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キドナ編 〜さらなる考察とバシリオの救出〜
220.おっさん、母性本能に目覚める?
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11月25日、午後3時過ぎ。
ロイ達はグロスターに到着した。
宿を取り、4人部屋の1室で寛ぐ。
「早すぎだろ。1週間の行程を3日だぞ」
ダニエルが全速力に近い行軍に、自分の太ももとお尻を労るように撫でながら言った。
馬のために適度な休憩をとってはいるが、それでもずっと馬に跨り、駆け続けたため、大腿筋、大臀筋に筋肉痛が起こっていた。
「執行官になって体が鈍ってるんじゃねーか?
そういや、腹が出てきたな」
ロイがニヤケ顔で揶揄うように言うと、ダニエルは自分にヒールをかけながら、
「出てねーし!戦闘狂に言われたくねーわ」
と言い返した。
「その点デックはさすがだな」
「普段の鍛え方が違うからな」
デクスターも兄を揶揄うように言うと、ダニエルは口をへの字に曲げてむくれた。
だが、デクスターもダニエルが言うようにあり得ない早さだと内心は思っていた。
走りやすい時期ならいざ知らず、雪が降っており、時折吹雪にも見舞われた。だが、それでも馬を走らせることが出来たのは、先頭を走るロイが自分達を取り囲むように防御魔法を展開させていたからだ。
走っている間中、弱いが雪や風を防ぐ薄い膜を作っていた。
魔力量が増えたとは聞いていたが、移動しながら、かつ長時間に渡る防御魔法の展開は至難の技だ。
また強くなったな。
聖女様への愛が成せる業か。
フフッと含み笑いを漏らすと、ダニエルがヒールをかけ終わって再びコートを手にする所だった。
「どっか行くのか?」
「決まってんだろ」
ヘラッとダニエルが笑い、すぐに察した。
「お前もどうだ?溜まったもん出してスッキリすればいい」
「俺は行かね。俺はもうショーヘー一筋だ」
「お、そうかよ。発情王はもう引退か」
先ほど揶揄われた事を根に持っているのか、恥ずかしい異名を言われ、ロイは苦笑する。
「私も出てくる」
デクスターもコートを手に取ると羽織った。
ダニエルは娼館へ。デクスターは黒の定期連絡へ。
ダニエルは半分仕事だ。向かうのは殺害された娼婦が居た娼館だろう。その目的は情報収集だがついでに性欲も発散する。いや、SEXが目的で情報収集がついでか、と笑った。
デクスターは仲間から情報を受け取り、こちらの状況も報告する。そして先日決めたように今後緊急以外の連絡はしないことに伝える。敵が何処に潜んでいるかわからない以上、黒幕相手に無駄かもしれないが出来ることはやった方がいい。
デクスターは連絡を終えて1時間半ほどで戻ってきた。ダニエルはまだ帰って来ないだろう。
デクスターは早速テーブルに地図を広げる。
「ユリア様の指示で、陽動班を用意したと。
砦に向かう班、ここに残る班、王都へ引き返す班、同じく教会方面へ向かう班と、4つの班で陽動を行う」
ロイ達に変装した4つの班がそれぞれバラバラに行動する。もちろん撹乱が目的だ。
「もし陽動班が狙われた時はすぐに逃げる手筈は出来ているんだろ?」
「ああ。もし襲われた場合は応戦するよりも逃亡を優先するように指示してある」
撹乱することが目的であれば、応戦し敵を倒すことは無意味だ。そこに犠牲を払う必要はない。
「時間稼ぎになればいいが…」
敵が何人かもわからない。
ナイゼルが軍事面を統括しているのなら、親衛隊だけではなく、国軍である正規部隊を投入してくる可能性もある。
ダニエルも言っていたが、もうナイゼルはなりふり構っていられなくなっている。
バシリオが行方をくらまして20日ほど経過している。ナイゼルに対して、キドナ国内でも抑え込まれたバシリオ派や国王派が反撃に出る可能性も充分にあり、その時間もあった。
ナイゼルにとっても時間がない。
どちらが先にバシリオを見つけるか。それが鍵だ。
さらに言うなら、翔平の拉致計画も終わったわけではない。黒幕が絡んでいる以上、すでに次の計画は練られ進んでいるだろう。
同時に計画が進んでいると考えて、なるべく先回りしなければと、思いつく限りの敵の計画を想定し頭に並べていた。
「それと、砦の第2部隊からウィルを王都に帰還させ、聖女様の護衛につかせるそうだ」
「ウィルを?」
騎士団第2部隊所属の騎士であるウィリアム・バーナード。
王都への旅路の時は世話になったと微笑む。翔平もウィルに懐くように信頼していた。
「アルヴィン様は常時おそばにいられないし、専属護衛騎士の中に黒騎士がいた方が都合がいいだろうとユリア様が」
