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第一章
第2話 船上にて
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口の中が酸っぱい。
胃の中のものが戻ってくる。
脱水を防ぐために水を飲んでは、胃酸を吐き出す事を繰り返している。
しかし今、先日のように自分のトラウマを自分でえぐるような事をしている訳ではない。
純粋に船酔いだ。
この乗り物は最悪だ。
どんなに具合が悪くなっても車のように途中で止まることもできないし、飛行機のように長距離を短時間で移動できる訳でもない。
一度船酔いをしたら、常に揺られている状態で、治る事は決してない。
ちなみに隣でエリザベートも撃沈している。俺よりひどい船酔いだ。
吸血鬼は種族レベルで船に弱い。世話を焼く人が居ないと脱水で死ぬことが多いため、奴隷として大量輸送するときは、わざわざ船での輸送を避ける事もある。
そんな訳で、いつものような軽口のやり取りをする余裕がない。
俺達はニタ川を下っている。
王都にあるエステル侯爵家別邸に帰るためだ。
ニタ王国王都はニタ川河口部分にある。
つまり水源から船に乗るとそのまま王都につく訳だ。
ちなみに父上は別邸には向かわず、そのまま宮殿まで報告と今後の方策の上奏へ行くそうだ。
戦争からすぐに報告へってどんなタイトなスケジュールだ…。
ちなみにこのニタ川は長さが約15000キロ、河口部分の川幅は最大500キロオーバーと元の世界のナイル川より長く、アマゾン川より太いことになる。
元の世界にの川と比べると化け物クラスに大きい川だ。
…と言うか、川って言って良いのか?これ。
船の上にいる分には海との違いをあまり実感できないんだが…。
両岸、見えないし。
さらに恐ろしいことに、この世界ではこの川より大きい川が普通にあるらしい。
地球と比べてあらゆるもののスケールが違いすぎる。面積も人口も資源の量も。
先の戦いも10万対20万規模で、地球の封建制度時代ならば一国の雌雄をかけた戦いの規模だろう。
この世界では、さすがに小競り合いとまではいかないが、決して大きい戦いではない。100年もすれば忘れられる。そんなレベルだ。
なんと言うか…、とにかくヤバイ世界だ。
「レン、エリザベート。水だよ。ほら、飲んで」
アランが鉄製のコップに入った水を持ってきてくれる。
この男は説教時以外は非常にいい奴だ。
船に乗ってから10日間船酔いでボロボロの俺たちを毎日気にかけてくれるのはこいつとレイだけだ。
とりあえず、透明な液体を胃の中に入れる。
どうせ、一時間もしないうちに口に戻ってくるが。
…鉄臭い。せめて木製のカップで飲みたいが、贅沢は言えない。
隣の女は水すら飲めていない。
うつ伏せのままピクピクと痙攣をしている。
死んでるんじゃないのか。
「アラン、なんと言うか…悪かった。」
「なに、水を持ってくるくらい気にすることは無いよ。僕が君の世話を焼くのはいつもの事じゃないか」
「いや…そうじゃなくてだな。いや、今も世話になってるんだが。」
「ん?じゃあ、なんだい?」
「この前の戦役のことだよ。結局指揮は丸投げしちまった」
「ぞれなら…まず、わだじに謝りなざいよ…うっぷ」
地獄から這い出た亡者のような声でエリザベートが反応する。
かなりリスキーな作戦だったにも関わらず、意識を手放した俺はその後指揮を義父上とアランそして、そこに転がっている女に丸投げした形になった。特に吸血女は苦労したらしい。
そんなことだから、師匠には作戦後しこたま怒られた。王都に帰った後の稽古が怖い。
野盗を殺してこいとか言わないといいが。バラバラ死体を自分で作るとか、真平ごめんだ。
「そうだよ、レン。一番頑張ったのはエリザベートなんだから。それにまぁ、損害は出たとはいえ大勝。作戦自体は上手くいったんだから、軍師の仕事をしたと思って。そこまで気にする必要は無いよ。」
「…とは言ってもなぁ」
気にするなと言う方が無理だ、そんな表情の俺に対してアランは明らか様に話題を変えた。
