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殿下の訪問
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「やぁ、リリアナ嬢。久し振りだな」
殿下も私が意識があることを知っている一人だ。
ひたすら話をしてくれる。
「アレクには許可をもらってる。君の秘密のために二人きりにしてもらった。今日は報告に来たよ」
『殿下、ありがとうございます!』
「最初、君の護衛のユンが私の側近に手紙を渡したんだが、その気迫が凄かったようだよ。今すぐ殿下に渡せ、とね。もともとリリアナ嬢を婚約者にしたかったことも知っていた側近がすぐに私に知らせてくれてね。それ以降は君の知る範囲なんだが……」
『ユン、ありがとう!殿下の側近もありがとう!』
「あれから、ミリアーヌは地下牢にいる。公爵家にも調査が入って今は証拠をまとめているところだ。ミリアーヌは、婚約者以外にも関係した人数が多すぎてね……。ようやく実態を把握したよ。本当に、リリアナ嬢に婚約者になってもらえたらどんなに良かったことか……」
『殿下、お気持ちだけ頂いておきます』
残念令嬢に未来の国母は荷が重すぎる。
「近いうちにミリアーヌとは婚約破棄し、ミリアーヌの処分が決まる。公爵家も一部責任があるからね」
『……はい、承知しております』
「それでその……リリアナ嬢は意識が回復したらどうするつもりだ?アレクとやり直すのか?」
『……殿下、私は今はお返事出来ませんが、アレクとやり直せるかまだ分かりません。離婚するかも知れないですし、そのままかも知れません。でも……殿下のお近くにいるには一連のことで汚れすぎてしまっています』
本心だった。
「意識が戻るまでせめて王宮で過ごさないか?アレクに話したらずっと拒否されているが……」
『姉は地下牢にいるようですし、私は意識が戻るまでここで見守ります』
「……その……リリアナ嬢と過ごしたいのだ……」
『……殿下?』
「返事が出来ないのは寂しいな。また近いうちに処分が出たら報告に来る」
(……やっぱり殿下は素敵な方だ)
殿下の思いが伝わり、心が満たされた。
殿下も私が意識があることを知っている一人だ。
ひたすら話をしてくれる。
「アレクには許可をもらってる。君の秘密のために二人きりにしてもらった。今日は報告に来たよ」
『殿下、ありがとうございます!』
「最初、君の護衛のユンが私の側近に手紙を渡したんだが、その気迫が凄かったようだよ。今すぐ殿下に渡せ、とね。もともとリリアナ嬢を婚約者にしたかったことも知っていた側近がすぐに私に知らせてくれてね。それ以降は君の知る範囲なんだが……」
『ユン、ありがとう!殿下の側近もありがとう!』
「あれから、ミリアーヌは地下牢にいる。公爵家にも調査が入って今は証拠をまとめているところだ。ミリアーヌは、婚約者以外にも関係した人数が多すぎてね……。ようやく実態を把握したよ。本当に、リリアナ嬢に婚約者になってもらえたらどんなに良かったことか……」
『殿下、お気持ちだけ頂いておきます』
残念令嬢に未来の国母は荷が重すぎる。
「近いうちにミリアーヌとは婚約破棄し、ミリアーヌの処分が決まる。公爵家も一部責任があるからね」
『……はい、承知しております』
「それでその……リリアナ嬢は意識が回復したらどうするつもりだ?アレクとやり直すのか?」
『……殿下、私は今はお返事出来ませんが、アレクとやり直せるかまだ分かりません。離婚するかも知れないですし、そのままかも知れません。でも……殿下のお近くにいるには一連のことで汚れすぎてしまっています』
本心だった。
「意識が戻るまでせめて王宮で過ごさないか?アレクに話したらずっと拒否されているが……」
『姉は地下牢にいるようですし、私は意識が戻るまでここで見守ります』
「……その……リリアナ嬢と過ごしたいのだ……」
『……殿下?』
「返事が出来ないのは寂しいな。また近いうちに処分が出たら報告に来る」
(……やっぱり殿下は素敵な方だ)
殿下の思いが伝わり、心が満たされた。
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