黒騎士であるフィッシャーの立ち位置は、はっきりとは聞いていないが、ユリア直属の配下で、黒騎士の総括であることは間違いないと思っていた。
ならば、黒騎士の連携のためにもその方がいいだろうと、心強い味方の登場にますます笑顔になる。
「ウィルもかなり喜んでいたそうだよ」
「家にも帰れるしな」
2人の伴侶がいて既婚者であるウィルは、ドルキア砦に派遣されてから、かれこれ半年は自宅に戻っていないだろう。それを考えると、喜ぶのも無理はないと思った。
「それと最後にもう一つ。
聖女様が、黒幕についての考察を述べたそうだ」
「ショーヘーが?」
また色々と妄想を繰り広げたのか、クソ真面目な翔平らしいな、と破顔した。
デクスターが腰に下げていた道具袋の中から小さな箱を取り出すとそっと蓋の表面を撫でた後に開ける。
中から小さく丸められたクシャクシャの紙を取り出し、魔力を通しつつテーブルの上に放り投げた。すると、ただの紙が生き物のようにうねり、自らカサカサと音を立てて広がり始め、その動きを止めた時には2枚のA4ほどの紙になっていた。
情報漏洩を防ぐための魔道具で、中に収められるのは紙が2枚程度と少ないが、権限があるものしか絶対に開けられないようになっている。
見た目は何の変哲もないただの金属で出来た3センチ四方の飾りも何もない箱なのだが、魔鉱石を加工して作られており、この箱には高度な加工技術と、繊細な魔法が何重にもかけられていた。
もし権限がないものが開けようとした場合は、箱自体が触れられないほど熱を持つ。さらに何らかの方法で開けられようとした場合は、中の物は発火して消失するようになっている。
びっしりと細かい文字が書かれており、数枚分の報告書を無理やり2枚にまとめたことがわかる。
「字ぃちっさ」
あまりにも小さな文字に苦笑しつつ、その紙を手に取った。
じっくりと時間をかけて報告書を読み進める。
時折顎を摩り、報告書から視線を外して考え込みながら、20分ほど時間をかけて読み終わった。
すぐにデクスターに渡し、彼が読み終わるのを待った。
「聖女様は、学者か何かか?」
「いんや、ただの真面目君だ」
デクスターの感想にロイは笑った。
「負の連鎖か…。確かに繋がっているな」
デクスターが苦笑を浮かべながら、自分とロイ、そしてスペンサーが繋がるきっかけとなった19年前の事件を思い出していた。
目の前にいるロイが、無力で小さかった自分を守るために、血まみれになっていた姿を、今も覚えている。
その後ろ姿はとても鮮烈で、体から放たれる白い炎のような魔力に目を奪われた。
ロイがいなければ、自分はここにいない。おそらくは生きてもいないだろう。
「俺も、お前に救われたんだった」
“私”から“俺”に代わり、子供の時の記憶を辿る。今でも鮮明に記憶しているあの時のロイを、さも今思い出したかのように言い、笑った。
「スペンサーだけじゃねえよ。
当時の子供、少なくても7人はすでにこの世にいない」
「全て貧困世帯から売られてきた子供だな」
「ああ。シギアーノだけじゃなく、元コークス領の小さい村、他国から連れてこられた子供だ」
親が存命であるとわかった子供達は親元へ帰された。だが、スペンサーと同様に再び売られた子もいれば、単純に野山に置き去りにされて亡くなった子供。親が子を連れて心中という道を選んだ者もいた。
全て、貧困が招いた結果だ。
それを知った当時、ロイはかなり落ち込んだ。
せっかく助けたのに、数年命を伸ばしただけだったと知り、己がやったことは正しかったのかと思い悩んだ。
そんな落ち込み悩むロイに、ギルバートは優しく諭す。
全てを救うなどおこがましいと叱咤しつつ、その悔しさを忘れるな、糧にしなさい、次こそは全てを救うことが出来るように、日々精進に努めなさいと、優しく頭を撫でて慰めてくれたのを思い出す。
俺は運が良かっただけだ。
一歩間違えれば、スペンサーと同じ道を進んでいた可能性だってある。
そう考え自虐的に笑う。
デクスターもロイの考えが手に取るようにわかった。自分もまた運が良かっただけだと同じことを考えた。
「聖女様の考察を踏まえて、近しい人を亡くした有識者で金もあるという条件で、調査が始まっている」
黒騎士が調査に乗り出したなら、おそらく近い内に数人が浮かび上がるだろうと思った。
「それにしても王家への恨みか…。
ショーヘーもよく思いついたもんだ」
「こう言っちゃなんだが、国を統べる立場で恨みを買うことは至極当然のことだ。当たり前過ぎて、逆に思いつかなかったんじゃないか?」
「かもな。
だが、そんな個人的な強い恨みなら、周囲にバレてもおかしくない。会話の節々にも現れるだろうよ。
よっぽど自制心が強いのか、よっぽどイカれた人格破綻者か…」
「両方じゃないか?
