おっさんが願うもの 〜異世界行ったらイケメンに大切にされ、溺愛され、聖女と呼ばれ、陰謀に巻き込まれ。それでも幸せ目指して真面目に頑張ります〜

猫の手

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王都への旅路 〜遊郭の街ゲーテ〜

70.おっさん、初体験する

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 スカーレットとチヨの部屋の前で別れ、2人の執事に元の部屋まで送ってもらう。
 廊下を歩いていると、色々な種族が行き交う。
 娼婦や男娼が客にしなだれかかり、開け放たれ解放された部屋では、たくさんの客に大勢の娼婦男娼が宴会のコンパニオンを勤めている。
 時折り、遮音魔法がかけられていない部屋から、SEX中の喘ぎ声や卑猥な言葉が聞こえ、開いたドアの奥で客に跨って腰を振る娼婦の姿を目撃する。
 頬を染めながら目を逸らし、耳を塞ぎたくなるのを我慢した。
 すれ違う数人の客が自分を品定めするように全身を観察し、執事へ声をかける。
「彼はいくらだね?」
「彼も一緒に」
 そう言いつつ、自分に触れようとする客の手を1人が遮り、1人が威圧たっぷりの目で客に断りの言葉を告げる。
 ああ、だから2人なのか。
 部屋へ送るだけなのに、なぜ2人もいるのかと思ったが、1人はボディーガードなのだと気付いた。
「申し訳ありません。品のあるお客様ばかりではありませんので…」
 年配の執事が苦笑しながら謝罪し、それに大丈夫です、と答える。
 勘違いされるような格好をしている自分のせいでもあるのだ。
「よぉ、セルジュ」
 廊下の先から、娼婦と男娼の肩と腰に腕を回した屈強な男が近付いてきた。
「また世話になる」
「これはこれはダニエル様。いつもご贔屓にありがとうございます」
 セルジュと呼ばれた自分の前を歩く執事が男に挨拶する。
「初めて見る顔だな。新人か?」
「この方は…」
 セルジュが説明しようとした瞬間、ほんの瞬きする一瞬の間に、ダニエルに詰め寄られ、正面から腰を抱かれて手を絡め取られていた。
 素早い動きにボディーガード役の執事も一切動けなかった。
「いいな、お前…。そそるわ」
 自分より背の高い男に腰を押し付けられて、下半身が密着した状態で迫られる。
「あ、え…」
 迫られて、返答に困る。
「お止めください、ダニエル様。その方はすでに…」
「いくらだ。俺は倍出す。こいつを俺の部屋へ」
 セルジュが言葉で止めに入るが、ダニエルは構わずに、どんどんと詰め寄り、とうとう壁まで追い詰められた。
 下半身を密着させられて、ダニエルの張り詰めたペニスが腰に押し付けられ、ヒッと小さく悲鳴を上げた。
 まさかここで大きな声をあげるわけには行かない。
 ここはそういう店だ。ましてや自分は今男娼の姿であり、ここで大騒ぎすれば、店に迷惑がかかる。
 一瞬で思考を巡らせて、暴れて逃げ出したい衝動をグッと堪えた。
「ダニエル様、お金の問題ではないのです。その方は…」
「3倍でも4倍でもいい」
 ダニエルの手が、腰から臀部にまわり、尻肉を鷲掴みにした。
「…っ…」
 びくりと体を緊張させて、拘束されていない左手で何とかダニエルの体を押し返そうとする。
「可愛いな」
 抵抗したことで、さらにダニエルを興奮させたようで、ますます体を強張らせた。
「ダニエル様!」
 ダニエルの顔が迫り、首筋に顔を埋めてこようとした時、自分の指を絡め取っていた手首をガシッと別の手が掴んだ。
 そのまま骨がミシッと音を立て、ダニエルが思わず手を離し、自分から少しだけ離れた。
「邪魔すん…な…」
 後ろを振り向き、自分の手首を掴んだ腕の持ち主に怒りをぶつけようとしたが、一瞬でその表情が驚愕の表情へ変わった。
「ロイ」
「よぉ、ダニエル」
