【R18】VRMMO 最強を目指す鍛錬記

市村 いっち

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ギルド 戦乙女たちの饗宴

ギルド 戦乙女たちの饗宴(11)

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 <戦乙女の饗宴ヴァルキリーフェスト>のギルドマスター団長であるブリュンヒルドは、荒れた足取りでギルドハウスへの家路を急いでいた。

 ローズガーデン商会との契約書を懐に、恐ろしく寒い明け方の山の雪道を急ぎ足で進んでいく。夜の間にうっすらと雪が積もり滑りやすくなっていたが、ギルドハウスと街を行き来する歩き慣れた道だ。普段とは違うイライラとした蹴りつけるような歩みでも、足を取られることはない。

 ブリュンヒルドは怒っていた。

 山深く、街から遠い不便な場所にあるギルドハウスまで行商を手配してくれているローズガーデン商会の長であるソフィアから討伐依頼を受けてほしいと連絡をもらったのは一昨日の話だ。

 真っ当に商売をしているローズガーデン商会から討伐依頼?

 これが他の商人や商会を闇討ちしたりするような後ろ暗い商人や商会からなら理解もできたし、即座に拒否してやるところだった。だが、ローズガーデン商会から、個人を襲ってほしいなどという依頼があったのはどういう理由なのか。ブリュンヒルドと同じように驚いたサブギルドマスター副長のエイルと二人で商会を訪ねてみれば、目の下にくまを作り青い顔をしたソフィアから理由を説明された。

 友人を陵辱した男を姉とともに襲い、返り討ちにあって陵辱された。しかも、商会の場所も知られてしまっているので、いつまた再び自分と姉を犯しにやってくるかわからない。なんとか一矢報いたいけれど、あの男を思い出すだけで陵辱され尽くした身体が震えだしてしまう。もう戦うことができそうもない自分たちに代わって、戦ってもらえないだろうか。

 ブリュンヒルドは一も二もなく頷いた。ギルドハウスへの利益の出ないだろう行商を続けてくれる恩に報いる思いもあるが、それ以上に友人であるソフィアを好き勝手に踏みにじった男への怒りでどうにかなりそうだった。エイルもソフィアの手を包み込むようにして握り、その身を案じながら男への怒りをあらわにしている。

「ありがとう……。
 本当にありがとう……」

 ソフィアはそんな二人に涙を零して礼を口にした。
 言葉を詰まらせ、しゃくりあげながら安心したようにほほえんだ。

 そして、ソフィアはそのまま気を失うようにソファに崩れ落ちた。ブリュンヒルドとエイルは慌てたが、ソフィアは眠り込んでしまっただけだった。男への恐怖と陵辱の記憶が、安眠を妨げていたのだろう。それが信頼する<戦乙女の饗宴ヴァルキリーフェスト>に依頼できたことで少し薄らいだようだ。ようやく安心できるようになったソフィアは疲れと寝不足が一気に溢れ出して眠り込んでしまったらしい。

「先に帰って、戦いの準備を初めておいてもらえるか?
 私はソフィアが起きるのを待って、
 正式な契約と男の情報をもらってから戻ろうと思う」
「わかりました」

 ブリュンヒルドは事前に見せられていた人相書きを手にギルドハウスへと戻るエイルを見送ってから、ソフィアを腕に抱き上げた。そのまま寝室に運んでベッドに寝かせ、胸元を緩めて楽にしてやる。抱き上げたソフィアの身体は剣をとって戦うブリュンヒルドの手には軽く、柔らかいものだった。そんな身体を欲望のまま貪り、踏みにじった男に、怒りが募る。
 眠り込んでしまったソフィアの身体にベッドに合った毛布をかけてやって、ブリュンヒルドは寝室のソファに腰を落ち着けた。寝不足だったのであれば、しばらくは目を覚まさないだろう。ブリュンヒルドは羽飾りのついた兜を外し、ソフィアが事前に用意していたらしい討伐依頼の契約書を改めて確認してから、自分も少し眠ろうかと目を閉じた。
 だが、ブリュンヒルドの推測は裏切られる。

「いやああぁぁぁ!
 やめてっ! もうやめてぇぇぇぇ!!」

 ブリュンヒルドがうとうとし始めたところに、絶叫が耳に飛び込んできた。
 目を覚ましたブリュンヒルドが声の方に目を向けると、ソフィアがベッドで何かを振り払おうと必死に手を振り回している姿があった。