そういう輩は、本性を隠すために良識者を装う。頭が良いなら尚更だ。
周りから見れば普通過ぎて気にも止めないか、逆に良い人だと思われていることの方が多いだろうな」
「なるほどね」
「だが、お前みたいな勘の鋭い奴は、何か違う、気持ち悪いと気付くんじゃないか?野生の勘ってやつでw」
「人を獣みたいに言うなw」
デクスターに揶揄われ、笑いながら答えた。
アハハと笑い合っている所に、ダニエルが帰ってきた。
「お、楽しそうだな。何の話だ。俺も混ぜろ」
3人の中で一番年長者であるのに、子供のような笑顔を向けてくる。
ダニエルの体からいい匂いがして、少なからず娼館で楽しんできたのが良くわかった。
「兄さん、情報は?」
デクスターがすかさず情報を求める。
「あるぞー。とりあえず匿われていた奴とジャネットの容姿がわかった。
まあ、バシリオで間違いないな。
メガネをかけた、インテリそうな男だったそうだ。新しく男娼になる体で、殺害された娼婦、カイラに指導を受けてたってよ。偽装だろうが」
コートを脱ぎながら話し、デクスターは人数分のお茶を用意しながら聞いた。
「おお、ありがとう」
ニコニコと弟に礼を言いつつ一口飲んで一息つく。
「行方不明になったジャネットは蛇族で、人族の姿だが肌に蛇の鱗があるそうだ。なかなかのもんを持ってるらしくてな、割と人気だったらしい」
胸の前で豊満なバストを表すような動作をしニヤついた。
「カイラとジャネット、新人の男娼。一気に3人も失って娼館は痛手を被ったと女将はぼやいているらしい」
亡くなったにも関わらず商売のことしか頭にない女将に、今回ダニエルを接客した娼婦が嘆いていたと言った。
「お前の娼館通いも板についてんな」
揶揄い半分、呆れ半分で言うと、ダニエルは笑う。
「昔から娼館は情報の宝庫だ。
SEXで日頃の鬱憤を晴らす客は、ついつい口を滑らせることも多い。
喋ってもわかるわけがないと、馬鹿にしてる奴も多いんだよ」
それは何となく理解出来る。
実際に客から多くの情報を得ていたシアと知り合ったばかりだし、自分も娼館に通っていた時は、いろんな話を耳にした。
「俺の方はこんな所か。デックは?」
ダニエルが弟に尋ね、デクスターが先ほどの情報を再び口にした後、報告書をダニエルに渡した。
字が小せえ、と文句を言いながら20分ほどかけて読み終えたダニエルは、焼却でいいな?と許可を取り、その場で報告書を燃やし尽くす。
「聖女ちゃんは、元の世界で学者か何かだったのか?」
ダニエルもデクスターと同じことを言い、ロイは思わず声に出して笑い、デクスターは苦笑した。
ディーの腕の中に包まれてベッドに横になる。
時折額にキスをされ、慰めるように優しく頭や背中を撫でられていると、気持ちが落ち着いてくる。
「ディー…ごめん」
小さく呟く。
「我慢することはありませんよ。心配なんでしょう?」
「うん…」
ロイからの連絡が途絶えると聞いて、意識しないようにしていた不安が押し寄せていた。
今日、ディーが護衛の担当で良かったと心から思った。でなければ、きっと眠ることが出来なかった。
「私は必要とされて嬉しいですけどね」
不安になっている翔平には悪いが、求められている気がしてディーは嬉しかった。
「なんだよそれ」
クスッと笑いながら頭を動かしてディーを見上げると、ディーが優しく微笑んでいた。
互いに見つめ合い、どちらかともなく唇を寄せる。
目を閉じて触れたディーの唇の熱を感じ、じわりと不安のモヤが薄くなっていく。
チュゥ、チュッと角度を変えて、何度も啄むようなキスを繰り返し、ふぅとうっとりしたため息をついた。
「情けな…。この年になって恋人が仕事で遠い所に行っただけでこんな風になるなんて」
自虐的な笑いを浮かべて、ずいぶんとメンタルが弱くなったと思った。
「もう1人の恋人はここに居ますから」
再びチュゥッと吸い付かれるようなキスをされて笑う。
「ああ。恋人が2人いて良かったって思う」
あんなに抵抗があった複数恋愛を、すっかり受け入れてしまっている自分に笑う。むしろ今はロイとディーがいないとダメになってしまうという自覚もあった。
2人に愛され、2人を愛することが、自分を満たしてくれる。
どちらが欠けてもダメで、2人一緒は勿論、3人揃うと満たされているという幸せを感じた。
「たまに独占したいって思いますけどね」
ディーがギュッと俺を抱く腕に力を込めた。
「ショーヘイを独り占めしたいって、私もロイも思ってます。それと同時に、2人で愛したいとも」
温かい手で頬を撫でられ、俺はその手に自分の手を重ねると、頬に押し付けた。
「俺も、思うよ。ロイもディーも独占したい。俺のもので、誰にも触らせたくないし、触れて欲しくない」
顔を動かし、触れているディーの手のひらに唇を押し付けるように口付けた。
「ショーヘイ…シてもいいですか?」
ディーがモゾモゾと動き、腰を密着させてきた。
「ん…いいよ」
腰にディーのペニスがあたり、すでに大きく固くなってるのがわかった。
「愛して欲しい。ロイの分も…」
ロイの名を出すと切なくなる。その切なさを忘れたくて、そっと手を伸ばしてディーのペニスに触れる。
「ショーヘイ…」
ディーが体勢を変えて翔平に覆い被さると、唇を深く重ねる。
舌を差し入れ、ねっとりと互いに絡ませ合うとジクジクと痺れるような快感が襲ってくる。
舌で上顎を舐められ、さらに舌を絡ませた後に舌裏を舐められて軽く吸われると、はぁと快感に濡れたため息を漏らし、頬を紅潮させた。
ディーの手が寝夜着の中に侵入し、肌を撫でる。しっとりと汗ばみ始めた肌は手に吸い付くような感触で、指に触れた乳首は固く尖ってその存在を主張し始めていた。
指の腹で乳首の先端を撫で、カリカリと引っ掻くように弾くと、翔平の口から甘い声が漏れ、ピクピクと小さく震えた。
「ん…ぁ、あ」
掛け布団を大きく捲り、上着を捲り上げると、ピンク色の乳首がぷっくりと可愛く勃ち上がっていた。
浅ましくもゴクリと喉がなり、むしゃぶりつくように胸に吸い付く。
