走っても問題ないが、僕らはだらだらと通話アプリで駄弁りながらのんびり走る。
「沙羅姉、[もんちー]の調子はどない?」
『うふふ。めっちゃええに! 通勤だけで使うんが勿体ないぐらいやね』
「そんなら、週末にサクも連れてどっかにツーリングでも行かん? もう来週は天気崩れるらしいし」
『おー、ええやん。さくにゃんもたまには外に気晴らしに連れ出したいもんなー』
「ならあとでサクの希望も聞いて計画立てよっか」
『うんうん。そうしよに』
住宅が密集する市街地を抜け、右手に松井孫右衛門社、左手に徳川山を見ながら県道22号を宮川の堤防沿いに走っていくと、次第に道の周囲に緑が増えアップダウンが増えてくる。伊勢の郊外は丘陵地なので、高台である丘に住宅地が密集し、谷筋である低地に畑や田んぼや林がある田園地帯になっているのだ。
やがて、姉貴の職場であるベーカリーカフェに分岐するT字路の交差点に到着し、赤信号で止まった姉貴の[もんちー]がパカパカと左折のウインカーを点滅させる。僕はこのまま直進するので姉貴の隣に並んで停車する。
『じゃあねユウ君』
「おー。沙羅姉も仕事頑張ってな」
姉貴が右の拳を伸ばしてきたので左の拳をコツンと軽く合わせてから僕らは別れた。
【作者コメント】
伊勢は……マジで坂が多いです。そもそも、元々平地が少なく拡張の余地があまりない土地だったのに、江戸時代のお伊勢参りブームでキャパを超える人間が来るようになった結果、丘陵地や山の斜面を開発して住宅地となって今に至ります。この辺りの背景は黒船来航後に急発展した横浜なんかとも通じる部分ですね。
姉弟3人で朝食を取り、僕と姉貴は一緒に家を出た。高一の僕は片道30kmの公立高校へ、四つ年上の姉貴は高卒二年目の社会人として勤務先のベーカリーカフェへ向かう為、それぞれのモンキーをガレージから外に押し出す。
うちは以前、両親が喫茶店をやっていて、二階が母屋で一階が店舗になっている。廃業後、ボックス席のテーブルと椅子は撤去したものの、カウンター席とスツール、カウンターの内側のキッチンはそのままの所謂居抜き状態で残してある。
母屋の方にもキッチンやトイレはあるので家族は基本的に店舗の方は使わないが、この店舗スペースをバイクのガレージ兼整備場所にしているので、僕がここで作業をしている時はキッチンやトイレがそのまま使えるのは助かる。
二階の母屋の方にも自室はあるが、そっちは主に寝に行くだけで、僕はだいたいこの場所に入り浸っているので、現状この店舗スペースが僕の自室のようになっている。
店舗の出入り口から外に出れば、車が8台停められる駐車場になっていて、駐車場の出入り口は地元民の生活道路である県道22号(伊勢南島線)に面している。
今となっては無駄に広い駐車場で僕らは出発の準備を整える。
僕と姉貴のモンキーは両方とも形式的には同型のBA-AB27だが、色も見た目もかなり違う。製造された年式によって様々なカラーバリエーションを楽しめ、さらに自分好みにパーツを交換してカスタムできるのもモンキーの魅力の一つだ。
姉貴が[もんちー]と名付けて愛用しているモンキーは赤いフレーム、白の燃料タンク、黒のシートのコントラストが可愛らしい2005年モデル。
姉貴の要望により、公道で妹を乗せて二人乗りができるようにカスタムしてある。具体的にはエンジンを50ccから90ccに換え、シートを二人乗り用のタンデムシートに換え、後ろに乗った人間の足を乗せるためのステップを増設し、熱くなる排気マフラーで後席の人間が太ももを火傷しないようマフラーをシートのすぐ下に収まっていた純正からエンジンの下までの長さのベリーショートマフラーに変更してある。
対して姉貴が[しるばー]と名付けた僕の愛車は黒のフレームとシート、シルバーメタリックの燃料タンクと全体的に落ち着いたカラーリングの2002年モデル。ノーマルの50ccの原付1種のままだと30km/hの速度制限があるので、エンジンだけは90ccに換えて法定速度まで出せる原付2種として再登録してあるが、それ以外は外見はほぼノーマルのまま。……カスタムパーツって高いから最近バイトを始めたばかりの僕ではまだなかなか手が出せない。
僕の通っている高校は片道10km以上の生徒は125cc以下の小型二輪限定ではあるが、バイク通学が認められているので、16歳になって二輪免許を取ってすぐに電車通学からバイク通学に切り替えた。
ハーフヘルメット──通称半ヘルを被り、ハンズフリーキットも兼ねるワイヤレスイヤホンを装着してスマホとBluetoothで接続してから、自分のモンキーにまたがってエンジンをかける。
──ドルンッ! ドッドッドッドッド……
毎日使っている[しるばー]はキック一発で機嫌よくエンジンを始動させ、心地よい振動がシート越しに伝わってくる。
姉貴が自分のスマホを操作してワイヤレスイヤホン越しに通話アプリで話しかけてくる。
『ユウ君、聞こえる?』
「おう。おけおけ」
バイク乗り同士の会話は肉声ではやりづらいのでハンズフリーで通話を繋げるのが一番だ。
バリッと化粧をした姉貴がお気に入りの半ヘルを被り、手馴れたしぐさであご紐をパチッと留める。破れジーンズにMA-1ボマージャケットというワイルドな格好がやけに似合っている。
姉貴の職場と僕の学校への通学路は途中までは一緒だからそこまで一緒に走るのがいつものルーティン。
『じゃ、行こっかユウ君。じゃあね、さくにゃん』
「うむ。姉上、留守はワタシがしっかり守るのだ」
──バルンッ バルルルル……
ベリーショートマフラー独特の甲高いエンジン音を響かせながら[もんちー]のエンジンを始動させてシートにまたがる姉貴。
「よし。ほんじゃ俺も行くな。サク、家事は根を詰めすぎないようにほどほどにな。ちゃんと息抜きもするんやに?」
「うむ。兄上も道中気をつけるのだぞ」
僕もアイドリング中の[しるばー]のシートに座りなおした。
左手でクラッチバーを握り、左足のつま先でチェンジペダルを踏み込む。
