巨大魔物討滅作戦

広畝 K

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第二十章:門出

134話

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「ほら、シュガー。
 そろそろ宴会もお開きだから、酔っぱらいは家に帰って寝なきゃ駄目だよ」

「え~? じゃあソルトくんも一緒に寝ようよ~!
 ……うん、それが良いよね!」

「酒臭い人と一緒に寝るのは嫌だな……」

「ひ、ヒドい! と、それはそれとしてソルトくん。
 何か、私に言っておくべきことがあるんじゃないかな?
 あるよね? あるんだよ!」

「言っておくべきこと?」

 唐突に振られた話題について思考を飛ばしたソルトの耳に、笑いを収めたシュガーが真剣な表情でもって、囁くように言ったのだ。

「冒険者になるんでしょ?」
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