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女の子になった僕にパパは僕のお尻をおまんこに変えてくれるらしい

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トイレに入ると
僕は便座の上に
腰を降ろす
「オチンチンがないつもりで…」
……
終わらせると
すぐに水を流し
鍵を開けて外へと出る

手を使わないで
するなんて変な感じだよ…

僕が手を洗ってると
アケミもトイレから出てきて
隣で手を洗い始める
「ねぇ……アゲハちゃんは
   ツバサ君に
 好きとか言われたことある?」

「へ?
  ……べつにいとこだから
   そんなのあるわけないでしょ」

それに本当は
いとこじゃなくて本人だから
自分に自分が恋してるなんて
余計にありえない

アケミはハンカチを手に取る

「そう…なんだ
   最近ツバサ君が好きな子が
   できたみたいだったから
  てっきりアゲハちゃんが
     その相手だと思ったの」


恋しているわけじゃないけど
僕が一番好きなのは
パパだよ

心の中でつぶやくと
僕もハンカチで
手をふいてアケミと一緒に
パパたちの所に戻る

「実はねぇ
  アゲハちゃん
  これから私たち空港に行って
  北海道へ涼みに
   旅行してくるのよ!
       良いでしょ?」
なるほど
だから夜中に遭遇したんだね

買い物を済ませると
僕らはそれぞれの車へと
歩き始める

「旅行
  楽しんできてね
    アケミちゃん!」
アケミのことを”ちゃん”づけで
呼んで笑顔で手を振ると
アケミもそれに
手を振り返す

「うんじゃあね!
   アゲハちゃん」

これでアケミと
本当の別れを告げると

パパは僕が乗る
助手席のドアを開けてくれた

「アゲハちゃんは
  女の子だから
 レディーファーストだよ♪」

「……ありがと♡」
二人が車に乗り込み
出発してから3時間ほど
の時間がたつと
目の前に海が見えてきた
「ねぇ……パパ
 もうアケミたちもいないことだし
  女の子の格好
   やめてもいいでしょ?」

「んーっ
  まだダメ♪
  パパはもう少し
  その格好でいてほしいな

   それにお友達のことを
    呼び捨てにしちゃだめだよ?
      アゲハちゃん♡」

そんな…まだ
女の子じゃなきゃいけないの?

こうして僕たちは
海辺にある24時間営業の
ホテルに泊まることになった

ホテルにチェックインすると
鍵を持って部屋の中に入る

まだ日の当たらない
薄暗い部屋に
買い出ししてきた
日用品を置くと
パパは
シングルベッドの上に寝っ転がった

「はぁ~やっぱり
  ホテルのベッドは
  寝心地が良いな
  ……アゲハちゃんもおいで♡」
パパに
ベッドへと招かれるけど
僕は行かない……

さっきからずっと偽名でしか
呼ばれてないのが
何かイヤだったんだ

「また僕のことを
  その名前で呼んでる…」

僕がつぶやくと
パパは不思議そうな顔をする

「でも本当の名前で呼んじゃったら
   みんなに”アゲハちゃん”として
  女装しているのがバレちゃうかもよ?」

「良いよ……
  だってツバサなんて名前の子
    女の子でもいっぱいいるよ……

  それに僕はアゲハじゃないし
   パパに本当の名前で
     呼んでほしいのぉ……」
何故だろう……
パパに本当の名前で
このまま
呼んでもらえないと思ったら
さびしくて悲しくなってきた

「本当に恥ずかしい
  思いをしても知らないよ?」

僕はいつの間にか泣いていた
ちゃんとパパに
本当の名前で呼んでほしい

「いいの…今わかったんだぁ
  僕はどこに行っても
  パパがいなきゃ生きてけない
   僕のままだから…だからっ
    ツバサって呼んでよぉ!」

自分でも何を言っているのか
わからない

でもこれだけはわかってる



女の子の格好で
外を歩いたのは恥ずかしかった
でもやってみると
そんなに嫌じゃなかった

でもずっと
パパとの会話が

僕以外の子とのやり取りにしか
思えなくて……

パパの目も僕じゃなくて
”アゲハちゃん”のことを見る目だったし

もしかしたら本当の名前で
呼ばれたいって願望は
パパに
お姫様扱いされていた
”アゲハちゃん”に
嫉妬していたせいなのかもしれない

泣きながら訴え続けていると
パパはベッドから立ち上がり
僕のおでこにキスをした

「本当に甘えんぼだなぁ
 家のツバサちゃんは♡」

パパに本当の名前で
呼ばれるとほっとする

「僕は女の子じゃないから
 ”ちゃん”づけはやめてよパパ」

パパは僕の唇に手で触れる

「パパから見たらツバサは
  今はまだ可愛い女の子だよ?
  でもこうすれば……」

いきなり僕のカツラを
取り外したパパは代わりにヘアピンを
僕の前髪にとめてみせる
そして手鏡で僕の顔を見せた

「パパの娘の出来上がりだ♪
 これならアゲハちゃんじゃないだろ?
  パパの立派な
   愛娘のツバサちゃんだぞ…!」

 確かに…さっきのカツラよりも
 このほうが自然な感じがする

「女の子になった僕って
   こんな感じなんだね♪」

「でもパパが思うには
  まだ女の子には
    なり切れてないなぁ…」

「そうかな……?」
パパの言葉に気になった僕は手鏡で
自分の見た目を確かめる
別に似合ってると思うけど?
「そうだわかったぞ
  ツバサちゃん!」

「えっ…
  なぁに?パパ」

「まだツバサちゃんには
 男の子用の”おまんこ”を
  作ってあげてなかったんだ!」
僕は聞いたことのない言葉に
首を傾げた
「なぁに?おまんこって」

「簡単に言うと
  女の子版のオチンチンのことだよ」
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