転生したら烏王コルウスの子孫だったから前世の仲間集めて人間滅ぼすわ、後悔してももう遅い! 烏王再誕・聖魔大戦編

鴉月語り部

文字の大きさ
2 / 8

第二話 謎の夜雀

しおりを挟む
【前書き】
執筆日 2022年3月25日
ヒロイン登場か…?な本編第二話
お遊びで入れましたがレベルシステムは適当なので続きません。


あの兵士達を一瞬で壊滅させたのか。
それなりに人数はいたはずだ、それをたった一人で?

(…何者なんだ)

見たところアサシンの彼女は黒髪と翼を見る限り同族なのだろう

少女は恐ろしく素早く、か細く華奢な体を活かして短刀で炎の中を斬り裂いていく

俺を見て微笑んだ

「…危ないところでしたね、我等の主」

「…君は、何者なんだい?」

先に口を開いたのはシャール。
だが少女は俺しか見えてないようで……

「私は夜雀と呼ばれた烏のヨルゼです
お待ちしておりました…我等の烏王様

嗚呼……やっと逢えた!本物なのですね、嬉しい!」

俺に跪き涙を流す少女

「待て、訳がわからん
俺が烏王?
小さな街で蔑まれ疎まれたこの俺が?」

「貴方様はコルウス様の子孫であり、コルウス様本人です…
さあこのフラガラッハを握ってくださいませ」

差し出された見るも禍々しい黒い魔剣を握ると
脳内に響く声…

『――――待っていたぞ、我等の烏王よ
偉大なる神であり哀しき鴉の王…
その魂は紛れもない王の証』



「…今のは」

脳内に色々な映像が流れた
恐らくそれは太古の記憶で、空を統べていた烏の王
隣にいつもいたシャールそっくりの男、違いは前髪が片目を隠す程長く、自信の無さが仕草から見て取れた。

昔からいつも一緒だった、幼馴染の親友。
今世でも同じなのだろう。


「フラガラッハの声です、烏王様をお認めになったのでしょう?」

「ああ…俺を主だと、言っている。」

少女は私に抱き着き、眼を輝かせた

「貴方様は古の烏王コルウス様
私は貴方様の近衛兵…いいえ寵姫の一羽です

もう離しません烏王様…今度こそ私が貴方をお護りします」

(ああ―…コルウスは女癖悪かったからなぁ
こんな少女にまで手を付けたのか)

「…ヨルゼといったな、それで
俺に会いに来たのはどういう用件だ?
俺は烏に関してよく知らない…」

「…私のこと、記憶にございませんか?
ヨルゼは貴方様を待つ為に何千年も眠りました
私の望みは貴方様をもう一度天上に帰し、烏王になっていただきたいのです…」

「待て待て待て、いきなり言われてもわからん
俺になれるものなのか?
天上ってなんだ?」

「天空の城ラピュータです」

「わかりやすい、了解した

で、天空の城ラピュータは本当にあるのか?」

「あります、ヨルゼは天上に住んでいました
貴方様が生まれた日にフラガラッハを盗み、ここまでたどり着いたのです…

今、天上レイウは後継者問題が起きており
病床の王が選ばずにいるのでざわついています
貴方様は先々代の姉君にあたる純血種です、血統に問題はありません」

「…俺の父クレーエはどうしている
奴にも王位継承権はあるのだろう、序列でいくとそちらの方が相応しいのではないか」

「彼はフラフラ地上を飛んでいるので失踪届けが出ています、問題ありません」


大アリだろ、何やってんだ。大丈夫か?


「…シャール、どう思う?」
「…ああ、貴方はノックス様の子孫ですね」

ようやく少女がシャールを認知したようだ。

「えっ!僕?
僕は…どのみちもう街には住めないし、君に付いていきたいと思ってる。
君が王になるなら、僕は右腕と呼べるぐらいになりたいな。」

「そっか、サンキュな
とりあえず…シャッテンを姉に預けたい、まずは港町のウェイヴを目指すぞ

すまんヨルゼ、烏王になるかはまだ決めてない
だが悪夢から醒めるのに私は今一度天上に帰らねばならんようだ」


…最後は俺の台詞じゃない
コルウスか?


「…今の口調、コルウス様ですね
わかりました
ヨルゼは待ちます…でも、我等烏の現状をよく知る貴方なら痛い程わかるはずです

烏達を天上に帰してやって欲しいのです…

では、烏王様
ヨルゼはまた来ます…
あっ、忘れてました」

踵を返して彼女は鋭い一撃を浴びせてきた
一瞬のことだったが咄嗟に体が反応し、フラガラッハと呼ばれた魔剣で一撃を防いだ。

「危ないな、何するんだよ!」

シャールが口を開くがやはりヨルゼは彼をいないものとして扱っているようだ……

「良かった、やはり貴方は本物の烏王様です……
烏王様なら防げると思って今のは半分殺すつもりでやりました、お見事ですよクロウ様
ヨルゼの夫ならそうでないと

烏王様はヨルゼが腹を刺してもいつも笑顔で『ハハハー☆』って受け入れてくれましたから」

少女は満面の笑みで俺に笑いかける……
こいつこっわ、ヤンデレかよ。
コルウスどんな神経してんだよドMじゃねぇか。


―――― 船が出ないなら、山に住むケルギウス様を訪ねるのはどうでしょうか
彼はコルボーの子孫で貴方様の祖父のご友人にあたるはずです、きっと何か力になってくれるはず…

「ヨルゼは行かんのか(要約、できれば付いてきて欲しいな)」

「はい、ヨルゼは一歩後ろを歩く女になりたいのです…
影から見守っているので、烏王様は遠慮なく進撃ください」

そう、歩み続けたからその巨人は名を

「「「進撃の、巨人」」」

俺とシャール、シャッテンの三人でハモった。

「はい?
ああコルボー様のことですね、背丈は三メートルあったのでケルギウス様もそうなんですかね」

今のツッコミ待ちだったんだけどな、どうも俺は冗談が下手らしい…

はい?

