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高等部になった
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時間は巡り、俺は無事、というか残念ながら高等部一年に上がっていた。
高等部からは寮生活だ。魔法科の寮は二人一部屋という形式になっており、当然俺もルームメイトが居る。
シルヴィア魔法学院は金持ち用の学校と揶揄される通り、俺を含め国中の良いご身分の子供がやってくる。ついでに他国から留学してくる貴族様もいるので、ある程度身分のある人間が通うための学校といっても過言ではない。
もちろんアルのような一般から上がってくる生徒もいるが、大体が才能がずば抜けている者ばかりだ。
「ユーリ、課題終わったのか」
「ああ、明日の準備も今日の復習も終わりだ。クロエは?」
「おれも、もう終わる」
俺の同室、クロエも竜人族の王子だと聞いた。東の山岳地帯にある人間では到達できないとされている地が、故郷なのだとか。
褐色の肌、赤い瞳、黒く艶やかな長髪に、恵まれた体躯。右耳にぶら下がる赤い宝石は、血のように濃い色をしている。
こうしていると普通の人間と変わらないが、力を解放すると竜人に変化する。得意魔法は風、アタッカータイプのキャラだ。
そう、こいつも攻略キャラの一人である。ただし、俺の記憶の中のクロエと少々外見が違っていた。
ゲームでは緑髪に短い髪の毛をしていたような。まあ、ゲームとの相違は出てくるだろう。俺が今のところ、こいつと良好な関係を築けている時点でゲームの内容とかみ合わない。
うろ覚えだが、クロエは同室なのにユーリと会話をろくにしたことがない旨の発言をしていた。
なぜ覚えてるかって、二度目のユーリ戦の後、クロエとユーリが一年生の頃同じクラスかつルームメイトだった、という話が聞ける。そこまでかかわりがあるのに、顔すら覚えていなかったクロエに衝撃を受けた。
にしてもこいつと同室か、つまりユーリというキャラは、大なり小なり攻略キャラの大半と繋がりがあることになる。包囲網か? こんなの神様がユーリという男を発狂させにかかってるだろ。
勉強机に置いた羊皮紙を手に取り、魔石で作られた羽ペンで一度突く。すると、ペンが光羊皮紙に文字が浮かび上がった。
この羽ペンは、ニュース閲覧用デバイスといったところだ。これで紙に触れると、その日のニュースが動画形式で流れる。音声は無いため、文字と映像を目で追わないといけないのが面倒だ。
アルと協力関係が出来て以降、自分にできることの一つとして世界樹の動向と国内情勢の変化を欠かさず得るようにしていた。
新しい犯罪組織はないか、世界樹に変化はないかを集めている。俺の人生に関係がありそうなら、詳しく調べる必要があるのだが、今のところ見当たらない。
これがスマホだったら、動画サイトだったならば、音声を流しつつ別のことができるというのに、現代日本と遜色ないとは言ったが、やはり文明の遅れは感じてしまう。
「ん? 魔獣が入り込んだのか」
つい口から独り言が漏れる。世界樹の枝が魔物によって折られたというものが流れ始めた。
映像には折れた枝が映っている。世界樹の自己修復能力が発動し、世界樹の傷口には魔石のようなものが張り付いている。
世界樹の断面が魔石に覆われているせいで、木の中身が魔石そのもののような気がしてしまう。不思議な光景だ。
「魔獣?」
「そう、世界樹の枝を食われたとか、しかもその魔獣は映像に映っていない上、今も捕まっていないらしい」
クロエは俺の手元を覗き込むと、興味が薄いといった様子で頷いて自分の席へ戻る。
この二人部屋は、真ん中に小さいパーテーションがありそこでお互いのスペースが区切られている。左右対称に勉強机にクローゼット、ベッドが配置されていた。
古い建築物故、隙間風も多いかと思いきや石造りなせいかむしろ風は少ない。きっと冬は暖かいが夏は蒸し暑いことだろう。空調があるから問題は無いか。
「ユーリ、課題のテーマなに?」
「俺? 魔石の加工による使用者の能力変化。クロエは」
「種族あるいは性格による得意魔法の調査」
「性格?」
「ん、あるとおもわないか?」
「ああ、確かに、暗いやつは闇魔法とかな」