 ロイがダニエルの手首を掴んだまま不敵に笑う。
「…なんだ。こいつ、お前のか」
 スッとダニエルが自分から完全に離れると、ロイもその手首を離した。
 やっと解放されてホッと胸を撫で下ろすと、その後ろにハァハァと息を切らす、自分をボディーガードしてくれていた執事が目に入った。
 それで、急いでロイを呼びに行ったのだとわかって、小さくその執事に会釈をする。それに執事も会釈で返してきた。
「おいおい。何年振りだよ。4年、5年振りか?」
「団を辞めた以来だから5年だな」
 言いながら、自分の腕を引っ張ると、ロイの腕の中へおさめて肩を抱き寄せ、これ以上ダニエルに触れられないようにガードする。
「お前も騎士団辞めたんだってな」
「あー…、まぁな。こればっかりは仕方ない」
「こんな所で油売っててもいいのか?」
 ダニエルが頭をガシガシと掻いて、決まり悪そうにロイを見る。
「俺もいろいろ溜まるんだよ。
 それにしても、いい男も女もいつもお前が持ってく」
 チラッと自分を見て、ムスッと子供のような顔をした。
「悪いな。こいつは俺のものだ」
 そう言って、自分を抱く肩に力がこもった。
「はいはい。諦めるわ。お前が相手じゃな」
 降参しますと、手を上げた。
「いろいろと話したいが、この場所じゃな。今度うちに寄ってくれや」
 そう言って手を差し出してくる。
「ああ、また」
 その手をロイが握り返し、ダニエルが元々連れていた娼婦と男娼を再び抱き寄せ、立ち去っていく。
 その背を見送って、ロイを見た。
 ロイが僅かに苦笑して、軽いキスをしてきた。
 廊下の小さな騒動を見物していた客達も、何事もなくおさまったことに、蜘蛛の子を散らすように立ち去っていく。
「申し訳ありません、ロイ様」
「いや、あいつなら仕方ない」
 ロイが笑う。
 セルジュの対応から、ダニエルが上客であるのは間違いないが、ロイの態度からも彼が強い騎士であることがわかる。
 自分を捕らえた時の素早い動きといい、掴んだ腕や、体に触れた時に、ロイやグレイのような使い込まれた筋肉だと思った。
「戻ろう」
 肩を抱かれたまま、部屋まで移動した。
 セルジュたちとはここで別れる。
 すれ違う客や娼婦達がロイの姿を見て、驚いたり、ため息をつく姿を見ながら、部屋へ戻った。
「お帰りなさい」
 部屋に戻ると、ディーが枕を抱えて移動している最中だった。
「ダニエル、遊びに来てたんですか?」
「だろうな。たぶん、ベネットの件でこっちに来てるんだろうが」
「サボってるってわけですね」
 ディーが、彼らしい、と声に出して笑う。
 その会話に首を傾げると、ディーが教えてくれる。
「シュターゲンに、王都から行政官や執行官が入ってるって言ってたでしょ?
 多分、ダニエルは執行官の1人です。
 ダニエル・クルス子爵。
 2年前に先代が急逝して跡を継いで、騎士から執行官になったんですよ」
 へぇー、と先ほどのダニエルを思い出す。
 騎士職から事務職へ異動とは、ずいぶんと畑違いな、と思った。
「まぁ、元々後継でしたから、いずれそうなる予定だったんですが、かなり早かったですよね」
 ディーが苦笑する。
 父親の急逝だから仕方ないが、2年前に騎士を除隊しているのに、あの体。おそらく、文官になった今でも鍛え続けているのだろうと思った。
「それより、スカーの話って何だったんだ?」
 ロイがソファに座り、自分はその向かい側に座る。ディーもそばにやってきて、自分の隣に座った。
「あぁ、この街を作ったジュノーの話だったよ」
「お前、まさか」
 ロイがバラしたのか、と焦ったように自分を見てくる。
「いいや、バラしてないよ。バレてたんだ」
 そう言うと、2人が顔を顰める。
 スカーレットの洞察力は仕事柄もあるのか、かなり鋭い。
 翔平と一緒にいるメンツや状況、翔平自身の言動を考えた結果、翔平がジュノーだと気付いたのだろうと思った。
「俺は…、この街を作ったジュノー、チヨさんに、似てるんだそうだよ」
 似ている、懐かしい、と言われてスカーレットが泣いたことを思い出して、切なくなる。
「え…」
 てっきり、状況から判断したんだと思ったが、翔平の言葉に驚く。
「似てる?」
「容姿じゃなくて、雰囲気が似てるんだって」
「そうなのか…」
 ロイとディーもスカーレットとチヨの話は知っている。
 本人から聞いたし、ギルバートも実際に2人に会っているから、何度も2人の偉業を聞かされた。
 体を売るという、性に解放的なこの世界でも褒められる仕事ではないことを、尊厳のある認められる仕事へ持ち上げた。さらに、貧困や借金苦で奴隷落ちになる前の人を大勢救った事実に、2人は尊敬に値する人物だと、ギルバートが言っていた。
「チヨさんと俺は、同郷なんだよ。同じ世界、同じ国の出身なんだ」
 その言葉に2人が驚く。
「時代は全然違うけど、同じ日本っていう国で生まれ育った。だから価値観やその世界の雰囲気っていうのかな、それが似てると感じたんだと思う」
「そうか…」
 ロイもディーも黙り込む。
「この服。俺のいた世界で着物っていうんだ」
 その赤く長い振袖を広げて見せる。
「俺のいた国の民族衣装なんだよ」
 立ち上がって、両腕を広げて、その着物を2人に見せる。
「着方はちょっと違うけどな」
 さらにこの振袖は女性が着るものだと、付け加える。
「綺麗です。とても」
 ディーが着物を言っているのか、それを着た自分を言っているのかわからず、ただ頬を染めた。
「なんか、嬉しいよ。この世界で自分の国の文化を感じられて」
 そう言って微笑む。
 その笑顔に、ロイとディーも優しく微笑み返してくれて、胸が熱くなる。
「あー良かった。変なこと吹き込まれてなくて」
 ロイがホッとしたように胸を撫で下ろし、その言い方に悪戯心が沸き起こった。
「なんだよ。ここで童貞卒業した時の話をされたのかと思ったのか?」
 ニヤニヤしながら言うと、ロイがカァっと顔を赤くした。
 こういうところは素直でとても可愛く思う。
「べ、別にバラされたって…」
 ゴニョゴニョと言い淀み、ますます嗜虐心が芽生える。
「別に、最初失敗して挿れる前に出ちゃったとか、そういうのは気にしないぞ」
 揶揄うつもりでそう言ったが、ウッとロイが言葉につまり、その様子から、事実だと自らバラしたようなものだ。
「まぁまぁ、お相手が百戦錬磨の姐さん兄さんなら無理もないんじゃね?」
 あっはっはと大きな声で笑って日頃の揶揄われる鬱憤を晴らす。
 バスッと手近にあったクッションを投げつけられるが、それでも笑う。
「天井のシミを数えてるだけで終わるから、とか言われたんじゃねーの?」
 ワハハハと笑いながら、投げつけられる数個目のクッションを受け止める。
「ぐ」
 その自分のセリフに隣のディーが呻いた。
 まさか、ディーがそのタイプだったか、と思い切り笑った。
「お前らもお年頃だったわけか」
 散々笑い、ジト目で2人に睨まれる。
「あー、おかしー」
 そう言いつつ、立ち上がる。
「んじゃ、寝るわ」
 さっさとベッドに向かい、大きく広いベッドに這い上がる。
 自分の寝る場所を確保して、枕の形をパフパフと整えて2人を見ると、ちょうどソファに寝転ぶところだった。
「……」
 その姿を見て、2人が数日前に言った言葉を守っていることに苦笑した。
 天幕では体を寄せ合って眠ったのに、今ここでは距離を取られる。
 SEXするための部屋に、3人が寝てもあり余る大きなベッド。周りを見渡せば卑猥な性行為が描かれた絵。
 こんな部屋で一緒にいるだけでもかなり辛いだろうと思う。意識するなという方が無理だ。
 それでも決して無理強いをしようとしてこない2人が愛おしく思う。
 我慢して、自分がいいというまで絶対に手を出してこないだろう。