唇で包むように吸い付き、口の中で飴玉のように転がす。
「あん、あ、んぅ」
片方を口に含み、もう片方を指で摘むように強めに捏ねると、翔平の体が快感にうねった。
ヂュウウゥと強めに乳首を吸い上げ、チュパッと音を立てて離すと、淡いピンク色が濃く色付き、唾液に濡れて可愛さから妖艶へと姿を変えていた。
「ディー…」
翔平がもじもじと足を動かす。
恥ずかしそうに真っ赤になりながら、懇願するような目で見られただけで、己のペニスがズクズクと痛みを覚えるほど膨張した。
素早く寝夜着の下履きを下着ごと引きずり下ろしつつ、自分も前を寛げて、ボロンとイキリたったペニスを解放すると、再び体を倒して乳首を口に含む。
「ちょ…、そこばっかり…やぁ…」
舌でつつかれ、吸われながらも、すっかり勃ち上がったペニスに熱いディーの肉棒が触れるのを感じた。
ディーの手が2本のペニスを同時に掴むと、早急な動きで上下に扱く。
「ショーヘイ…可愛い…可愛いよ…」
乳首からツーッと舌を這わせて鎖骨に至ると、甘噛みしつつ、軽く吸い付いて赤い跡を残す。
可愛いと連呼され、手と舌、甘い囁きで追い上げられ、翔平は絶頂を迎えそうになって小さく痙攣した。
「ディー…もぅ、イキそ…」
フルフルと震える翔平に微笑むと、手の動きを早くした。
「イッて…」
翔平のペニスだけを握り、グチュグチュと音を立てて扱き、唇を重ねた。
「んう!んー!」
口を塞がれた状態で追い上げられ、呆気なく射精した。
「は…ぁ…」
トロンとした目で絶頂後の余韻に浸る表情を見て、ディーのペニスがズクンと大きくうねった。
体を起こすと、翔平の両足を抱えて開き、今し方放った翔平の精液を指で掬い取ると、アナルへ塗り込める。
クプクプと指を浅く挿入し、解すように周りを揉みしだきながら、怒張した己のペニスから流れる先走りの蜜をその入口に擦り付けた。
やがて、その入口は柔らかくなり、クパクパと収縮を繰り返し始めると、ディーはペニスに手を添え、狙いを定めるようにゆっくりと挿入を始めた。
「っはぁ…ん!」
挿入ってくるディーに、喘ぎながら、その形に広げられていく感触に快感が走った。
ディーはゆっくり押し広げるように挿入しつつ、飲み込んでいく場所を上からうっとりと眺める。
「あ…あぁ…、ディー…、おっきぃ…気持ち、いい…」
中から伝わる快感に翔平が素直に感想を言った瞬間、ぐぅとディーが唸った。その途端、中に感じた熱に閉じていた目を開けると、ディーを見た。
「あ…出、ちゃった…?」
目が合い、俺に言われた瞬間、ディーの顔がボン!と真っ赤になった。
「はは…あはは」
まだ挿入途中だったのに、俺の言葉で耐えきれずに射精したディーに思わず笑ってしまった。
まるで、SEXが初めての少年のようで、可愛いと思ってしまった。
「す、少しです、ちょっとだけイっちゃっただけです!」
恥ずかしそうに、言い訳のように言うディーが面白くて可愛くて笑うが、とても愛おしくて両足を動かし自ら引き寄せるように動かした。
「ディー…可愛い…」
頬を紅潮させ、快感に潤んだ目でディーを見つめながら足に力を入れて背後から押すと、クププとさらに奥まで引き入れる。
少しだけ中に出された精液が滑りを良くしていた。
「ここ…、ここまで挿入れて…。奥を突いて…」
足を絡ませながら、両手で腹を撫で、いつも届いているその場所を指し示す。
「ショーヘイ…」
その煽情的な翔平の行動に、ディーの理性が吹き飛んだ。
ズバン!と音を出すかのように一気に深く突き入れると、ガンガン腰を使って奥を突き上げた。
「あ!あ“ぁ!あ”!!」
数回目の突き上げで結腸の入口を超え、最奥まで到達すると、さらにその奥の壁を突き上げる。
ここ、と示した場所の通り、ディーの太くて長いペニスが翔平の中を擦りあげ、翔平の良い所を正確に突き上げた。
「あ“!ディー!いい!す、すご…うあ!」
ディーの腰に巻きついていた足が離れ、代わりにディーがその両足を掴むと、己の肩に担ぎ上げる。より深く、ストロークを長くするために体を倒すと、上から下へ叩きつけるように、翔平の中を掻き回した。
「ひゃぁ!あ!」
バチュン、バチュン、と打ち付けるように腰を動かす度に、翔平の口から悲鳴のような嬌声が上がる。
だが、その表情は歓喜に満ちていた。
「ショーヘイ!出る!出します!」
パンパンとさらに音が早くなり、ディーが耐えるような声を出す。
「んぅ!ん!出し、て!お、くに!」
さらに奥を貫くように大きく突き上げた後、グンと突き入れた場所でビューッと勢いよく射精された。
ディーがブルブルとオーガズムに震え、はぁとうっとりとしたため息をついた。
「あ…はぁ…」
腹の中が奥が熱い。
中にディーの精液が注がれるのがわかって、全身が歓喜に震えた。
ディーは数度軽く腰を揺らし、最後の一滴まで翔平の中に注ぎ込むと、そのまま翔平に倒れ込む。
腹の中でピクピクと動いている感触が伝わり、俺の体で絶頂を迎えたという事実が嬉しくて堪らない。
「はぁ…」
ディーが翔平に重なったまま呼吸を整え、余韻にひたりつつも目を開けると、すぐそばにピンク色の乳首が目に入った。
「ぁ…」
ほぼ無意識のまま、その乳首にパクッと吸い付くと、チュウチュウと吸い始めた。
「は!え!?」
愛撫するというよりは、おっぱいを飲む赤ちゃんのような行動に驚く。
「ディー…」
思わずその頭をよしよしと撫でた。
可愛い、愛しい。
男にも母性というものがあるのは聞いたことがある。多分、今俺が感じているのは母性ではなかろうかと考え、愛しいディーの頭を優しく撫でつつ、そっと包み込むように抱きしめた。
ロイ達はグロスターに到着した。
宿を取り、4人部屋の1室で寛ぐ。
「早すぎだろ。1週間の行程を3日だぞ」
ダニエルが全速力に近い行軍に、自分の太ももとお尻を労るように撫でながら言った。
馬のために適度な休憩をとってはいるが、それでもずっと馬に跨り、駆け続けたため、大腿筋、大臀筋に筋肉痛が起こっていた。
「執行官になって体が鈍ってるんじゃねーか?
