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7 疑惑
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殿下に塩対応事件からしばらくして、ロデムから連絡があった。
あの事件の後、もちろんすぐに謝罪の手紙を送ったのは言うまでもない。
(王族に塩対応って……!)
不敬罪にも程がある。
ロデムから返事があるまでハラハラしていたが、返事を読むと安堵した。
(ロデム、本当にごめんなさい……!そして、ありがとう……!)
事前に話してはいたものの、両親のあまりの対応に不敬罪で捕まるのではないかと思っていたくらいだ。
結論からすると、ロデムからある可能性を指摘され、今は師匠と共に調査しているらしい。
出来たら森に来てほしいとのことで、ちょうど良い機会なのでカイトを誘って訪れることにした。
学園でカイトに『殿下に塩対応事件』を話すと大爆笑していた。
「いやー、マジで伯爵凄いなぁ。俺も王女にそれくらいできたらな……」
「逆に、婚約破棄前提で塩対応してみたら?お金払って解決するなら安いのかも?ほら、私なんて婚約破棄したくても出来ないし……」
カイトのお相手の王女、ハーナフ王国 第一王女ロゼッタ殿下は、美しい見た目とは裏腹に、気に入らないものには容赦なく攻撃するためその残酷さから黒薔薇姫と呼ばれていた。
ロゼッタ王女が何でもトレイニーに外遊に来られた際にカイトにひとめぼれしたのがきっかけで婚約の打診があったそう。
カイトが不用意に私を近づけないのも、黒薔薇姫に目をつけられるとやっかいだから、だ。
そんな私が、堂々とカイトと森に行く。
姫は今トレイニーにはいないが、影がカイトについているはずだ。
ちょっと……いやかなり不安が過るが、カイトは問題ないと言う。
(まぁ、なるようになる……か?)
そんなこんなで私達は公爵家の馬車で森に向かっていた。
「……フィー、影も巻くぞ?」
カイトと二人っきり……と言いたいが、そんな艶っぽい状況になるはずもなく、隣に座るカイトの護衛兼執事であるミハエルに合図を送ると、カイトが私の頭をいきなり押さえ込んだ。
「ちょっとの辛抱だ。身体を低くしていてくれ」
馬車が急に方向を変えると、ものすごいスピードで走り始めた。
(森に行くのにここまでするとは……。よっぽど森に行くのを隠しておきたいのかな)
そんなことを考えながら、馬車の床を見つめていた。
「フィー、いきなりすまなかった。今はどうしても知られる訳には行かない。もう大丈夫だ。顔をあげて座って?」
「……ちょっとびっくりしたけど……。大丈夫…」
まだカイトの手の温もりが残る髪の毛の乱れを直した。
「実は、アイツ…おっと、ランドールから連絡もらって。来るならお忍びで来い、と」
「へー、そうなんだ?私には何も言ってなかったけど。それにうちの領地だよ?」
「ああ。だが、少しうちの公爵領とも接してるしな」
だから、今回は伯爵家の馬車を使いたがらなかったのか。
(うちの馬車じゃ、お忍びする技術ないしね……)
馬車の窓から外を伺うと、見慣れた光景に安堵した。
「ねぇ、カイト?その、話せたらでいいんだけど、ロデムとはどんな関係なの?」
カイトがアイツと口を滑らせたくらいなのだ。
よっぽど親しい間柄を感じる。
(でも、何かどことなく、影があるというか…)
上手く表現ができないが、そこには確かな絆があるけれど、それを公にはしたくない、そんな感じがしていた。
「ああ、アイツとはその…。腐れ縁ってやつかなぁ?そのうち話せるようになったら話すよ」
「うん、ありがとう。無理しないで?」