 ゆっくりと何度か深呼吸した。
 スカーレットの言葉が頭の中で響く。


 怖いのは最初だけ。
 愛されてあげて。
 愛してあげて。


 ギュッと手元のシーツを布団を握りしめた。
 声を出そうとして、うまく出てこないことに、緊張していると自分でもわかった。
「ロイ、ディー」
 2人を呼ぶ。その声が震えているのがわかった。
 2人が、ゆっくりと体を起こして自分を見る。
「こっちに…来い…」
 2人を見ずに、振り絞るように言った。
 2人がソファから起きて、ベッドへ向かってくるのが気配でわかる。
 フカフカのマットレスが沈み、ベッドへ上がって自分へ近付く。
「いいのか…ショーヘー」
 ロイが肩へ触れ、ピクッと体が反応した。
「ショーヘイさん…」
 ディーの手が自分の手を握る。
「あの…、出来れば優しく…して…」
 思わず言った自分の言葉が、まるで処女が初体験を迎える時のセリフのようだと言ってから気付き、恥ずかしくて顔を歪める。
「当たり前だ。乱暴になんてするかよ…」
 ロイがそう言いつつ、自分を押し倒して、口を塞がれた。
 ゆっくりと唇を味わい、舌を滑り込ませる。
「ん…」
 舌を絡め取られ、自分からも舌を絡ませあう。
「ん、ん…」
 鼻にかかった甘い吐息を吐き、貪るようにキスを味わう。
 ロイが離れ、頬にディーの手が触れて、顔を向きを変えさせられると、今度はディーと深いキスを繰り返した。
 その間にロイが服を脱ぎ、隣に横たわると、ディーとキスを繰り返す、自分の耳をなぶり始めた。
「あ…」
 ゾクゾクと快感が背筋を這い上がり、甘い喘ぎを吐く。ディーがその吐息すら奪うように唇を重ね、深く舌を絡ませて、その口内の性感帯を探し出していく。
「ぁ…、あ」
 口の中の性感帯を見つけられて、ピクピクと反応を返すと、ディーが薄く微笑み、何度もその部分を責め、飲みきれなかった唾液が口の端から零れ落ちた。
 ロイの舌が耳から首筋まで下がり、鎖骨へ辿り着くと、甘噛みしつつ、チュゥッと吸い付いて赤い跡を残す。
 ディーが体を起こしてロイが自分を愛撫する姿を見ながら、服を脱ぐ。
「ショーヘイさん…愛してます…」
 全裸になり、再び覆い被さったディーに口を塞がれ、2人の舌と手で追い上げられていく。
 ディーも耳を執拗に嬲り、首筋から胸元に手を滑らせる。
 ロイの体が下がり、首筋から胸元へ顔を寄せると、元々着崩していた着物の胸元を開き、プクっと立ち上がった乳首へ舌を這わせた。
「あぁ、は」
 乳首への刺激に、ゾクッと体を震わせ、ディーの口付けから口を離した。
 その反応にクスッと笑ったディーが、指で反対の乳首に触れる。
 乳輪をクルクルと指で撫ぜ、その先端を指の腹で擦られて、どんどんと乳首が硬くなって刺激に反応した。
 ロイが乳首を舐め、しゃぶりながら器用に着物をはだけ、足に直接触れると、太ももの内側を撫でる。
 ディーが体を起こすと、帯に手をかけ、固く結ばれた帯を簡単に解いた。
 シュルシュルと音を立てて帯が体から抜かれ、着物をはだけられる。
 2人の手と舌が体を弄りながら、2人で協力して器用に着物を脱がせていく。
 申し訳程度にはかされていた、ペニスだけを隠す下着に、2人が微笑みつつ、2人の手によって横の紐を解かれると、下着を取り払われた。
 帯も着物も下着も、全て脱がされ、ベッドの下へ放り投げて、全裸になった翔平の体を左右からはさんで愛撫を再開する。
「あ、あ、あぁ」
 2人に乳首を舐められ、しゃぶられ、吸い上げられ、声が止められない。
 2人の手が内股を撫で、足を開かされた。その2人の指が、同時にペニスに絡みつき、それだけでイキそうになって身悶える。
「ロイ…」
 ディーがロイを呼んで目配せし、ロイが乳首へ舌を這わせながら、ニヤリと笑う。
 ディーが翔平のペニスをゆるゆると扱き、ロイの指が翔平の先走りの蜜を使ってアナルの入口を数度撫でると、中指を中へ挿入した。
「んぅ!ん!」
 乳首を舐められ、同時にペニスもアナルも2人の指に嬲られ、翻弄される。
「あ、あ」
 ひっきりなしに声をあげ、快感の強さに生理的に涙が溢れる。
