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第二十章:門出
133話
しおりを挟む「……シュガー、酒はほどほどにしといた方が良いよって、前もって言っておいたよね?」
「分かってる! 分かってるって!
お姉さんは約束を守る女だよ!」
「……お守り絶対無くさないとか言って、落としてたよ」
「約束破ってた!?
ごめんなさい!」
何がおかしいのか、お腹を抱えて笑い転げているシュガーである。
時折、涙を流して泣いてもいるし、怒ったように声を荒げてもいる。
情緒と行動と言動の不安定さはまさしく酔っぱらいのそれであり、思わずソルトは頭を抱えた。
彼女の母たる村長の言い分では、酔っぱらっている最中の言動や行動は酔いが醒めても覚えているらしいので、会話が成立しなくとも、言葉を聞かせておくことは無駄ではないとのことである。
翌日に酔いが完全に醒めたら悶絶するのではないだろうか、とソルトはいささか心配になったが、そこまで面倒は見切れない。
ともあれ、ソルトとしてはこの迷惑な酔っぱらいと化しているシュガーを、なんとか宥めて家へと帰し、バニラから渡された各種書類に目を通しておきたいところだった。
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