「そんなことよりも、捕虜の処遇を考えた方がいいよ。なにせ指揮官を何人も捕虜にした。位は低いとはいえ貴族だって多くいる。身代金、考えただけでもウハウハだね!」
「目が『金』の字になってるぞ。それに処遇を考えるのは今回の戦役の責任者、要は義父上の仕事だぞ。俺に言うな。」
アランがニヤッと不敵に笑う。爽やかイケメンがそんな顔するんじゃありません。もっと、素敵な笑顔を作ってくれ
「エステル侯爵曰く『今回の勝利はレンの作戦あってのこと。兵を捕らえられたのもレンのおかげ。彼らをどうするかはレンが決めることだ』って。実にいい笑顔だったね」
…あのジジイ。貴族だけで二十人以上いるんだぞ?身代金の交渉とか開放の仕方とか処刑のタイミングとかの面倒臭い事を全部俺に押し付けたな。
一般兵だって五万人以上いる。ぞんざいに扱って山賊化したら目も当てられない。解放するか処刑するか自国民にするか、慎重に考えなくてはならない。それだけの面倒ごとを、全て俺一人でやれと。
「どうして、どうして俺の周りは腹黒しか居ない!」
「類は…友を…呼ぶのよ」
「お前は黙ってゲロでも吐いてろ!腹黒女!」
「いや、エリザベートは腹黒じゃ無いよ…。ただ黒いだけだよ。」
アランがサラリとひどい事を言う。この吸血女には、普段一方的に言われてるんだ。八つ当たりも兼ねて仕返ししてやってもバチは当たらんだろう。
「確かにそうだな。『腹黒』では無い」
鉄臭い水を飲んで心を落ち着かせる。
ん?アランの奴、俺が腹黒だって事否定しなかったな?なんて失礼な奴だ。
「アラン…。私の何処が…黒いのよ」
エリザベートが弱々しく睨む。
「とこがって…全体的に?ねえ、レン。」
「ああそうだな。吸血鬼の中では、人を小馬鹿にする事しか考えてない奴の事を黒って言わないもんなのか?」
「~~ッ!!」
悔しいそうな表情を浮かべる女吸血鬼に愉悦を覚えていると船が王都の港についた。
ニタ王国王都、名前はそのまま『ニタ』。
この国の文化、政治、経済、工業、軍事全ての中心。社会システムは中世に近いのに人口は4000万人を超えている、凄まじいと都市だ。
神聖同盟を除く周辺国の中でも最大で特に文化面では世界一とも言われている。
豪華絢爛な建物が並び、市場では食料品から奴隷までなんでも売っている。
街の女性は最新の服や小物に敏感に反応し、詩人は貴族に気に入られるべく必死に歌を読んでいる。
ニタ王国という国が南北に長い。この都市を中心に北へ北へと領土拡張をしてきたためだ。
攻められた経験がなく、住民は少し平和ボケぎみだ。…だからこそ文化が発展したのだが。
今回のことも北部の辺境で起きたちょっとした騒動程度の認識だろう。
捕虜の警備に向かったアランに代わって、死にそうな吸血女を背負い馬車に乗ろうとしたところを義父上に止められた。
「レン、何処に行くんだ?君は私と同じ馬車だぞ」
「へ?」
素っ頓狂な声が出てしまった。捕虜の件をどうにかするためにも今日は早く休みたい。寄り道などしている時間があれば船酔いで消耗した体を休めなくては。
「なに変な声を出しているんだ?一番の功労者が王宮に報告に行かないなんて無礼、許される訳ないだろう?さあ、いくぞ」
「あの~。船酔いが酷く、だいぶ疲れているのですが…」
そう言いながら距離を取ろうとしていると、首をガッチ掴まれた。
「仮にも軍人がその程度で根を上げるのではない。安心しろ。国王陛下に報告した後、王室主催の王女様の成人パーティーに参加するだけだ。ちょっと血を見ただけで気を失う君でもできる」
義父上はニッコリと微笑んだ。王女様の成人パーティーだ?わざわざ船を使った理由はこれか。
「お、俺はそのような招待状を受けた記憶がありm」
「私が参加の旨を伝えておいたぞ。君が船酔いでうなされている内に。こんな晴れの日に君が来なければ、我が家は忠誠心なしと思われるだろうな」
義父上がさらに、にこやかになる。
義父上、かなりお怒りですか?確かに、陣中で装備を外してブラブラし上に、戦の途中で気を失いましたが…。
「さあ、いくぞ」
穏やかな声色からは想像もできない強い力に引っ張られ、ズルズルと馬車へ、そして王宮へ誘拐されてしまった。