そういや、腹が出てきたな」
ロイがニヤケ顔で揶揄うように言うと、ダニエルは自分にヒールをかけながら、
「出てねーし!戦闘狂に言われたくねーわ」
と言い返した。
「その点デックはさすがだな」
「普段の鍛え方が違うからな」
デクスターも兄を揶揄うように言うと、ダニエルは口をへの字に曲げてむくれた。
だが、デクスターもダニエルが言うようにあり得ない早さだと内心は思っていた。
走りやすい時期ならいざ知らず、雪が降っており、時折吹雪にも見舞われた。だが、それでも馬を走らせることが出来たのは、先頭を走るロイが自分達を取り囲むように防御魔法を展開させていたからだ。
走っている間中、弱いが雪や風を防ぐ薄い膜を作っていた。
魔力量が増えたとは聞いていたが、移動しながら、かつ長時間に渡る防御魔法の展開は至難の技だ。
また強くなったな。
聖女様への愛が成せる業か。
フフッと含み笑いを漏らすと、ダニエルがヒールをかけ終わって再びコートを手にする所だった。
「どっか行くのか?」
「決まってんだろ」
ヘラッとダニエルが笑い、すぐに察した。
「お前もどうだ?溜まったもん出してスッキリすればいい」
「俺は行かね。俺はもうショーヘー一筋だ」
「お、そうかよ。発情王はもう引退か」
先ほど揶揄われた事を根に持っているのか、恥ずかしい異名を言われ、ロイは苦笑する。
「私も出てくる」
デクスターもコートを手に取ると羽織った。
ダニエルは娼館へ。デクスターは黒の定期連絡へ。
ダニエルは半分仕事だ。向かうのは殺害された娼婦が居た娼館だろう。その目的は情報収集だがついでに性欲も発散する。いや、SEXが目的で情報収集がついでか、と笑った。
デクスターは仲間から情報を受け取り、こちらの状況も報告する。そして先日決めたように今後緊急以外の連絡はしないことに伝える。敵が何処に潜んでいるかわからない以上、黒幕相手に無駄かもしれないが出来ることはやった方がいい。
デクスターは連絡を終えて1時間半ほどで戻ってきた。ダニエルはまだ帰って来ないだろう。
デクスターは早速テーブルに地図を広げる。
「ユリア様の指示で、陽動班を用意したと。
砦に向かう班、ここに残る班、王都へ引き返す班、同じく教会方面へ向かう班と、4つの班で陽動を行う」
ロイ達に変装した4つの班がそれぞれバラバラに行動する。もちろん撹乱が目的だ。
「もし陽動班が狙われた時はすぐに逃げる手筈は出来ているんだろ?」
「ああ。もし襲われた場合は応戦するよりも逃亡を優先するように指示してある」
撹乱することが目的であれば、応戦し敵を倒すことは無意味だ。そこに犠牲を払う必要はない。
「時間稼ぎになればいいが…」
敵が何人かもわからない。
ナイゼルが軍事面を統括しているのなら、親衛隊だけではなく、国軍である正規部隊を投入してくる可能性もある。
ダニエルも言っていたが、もうナイゼルはなりふり構っていられなくなっている。
バシリオが行方をくらまして20日ほど経過している。ナイゼルに対して、キドナ国内でも抑え込まれたバシリオ派や国王派が反撃に出る可能性も充分にあり、その時間もあった。
ナイゼルにとっても時間がない。
どちらが先にバシリオを見つけるか。それが鍵だ。
さらに言うなら、翔平の拉致計画も終わったわけではない。黒幕が絡んでいる以上、すでに次の計画は練られ進んでいるだろう。
同時に計画が進んでいると考えて、なるべく先回りしなければと、思いつく限りの敵の計画を想定し頭に並べていた。
「それと、砦の第2部隊からウィルを王都に帰還させ、聖女様の護衛につかせるそうだ」
「ウィルを?」
騎士団第2部隊所属の騎士であるウィリアム・バーナード。
王都への旅路の時は世話になったと微笑む。翔平もウィルに懐くように信頼していた。
「アルヴィン様は常時おそばにいられないし、専属護衛騎士の中に黒騎士がいた方が都合がいいだろうとユリア様が」
黒騎士であるフィッシャーの立ち位置は、はっきりとは聞いていないが、ユリア直属の配下で、黒騎士の総括であることは間違いないと思っていた。
ならば、黒騎士の連携のためにもその方がいいだろうと、心強い味方の登場にますます笑顔になる。
「ウィルもかなり喜んでいたそうだよ」
「家にも帰れるしな」
