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愛ターン 友ターン おまけ(わら
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キャスト 端月仁義
中倉院長(故中倉涼子の弟)
中倉院長の妻(故中倉涼子の大学の先輩)
中倉病院の院長室。部屋中央に応接セット。
端月と中倉が差し向いに座っている。
中倉「端月さんでしたね。高校時代、姉の涼子と付き合っていただいていた。あなたとは実際に2度お目にかかっていますよね。最初は姉が亡くなった直ぐあと、初七日がすんだ少しあとに尋ねてこられた。次はその年の冬だったか? お墓まで案内させていただいた」
端月「よく覚えておいでですね」
中倉「そりゃあ。姉の事故死は私も大きなショックでしたので。1週間くらいは姉の死を受け入れられなくて……あの当時、姉と私の部屋は2階にあったんですが、朝、目覚めるでしょ。あれ姉ちゃん未だ起きてないのかよって、ドアをトントン叩く。叩いている途中で、そうだ姉ちゃん死んじゃったんだ、もういないんだってネ」
端月「お察しします。私もこの歳になって、身内を亡くす悲しみ、やっとわかるようになった。自分の父と妻の両親の死に立ち会いましたので」
中倉「でも、あなたは姉が亡くなった時、お参りに見えられて、線香を仏壇に供えながら声をあげて涙を流していた。母と私が立ち会ったんです」
端月「あの時は人ってなんでこんなに簡単に死んじゃうんだよ、なんて思いましてね、悔しくて悔しくて、つい……」
中倉「今でも覚えているのですが、姉のお通夜、お葬式には中学校、高校、大学の友達なんかは沢山来ていただいて。女性で泣いている方は大勢いました。でも男の人で声をあげて泣いてくれたのは端月さん、あなた一人だった」
端月「お恥ずかしい」
中倉「とんでもない。涙は恥ずかしいことではないと思いますよ。ところで、何か姉に関してのお尋ねとか」
端月「はい。もしお判りになるならばということなのですが、2点ほどございまして――」
院長室のドアが開き、院長の妻が入ってくる。湯呑をお盆にのせて携えている。
妻「まあまあ、お茶も差し上げず失礼いたしました」
妻、応接テーブルに端月、院長の順に湯呑を置く。
中倉「妻です。こちら姉の高校時代の同級生の端月さん」
妻「ええっ、涼子さんの同級生の方ですか。それはそれは」
端月「はじめまして。端月と申します」
中倉「妻は姉の、大学の先輩でして。おまえも端月さんのお話お伺いしていけば。懐かしいだろう」
妻「涼子さん……。ほんとうに懐かしい。端月さんご一緒させていただいても」
端月「勿論です」
妻、中倉の隣に座る。
端月「質問なのですが――實平さんは御存じでしょうか?」
中倉「實平? ああ確か、姉と中学校で同級だった。高校も同じだったのかなあ。私も中学校は姉と同じ学校に入学しましたのでね。私が一年の時、姉と實平さんは三年生でした。その實平さんがなにか?」
端月「こんなことお聞きしていいかどうか……」
中倉「私の知っていることなら何なりと」
端月「それでは不躾承知の上でお伺いしますが、中学・高校通じて、あるいは高校卒業してから、涼子さんと實平さんが付き合っていたなどということは?」
中倉「アハハハ! それはない。絶対にない。確かに實平さんと姉は、中学時代から仲のいい友達だったと思いますけど」
端月「かなり自信満々におっしゃる」
中倉「そりゃあ姉弟ですから。姉はネ、ああ見えてもかなりの面食いだったんです。女の子の友達が多かったとは思いますが、中高通じて實平さんともう一人……男の子の友達がいました。ええーっと……確か實平さんと下の名前が同じだったことは憶えているんですが、すみません、なにぶん昔のことなので。その子はなかなか男前だった。姉がボーイフレンドに選ぶなら、そっちの方だろうと当時私は思ったもんです。高校の時だったと思うのですが、『例えばなんだけどさあー、實平君みたいなブサイクとは絶対キスできないよね、ムリムリ』みたいなこと、笑いながら私に言っていましたから。姉ってね、そうゆうところもあったんです。マア―普段は明るくて人当りもよくて……。何しろ美人でしたしね。胡麻化されてしまう。特に男性は」
端月「そうなんですか。なんだか、私の知らなかった涼子さんの一面というか‥‥」