10日間船酔いに苦しんだ後は貴族のお仕事が待っている、か。おっと捕虜のことを失念していた。
はぁ…。最高だな。
胃の中のものが戻ってくる。
脱水を防ぐために水を飲んでは、胃酸を吐き出す事を繰り返している。
しかし今、先日のように自分のトラウマを自分でえぐるような事をしている訳ではない。
純粋に船酔いだ。
この乗り物は最悪だ。
どんなに具合が悪くなっても車のように途中で止まることもできないし、飛行機のように長距離を短時間で移動できる訳でもない。
一度船酔いをしたら、常に揺られている状態で、治る事は決してない。
ちなみに隣でエリザベートも撃沈している。俺よりひどい船酔いだ。
吸血鬼は種族レベルで船に弱い。世話を焼く人が居ないと脱水で死ぬことが多いため、奴隷として大量輸送するときは、わざわざ船での輸送を避ける事もある。
そんな訳で、いつものような軽口のやり取りをする余裕がない。
俺達はニタ川を下っている。
王都にあるエステル侯爵家別邸に帰るためだ。
ニタ王国王都はニタ川河口部分にある。
つまり水源から船に乗るとそのまま王都につく訳だ。
ちなみに父上は別邸には向かわず、そのまま宮殿まで報告と今後の方策の上奏へ行くそうだ。
戦争からすぐに報告へってどんなタイトなスケジュールだ…。
ちなみにこのニタ川は長さが約15000キロ、河口部分の川幅は最大500キロオーバーと元の世界のナイル川より長く、アマゾン川より太いことになる。
元の世界にの川と比べると化け物クラスに大きい川だ。
…と言うか、川って言って良いのか?これ。
船の上にいる分には海との違いをあまり実感できないんだが…。
両岸、見えないし。
さらに恐ろしいことに、この世界ではこの川より大きい川が普通にあるらしい。
地球と比べてあらゆるもののスケールが違いすぎる。面積も人口も資源の量も。
先の戦いも10万対20万規模で、地球の封建制度時代ならば一国の雌雄をかけた戦いの規模だろう。
この世界では、さすがに小競り合いとまではいかないが、決して大きい戦いではない。100年もすれば忘れられる。そんなレベルだ。
なんと言うか…、とにかくヤバイ世界だ。
「レン、エリザベート。水だよ。ほら、飲んで」
アランが鉄製のコップに入った水を持ってきてくれる。
この男は説教時以外は非常にいい奴だ。
船に乗ってから10日間船酔いでボロボロの俺たちを毎日気にかけてくれるのはこいつとレイだけだ。
とりあえず、透明な液体を胃の中に入れる。
どうせ、一時間もしないうちに口に戻ってくるが。
…鉄臭い。せめて木製のカップで飲みたいが、贅沢は言えない。
隣の女は水すら飲めていない。
うつ伏せのままピクピクと痙攣をしている。
死んでるんじゃないのか。
「アラン、なんと言うか…悪かった。」
「なに、水を持ってくるくらい気にすることは無いよ。僕が君の世話を焼くのはいつもの事じゃないか」
「いや…そうじゃなくてだな。いや、今も世話になってるんだが。」
「ん?じゃあ、なんだい?」
「この前の戦役のことだよ。結局指揮は丸投げしちまった」
「ぞれなら…まず、わだじに謝りなざいよ…うっぷ」
地獄から這い出た亡者のような声でエリザベートが反応する。
かなりリスキーな作戦だったにも関わらず、意識を手放した俺はその後指揮を義父上とアランそして、そこに転がっている女に丸投げした形になった。特に吸血女は苦労したらしい。
そんなことだから、師匠には作戦後しこたま怒られた。王都に帰った後の稽古が怖い。
野盗を殺してこいとか言わないといいが。バラバラ死体を自分で作るとか、真平ごめんだ。
「そうだよ、レン。一番頑張ったのはエリザベートなんだから。それにまぁ、損害は出たとはいえ大勝。作戦自体は上手くいったんだから、軍師の仕事をしたと思って。そこまで気にする必要は無いよ。」
「…とは言ってもなぁ」
気にするなと言う方が無理だ、そんな表情の俺に対してアランは明らか様に話題を変えた。
「そんなことよりも、捕虜の処遇を考えた方がいいよ。なにせ指揮官を何人も捕虜にした。位は低いとはいえ貴族だって多くいる。身代金、考えただけでもウハウハだね!」
「目が『金』の字になってるぞ。それに処遇を考えるのは今回の戦役の責任者、要は義父上の仕事だぞ。俺に言うな。」