2人の伴侶がいて既婚者であるウィルは、ドルキア砦に派遣されてから、かれこれ半年は自宅に戻っていないだろう。それを考えると、喜ぶのも無理はないと思った。
「それと最後にもう一つ。
聖女様が、黒幕についての考察を述べたそうだ」
「ショーヘーが?」
また色々と妄想を繰り広げたのか、クソ真面目な翔平らしいな、と破顔した。
デクスターが腰に下げていた道具袋の中から小さな箱を取り出すとそっと蓋の表面を撫でた後に開ける。
中から小さく丸められたクシャクシャの紙を取り出し、魔力を通しつつテーブルの上に放り投げた。すると、ただの紙が生き物のようにうねり、自らカサカサと音を立てて広がり始め、その動きを止めた時には2枚のA4ほどの紙になっていた。
情報漏洩を防ぐための魔道具で、中に収められるのは紙が2枚程度と少ないが、権限があるものしか絶対に開けられないようになっている。
見た目は何の変哲もないただの金属で出来た3センチ四方の飾りも何もない箱なのだが、魔鉱石を加工して作られており、この箱には高度な加工技術と、繊細な魔法が何重にもかけられていた。
もし権限がないものが開けようとした場合は、箱自体が触れられないほど熱を持つ。さらに何らかの方法で開けられようとした場合は、中の物は発火して消失するようになっている。
びっしりと細かい文字が書かれており、数枚分の報告書を無理やり2枚にまとめたことがわかる。
「字ぃちっさ」
あまりにも小さな文字に苦笑しつつ、その紙を手に取った。
じっくりと時間をかけて報告書を読み進める。
時折顎を摩り、報告書から視線を外して考え込みながら、20分ほど時間をかけて読み終わった。
すぐにデクスターに渡し、彼が読み終わるのを待った。
「聖女様は、学者か何かか?」
「いんや、ただの真面目君だ」
デクスターの感想にロイは笑った。
「負の連鎖か…。確かに繋がっているな」
デクスターが苦笑を浮かべながら、自分とロイ、そしてスペンサーが繋がるきっかけとなった19年前の事件を思い出していた。
目の前にいるロイが、無力で小さかった自分を守るために、血まみれになっていた姿を、今も覚えている。
その後ろ姿はとても鮮烈で、体から放たれる白い炎のような魔力に目を奪われた。
ロイがいなければ、自分はここにいない。おそらくは生きてもいないだろう。
「俺も、お前に救われたんだった」
“私”から“俺”に代わり、子供の時の記憶を辿る。今でも鮮明に記憶しているあの時のロイを、さも今思い出したかのように言い、笑った。
「スペンサーだけじゃねえよ。
当時の子供、少なくても7人はすでにこの世にいない」
「全て貧困世帯から売られてきた子供だな」
「ああ。シギアーノだけじゃなく、元コークス領の小さい村、他国から連れてこられた子供だ」
親が存命であるとわかった子供達は親元へ帰された。だが、スペンサーと同様に再び売られた子もいれば、単純に野山に置き去りにされて亡くなった子供。親が子を連れて心中という道を選んだ者もいた。
全て、貧困が招いた結果だ。
それを知った当時、ロイはかなり落ち込んだ。
せっかく助けたのに、数年命を伸ばしただけだったと知り、己がやったことは正しかったのかと思い悩んだ。
そんな落ち込み悩むロイに、ギルバートは優しく諭す。
全てを救うなどおこがましいと叱咤しつつ、その悔しさを忘れるな、糧にしなさい、次こそは全てを救うことが出来るように、日々精進に努めなさいと、優しく頭を撫でて慰めてくれたのを思い出す。
俺は運が良かっただけだ。
一歩間違えれば、スペンサーと同じ道を進んでいた可能性だってある。
そう考え自虐的に笑う。
デクスターもロイの考えが手に取るようにわかった。自分もまた運が良かっただけだと同じことを考えた。
「聖女様の考察を踏まえて、近しい人を亡くした有識者で金もあるという条件で、調査が始まっている」
黒騎士が調査に乗り出したなら、おそらく近い内に数人が浮かび上がるだろうと思った。
「それにしても王家への恨みか…。
ショーヘーもよく思いついたもんだ」
「こう言っちゃなんだが、国を統べる立場で恨みを買うことは至極当然のことだ。当たり前過ぎて、逆に思いつかなかったんじゃないか?」
「かもな。
だが、そんな個人的な強い恨みなら、周囲にバレてもおかしくない。会話の節々にも現れるだろうよ。
よっぽど自制心が強いのか、よっぽどイカれた人格破綻者か…」
「両方じゃないか?
