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Chapter07 - Side:EachOther - B
91 > 折電:弁護士 池宮秋彦 [Side:Other]
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【Side:Other】
「はい! もしもし!」
慌ててスマホの電話に出た汐見は少し声が大きかった。
『弁護士法人リーガルリザルトの事務員、大塚と申します。汐見潮さまの携帯で間違い無いでしょうか?』
「はい!」
『ありがとうございます。池宮が戻りましたので、折り返させていただきました。池宮と代わります、少々お待ちください』
そう言うと、電話の向こうから保留音の音楽が流れてきた。
キッチンの反対側に据え置かれた固定電話機のそばにあるメモ帳とボールペンを取った汐見が、食卓の椅子を引いて座り直す。
その間に佐藤も玄関口から戻ってきて、汐見の電話の邪魔をしないようリビングのソファに座って様子を伺う。
それほど待つこともなく1分ほど経過した後。
『もしもし。お待たせしました。弁護士の池宮です。汐見、潮さんでしょうか?』
「はい、えっと、あの……に、2年前に結婚式の披露宴会場でお会いしたんですが……」
〝忙しい弁護士先生が、2年も前に一度会っただけの人間を覚えているだろうか……〟
『覚えていますよ。紗妃の旦那さんですよね?』
「!! は、はい! お、お久しぶりです、その節はありがとうございました。そ、その、急にご連絡して……」
『いえ、連絡をお待ちしておりました。…………紗妃に何かあったんですね?』
「!!」
汐見が言葉を選ぶ間もなく、池宮からの質問で会話が進む。しかもまるでこちらの事情を知っているかのように。
「あ、あの……」
『……どういった内容ですか?』
どう説明すればいいのか午前中、あれほど考えていたのに咄嗟に口をついて出てこない。
〝佐藤の家で考えていた時はあんなに整理していたのに……〟
裏紙に落書きしつつ、何を言うのかポイントを書き出しておいた。まさか、こんなタイミングで連絡が来るとは思わなかったのであの紙を佐藤の家から持ってくるのを忘れてしまった。
いつもの汐見ならそういった紙ですら写メって保存しているのに今回はそれすら失念している。
人間考えることが多いと記憶の端からやるべきことが溢れていくのだろう。
〝こんなことならあの紙切れも持ってくるんだった……!〟
そんなことを考えてみても後の祭りなので、書き殴った内容を記憶の引き出しから引きずりだしつつ単刀直入に結論だけ述べることにした。
「あ、あの、その……紗妃……妻が……慰謝料を請求されまして……その、期限がそれほどなくて、どうしようかと思って、おりまして……」
『……慰謝料…………不倫の、ですか?』
「え?!!」
今度こそ汐見は度肝を抜かれた。
〝な!なんで?!何を知ってるんだこの人は?!〟
『あぁ、えっと……汐見さんはどこまで聞いていますか?』
「は?!」
紗妃の夫である汐見が知るべきことをこの池宮という弁護士は知っているのだろうか?紗妃はこの男とどこまでの知り合い……関係なのか?
〝まさか、この男とも不倫を……〟
【吉永隆】のことを知った時以上に呼吸が止まりそうになる。
聞き耳を立てながらじっと汐見を観察していた佐藤が異変に気づき、ソファから駆け寄ってきた。
電話しながら過呼吸を起こしかけた汐見がスマホを持っていない方の手で胸元を押さえて固まっている。
「汐見! 大丈夫か?!」
「だ、い、じょう……ぶ……」
『もしもし?! 汐見さん?!』
咄嗟にスマホを取り上げた佐藤が
「あの、すみません。お電話代わりました。汐見の友人の佐藤と言います。その、ちょっと汐見の具合が悪いので、明日また掛け直したいんですが」
電話を代わってそう伝えると
『申し訳ありません。実は私、スケジュールがなかなか空かなくて……その、急いでいるご様子なので、今日か明日、夜……そうですね、8時頃、事務所まで来訪することは可能ですか?』
「え? よ、夜は営業?してないですよね?」
〝昨日、汐見がその時間に電話した時、つながらなかったって……〟
『ああ、事務所の受付は終わっているので外部からのお電話は受けていないんですが、私は大体11時ごろまで事務所に詰めているので』
「は、はぁ……」
〝11時って……終電間際じゃないか……こいつも汐見と同類の仕事人間か……〟
電話口からはガサゴソと何かを探っている音がする。佐藤が汐見の代わりに返事をするのをためらっていると、少し復活した汐見が押さえていた手を離して佐藤に手のひらを差し出した。佐藤からスマホ受け取ると
「すみません。ちょっと、怪我をしているものですから。えっと、今日か、明日、ですか?」
『怪我……大丈夫ですか?それならあまり無理せずにまた後日改めて……』