アランがニヤッと不敵に笑う。爽やかイケメンがそんな顔するんじゃありません。もっと、素敵な笑顔を作ってくれ
「エステル侯爵曰く『今回の勝利はレンの作戦あってのこと。兵を捕らえられたのもレンのおかげ。彼らをどうするかはレンが決めることだ』って。実にいい笑顔だったね」
…あのジジイ。貴族だけで二十人以上いるんだぞ?身代金の交渉とか開放の仕方とか処刑のタイミングとかの面倒臭い事を全部俺に押し付けたな。
一般兵だって五万人以上いる。ぞんざいに扱って山賊化したら目も当てられない。解放するか処刑するか自国民にするか、慎重に考えなくてはならない。それだけの面倒ごとを、全て俺一人でやれと。
「どうして、どうして俺の周りは腹黒しか居ない!」
「類は…友を…呼ぶのよ」
「お前は黙ってゲロでも吐いてろ!腹黒女!」
「いや、エリザベートは腹黒じゃ無いよ…。ただ黒いだけだよ。」
アランがサラリとひどい事を言う。この吸血女には、普段一方的に言われてるんだ。八つ当たりも兼ねて仕返ししてやってもバチは当たらんだろう。
「確かにそうだな。『腹黒』では無い」
鉄臭い水を飲んで心を落ち着かせる。
ん?アランの奴、俺が腹黒だって事否定しなかったな?なんて失礼な奴だ。
「アラン…。私の何処が…黒いのよ」
エリザベートが弱々しく睨む。
「とこがって…全体的に?ねえ、レン。」
「ああそうだな。吸血鬼の中では、人を小馬鹿にする事しか考えてない奴の事を黒って言わないもんなのか?」
「~~ッ!!」
悔しいそうな表情を浮かべる女吸血鬼に愉悦を覚えていると船が王都の港についた。
ニタ王国王都、名前はそのまま『ニタ』。
この国の文化、政治、経済、工業、軍事全ての中心。社会システムは中世に近いのに人口は4000万人を超えている、凄まじいと都市だ。
神聖同盟を除く周辺国の中でも最大で特に文化面では世界一とも言われている。
豪華絢爛な建物が並び、市場では食料品から奴隷までなんでも売っている。
街の女性は最新の服や小物に敏感に反応し、詩人は貴族に気に入られるべく必死に歌を読んでいる。
ニタ王国という国が南北に長い。この都市を中心に北へ北へと領土拡張をしてきたためだ。
攻められた経験がなく、住民は少し平和ボケぎみだ。…だからこそ文化が発展したのだが。
今回のことも北部の辺境で起きたちょっとした騒動程度の認識だろう。
捕虜の警備に向かったアランに代わって、死にそうな吸血女を背負い馬車に乗ろうとしたところを義父上に止められた。
「レン、何処に行くんだ?君は私と同じ馬車だぞ」
「へ?」
素っ頓狂な声が出てしまった。捕虜の件をどうにかするためにも今日は早く休みたい。寄り道などしている時間があれば船酔いで消耗した体を休めなくては。
「なに変な声を出しているんだ?一番の功労者が王宮に報告に行かないなんて無礼、許される訳ないだろう?さあ、いくぞ」
「あの~。船酔いが酷く、だいぶ疲れているのですが…」
そう言いながら距離を取ろうとしていると、首をガッチ掴まれた。
「仮にも軍人がその程度で根を上げるのではない。安心しろ。国王陛下に報告した後、王室主催の王女様の成人パーティーに参加するだけだ。ちょっと血を見ただけで気を失う君でもできる」
義父上はニッコリと微笑んだ。王女様の成人パーティーだ?わざわざ船を使った理由はこれか。
「お、俺はそのような招待状を受けた記憶がありm」
「私が参加の旨を伝えておいたぞ。君が船酔いでうなされている内に。こんな晴れの日に君が来なければ、我が家は忠誠心なしと思われるだろうな」
義父上がさらに、にこやかになる。
義父上、かなりお怒りですか?確かに、陣中で装備を外してブラブラし上に、戦の途中で気を失いましたが…。
「さあ、いくぞ」
穏やかな声色からは想像もできない強い力に引っ張られ、ズルズルと馬車へ、そして王宮へ誘拐されてしまった。
10日間船酔いに苦しんだ後は貴族のお仕事が待っている、か。おっと捕虜のことを失念していた。
はぁ…。最高だな。
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