「ソフィア! ソフィア!!」
「いやっ、いやっ、いやああぁぁぁぁ!!」

 振り回されるソフィアの手をどうにか掴む。

「ソフィア! 私だ! ヒルドだ!
 大丈夫だ! 私しかいない!
 ソフィア!」
「ああぁあぁああああぁぁ!
 もう、いや、いやぁあぁぁぁっぁぁぁ!!」

 ブリュンヒルドは語りかけながら錯乱して暴れるソフィアの身体を抱きしめて、そのまま腕の中でソフィアが正気を取り戻してくれるのを待つ。そんなことしかしてやれない自分に、唇を噛んだ。血の味が、煮えたぎった怒りの新たな火種になる。
 燃え上がる怒りをどうにか抑え込んでじっとしていると、しばらくして落ち着いたソフィアの手がブリュンヒルドの肩を叩いた。

「ごめんなさい……。ありがとう……」

 ブリュンヒルドはソフィアの身体をそっと解放して、その言葉にただ頷いた。どうしたんだ、などと聞くまでもない。ソフィアを襲う悪夢は、彼女を襲ったアジムという男を斬るまで、払拭されることはないだろう。自分の身体を抱きしめるようにして、必死に震えを堪える姿は見ていて痛々しい。ブリュンヒルドは戦うべき……いや、誅殺ちゅうさつすべき男の情報を聞き出すことを諦めた。思い出させれば、思い出した分だけ陵辱の記憶が彼女をさいなむだろう。これ以上、ソフィアを追い詰めるようなことはしたくない。

 ブリュンヒルドは立ち上がり、討伐依頼の契約書に<戦乙女の饗宴ヴァルキリーフェスト>の名前を書き込んだ。そしてベッドの側まで戻ると腰を屈めてソフィアに視線を合わせ、それをソフィアに差し出した。

「安心してくれ。
 必ず、私たちが斬ってみせる」

 ブリュンヒルドの力強い視線にソフィアが弱々しいながらも笑みをみせて、契約書にローズガーデン商会のサインを入れた。契約者両方のサインが入った契約書はふわりと浮かび上がり、分裂するように二枚に分かれてソフィアの手元とブリュンヒルドの手元に舞い降りた。契約の成立だ。
 ブリュンヒルドは契約書を懐に入れて立ち上がった。まだ夜明けは遠い時間だ。今から帰れば明け方にはギルドハウスにつけるだろう。ベッドから見上げるソフィアのすがるような視線に強く頷きを返し、ブリュンヒルドはローズガーデン商会を後にした。

 そうして、アジムという男に対する情報はないまま、ブリュンヒルドはギルドハウスへの道を急いでいるのだった。羽飾りの兜と蒼銀の鎧の上から防寒用のマントを身につけているが、がつがつと雪の山道を蹴りつけるようにして歩く身体は苛立ちの血が巡っていて暑いほどだ。
 苛立ってはいるが、防寒用マントに八つ当たりをして打ち捨てるほど後先を考えられなくなっているわけではないブリュンヒルドは、眉間にシワを寄せたまま慣れた山道を歩いていく。
 どうにかギルドハウスが見えるところまでくると、その眉間のシワは更に深くなった。普段であれば団員が交代で行なっている雪掻きがされておらず、山道からギルドハウスまでの道が雪に埋もれたままになっていたからだ。
 地団駄を踏むのと変わらない勢いになった足音を響かせながら、懐から取り出したギルドハウスの鍵を鍵穴に差し込んで、ブリュンヒルドは訝しげな顔になった。
 鍵がかかっていなかったのである。

 雪掻きがされていないということは、誰もギルドハウスから出てきていないはずだ。ならば、どうして出入り口の鍵がかかっていないのか。流石に何人もいるギルドハウスなのに、全員が鍵を確認せず眠ったということもないだろう。

 そのまま中に入り、皆がくつろぐ居間まで足を進めても誰の姿も見つけられない。まさか誰も起きてきていないのか。そんな風に考えたブリュンヒルドの足が寝室に向かう。訝しさが苛立ちを紛らわせて普段の足取りを取り戻したブリュンヒルドが石造りの廊下を寝室に向かって歩いていると、ドアが開けっ放しになっている寝室から甘い喘ぎと粘ついた水音が漏れてきていることに気がついた。

 思わず、足が止まった。顔に血が昇ってきているのも自覚する。

 <戦乙女の饗宴ヴァルキリーフェスト>の団長を務めるブリュンヒルドではあるが、ただ一人の勇者を見出していない現状、彼女もまだ男を知らない。自分だけの勇者を探すことよりも戦技を鍛えることを優先していたブリュンヒルドは団員たちと比べても性的なものに強い恥じらいを持っていた。団員たちがお互いに慰めあっているときでもそこに混じらず、一人でまだ出会っていない勇者を想って身体を慰めていた。拙い手淫では身体を鎮めきることはできていないかったのだが、いつか出会う勇者になら、本当に心地よくしてもらえるだろうと未通女おぼこらしい想像をしながら、ブリュンヒルドは一人でベッドでひそやかに乱れる夜を過ごしてきた。
 寝室から複数の甘い声が聞こえてきている今も、戦いの準備をしていない怒りよりも仲間たちが乱れ合う姿を想像して恥じらいが足を止めてしまっていた。