「気持ちいい?」
 ディーが囁く。
「ん…ぁ、うん、いい…いいよ…」
 クチュクチュとペニスを扱かれ、ロイの指が2本に増えて、アナルを責める。
「あぁ…あ、んぁ」
 アナルへ挿入された指が奥まで入り、腸壁を擦り上げる。中で指を広げられ、入口をほぐしていく。
「はぁ…、だめ……イき、そ」
 2人の舌と手で追い上げられ、体がガクガクと絶頂を迎えようと痙攣し始めた。
「いいぜ。イっても」
 ロイがアナルを犯す指をグッと奥まで差し入れ、中にあるコリコリした前立腺を指の腹でつつく。
「んあ!あ!」
 その刺激に、ディーの手の中のペニスが跳ね、トロトロと蜜がさらに溢れた。
 ロイとディーの口が乳首を含み、舌で転がしながらチュゥと強めに吸い上げつつ、ペニスとアナルへの愛撫へを強めた。
「あ!あー!!」
 その瞬間、ビュッとそのペニスから精液が勢いよく放たれる。
 ガクガクと腰が揺れ、射精の余韻に身体が跳ねる。
「は…ぁ…」
 強烈な絶頂の瞬間に、呆然と荒い呼吸を繰り返しつつ脱力した。
 ディーの手が胸へ飛び散った精液を体に塗りつけるように、撫で、敏感になった乳首を優しく撫でる。
「ん…」
 先端をゆっくり撫でられて、ピクンピクンと反応を返す。
「可愛い、ショーヘイさん…」
 チュッチュッと何度も唇や頬へキスされる。
 ロイが一度ベッドから離れると、部屋の中にあるキャビネットから小瓶を持って戻ってくる。
 その間、ディーがゆっくりと丁寧に愛撫を続け、ロイとともに体を起こされる。
 ヘッドボードへ枕を固めてロイが座ると、ロイを背もたれに座らされて後ろから抱きしめられた。
 後ろから耳裏を舐められ、息を吹きかけられる。
「ん…」
 ロイの手が後ろから前に周り、その乳首とペニスを愛撫し始めた。
「あ…ぁ…」
 再び始まる愛撫に、ザワザワと快感が湧き起こる。
 後ろを向かされて、ロイと舌を絡ませながら、ロイが膝裏を掴むと、大きく広げられ、持ち上げられた。
 正面のディーに向かって、大きく足を開き、見せつけるように体勢を取らされて、その恥ずかしさに顔を背ける。
「綺麗です、ショーヘイさん」
 ロイが持って来た小瓶の中身を手にトロッと垂らすと、アナルへ指を這わせ、ローションを中へ擦り込むように指を挿入する。
「んぁ!あ」
 クプププと音を立ててディーの指を飲み込み、ディーはその狭さと熱さにハァと息を吐く。
 何度も指の抽送を繰り返して、ローションをたっぷりと塗り込む。
 やがて、ガチガチに張り詰めた自分のペニスにもローションを塗り、数度前後に扱き、翔平へそのペニスを見せつけた。
「挿れますよ」
 ロイが膝裏から手を離し、後ろから自分を抱きしめ、うなじへキスを繰り返し、指で乳首の先端を優しく撫でる。
 ディーの腕が足を抱えると、アナルへペニスを当てがい、ゆっくりと慎重に挿入した。
「あ…、はぁ…あ、あ」
 アナルを押し広げ、ディーが中へ入ってくる。その刺激に背中をそらせて、頭をのけぞらせた。
「はぁ…、すごい…。ショーヘイさんの中…、熱い…」
 ローションの滑りで、亀頭を飲み込み、そのまま竿の部分まで奥へ奥へと飲み込んでいく翔平のアナルに、ディーが感嘆の声を上げる。
「気持ちいい…」
 深く挿入した後、ディーが動きを止めた。
「はぁ…」
 ゾクゾクとディーの背筋を快感が駆け抜ける。
「愛してます。ショーヘイさん」
 その言葉を合図に、ズンと翔平の中を突き上げた。
「あ!あぁ!あ、あ」
 始まった律動に、声が上がる。
 前立腺を擦り上げられ、奥に打ち付けられる動きに合わせて嬌声があがる。
「ん!んぅ!!」
 ロイにその口を塞がれて、舌を絡ませ合う。ロイの手が乳首をこね回し、もう片方の手がペニスを撫でる。
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「やぁ!あ!」
 ディーが大きく奥を突き上げ、低く呻くと、その中に射精する。
 腹に感じる熱さと、大きく脈うつディーのペニスに感じて、ガクガクと腰を揺らして射精を促すが、ロイの手がそれを許してくれない。