中倉「人間って誰でもそんなものじゃないでしょうか。良いところがあり、悪いところもある。それらを加減乗除したのが人間なのでしょうね」
端月「確かに。正面から見るか、後ろから見るか、上から見るか、下から見るか、斜めから見るか――ものの形って違って見えますものね」
中倉「ごめんなさい。話の腰を折ってしまって。あなたの姉に対するイメージを壊したかもしれない。私は姉を好きだったんですよ本当に。自慢の姉でしたから。ただ、端月さんよりはマア過ごした時間が長い。だからそういったマイナスの部分も姉の一部だったことは、あなたよりはわかっている。端月さんは高校時代から姉が亡くなるまでの付き合いだったんですよね」
端月「私、高校2年の時から涼子さんと付き合い始めて、大学時代は徳島と東京に離れてしまいまして。いわゆる遠距離恋愛というやつだったんです」
中倉「存じ上げております。姉はあなたと付き合っていることを、家族に隠していませんでした。あなたの東京からの電話を私、姉に何回か取り次いだことがありました。あの時の姉の嬉しそうな顔。今でも思い出しますよ」
端月「このまえ、涼子さん――お姉さんのことを思い出す機会がありまして、その時の相手の方のちょっとした発言が今でも引っ掛かっていまして」
中倉「どういった」
端月「その人の推理では、中高の2回、實平さんは涼子さんにふられた。ここからは私の想像というか、妄想に近いのですが、實平さんは涼子さんを諦めきれず、私が東京にいることをさいわいにお姉さんに近づき――」
中倉「アハハハ! 無いですよ。實平さんはそんな人じゃない。これは自信をもって言えます」
端月「というと」
中倉「姉の通夜に實平さんみえられましてね。近所なもので。その時實平さん、しみじみおっしゃっていました。中学校の時から僕みたいなやつと仲良くしてくれて、涼子さんとはこれからもいい友達でいたかった。なんで二十歳そこそこで死んじゃったんだよ。悔しいって」
端月「そうだったんですか。妄想が過ぎました」
中倉「いえいえ。疑念は心のうちに溜め置くと、よからぬものに成長しますから。私の解答で納得いただけましたか」
端月「はい、實平さんに関しては。もう一つ質問がありまして。涼子さんが事故に遭われた夜、電話があり家を出た。電話の相手は誰だったか御存じでしょうか」
中倉と妻、顔を見合わす。
中倉「私も後で知ったんですが……」
妻「あなた、その件は私の方から。あの晩、涼子さんに電話をしたのは私なんです」
端月「そうだったんですか!」
妻「涼子さんと私は、大学のあるサークルに所属していまして。私のほうが1年先輩だったのですが、彼女とは気が合うというか、仲が良かったんです。あの晩涼子さんに貸していた資料が急に入用になって。私は取りに行くといったのですが、涼子さんは私が無理いって借りたのだから、先輩勉強中でしょ。持っていきますって……」
妻、涙ぐむ。
妻「あの時私が電話しなきゃ……涼子さんはあんなことには……」
中倉、妻の背中を優しく撫でる。
中倉「葬儀の時、大きく嗚咽している女性がいました。それが妻だったのですが……。初七日にお参りさせて貰えないだろうかと、後日電話がありました。父母と私はその時に事情を知らされまして。妻の落ち込み方は酷かった。かえって私たち家族のほうが気を使うほどでした。慰め役にまわったのは歳の近い私でした。妻は度々我が家を訪れるようになりましてね。私は当時、医学部を目指す受験生だったのですが、英語が苦手でね。両親を説得して、妻に家庭教師をやってもらったんです」
端月「そして、二人に恋が芽生えて……」
中倉「そういうことなんですが、まあ、私たちの話は……。私たちにも色々ありましたからねえ。結婚に際し父に猛反対されたり‥‥」
妻「こういうこと言うと不謹慎かもしれないのですが、涼子さんの事故は私たち二人を結び付けてくれたかもしれない」
妻、目じりを指先で拭く。
中倉「そうかもしれないね。人と人の縁って不思議なものです」
端月「そうですね。私だって今回、涼子さんのことを思い出すことが無かったら、こうしておふたりにお会いすることも無かった」
妻「涼子さん、幸せ者だと思いますよ。どういったきっかけだったかは存じ上げませんけど、数十年前のことを端月さんに思い出していただいたのだから。ありがとうございます」