 だが、彼女も年頃の女だ。性的なものに興味がないわけではない。

 顔を赤らめて散々に視線を泳がせてから、無意識に足音を殺し、開けっ放しのままの寝室のドアに近づくと、その中をこっそりと覗き込んだ。

 そこには想像もしていなかった光景があった。

 食人鬼オーガと見間違えそうなほど大きな身体の褐色の肌の男が一人、足を投げ出してベッドのふちに座っている。そして、その男に身体を絡みつかせるようにして、仲間たちが奉仕をしていた。
 投げ出された男の足の間に、ロタを真ん中にして左右にウルとスクルドがいた。三人は寝室の床に膝をつき、それぞれに腕ほどもありそうな男の男根に舌を這わせている。膝立ちになったロタが亀頭を咥え込み、ウルとスクルドが陰茎を舐めあげる。ロタがじゅるじゅると唾液をまとわせて雁首を唇をすぼめてしごけば、ウルとスクルドは陰茎に頬を擦り寄せて雄の匂いをかぎながら顔を下にずらし、陰嚢を舐めて馬鹿でかい睾丸を一つずつ口にふくんでしゃぶる。三人とも、すでに純潔を失ったことを示す赤いものと白いものが股間にこびり付いていた。そして、それを洗い流さんばかりに発情した雌汁を、同じ場所から垂れ流していた。

 男の丸太のように太い腕には、エイルとシグルドリーヴァが抱かれていた。男の左右の腕にそれぞれに抱かれた二人は嘲るよう出された男の舌に、奪い合うようにして自分の舌を絡めている。混ざり合う三人の唾液がねちゃねちゃと音をたて合い、唇から溢れる泡立った唾液が首筋を汚す。男の腕は二人の肩を抱き、そのまま下半身まで伸びて二人の股間をまさぐっていた。恥じらいなど欠片もなく、股間で奉仕する三人に見せつけるように股を大きく広げて太く硬い男の指を受け入れている二人は、中に潜り込んだ指をもっと深く堪能しようと腰を回転させるように動かして膣壁を擦り付けて悦楽を貪っている。溢れる精液と愛液でほとんどが流れてしまっていたが、破瓜の血の名残は股間に見て取れた。それどころか、二人の下腹部には勇者に自分を捧げたことを示す貞節と祝福のルーンが輝いていた。刻まれたルーンは男を拒否していない。つまり、仲間たち全員を貪っている男が、二人の認めた勇者だということだ。

 目の前の光景が信じられず、ブリュンヒルドは凍りついたように動けなくなっていた。

「おっ、おお……。
 いいな。そろそろ出すぞ」

 ブリュンヒルドの存在に気づかない部屋の住人たちは、貪り合うような性交を続けていた。そして、男はそう声をかけると、自分のものを口に含んでいたロタの頭を掴み、思い切り喉まで突き入れて自分勝手に腰を振りまくる。

「ん、ごっ……ふ、が……っ!」

 ロタからくぐもった呻きが漏れる。だが、苦しげに顔を歪ませながらも、その目元は情欲と使われる悦びに潤んでいた。

「おっ、おお! おお……」

 そのまま、男は精を解き放った。

「ぐ、ふ……げほっ、げふっ!」

 喉の一番奥で精を受け止めさせられたロタが、どうにか精液を飲み干そうとするが、咳き込みながら精液を逆流させてしまう。

「ああ、もったいない……」
「私たちにも、ちょーだい?」

 ロタがそばかすの散った頬や、まだふくらみの薄い胸を吐き出してしまった精液で汚すと、その左右で奉仕していたウルとスクルドが唇を寄せて舐め取り始めた。

「ああ、せっかく私のために出してもらったんスよぉ……。
 舐めないでくださいよぉ」

 咳が落ち着いたロタが、姉妹の舌にくすぐったそうにしながら抗議する。口の中の精液を飲み下してから、ウルやスクルドが口内に奪った精液を取り返そうと、二人の唇に自分のそれを重ねる。

 三人が自分の吐き出した精液を奪い合うのをにやにやとして見ていた男は、腕の中のシグルドリーヴァに視線を落とした。

「次はリーヴァちゃんだったか?
 ちんぽ、好きにしていいぞ」

 声をかけられてシグルドリーヴァが唾液で汚れ、蕩けきった顔を更にだらしなく緩ませる。男の腕の中からふらふらと立ち上がり、射精しても屹立したままの男のものの上で股を広げた。自分の手で股ぐらを押し広げ、愛液を垂れ流すまだ精液の残る割れ目を男の眼前でぱっくりと広げてみせ、シグルドリーヴァの小さな身体には大きすぎる男のものを受け入れようとする姿を見たところで、ブリュンヒルドはようやく気を取り直した。
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