「そういう偏見よくない」
お前が言い出したようなもんだろ。腑に落ちないが。ごめんと謝る。
入学して早々にやることは、半年先に発表する個人研究のテーマ決めだ。それを授業で発表し、教師に合否を判断される。否の場合、やり直しだ。
魔法科は当然魔法に関係するもの。俺の選んだテーマは先人たちもとっくにやっているものだ。
使い手の魔力による云々は先輩方がやっているだろうし、俺は加工技術に焦点を当てるつもりだ。そんなの技術科でやれと却下されそうだが、そっちのが楽しそうなのでこれで行く。
兄や父を越えるという目標から、とりあえず二十歳を越えることを目指すようになって以降、どうにも生き方が雑だ。
前世の記憶が無いころのが、夜遅くまで勉強をし魔法のコントロールや魔力の増強修行など、一日のスケジュールをぎちぎちにして努力をしていた。
今は、ほどほどだ。とりあえず及第点を取ればいい。そんな状態。
悠太時代もテストは真ん中を目指し、運動もそこそこ、大学真ん中くらいで就職も可もなく不可も無くが目標だった。
間違いなく引っ張られている。よくないと思いつつ、それくらいの適当さで生きないとゲーム内の俺まっしぐらな予感がして恐ろしいのだ。
羽ペンで羊皮紙をとんとんと叩くと、動く文字がふわりと消える。明日も学業に励まねばならないので寝よう。伸びをして立ち上がる。
「ユーリは、特進クラス目指してる?」
「え? いや、別に目指してない」
「魔法省の長なんだろ、父親」
「関係ないな、親の期待は兄に任せてるんでね」
キャスターつきの椅子を滑らせ、パーテーションの向こうからクロエが顔を出す。
表情の読めない黒い瞳はどこか眠たげで、覇気がない。独特な空気を持つ男だ。
「クロエは竜人の王になるんだろ? なら優秀でないといけないだろうし、当然目指すよな」
頼む、特進に行って俺から少しでも離れるんだ。という気持ちが漏れている。
特進に行けば寮も変わって、午後からの授業も別だ。こうなるとゲームのシナリオ通りなのだが、後は余計なことをしなければ、俺はクロエにとってただのモブキャラと化すだろう。
俺の闇落ちリスクを減らすにあたり、メインキャラとの関りは少ないに越したことはない。ヴィルとアルはもういい。クロエはまだ間に合う。
「勘違いされてるんだけど、おれはべつに王子じゃないし王にはならない」
「王子じゃない?」
「何故かそういう話が広まってる。王族の血は引いてるけど、王になるのは別。俺は外界の知識を吸収してこいって放り出されただけ」
やる気が無さそうに、背もたれによりかかりくるくる回る。
東の山岳地帯、ウノ―にある隠れ竜の里は外界との交流がほぼ無い。外に出てくることもなければ、招くこともない。それが外の知識を求めて若者を寄越す、というのは、妙だ。
「どうして外の知識を欲しているんだ?」
「さあ、停滞したからじゃない? 外を切り離して、なんの進歩もない。成長も無い」
「へえ、竜人なりに変わろうとしているわけか」
「どうだろ、飽きたんじゃないかな。おれたち長生きだし。おれが見てきたものが竜人に合えば、もっと外に出てくる人、増えるとおもう」
引きこもりに飽きたから外に出るという感じか、ネット環境があればお外に出る必要もなかったのだろな。文明の利器が無くて良いのか悪いのか、まあ変化は良いことだ。
「じゃ、きみも特進は目指さないってことか」
「いや、やるよ。できるとおもうし」
自信があるんだな。それもそうか。入学時の一年一斉魔力調査でアルに次ぐ二位だった。しかも竜人固有の魔法も使えるのだから、学園側も優秀な生徒として期待していることだろう。
胸の内にもやもやしたものが生まれる。俺は二人よりも下、一年全体で見て中の下の魔力量だ。もっと鍛えたら上に行けたかも、でも、持って生まれた才能にはかなわないからたらればは止めよう。
俺の中のユーリの部分が、頭の中でじたばたしている。どうして俺はアルやクロエ、ヴィルのようになれないんだって床をどんどんしている。諦めろユーリ、上を目指すのは破滅への道だ。
「寝る。お前も早く休めよ」
「ん、おやすみー」
間延びした声を背に、ベッドにもぐりこむ。