カシュッと小気味良い音と共にギアがニュートラルから一速に切り替わったのを確認して、左手のクラッチバーを緩めて半クラッチにする、と同時に右手のアクセルをゆっくりとひねりながら発進する。
──ドルルルル……
姉貴の後ろについて駐車場を半クラッチの徐行で通り抜け、右折で県道22号に出る。県道に出たらすぐにクラッチバーから手を離して半クラッチを解除。
スピードが上がってきたらその都度クラッチバーを握り、左足のつま先でチェンジペダルを跳ね上げ、一速から二速、三速、四速と順番にギアチェンジしながら速度を上げていく。
だいたい四速で40km/hぐらいには達している。
この県道22号の法定速度は50km/hだし、小さな車体に90ccのエンジンはかなり余力があるからもっと速く走っても問題ないが、僕らはだらだらと通話アプリで駄弁りながらのんびり走る。
「沙羅姉、[もんちー]の調子はどない?」
『うふふ。めっちゃええに! 通勤だけで使うんが勿体ないぐらいやね』
「そんなら、週末にサクも連れてどっかにツーリングでも行かん? もう来週は天気崩れるらしいし」
『おー、ええやん。さくにゃんもたまには外に気晴らしに連れ出したいもんなー』
「ならあとでサクの希望も聞いて計画立てよっか」
『うんうん。そうしよに』
住宅が密集する市街地を抜け、右手に松井孫右衛門社、左手に徳川山を見ながら県道22号を宮川の堤防沿いに走っていくと、次第に道の周囲に緑が増えアップダウンが増えてくる。伊勢の郊外は丘陵地なので、高台である丘に住宅地が密集し、谷筋である低地に畑や田んぼや林がある田園地帯になっているのだ。
やがて、姉貴の職場であるベーカリーカフェに分岐するT字路の交差点に到着し、赤信号で止まった姉貴の[もんちー]がパカパカと左折のウインカーを点滅させる。僕はこのまま直進するので姉貴の隣に並んで停車する。
『じゃあねユウ君』
「おー。沙羅姉も仕事頑張ってな」
姉貴が右の拳を伸ばしてきたので左の拳をコツンと軽く合わせてから僕らは別れた。
【作者コメント】
伊勢は……マジで坂が多いです。そもそも、元々平地が少なく拡張の余地があまりない土地だったのに、江戸時代のお伊勢参りブームでキャパを超える人間が来るようになった結果、丘陵地や山の斜面を開発して住宅地となって今に至ります。この辺りの背景は黒船来航後に急発展した横浜なんかとも通じる部分ですね。
4
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる
釧路太郎
キャラ文芸
僕には露出狂のいとこが三人いる。
他の人にはわからないように僕だけに下着をチラ見せしてくるのだが、他の人はその秘密を誰も知らない。
そんな三人のいとこたちとの共同生活が始まるのだが、僕は何事もなく生活していくことが出来るのか。
三姉妹の長女前田沙緒莉は大学一年生。次女の前田陽香は高校一年生。三女の前田真弓は中学一年生。
新生活に向けたスタートは始まったばかりなのだ。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」にも投稿しています。
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
負けヒロインに花束を!
遊馬友仁
キャラ文芸
クラス内で空気的存在を自負する立花宗重(たちばなむねしげ)は、行きつけの喫茶店で、クラス委員の上坂部葉月(かみさかべはづき)が、同じくクラス委員ので彼女の幼なじみでもある久々知大成(くくちたいせい)にフラれている場面を目撃する。
葉月の打ち明け話を聞いた宗重は、後日、彼女と大成、その交際相手である名和立夏(めいわりっか)とのカラオケに参加することになってしまう。
その場で、立夏の思惑を知ってしまった宗重は、葉月に彼女の想いを諦めるな、と助言して、大成との仲を取りもとうと行動しはじめるが・・・。
ぼっち陰キャはモテ属性らしいぞ
みずがめ
ライト文芸
俺、室井和也。高校二年生。ぼっちで陰キャだけど、自由な一人暮らしで高校生活を穏やかに過ごしていた。
そんなある日、何気なく訪れた深夜のコンビニでクラスの美少女二人に目をつけられてしまう。
渡会アスカ。金髪にピアスというギャル系美少女。そして巨乳。
桐生紗良。黒髪に色白の清楚系美少女。こちらも巨乳。
俺が一人暮らしをしていると知った二人は、ちょっと甘えれば家を自由に使えるとでも考えたのだろう。過激なアプローチをしてくるが、紳士な俺は美少女の誘惑に屈しなかった。
……でも、アスカさんも紗良さんも、ただ遊び場所が欲しいだけで俺を頼ってくるわけではなかった。
これは問題を抱えた俺達三人が、互いを支えたくてしょうがなくなった関係の話。
昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件
マサタカ
青春
俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。
あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。
そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。
「久しぶりですね、兄さん」
義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。
ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。
「矯正します」
「それがなにか関係あります? 今のあなたと」
冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。
今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人?
ノベルアッププラスでも公開。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