 射精するタイミングを失ったペニスがビクビクと跳ねて、痙攣するように腰が揺れる。
 ディーが荒い息で射精が終わったペニスを引き抜くと、微笑んで自分の腕を引っ張り、ロイから引き剥がした。
 その動きにされるがままに引き起こされ、膝立ちの姿勢になってディーに正面にから抱きしめられ、唇を貪られる。
 ロイの手が後ろから腰を掴み、ペニスをアナルに当てがうと、そのまま座っているロイへ引き下ろした。
「あ”ー!!」
 ドチュンと、ディーを受け入れていた直後のアナルに、ロイに一気に深く挿入され、その衝撃に悲鳴に近い嬌声をあげた。
 ロイが座っていた体勢から、徐々に下がり仰向けに寝ると、自分の腰を掴んで下からゆっくりと突き上げる。
 重力で中に放たれたディーの精液が流れ落ち、ロイの突き上げに合わせて、わずかな隙間からコポと音を立てて溢れてくる。
 その精液が滑りを良くして、ゆっくり突き上げる動きをスムーズにした。
「あぁ、あ、はぁ…」
 腰が砕けるような快感に、力が抜けてユラユラと揺れる上半身をディーが抱きしめ、ロイと繋がった状態で抱き合う。
 深く口を重ね、舌を絡ませあってキスを貪りあう。
 下から突き上げられながら、しがみつくようにディーの首へ両腕を回し、襲ってくる快感を受け入れる。
「あ、あぁ、あ」
 先ほど逃した絶頂がすぐそこに到達し、ディーに抱きしめられ、ディーのペニスと自分のペニスを合わせると、ディーの手で上下に扱かれた。
「あぁ!あ!イク…」
 擦れ合うペニスに、前立腺を突かれる快感に、自然と腰が揺れて、静かに射精した。
 ぱたたとディーの手を精液が濡らし、ロイが締め付けが強くなったアナルに顔を歪ませながら、突き上げを強くする。
「あぁ…あ…」
 射精したのに、ゆるゆると亀頭を撫でられ続け、中を突き上げられて、体が震える。
「あ…、やめ、もうイったから…、やめて…あ、あ」
 ゾクゾクと永遠に続くような射精感に襲われて、何かが奥から這い出てくるような快感に体を震わせた。
「だめだ…、っは、なに、あ、あ、なんか変…」
 ロイが下からの突き上げを激しくした。ゴツゴツとぶつけるように奥へ打ち付け、自分も射精が近いことを知らせる。
 ディーの手がペニスを撫でるのを止めない。亀頭部分をグチュグチュと包むように扱く。
「あ、出」
 ロイが一際大きく突き上げ、その奥に射精し、中でロイの精液を受けとめた瞬間、ペニスから白濁とした精液ではなく、透明な液体が噴出した。
「あ“ーー」
 パシャッと放出され、あまりにも強い快感に意識が飛びそうになって、力を失った。
「はは…潮吹きなんて」
 ディーが笑い、翔平を抱きしめると、何度もキスを繰り返す。
「ショーへー」
 ゆっくりとペニスを引き抜き、2人で翔平の体をベッドへ横たえる。
「最高ですよ。ショーヘイさん」
 左右から2人に挟まれ、体中にキスの雨が降る。
「愛してる」
「愛してます」
 気持ち良すぎて、思考が停止した状態で、ただ2人の愛の囁きを受け止める。
 2人のキスを受け入れ、しばらく、横たわっていたが、ロイに体を動かされうつ伏せにされた。
 そして、のしかかってきたロイに、なすすべく再びアナルにロイのペニスを受け入れる。
「ん、あ、ああ、あ」
 ヌッヌッと中を掻き回され、ディーに背中を撫でられ、舌を這わせれて、再び快感に襲われる。
 後ろから叩きつけられるように腰を使われ、腰を持ち上げられると、下に滑り込んだディーにペニスを咥えられ、しゃぶられる。
 2度目のロイの精液を受け止め、その余韻に浸るまもなく、仰向けに寝たディーに跨る形で、ロイに助けられながらディーのペニスを受け入れた。
 下から突き上げられながらディーの手でペニスを扱かれ、ロイの指が乳首の先端をカリカリと引っ掻き、摘み上げられる。
 何度も鳴かされ、イカされ、中に2人の精液を受け入れた。
 もう途中から、自分が何をされているのか、考えることも出来なくなっていた。
 ただただ気持ちよくて、2人のペニスを受け入れて、突き上げられ、快感だけを追った。
 そして数度目の絶頂を迎えた直後、意識を失う。