「いえ、時間があまりないので。早めがいいと思っています」
電話をしている汐見を見ながら佐藤が手振りで ”今日はやめとけ!” と合図を送るが、汐見は顔を横に振る。
「今日、でも大丈夫なんですか?」
『大丈夫ですよ。明日……は水曜で、夜の定例会議がありまして……私の方がちょっと厳しいかもしれないので、今日の方が助かります。あ、でも怪我の具合が悪いようでしたら……』
「いえ、今週日曜日が返信期限になっていて、早めに片付けておきたいと思っているので」
『……わかりました。電話だと話しづらいことだと思います。私からも春風家と久住家の件でお話しておきたいことがいくつかありますので……』
〝! 春風家と、久住家って……〟
池宮の口から出たその2つの家名に、汐見は一瞬ビクッとした。
『ちなみに、連絡が来た弁護士事務……法人でしたね、今は……【アライバルステージ】さんですか?』
「!? そ、そうです! なんで……!」
『それも含めて、お話しさせてください。怪我の具合が悪くて今夜が無理なようであれば連絡をください。あ、事務所は5時には電話受付できなくなるので、私の携帯番号をお伝えしておきます。今メモなどよろしいですか?』
「あ、はい!」
池宮からは立て板に水のごとく提案と提示が行われ個人の電話番号のメモを促される。
テーブルにスタンバイしてあったボールペンを手に取った汐見が手元で構えたタイミングで。
『私個人の携帯です。090~~~~~~です。午後5時以降はこちらにお電話ください。よろしくお願いします』
「いえ、こちらこそ、よろしくお願いします」
『では、後ほど。事務所でお待ちしております』
「はい。ありがとうございます」
『では、失礼いたします』
「はい……」
そう言って池宮との電話のやりとりは終了した。
「お前……今日の夜って……無理するなよ……」
「……こういうのは先延ばしにするとダメになるんだ。できるときにやってた方がいい」
「けど……」
心配そうな顔をした佐藤が、スマホを握ってじっとしている汐見を見下ろす。
〝退院してから1週間は安静にって言われてんのに……〟
「はい! もしもし!」
慌ててスマホの電話に出た汐見は少し声が大きかった。
『弁護士法人リーガルリザルトの事務員、大塚と申します。汐見潮さまの携帯で間違い無いでしょうか?』
「はい!」
『ありがとうございます。池宮が戻りましたので、折り返させていただきました。池宮と代わります、少々お待ちください』
そう言うと、電話の向こうから保留音の音楽が流れてきた。
キッチンの反対側に据え置かれた固定電話機のそばにあるメモ帳とボールペンを取った汐見が、食卓の椅子を引いて座り直す。
その間に佐藤も玄関口から戻ってきて、汐見の電話の邪魔をしないようリビングのソファに座って様子を伺う。
それほど待つこともなく1分ほど経過した後。
『もしもし。お待たせしました。弁護士の池宮です。汐見、潮さんでしょうか?』
「はい、えっと、あの……に、2年前に結婚式の披露宴会場でお会いしたんですが……」
〝忙しい弁護士先生が、2年も前に一度会っただけの人間を覚えているだろうか……〟
『覚えていますよ。紗妃の旦那さんですよね?』
「!! は、はい! お、お久しぶりです、その節はありがとうございました。そ、その、急にご連絡して……」
『いえ、連絡をお待ちしておりました。…………紗妃に何かあったんですね?』
「!!」
汐見が言葉を選ぶ間もなく、池宮からの質問で会話が進む。しかもまるでこちらの事情を知っているかのように。
「あ、あの……」
『……どういった内容ですか?』
どう説明すればいいのか午前中、あれほど考えていたのに咄嗟に口をついて出てこない。
〝佐藤の家で考えていた時はあんなに整理していたのに……〟
裏紙に落書きしつつ、何を言うのかポイントを書き出しておいた。まさか、こんなタイミングで連絡が来るとは思わなかったのであの紙を佐藤の家から持ってくるのを忘れてしまった。
いつもの汐見ならそういった紙ですら写メって保存しているのに今回はそれすら失念している。
人間考えることが多いと記憶の端からやるべきことが溢れていくのだろう。
〝こんなことならあの紙切れも持ってくるんだった……!〟
そんなことを考えてみても後の祭りなので、書き殴った内容を記憶の引き出しから引きずりだしつつ単刀直入に結論だけ述べることにした。
「あ、あの、その……紗妃……妻が……慰謝料を請求されまして……その、期限がそれほどなくて、どうしようかと思って、おりまして……」
『……慰謝料…………不倫の、ですか?』
「え?!!」
今度こそ汐見は度肝を抜かれた。
〝な!なんで?!何を知ってるんだこの人は?!〟
『あぁ、えっと……汐見さんはどこまで聞いていますか?』
「は?!」
紗妃の夫である汐見が知るべきことをこの池宮という弁護士は知っているのだろうか?紗妃はこの男とどこまでの知り合い……関係なのか?