そういう輩は、本性を隠すために良識者を装う。頭が良いなら尚更だ。
周りから見れば普通過ぎて気にも止めないか、逆に良い人だと思われていることの方が多いだろうな」
「なるほどね」
「だが、お前みたいな勘の鋭い奴は、何か違う、気持ち悪いと気付くんじゃないか?野生の勘ってやつでw」
「人を獣みたいに言うなw」
デクスターに揶揄われ、笑いながら答えた。
アハハと笑い合っている所に、ダニエルが帰ってきた。
「お、楽しそうだな。何の話だ。俺も混ぜろ」
3人の中で一番年長者であるのに、子供のような笑顔を向けてくる。
ダニエルの体からいい匂いがして、少なからず娼館で楽しんできたのが良くわかった。
「兄さん、情報は?」
デクスターがすかさず情報を求める。
「あるぞー。とりあえず匿われていた奴とジャネットの容姿がわかった。
まあ、バシリオで間違いないな。
メガネをかけた、インテリそうな男だったそうだ。新しく男娼になる体で、殺害された娼婦、カイラに指導を受けてたってよ。偽装だろうが」
コートを脱ぎながら話し、デクスターは人数分のお茶を用意しながら聞いた。
「おお、ありがとう」
ニコニコと弟に礼を言いつつ一口飲んで一息つく。
「行方不明になったジャネットは蛇族で、人族の姿だが肌に蛇の鱗があるそうだ。なかなかのもんを持ってるらしくてな、割と人気だったらしい」
胸の前で豊満なバストを表すような動作をしニヤついた。
「カイラとジャネット、新人の男娼。一気に3人も失って娼館は痛手を被ったと女将はぼやいているらしい」
亡くなったにも関わらず商売のことしか頭にない女将に、今回ダニエルを接客した娼婦が嘆いていたと言った。
「お前の娼館通いも板についてんな」
揶揄い半分、呆れ半分で言うと、ダニエルは笑う。
「昔から娼館は情報の宝庫だ。
SEXで日頃の鬱憤を晴らす客は、ついつい口を滑らせることも多い。
喋ってもわかるわけがないと、馬鹿にしてる奴も多いんだよ」
それは何となく理解出来る。
実際に客から多くの情報を得ていたシアと知り合ったばかりだし、自分も娼館に通っていた時は、いろんな話を耳にした。
「俺の方はこんな所か。デックは?」
ダニエルが弟に尋ね、デクスターが先ほどの情報を再び口にした後、報告書をダニエルに渡した。
字が小せえ、と文句を言いながら20分ほどかけて読み終えたダニエルは、焼却でいいな?と許可を取り、その場で報告書を燃やし尽くす。
「聖女ちゃんは、元の世界で学者か何かだったのか?」
ダニエルもデクスターと同じことを言い、ロイは思わず声に出して笑い、デクスターは苦笑した。
ディーの腕の中に包まれてベッドに横になる。
時折額にキスをされ、慰めるように優しく頭や背中を撫でられていると、気持ちが落ち着いてくる。
「ディー…ごめん」
小さく呟く。
「我慢することはありませんよ。心配なんでしょう?」
「うん…」
ロイからの連絡が途絶えると聞いて、意識しないようにしていた不安が押し寄せていた。
今日、ディーが護衛の担当で良かったと心から思った。でなければ、きっと眠ることが出来なかった。
「私は必要とされて嬉しいですけどね」
不安になっている翔平には悪いが、求められている気がしてディーは嬉しかった。
「なんだよそれ」
クスッと笑いながら頭を動かしてディーを見上げると、ディーが優しく微笑んでいた。
互いに見つめ合い、どちらかともなく唇を寄せる。
目を閉じて触れたディーの唇の熱を感じ、じわりと不安のモヤが薄くなっていく。
チュゥ、チュッと角度を変えて、何度も啄むようなキスを繰り返し、ふぅとうっとりしたため息をついた。
「情けな…。この年になって恋人が仕事で遠い所に行っただけでこんな風になるなんて」
自虐的な笑いを浮かべて、ずいぶんとメンタルが弱くなったと思った。
「もう1人の恋人はここに居ますから」
再びチュゥッと吸い付かれるようなキスをされて笑う。
「ああ。恋人が2人いて良かったって思う」
あんなに抵抗があった複数恋愛を、すっかり受け入れてしまっている自分に笑う。むしろ今はロイとディーがいないとダメになってしまうという自覚もあった。
2人に愛され、2人を愛することが、自分を満たしてくれる。
どちらが欠けてもダメで、2人一緒は勿論、3人揃うと満たされているという幸せを感じた。
「たまに独占したいって思いますけどね」
ディーがギュッと俺を抱く腕に力を込めた。
「ショーヘイを独り占めしたいって、私もロイも思ってます。それと同時に、2人で愛したいとも」
温かい手で頬を撫でられ、俺はその手に自分の手を重ねると、頬に押し付けた。
「俺も、思うよ。ロイもディーも独占したい。俺のもので、誰にも触らせたくないし、触れて欲しくない」
顔を動かし、触れているディーの手のひらに唇を押し付けるように口付けた。
「ショーヘイ…シてもいいですか?」
ディーがモゾモゾと動き、腰を密着させてきた。
「ん…いいよ」
腰にディーのペニスがあたり、すでに大きく固くなってるのがわかった。
「愛して欲しい。ロイの分も…」
ロイの名を出すと切なくなる。その切なさを忘れたくて、そっと手を伸ばしてディーのペニスに触れる。
「ショーヘイ…」
ディーが体勢を変えて翔平に覆い被さると、唇を深く重ねる。
舌を差し入れ、ねっとりと互いに絡ませ合うとジクジクと痺れるような快感が襲ってくる。
舌で上顎を舐められ、さらに舌を絡ませた後に舌裏を舐められて軽く吸われると、はぁと快感に濡れたため息を漏らし、頬を紅潮させた。
ディーの手が寝夜着の中に侵入し、肌を撫でる。しっとりと汗ばみ始めた肌は手に吸い付くような感触で、指に触れた乳首は固く尖ってその存在を主張し始めていた。
指の腹で乳首の先端を撫で、カリカリと引っ掻くように弾くと、翔平の口から甘い声が漏れ、ピクピクと小さく震えた。
「ん…ぁ、あ」