端月「いえいえ。もうすぐ涼子さんの祥月命日ですよね。お墓参りさせてもらっても」
中倉「ありがとうございます。姉もきっと喜ぶでしょう」
3人お互いに頭を下げる。
(暗転)
中倉院長(故中倉涼子の弟)
中倉院長の妻(故中倉涼子の大学の先輩)
中倉病院の院長室。部屋中央に応接セット。
端月と中倉が差し向いに座っている。
中倉「端月さんでしたね。高校時代、姉の涼子と付き合っていただいていた。あなたとは実際に2度お目にかかっていますよね。最初は姉が亡くなった直ぐあと、初七日がすんだ少しあとに尋ねてこられた。次はその年の冬だったか? お墓まで案内させていただいた」
端月「よく覚えておいでですね」
中倉「そりゃあ。姉の事故死は私も大きなショックでしたので。1週間くらいは姉の死を受け入れられなくて……あの当時、姉と私の部屋は2階にあったんですが、朝、目覚めるでしょ。あれ姉ちゃん未だ起きてないのかよって、ドアをトントン叩く。叩いている途中で、そうだ姉ちゃん死んじゃったんだ、もういないんだってネ」
端月「お察しします。私もこの歳になって、身内を亡くす悲しみ、やっとわかるようになった。自分の父と妻の両親の死に立ち会いましたので」
中倉「でも、あなたは姉が亡くなった時、お参りに見えられて、線香を仏壇に供えながら声をあげて涙を流していた。母と私が立ち会ったんです」
端月「あの時は人ってなんでこんなに簡単に死んじゃうんだよ、なんて思いましてね、悔しくて悔しくて、つい……」
中倉「今でも覚えているのですが、姉のお通夜、お葬式には中学校、高校、大学の友達なんかは沢山来ていただいて。女性で泣いている方は大勢いました。でも男の人で声をあげて泣いてくれたのは端月さん、あなた一人だった」
端月「お恥ずかしい」
中倉「とんでもない。涙は恥ずかしいことではないと思いますよ。ところで、何か姉に関してのお尋ねとか」
端月「はい。もしお判りになるならばということなのですが、2点ほどございまして――」
院長室のドアが開き、院長の妻が入ってくる。湯呑をお盆にのせて携えている。
妻「まあまあ、お茶も差し上げず失礼いたしました」
妻、応接テーブルに端月、院長の順に湯呑を置く。
中倉「妻です。こちら姉の高校時代の同級生の端月さん」
妻「ええっ、涼子さんの同級生の方ですか。それはそれは」
端月「はじめまして。端月と申します」
中倉「妻は姉の、大学の先輩でして。おまえも端月さんのお話お伺いしていけば。懐かしいだろう」
妻「涼子さん……。ほんとうに懐かしい。端月さんご一緒させていただいても」
端月「勿論です」
妻、中倉の隣に座る。
端月「質問なのですが――實平さんは御存じでしょうか?」
中倉「實平? ああ確か、姉と中学校で同級だった。高校も同じだったのかなあ。私も中学校は姉と同じ学校に入学しましたのでね。私が一年の時、姉と實平さんは三年生でした。その實平さんがなにか?」
端月「こんなことお聞きしていいかどうか……」
中倉「私の知っていることなら何なりと」
端月「それでは不躾承知の上でお伺いしますが、中学・高校通じて、あるいは高校卒業してから、涼子さんと實平さんが付き合っていたなどということは?」
中倉「アハハハ! それはない。絶対にない。確かに實平さんと姉は、中学時代から仲のいい友達だったと思いますけど」
端月「かなり自信満々におっしゃる」
中倉「そりゃあ姉弟ですから。姉はネ、ああ見えてもかなりの面食いだったんです。女の子の友達が多かったとは思いますが、中高通じて實平さんともう一人……男の子の友達がいました。ええーっと……確か實平さんと下の名前が同じだったことは憶えているんですが、すみません、なにぶん昔のことなので。その子はなかなか男前だった。姉がボーイフレンドに選ぶなら、そっちの方だろうと当時私は思ったもんです。高校の時だったと思うのですが、『例えばなんだけどさあー、實平君みたいなブサイクとは絶対キスできないよね、ムリムリ』みたいなこと、笑いながら私に言っていましたから。姉ってね、そうゆうところもあったんです。マア―普段は明るくて人当りもよくて……。何しろ美人でしたしね。胡麻化されてしまう。特に男性は」
端月「そうなんですか。なんだか、私の知らなかった涼子さんの一面というか‥‥」
中倉「人間って誰でもそんなものじゃないでしょうか。良いところがあり、悪いところもある。それらを加減乗除したのが人間なのでしょうね」