〝まさか、この男とも不倫を……〟
【吉永隆】のことを知った時以上に呼吸が止まりそうになる。
聞き耳を立てながらじっと汐見を観察していた佐藤が異変に気づき、ソファから駆け寄ってきた。
電話しながら過呼吸を起こしかけた汐見がスマホを持っていない方の手で胸元を押さえて固まっている。
「汐見! 大丈夫か?!」
「だ、い、じょう……ぶ……」
『もしもし?! 汐見さん?!』
咄嗟にスマホを取り上げた佐藤が
「あの、すみません。お電話代わりました。汐見の友人の佐藤と言います。その、ちょっと汐見の具合が悪いので、明日また掛け直したいんですが」
電話を代わってそう伝えると
『申し訳ありません。実は私、スケジュールがなかなか空かなくて……その、急いでいるご様子なので、今日か明日、夜……そうですね、8時頃、事務所まで来訪することは可能ですか?』
「え? よ、夜は営業?してないですよね?」
〝昨日、汐見がその時間に電話した時、つながらなかったって……〟
『ああ、事務所の受付は終わっているので外部からのお電話は受けていないんですが、私は大体11時ごろまで事務所に詰めているので』
「は、はぁ……」
〝11時って……終電間際じゃないか……こいつも汐見と同類の仕事人間か……〟
電話口からはガサゴソと何かを探っている音がする。佐藤が汐見の代わりに返事をするのをためらっていると、少し復活した汐見が押さえていた手を離して佐藤に手のひらを差し出した。佐藤からスマホ受け取ると
「すみません。ちょっと、怪我をしているものですから。えっと、今日か、明日、ですか?」
『怪我……大丈夫ですか?それならあまり無理せずにまた後日改めて……』
「いえ、時間があまりないので。早めがいいと思っています」
電話をしている汐見を見ながら佐藤が手振りで ”今日はやめとけ!” と合図を送るが、汐見は顔を横に振る。
「今日、でも大丈夫なんですか?」
『大丈夫ですよ。明日……は水曜で、夜の定例会議がありまして……私の方がちょっと厳しいかもしれないので、今日の方が助かります。あ、でも怪我の具合が悪いようでしたら……』
「いえ、今週日曜日が返信期限になっていて、早めに片付けておきたいと思っているので」
『……わかりました。電話だと話しづらいことだと思います。私からも春風家と久住家の件でお話しておきたいことがいくつかありますので……』
〝! 春風家と、久住家って……〟
池宮の口から出たその2つの家名に、汐見は一瞬ビクッとした。
『ちなみに、連絡が来た弁護士事務……法人でしたね、今は……【アライバルステージ】さんですか?』
「!? そ、そうです! なんで……!」
『それも含めて、お話しさせてください。怪我の具合が悪くて今夜が無理なようであれば連絡をください。あ、事務所は5時には電話受付できなくなるので、私の携帯番号をお伝えしておきます。今メモなどよろしいですか?』
「あ、はい!」
池宮からは立て板に水のごとく提案と提示が行われ個人の電話番号のメモを促される。
テーブルにスタンバイしてあったボールペンを手に取った汐見が手元で構えたタイミングで。
『私個人の携帯です。090~~~~~~です。午後5時以降はこちらにお電話ください。よろしくお願いします』
「いえ、こちらこそ、よろしくお願いします」
『では、後ほど。事務所でお待ちしております』
「はい。ありがとうございます」
『では、失礼いたします』
「はい……」
そう言って池宮との電話のやりとりは終了した。
「お前……今日の夜って……無理するなよ……」
「……こういうのは先延ばしにするとダメになるんだ。できるときにやってた方がいい」
「けど……」
心配そうな顔をした佐藤が、スマホを握ってじっとしている汐見を見下ろす。
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