掛け布団を大きく捲り、上着を捲り上げると、ピンク色の乳首がぷっくりと可愛く勃ち上がっていた。
浅ましくもゴクリと喉がなり、むしゃぶりつくように胸に吸い付く。
唇で包むように吸い付き、口の中で飴玉のように転がす。
「あん、あ、んぅ」
片方を口に含み、もう片方を指で摘むように強めに捏ねると、翔平の体が快感にうねった。
ヂュウウゥと強めに乳首を吸い上げ、チュパッと音を立てて離すと、淡いピンク色が濃く色付き、唾液に濡れて可愛さから妖艶へと姿を変えていた。
「ディー…」
翔平がもじもじと足を動かす。
恥ずかしそうに真っ赤になりながら、懇願するような目で見られただけで、己のペニスがズクズクと痛みを覚えるほど膨張した。
素早く寝夜着の下履きを下着ごと引きずり下ろしつつ、自分も前を寛げて、ボロンとイキリたったペニスを解放すると、再び体を倒して乳首を口に含む。
「ちょ…、そこばっかり…やぁ…」
舌でつつかれ、吸われながらも、すっかり勃ち上がったペニスに熱いディーの肉棒が触れるのを感じた。
ディーの手が2本のペニスを同時に掴むと、早急な動きで上下に扱く。
「ショーヘイ…可愛い…可愛いよ…」
乳首からツーッと舌を這わせて鎖骨に至ると、甘噛みしつつ、軽く吸い付いて赤い跡を残す。
可愛いと連呼され、手と舌、甘い囁きで追い上げられ、翔平は絶頂を迎えそうになって小さく痙攣した。
「ディー…もぅ、イキそ…」
フルフルと震える翔平に微笑むと、手の動きを早くした。
「イッて…」
翔平のペニスだけを握り、グチュグチュと音を立てて扱き、唇を重ねた。
「んう!んー!」
口を塞がれた状態で追い上げられ、呆気なく射精した。
「は…ぁ…」
トロンとした目で絶頂後の余韻に浸る表情を見て、ディーのペニスがズクンと大きくうねった。
体を起こすと、翔平の両足を抱えて開き、今し方放った翔平の精液を指で掬い取ると、アナルへ塗り込める。
クプクプと指を浅く挿入し、解すように周りを揉みしだきながら、怒張した己のペニスから流れる先走りの蜜をその入口に擦り付けた。
やがて、その入口は柔らかくなり、クパクパと収縮を繰り返し始めると、ディーはペニスに手を添え、狙いを定めるようにゆっくりと挿入を始めた。
「っはぁ…ん!」
挿入ってくるディーに、喘ぎながら、その形に広げられていく感触に快感が走った。
ディーはゆっくり押し広げるように挿入しつつ、飲み込んでいく場所を上からうっとりと眺める。
「あ…あぁ…、ディー…、おっきぃ…気持ち、いい…」
中から伝わる快感に翔平が素直に感想を言った瞬間、ぐぅとディーが唸った。その途端、中に感じた熱に閉じていた目を開けると、ディーを見た。
「あ…出、ちゃった…?」
目が合い、俺に言われた瞬間、ディーの顔がボン!と真っ赤になった。
「はは…あはは」
まだ挿入途中だったのに、俺の言葉で耐えきれずに射精したディーに思わず笑ってしまった。
まるで、SEXが初めての少年のようで、可愛いと思ってしまった。
「す、少しです、ちょっとだけイっちゃっただけです!」
恥ずかしそうに、言い訳のように言うディーが面白くて可愛くて笑うが、とても愛おしくて両足を動かし自ら引き寄せるように動かした。
「ディー…可愛い…」
頬を紅潮させ、快感に潤んだ目でディーを見つめながら足に力を入れて背後から押すと、クププとさらに奥まで引き入れる。
少しだけ中に出された精液が滑りを良くしていた。
「ここ…、ここまで挿入れて…。奥を突いて…」
足を絡ませながら、両手で腹を撫で、いつも届いているその場所を指し示す。
「ショーヘイ…」
その煽情的な翔平の行動に、ディーの理性が吹き飛んだ。
ズバン!と音を出すかのように一気に深く突き入れると、ガンガン腰を使って奥を突き上げた。
「あ!あ“ぁ!あ”!!」
数回目の突き上げで結腸の入口を超え、最奥まで到達すると、さらにその奥の壁を突き上げる。
ここ、と示した場所の通り、ディーの太くて長いペニスが翔平の中を擦りあげ、翔平の良い所を正確に突き上げた。
「あ“!ディー!いい!す、すご…うあ!」
ディーの腰に巻きついていた足が離れ、代わりにディーがその両足を掴むと、己の肩に担ぎ上げる。より深く、ストロークを長くするために体を倒すと、上から下へ叩きつけるように、翔平の中を掻き回した。
「ひゃぁ!あ!」
バチュン、バチュン、と打ち付けるように腰を動かす度に、翔平の口から悲鳴のような嬌声が上がる。
だが、その表情は歓喜に満ちていた。
「ショーヘイ!出る!出します!」
パンパンとさらに音が早くなり、ディーが耐えるような声を出す。
「んぅ!ん!出し、て!お、くに!」
さらに奥を貫くように大きく突き上げた後、グンと突き入れた場所でビューッと勢いよく射精された。
ディーがブルブルとオーガズムに震え、はぁとうっとりとしたため息をついた。
「あ…はぁ…」
腹の中が奥が熱い。
中にディーの精液が注がれるのがわかって、全身が歓喜に震えた。
ディーは数度軽く腰を揺らし、最後の一滴まで翔平の中に注ぎ込むと、そのまま翔平に倒れ込む。
腹の中でピクピクと動いている感触が伝わり、俺の体で絶頂を迎えたという事実が嬉しくて堪らない。
「はぁ…」
ディーが翔平に重なったまま呼吸を整え、余韻にひたりつつも目を開けると、すぐそばにピンク色の乳首が目に入った。
「ぁ…」
ほぼ無意識のまま、その乳首にパクッと吸い付くと、チュウチュウと吸い始めた。
「は!え!?」
愛撫するというよりは、おっぱいを飲む赤ちゃんのような行動に驚く。
「ディー…」
思わずその頭をよしよしと撫でた。
可愛い、愛しい。
男にも母性というものがあるのは聞いたことがある。多分、今俺が感じているのは母性ではなかろうかと考え、愛しいディーの頭を優しく撫でつつ、そっと包み込むように抱きしめた。
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