世の中知らないほうがいいこともあることを私だって知っている。
「なぁ、フィー?もし、あの無能男と婚約破棄出来たら、アイツと本当に婚約するのか?」
「本当に…って、だって元々カイトが探してくれた相手じゃないの?まぁ、確かに現時点では仮初ではあるけどさ…」
「そう言われると本末転倒なんだけどな。俺…」
「うん?」
「あのさ、フィー。俺…」
「うん?」
「俺も婚約者と何とか婚約破棄したいと思ってる」
「うん…」
「もし、フィーも婚約破棄出来て、俺も婚約破棄出来たら、俺のことも検討してくれないか?」
「う、うん?」
あの王女との婚約破棄を計画しているとはーーー。
(意外と本気なのかもね…)
貴族の婚姻は政略的なものが一般的だ。
多分に漏れず、私もそうだし(政略結婚の意味がないけれど)、カイトの場合は王族がらみだから更にその意味合いが濃いはずだ。
自分の感情や気持ちだけではどうにもならない現実がある。
けれどーーー。
カイトの気持ちも痛いほどよく分かる。
これから何十年も一緒に添い遂げなければならないのだ。
歩み寄れる相手であれば幸せだろう。
けれど、結婚前からどうあがいても歩み寄れそうもないのだ。
夢のある未来を描きたくも描けない。
そんな残酷な未来があってもいいのだろうか?と自問自答するも答えはなかなか出なかった。
「ど、どやって婚約破棄するつもりなの?」
「ああ、今いろいろと考えてるところだ。フィーにだけは迷惑かけたくないしな。ただ、相手は隣国の王族だし、下手すると外交問題に発展しかねないからな。今、考えているのは、別の国の王子から婚約打診させるのが一番角が立たないやり方ではないかと思ってる」
「なるほど。確かにね。カイトよりも利のある相手であれば、ね……」
「ああ、だから今その王子の候補を探っているところだ」
「……本気なの?」
「ああ、もちろん」
「……分かった。私はカイトを応援するし、カイトの味方だから。それで……」
さっきの答えなんだけど……と言いかけた時に馬車がゴトンと音を立て、止まった。
まるで、今は答えないで欲しい……そんな風に思えてならなかった。
あの事件の後、もちろんすぐに謝罪の手紙を送ったのは言うまでもない。
(王族に塩対応って……!)
不敬罪にも程がある。
ロデムから返事があるまでハラハラしていたが、返事を読むと安堵した。
(ロデム、本当にごめんなさい……!そして、ありがとう……!)
事前に話してはいたものの、両親のあまりの対応に不敬罪で捕まるのではないかと思っていたくらいだ。
結論からすると、ロデムからある可能性を指摘され、今は師匠と共に調査しているらしい。
出来たら森に来てほしいとのことで、ちょうど良い機会なのでカイトを誘って訪れることにした。
学園でカイトに『殿下に塩対応事件』を話すと大爆笑していた。
「いやー、マジで伯爵凄いなぁ。俺も王女にそれくらいできたらな……」
「逆に、婚約破棄前提で塩対応してみたら?お金払って解決するなら安いのかも?ほら、私なんて婚約破棄したくても出来ないし……」
カイトのお相手の王女、ハーナフ王国 第一王女ロゼッタ殿下は、美しい見た目とは裏腹に、気に入らないものには容赦なく攻撃するためその残酷さから黒薔薇姫と呼ばれていた。
ロゼッタ王女が何でもトレイニーに外遊に来られた際にカイトにひとめぼれしたのがきっかけで婚約の打診があったそう。
カイトが不用意に私を近づけないのも、黒薔薇姫に目をつけられるとやっかいだから、だ。
そんな私が、堂々とカイトと森に行く。
姫は今トレイニーにはいないが、影がカイトについているはずだ。
ちょっと……いやかなり不安が過るが、カイトは問題ないと言う。
(まぁ、なるようになる……か?)
そんなこんなで私達は公爵家の馬車で森に向かっていた。
「……フィー、影も巻くぞ?」
カイトと二人っきり……と言いたいが、そんな艶っぽい状況になるはずもなく、隣に座るカイトの護衛兼執事であるミハエルに合図を送ると、カイトが私の頭をいきなり押さえ込んだ。
「ちょっとの辛抱だ。身体を低くしていてくれ」
馬車が急に方向を変えると、ものすごいスピードで走り始めた。
(森に行くのにここまでするとは……。よっぽど森に行くのを隠しておきたいのかな)
そんなことを考えながら、馬車の床を見つめていた。
「フィー、いきなりすまなかった。今はどうしても知られる訳には行かない。もう大丈夫だ。顔をあげて座って?」
「……ちょっとびっくりしたけど……。大丈夫…」
まだカイトの手の温もりが残る髪の毛の乱れを直した。
「実は、アイツ…おっと、ランドールから連絡もらって。来るならお忍びで来い、と」
「へー、そうなんだ?私には何も言ってなかったけど。それにうちの領地だよ?」
「ああ。だが、少しうちの公爵領とも接してるしな」
だから、今回は伯爵家の馬車を使いたがらなかったのか。
(うちの馬車じゃ、お忍びする技術ないしね……)
馬車の窓から外を伺うと、見慣れた光景に安堵した。
「ねぇ、カイト?その、話せたらでいいんだけど、ロデムとはどんな関係なの?」
カイトがアイツと口を滑らせたくらいなのだ。
よっぽど親しい間柄を感じる。
(でも、何かどことなく、影があるというか…)
上手く表現ができないが、そこには確かな絆があるけれど、それを公にはしたくない、そんな感じがしていた。
「ああ、アイツとはその…。腐れ縁ってやつかなぁ?そのうち話せるようになったら話すよ」
「うん、ありがとう。無理しないで?」
世の中知らないほうがいいこともあることを私だって知っている。
「なぁ、フィー?もし、あの無能男と婚約破棄出来たら、アイツと本当に婚約するのか?」
「本当に…って、だって元々カイトが探してくれた相手じゃないの?まぁ、確かに現時点では仮初ではあるけどさ…」
「そう言われると本末転倒なんだけどな。俺…」
「うん?」
「あのさ、フィー。俺…」
「うん?」
「俺も婚約者と何とか婚約破棄したいと思ってる」
「うん…」
「もし、フィーも婚約破棄出来て、俺も婚約破棄出来たら、俺のことも検討してくれないか?」
「う、うん?」
あの王女との婚約破棄を計画しているとはーーー。
(意外と本気なのかもね…)
貴族の婚姻は政略的なものが一般的だ。
多分に漏れず、私もそうだし(政略結婚の意味がないけれど)、カイトの場合は王族がらみだから更にその意味合いが濃いはずだ。
自分の感情や気持ちだけではどうにもならない現実がある。
けれどーーー。
カイトの気持ちも痛いほどよく分かる。
これから何十年も一緒に添い遂げなければならないのだ。
歩み寄れる相手であれば幸せだろう。
けれど、結婚前からどうあがいても歩み寄れそうもないのだ。
夢のある未来を描きたくも描けない。
そんな残酷な未来があってもいいのだろうか?と自問自答するも答えはなかなか出なかった。
「ど、どやって婚約破棄するつもりなの?」
「ああ、今いろいろと考えてるところだ。フィーにだけは迷惑かけたくないしな。ただ、相手は隣国の王族だし、下手すると外交問題に発展しかねないからな。今、考えているのは、別の国の王子から婚約打診させるのが一番角が立たないやり方ではないかと思ってる」
「なるほど。確かにね。カイトよりも利のある相手であれば、ね……」
「ああ、だから今その王子の候補を探っているところだ」
「……本気なの?」
「ああ、もちろん」
「……分かった。私はカイトを応援するし、カイトの味方だから。それで……」
さっきの答えなんだけど……と言いかけた時に馬車がゴトンと音を立て、止まった。
まるで、今は答えないで欲しい……そんな風に思えてならなかった。
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