諦めるのにも、気合も気力もいる。自分の矜持を引き裂きながら生きて何になる。前世の記憶のせいで、ずっと二重人格になってしまったみたいな感覚だ。二律背反 そんな言葉が頭に浮かんだ。
高等部からは寮生活だ。魔法科の寮は二人一部屋という形式になっており、当然俺もルームメイトが居る。
シルヴィア魔法学院は金持ち用の学校と揶揄される通り、俺を含め国中の良いご身分の子供がやってくる。ついでに他国から留学してくる貴族様もいるので、ある程度身分のある人間が通うための学校といっても過言ではない。
もちろんアルのような一般から上がってくる生徒もいるが、大体が才能がずば抜けている者ばかりだ。
「ユーリ、課題終わったのか」
「ああ、明日の準備も今日の復習も終わりだ。クロエは?」
「おれも、もう終わる」
俺の同室、クロエも竜人族の王子だと聞いた。東の山岳地帯にある人間では到達できないとされている地が、故郷なのだとか。
褐色の肌、赤い瞳、黒く艶やかな長髪に、恵まれた体躯。右耳にぶら下がる赤い宝石は、血のように濃い色をしている。
こうしていると普通の人間と変わらないが、力を解放すると竜人に変化する。得意魔法は風、アタッカータイプのキャラだ。
そう、こいつも攻略キャラの一人である。ただし、俺の記憶の中のクロエと少々外見が違っていた。
ゲームでは緑髪に短い髪の毛をしていたような。まあ、ゲームとの相違は出てくるだろう。俺が今のところ、こいつと良好な関係を築けている時点でゲームの内容とかみ合わない。
うろ覚えだが、クロエは同室なのにユーリと会話をろくにしたことがない旨の発言をしていた。
なぜ覚えてるかって、二度目のユーリ戦の後、クロエとユーリが一年生の頃同じクラスかつルームメイトだった、という話が聞ける。そこまでかかわりがあるのに、顔すら覚えていなかったクロエに衝撃を受けた。
にしてもこいつと同室か、つまりユーリというキャラは、大なり小なり攻略キャラの大半と繋がりがあることになる。包囲網か? こんなの神様がユーリという男を発狂させにかかってるだろ。
勉強机に置いた羊皮紙を手に取り、魔石で作られた羽ペンで一度突く。すると、ペンが光羊皮紙に文字が浮かび上がった。
この羽ペンは、ニュース閲覧用デバイスといったところだ。これで紙に触れると、その日のニュースが動画形式で流れる。音声は無いため、文字と映像を目で追わないといけないのが面倒だ。
アルと協力関係が出来て以降、自分にできることの一つとして世界樹の動向と国内情勢の変化を欠かさず得るようにしていた。
新しい犯罪組織はないか、世界樹に変化はないかを集めている。俺の人生に関係がありそうなら、詳しく調べる必要があるのだが、今のところ見当たらない。
これがスマホだったら、動画サイトだったならば、音声を流しつつ別のことができるというのに、現代日本と遜色ないとは言ったが、やはり文明の遅れは感じてしまう。
「ん? 魔獣が入り込んだのか」
つい口から独り言が漏れる。世界樹の枝が魔物によって折られたというものが流れ始めた。
映像には折れた枝が映っている。世界樹の自己修復能力が発動し、世界樹の傷口には魔石のようなものが張り付いている。
世界樹の断面が魔石に覆われているせいで、木の中身が魔石そのもののような気がしてしまう。不思議な光景だ。
「魔獣?」
「そう、世界樹の枝を食われたとか、しかもその魔獣は映像に映っていない上、今も捕まっていないらしい」
クロエは俺の手元を覗き込むと、興味が薄いといった様子で頷いて自分の席へ戻る。
この二人部屋は、真ん中に小さいパーテーションがありそこでお互いのスペースが区切られている。左右対称に勉強机にクローゼット、ベッドが配置されていた。
古い建築物故、隙間風も多いかと思いきや石造りなせいかむしろ風は少ない。きっと冬は暖かいが夏は蒸し暑いことだろう。空調があるから問題は無いか。
「ユーリ、課題のテーマなに?」
「俺? 魔石の加工による使用者の能力変化。クロエは」
「種族あるいは性格による得意魔法の調査」
「性格?」
「ん、あるとおもわないか?」
「ああ、確かに、暗いやつは闇魔法とかな」
「そういう偏見よくない」
お前が言い出したようなもんだろ。腑に落ちないが。ごめんと謝る。
入学して早々にやることは、半年先に発表する個人研究のテーマ決めだ。それを授業で発表し、教師に合否を判断される。否の場合、やり直しだ。
