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5.監禁生活
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(……はぁ、憂鬱だ)
監禁1日目。
案の定、例の契約書は再度作成され、ポンコツ殿下の侍従ダニエルが無言で届けに来た。
が、懲りずに契約書をビリビリとダニエルの前で破り捨ててやった。
「……またお持ちします」
「あのポンコツ……おっと殿下からは特に伝言はないのね?」
無言を貫くダニエルは直ぐ様帰って行った。
はぁ………!
塩でも撒きたい気分だが我慢、我慢……!
あまりにやることもないため、本を持ってくるよう見張り役に頼む。
しばらくすると、この部屋付になったのかナナが本を数冊抱えて現れた。
「また来てくれたの。ありがとう。普段は、どこにいるの?」
普段は、なんとあのポンコツ殿下のところにいるそうだ。ご愁傷さま……。
ナナは本をデスクに置くと、次はお昼時に参ります、と告げて部屋を出て行った。
すかさず本を手に取ると、案の定お兄様からの手紙が挟まれていた。
(どれどれ……)
出来る侍女ナナに感謝しながら、私は手紙に目を通した。
見慣れたお兄様の文字に安心感を覚える。
『公爵家では、婚約破棄を受けて側妃は断固拒否する姿勢で意見がまとまった。そのため、希望した例のモノの手配を始めたがあと数日は時間が必要だ。準備出来次、第連絡する。それと、エルフィには一応連絡したぞ。健闘を祈る』
公爵家……お父様も賛成してくれたなんて嬉しい限り。
まあ、あのポンコツ殿下の子供を産んだらもしかしたら王位を継承する可能性がある。
ただし……。
極めて公務始め外交能力が低いのだ。
おまけに、第2王子のほうが遥かに優秀だ。
だから、ポンコツは聖女と結婚したのかも知れないが、聖女に問題があれば忽ち大変な問題になるだろう。
(第2王子派が虎視眈々と王座を狙ってるしね……)
何か仕掛けらる可能性もある。
(いずれにせよ、私はこんな王家と関わるのは金輪際ごめんだしっ!)
着々と脱出計画を遂行するのみだ。
監禁1日目。
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はぁ………!
塩でも撒きたい気分だが我慢、我慢……!
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ただし……。
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だから、ポンコツは聖女と結婚したのかも知れないが、聖女に問題があれば忽ち大変な問題になるだろう。
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