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しおりを挟む「んっ……」
ぐちぐちとソコに触れられて、頭が溶けそうになる。
「はる、大丈夫?」
「ん」
こくこくと頷いて続きを促す。
もうこんなに綻んでいて、真澄さんが欲しいと蜜が奥から溢れてくるのに、どうしてまだ指なんだろう……?なんでまだきてくれないの……?
不安になって目に涙が滲む。
「はる…どうしたの?いたかった?」
驚いた顔をした真澄さんから目元にキスをされて、きゅんとする。
すき、……好き、
優しい真澄さんが。
「んっ……ますみさ……好き…は、はやく…」
もう耐えられない…はやくはやくと強請ると、いつも優しい顔を向けてくれる真澄さんの顔が珍しく困っていた。
「煽らないで、はる……自分がかわいいの知ってて言ってるの?」
優しく頭を撫でられて、ぐずぐずにとけたそこに、真澄さんの昂りがはいってくる。
「あっん……んんっ…は、はじめてだから、やさしく…して……」
「あ~はは…そんなこと言うなんて……ずるいな…。はるはずっと、かわいいね」
ぱちゅぱちゅと優しく優しく律動を繰り返される。お腹の奥が切なかったのに、ようやく欲しかったものをいれてもらえて、気持ちいい。
ぎゅっぎゅっとますみさんのものを抱きしめて、快感をもっともっとと追い求める。
「んっ…はっ……うぁ゛っあんっ……んやぁっ…きもち、きもちぃよ……ますみさっ…あっ」
「気持ちいい?良かった…もっともっと奥まで突いてあげるから、はぁっ……」
頭がおかしくなるほど、優しい匂いに包まれて、あたたかくて、ますみさんが愛おしくて、きもちいい、きもちいい…すき……
すき、
ますみさん、
真澄さん……。
アルファが怖い?
こわい……。
真澄さんのことなんでこわかったんだっけ??
政略結婚って愛がないんだって。
僕はオメガで真澄さんはアルファで、番になることが出来てしまって。
真澄さんに運命の人とかもしかしたら好きな人とかがいて、いつかそれで捨てられるかもしれないとか、考えた。
初めて会った顔合わせの日。美しい彼が恐かった。結婚してからもずっと優しい旦那様。
でも、旦那様…真澄さんが不釣り合いの自分を、オメガを、愛してくれるなんてそんなの絶対に有り得ないし信じられなかった。
きっとすぐ婚約破棄されると思ったのに、結婚した。初夜の行為もせず台無し。いつ離婚してもおかしくない。
だから逃げた。
ずっと好きだった。好きで、好きだったけど、真澄さんに優しくされることも甘い時間もどこか一緒にでかけに行ったとかそういう思い出も、増えないように、最初から知らなければ自分がいつか1人になっても悲しくないと思った。
でも、真澄さんはいつも見つけてくれる。
逃げ回ってる毎日なのに、絶対僕を見つけてくれる。
『はる、こんな所にいたの』
驚いたような、でも、楽しそうな声
『寒くない?暖かくするのに紅茶を用意しよう』
真澄さんの羽織に包まれてそのまま抱きしめられる
『はる、みつけた』
僕を見る優しい、微笑み
あぁ、多分。この人は僕を愛してくれてる。
気付いたら、もう止められない。
この気持ちを吐露してしまっていいんだ。
「んっますみさ!ますみさん……ふぁっ、あっ……すき、すき!すきすき……あっ…んっ…だいすき…やっ」
「っ……どうしたの…可愛い……私も好きだよっ愛してる……はる、かわいいっ…あっ、かわい…はは…ちゅ」
ちゅう、きもちいい
もっと匂いが強くなって、何か考えるのが難しくて理性なんてもうないのかもしれない。でも、本当に何も分からなくなる前に伝えなきゃ。
「あっますみさっ」
「ん?どうしたの…」
優しく微笑む真澄さんの頭を抱き寄せて、
「項、噛んで、どこにも行かないように、ますみさんが僕を繋ぎ止めて」
そう言って、旦那様から逃げるのをやめた
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