「ショーへー?」
 背面座位の状態でディーをアナルに受け入れ、翔平のペニスを屈んでしゃぶっていたロイが、突然ぐったりとした翔平に顔を上げた。
「…しまった…やりすぎた…か?」
 ディーがゆっくりと体をずらしてペニスを引き抜き、意識のない翔平を横たえる。
 その途端、何度も精液を受け止めていたアナルから2人分の大量の精液が溢れ、シーツへ広がった。
 その様子を眺めた2人の喉がゴクリとなる。
 ロイがふいに力をなくした翔平の手を取ると、自分のペニスを握らせて、扱き出した。
「ちょ、何やってんですか」
「まだ足りねー」
 力の入っていない翔平の手を持って、自分で動かすロイに呆れるが、その姿を見て、ディーもムラムラとする。
 先ほどまでアナルへ挿入していたペニスはまだ硬い。顔を顰め、それでもロイと同じように翔平の逆の手を取ると、ロイと同じように、その手を使ってペニスを扱く。
 2人の荒い息遣いが部屋に響き、小さく呻いたとたん、翔平の体に精液を放った。
「はぁ…」
 2人して、どさりとベッドに倒れ込み、気だるい情事の後の余韻に浸る。
「狡いな…。今までこんな翔平さんを見ていたなんて…」
 ディーが呟く。
「羨ましいだろ」
 ヘラヘラとロイが笑う。
「今度は1人で抱きたい」
「やだね」
「いいじゃないですか。今までずっと独り占めしてきたんですから」
「やだよ」
 そう言って2人で笑う。
 そうして、2人同時に気を失って眠る翔平の頬に口付けた。
「愛してる」
「愛してます」
 愛しい人、最後の言葉が重なる。

 2人で念入りに翔平の体を綺麗にし、ディーは翔平が少しでも体力が回復するように、ヒールをかける。
 時間をかけて後処理を終わらせて、翔平の左右に滑りこみ、それぞれが翔平を抱きしめて眠る。
「あー…すげー幸せ…」
「…ですね…」
 そう呟き、目を閉じた。

 愛し愛されるSEXが、こんなに気持ち良いものだなんて、とディーが余韻に浸りながら目を閉じる。

 何度も何度も、翔平に愛の言葉を心の中で呟いた。





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希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
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転生執事は氷の公爵令息の心を溶かしたい【短編】

堀川渓
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事故で命を落とし、目覚めたそこはーー生前遊んでいた女性向け恋愛ゲームの世界!? しかも最推し・“氷の公爵令息”セルジュの執事・レナートとして転生していてーー!! 短編/全10話予定

2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。

ありま氷炎
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高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。 異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。 二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。 しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。 再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。

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