魔法科は当然魔法に関係するもの。俺の選んだテーマは先人たちもとっくにやっているものだ。
使い手の魔力による云々は先輩方がやっているだろうし、俺は加工技術に焦点を当てるつもりだ。そんなの技術科でやれと却下されそうだが、そっちのが楽しそうなのでこれで行く。
兄や父を越えるという目標から、とりあえず二十歳を越えることを目指すようになって以降、どうにも生き方が雑だ。
前世の記憶が無いころのが、夜遅くまで勉強をし魔法のコントロールや魔力の増強修行など、一日のスケジュールをぎちぎちにして努力をしていた。
今は、ほどほどだ。とりあえず及第点を取ればいい。そんな状態。
悠太時代もテストは真ん中を目指し、運動もそこそこ、大学真ん中くらいで就職も可もなく不可も無くが目標だった。
間違いなく引っ張られている。よくないと思いつつ、それくらいの適当さで生きないとゲーム内の俺まっしぐらな予感がして恐ろしいのだ。
羽ペンで羊皮紙をとんとんと叩くと、動く文字がふわりと消える。明日も学業に励まねばならないので寝よう。伸びをして立ち上がる。
「ユーリは、特進クラス目指してる?」
「え? いや、別に目指してない」
「魔法省の長なんだろ、父親」
「関係ないな、親の期待は兄に任せてるんでね」
キャスターつきの椅子を滑らせ、パーテーションの向こうからクロエが顔を出す。
表情の読めない黒い瞳はどこか眠たげで、覇気がない。独特な空気を持つ男だ。
「クロエは竜人の王になるんだろ? なら優秀でないといけないだろうし、当然目指すよな」
頼む、特進に行って俺から少しでも離れるんだ。という気持ちが漏れている。
特進に行けば寮も変わって、午後からの授業も別だ。こうなるとゲームのシナリオ通りなのだが、後は余計なことをしなければ、俺はクロエにとってただのモブキャラと化すだろう。
俺の闇落ちリスクを減らすにあたり、メインキャラとの関りは少ないに越したことはない。ヴィルとアルはもういい。クロエはまだ間に合う。
「勘違いされてるんだけど、おれはべつに王子じゃないし王にはならない」
「王子じゃない?」
「何故かそういう話が広まってる。王族の血は引いてるけど、王になるのは別。俺は外界の知識を吸収してこいって放り出されただけ」
やる気が無さそうに、背もたれによりかかりくるくる回る。
東の山岳地帯、ウノ―にある隠れ竜の里は外界との交流がほぼ無い。外に出てくることもなければ、招くこともない。それが外の知識を求めて若者を寄越す、というのは、妙だ。
「どうして外の知識を欲しているんだ?」
「さあ、停滞したからじゃない? 外を切り離して、なんの進歩もない。成長も無い」
「へえ、竜人なりに変わろうとしているわけか」
「どうだろ、飽きたんじゃないかな。おれたち長生きだし。おれが見てきたものが竜人に合えば、もっと外に出てくる人、増えるとおもう」
引きこもりに飽きたから外に出るという感じか、ネット環境があればお外に出る必要もなかったのだろな。文明の利器が無くて良いのか悪いのか、まあ変化は良いことだ。
「じゃ、きみも特進は目指さないってことか」
「いや、やるよ。できるとおもうし」
自信があるんだな。それもそうか。入学時の一年一斉魔力調査でアルに次ぐ二位だった。しかも竜人固有の魔法も使えるのだから、学園側も優秀な生徒として期待していることだろう。
胸の内にもやもやしたものが生まれる。俺は二人よりも下、一年全体で見て中の下の魔力量だ。もっと鍛えたら上に行けたかも、でも、持って生まれた才能にはかなわないからたらればは止めよう。
俺の中のユーリの部分が、頭の中でじたばたしている。どうして俺はアルやクロエ、ヴィルのようになれないんだって床をどんどんしている。諦めろユーリ、上を目指すのは破滅への道だ。
「寝る。お前も早く休めよ」
「ん、おやすみー」
間延びした声を背に、ベッドにもぐりこむ。
諦めるのにも、気合も気力もいる。自分の矜持を引き裂きながら生きて何になる。前世の記憶のせいで、ずっと二重人格になってしまったみたいな感覚だ。二律背反 そんな言葉が頭に浮かんだ。
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