端月「確かに。正面から見るか、後ろから見るか、上から見るか、下から見るか、斜めから見るか――ものの形って違って見えますものね」
中倉「ごめんなさい。話の腰を折ってしまって。あなたの姉に対するイメージを壊したかもしれない。私は姉を好きだったんですよ本当に。自慢の姉でしたから。ただ、端月さんよりはマア過ごした時間が長い。だからそういったマイナスの部分も姉の一部だったことは、あなたよりはわかっている。端月さんは高校時代から姉が亡くなるまでの付き合いだったんですよね」
端月「私、高校2年の時から涼子さんと付き合い始めて、大学時代は徳島と東京に離れてしまいまして。いわゆる遠距離恋愛というやつだったんです」
中倉「存じ上げております。姉はあなたと付き合っていることを、家族に隠していませんでした。あなたの東京からの電話を私、姉に何回か取り次いだことがありました。あの時の姉の嬉しそうな顔。今でも思い出しますよ」
端月「このまえ、涼子さん――お姉さんのことを思い出す機会がありまして、その時の相手の方のちょっとした発言が今でも引っ掛かっていまして」
中倉「どういった」
端月「その人の推理では、中高の2回、實平さんは涼子さんにふられた。ここからは私の想像というか、妄想に近いのですが、實平さんは涼子さんを諦めきれず、私が東京にいることをさいわいにお姉さんに近づき――」
中倉「アハハハ! 無いですよ。實平さんはそんな人じゃない。これは自信をもって言えます」
端月「というと」
中倉「姉の通夜に實平さんみえられましてね。近所なもので。その時實平さん、しみじみおっしゃっていました。中学校の時から僕みたいなやつと仲良くしてくれて、涼子さんとはこれからもいい友達でいたかった。なんで二十歳そこそこで死んじゃったんだよ。悔しいって」
端月「そうだったんですか。妄想が過ぎました」
中倉「いえいえ。疑念は心のうちに溜め置くと、よからぬものに成長しますから。私の解答で納得いただけましたか」
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中倉「私も後で知ったんですが……」
妻「あなた、その件は私の方から。あの晩、涼子さんに電話をしたのは私なんです」
端月「そうだったんですか!」
妻「涼子さんと私は、大学のあるサークルに所属していまして。私のほうが1年先輩だったのですが、彼女とは気が合うというか、仲が良かったんです。あの晩涼子さんに貸していた資料が急に入用になって。私は取りに行くといったのですが、涼子さんは私が無理いって借りたのだから、先輩勉強中でしょ。持っていきますって……」
妻、涙ぐむ。
妻「あの時私が電話しなきゃ……涼子さんはあんなことには……」
中倉、妻の背中を優しく撫でる。
中倉「葬儀の時、大きく嗚咽している女性がいました。それが妻だったのですが……。初七日にお参りさせて貰えないだろうかと、後日電話がありました。父母と私はその時に事情を知らされまして。妻の落ち込み方は酷かった。かえって私たち家族のほうが気を使うほどでした。慰め役にまわったのは歳の近い私でした。妻は度々我が家を訪れるようになりましてね。私は当時、医学部を目指す受験生だったのですが、英語が苦手でね。両親を説得して、妻に家庭教師をやってもらったんです」
端月「そして、二人に恋が芽生えて……」
中倉「そういうことなんですが、まあ、私たちの話は……。私たちにも色々ありましたからねえ。結婚に際し父に猛反対されたり‥‥」
妻「こういうこと言うと不謹慎かもしれないのですが、涼子さんの事故は私たち二人を結び付けてくれたかもしれない」
妻、目じりを指先で拭く。
中倉「そうかもしれないね。人と人の縁って不思議なものです」
端月「そうですね。私だって今回、涼子さんのことを思い出すことが無かったら、こうしておふたりにお会いすることも無かった」
妻「涼子さん、幸せ者だと思いますよ。どういったきっかけだったかは存じ上げませんけど、数十年前のことを端月さんに思い出していただいたのだから。ありがとうございます」
端月「いえいえ。もうすぐ涼子さんの祥月命日ですよね。お墓参りさせてもらっても」
中倉「ありがとうございます。姉もきっと喜ぶでしょう」
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