1 / 1
キス魔の婚約者に三日間のキス禁止を命じた私ですが、一日で元気が無くなって寝込んだとか聞かされまして困惑しています……
しおりを挟む
婚約者のキス魔っぷりと言ったらそりゃもう大変でございます。
いや、私にだけキスするのでまだ良いですが、これが他人に向いたらマジヤバ案件です。
まず挨拶代わりにキス、これはまあ良いでしょう。
食事前にもキス、食後のキス、まあ分からないでもないです。
でもですね、これが学院内でもTPOの概念無しで行われるわけです。
授業中でも構わず立ち上がってキスしに来るって何事って感じですからね。
教師から厳重注意を受けた際に、私も彼に言ったわけです。
三日間、キスするのを止めましょう、と。
次の日、彼は学院を休みました。
執事さんに事情を尋ねれば、キス欠乏によって寝込んでいるとのこと。病気ですかね。病気でした。
で、まあ、仕方ないので見舞いに行ったわけです。
一日で何があったのかと思うほどに瘦せ細っていました。いやもう、本当に一日で何があったんです?
行った時には寝ていたわけですけれども、夢の中でもキスができないのか、静かに涙を流しているわけです。
こりゃもう仕方ないな、と思うじゃないですか。思ったんですよ、もうまるきり病人でしたし。
それでですね。彼は寝ているわけですし、その間にキスの一つでもしてやろうと情が湧いたわけです。
軽く唇が触れる程度のキスをしたわけですが、まあこれが劇的な効果を発揮しまして。
肌の艶が戻って、明らかに顔色が良くなったんですね。ここまで劇的だと恐れを通り越して感激しましたよ。執事さんも泣いてましたし。
それでまあ、学院では風紀を乱さざるを得ないということで辞めまして。
理解ある家庭教師を雇って勉強と、学院で出来た友人たちと文通をしましてと、そういう日々を今は送っています。
いや、私にだけキスするのでまだ良いですが、これが他人に向いたらマジヤバ案件です。
まず挨拶代わりにキス、これはまあ良いでしょう。
食事前にもキス、食後のキス、まあ分からないでもないです。
でもですね、これが学院内でもTPOの概念無しで行われるわけです。
授業中でも構わず立ち上がってキスしに来るって何事って感じですからね。
教師から厳重注意を受けた際に、私も彼に言ったわけです。
三日間、キスするのを止めましょう、と。
次の日、彼は学院を休みました。
執事さんに事情を尋ねれば、キス欠乏によって寝込んでいるとのこと。病気ですかね。病気でした。
で、まあ、仕方ないので見舞いに行ったわけです。
一日で何があったのかと思うほどに瘦せ細っていました。いやもう、本当に一日で何があったんです?
行った時には寝ていたわけですけれども、夢の中でもキスができないのか、静かに涙を流しているわけです。
こりゃもう仕方ないな、と思うじゃないですか。思ったんですよ、もうまるきり病人でしたし。
それでですね。彼は寝ているわけですし、その間にキスの一つでもしてやろうと情が湧いたわけです。
軽く唇が触れる程度のキスをしたわけですが、まあこれが劇的な効果を発揮しまして。
肌の艶が戻って、明らかに顔色が良くなったんですね。ここまで劇的だと恐れを通り越して感激しましたよ。執事さんも泣いてましたし。
それでまあ、学院では風紀を乱さざるを得ないということで辞めまして。
理解ある家庭教師を雇って勉強と、学院で出来た友人たちと文通をしましてと、そういう日々を今は送っています。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
この作品の感想を投稿する
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる