こんにちは アリアちゃん

あーちゃん

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太陽の犬

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あれから一年たちました。
あの頃の私は、実家暮らしでアルバイトでした。
しかし今年からは、県外で、やっと、正社員になって、やっと家族の役に立てるようになりました。
でも、控えめに話して、ありあのおかげとしか思えないのです。
全盲の雇われようとする道は、とても涙の連続です。
みなさん、視覚障害者の仕事はあんまさんだと思っているかたが多いです。
確かに、あんまマッサージ指圧師鍼灸師の、資格を私も持っています。
でも、面接では、
弱視と、全くみえない全盲の間には、高い壁があります。
何かを任せるなら何も見えないより少し見えてる弱視の人の方に任せたいですよね。
という理由でも、全盲の私は落とされ続けました。
整骨院などでは、最初良い反応だった面接かんが、
私が光もわからない目だと知った途端、低い唸る声に代わってしまって、やはり、ふ採用でした。
酷く残念で、初めて、少し見えてると、嘘を吐こうかとも思いました。
どれだけ、スマホやパソコンが得意でも、通勤もあぶなっかしいからと、わざわざ遠回しなニュアンスで、断られたこともあります、だけど、ごもっともですもんね。
そんなふうに卑屈になってきた時に、このアリアという、太陽が、
尻尾をふりふり、私のところにやってきてくれたの!
目が見えなくて私は本当によかった!本当にそんな綺麗な気持ちが私に湧きました。
空や星は見えないけど、皆んなからは認めてもらいにくかったけど、彼氏とも喧嘩したけど、すべて見えないせいで、だったけど、
それに、私は20歳で大切な宝物をなくしたし、それだって見えない私の無力さで、天国にかえした、そんな悲しい人生でも、
この、アリアさんが、きてくれたのが、私が全盲になれてよかったと思えた理由たった一つだけの大きな理由です。
今は、アリアのおかげで、自立もできたし、今日だって、初めて歩く道をアリアと歩きました、ふたりで。

アリアを撫でていいですかと聞いてくださる方が数人いらっしゃって、全力で可愛がってくださいという気持ちを込めて、
はい、どーぞとお願いしました。
歩いている時はごめんなさいですが、お店でも一言声をかけてくださった方々には触っていただいています。
私の太陽を、ほめて愛してくださって、私は幸せいっぱいで、嬉しいです!

いつかアリアが天国に行っても、私は感謝を忘れないし、目が見えなくて悲しいとはもー思わないです。

今アリアはすやすや眠っています、

今日も、ありがとう、また明日ね、ありあ。
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