「…マジ?」
「マジです
烏は基本、人間よりは大きいですからね
ヨルゼは異民族なので小さいですが…小さく作られたポメラニアンみたいなものです」

「なるほどわかりやすい」

「ちなみに烏王様、ケルギウス様は非常に警戒心が強く、多くの人間を返り討ちにして喰った方です
野生に生きた彼は理性が無く、危険な烏で同胞でも安易に近づけません
どうかお気を付けて…」

いや、そう思うなら付いてきてくれよヨルゼ
私達はレベル300のお前と違ってレベル5の荷物に過ぎないんだからさ

「違いますよ、ヨルゼはレベル255の若輩者です……」

「ちなみに、クロウはレベル10で僕は5、シャッテンは1だよ
ほら、ちゃんとステータス画面見て」

あ、そう……
ステータス画面ってなんだと思ったら某テイルズなRPGのようなステータス画面が出てきた。
もうツッコむのも面倒だからスルーするわ……

「…流石に俺とシャールの髪を見たら同胞ってわかるだろ」
「僕、行きたくなくなって来たよ…
シャッテンはどうするのさ」

「大丈夫だぜ兄さん方、影の力で気配を消しとくぜ任せろ
嘘だぜ、もうちびりそうだぜ」

シャッテン、お前は無理して強がってるだけでヘタレだもんな。

『ヨルゼがパーティに加わった!』

クロウLV10
シャールLV5
シャッテンLV1
ヨルゼLV255


(いや、おかしいだろ……ゲームバランス崩壊し過ぎだろバグってんじゃねぇか)


【キャラ紹介】

・クロウ・シュデルハイト
20歳、黒髪赤眼、男性
早く死にたい烏くん、魔剣フラガラッハを持つ。
不器用で根暗だが親友と弟想い。
人間アレルギーを抱えている。


・シャール・クレルダン

20歳、黒髪紫眼、男性
箱入りお坊ちゃん、好奇心旺盛なナルシスト
引きこもりからクロウ少年に連れ出されて外の世界に出たお姫様(エステリーゼ)

・シャッテン・シュデルハイト
14歳、薄紫髪、男性
シャノアの弟でクロウの従弟であるクソ生意気な少年。基本棒読みだがテンションは高い。
影の名を持つに相応しいミスディレクション、俺は空気になる
いてーな姉貴、さっさと嫁に行っちまえ……嘘だぜ、本当はシスコンだぜ。兄貴も好きだぜ。

・ヨルゼ・サザキメ・ユーカラ
18歳、黒髪ピンク眼、女性
烏王様の妃を名乗る謎のアサシン、内助の功で夫を支えます!
ベリ子、ウーヴェ、アガレス、ミトラ、ウヤアレルギーを抱えている。
18歳に見えないぐらい幼い…
クロウ「お前13ぐらいだと思ってたわ」

【後書き】
最近懐かしのゲームに再熱してたのでステータス画面はそのイメージです。
「船が出ないなら……」「レベルは」のくだりはそのシリーズのスキットのイメージ。
知らない人に説明するとキャラが雑談するシステムですかね。
ギャグ漫画としてこのくだりは描きたいな。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ゴミ捨て場領主のクラフト無双 ~最弱魔法【分解と合成】で領地を黄金郷に変えたら、俺を見下していた大貴族令嬢たちが掌を返してすり寄ってきた件~

namisan
ファンタジー
東西南北の大貴族から「毒の川」「凶暴な魔獣」「莫大な借金」を押し付けられ、王国の『ゴミ捨て場』と化したローゼンベルク領。 父と兄を謀殺され、その絶望の領地を押し付けられた無能貴族のアークは、領地の分割を企む高慢な令嬢たち(王女、公爵令嬢、姫将軍など)に嘲笑われていた。 だが、彼には現代の知識と、隠された最強チート能力があった! 触れたものを瞬時に素材に戻し、全く別のモノに作り変える神の御業――【分解と合成】。 「毒の川」を分解して『超高価な宝石と純水』へ! 「魔獣の死骸」と「瓦礫」を合成して『絶対に壊れない防壁』へ! 借金取りには新素材を高値で売りつけ、逆に敵の経済を支配していく。 圧倒的なクラフト能力で、瞬く間にゴミ捨て場を「無敵の黄金郷」へと作り変えていくアーク。 己の敗北を悟り、震え上がる悪徳貴族と高慢な令嬢たち。 さらに、アークの圧倒的な知略と底知れぬ実力は、気高い令嬢たちの本能に深く刻み込まれていく。 「どうか、私をあなたの手駒としてお使いください……っ!」 プライドを完全にへし折られた最高位の美少女たちは、いつしかアークの与える『恩恵』なしでは生きられないほど、彼に絶対の忠誠と依存を誓うようになっていく――。 最弱のゴミ捨て場から始まる、爽快クラフト内政&ざまぁファンタジー、堂々開幕!

転生幼女の国家級チート図書館~本を読むだけで技術が進化する世界で、私だけ未来知識持ちでした~

ハリネズミの肉球
ファンタジー
目が覚めたら、私は5歳の幼女だった。 しかもそこは―― 「本を読むだけで技術が進化する」不思議な異世界。 この世界では、図書館はただの建物じゃない。 本を理解すればするほど、魔道具も、農業も、建築も“現実にアップデート”される。 だけど。 私が転生した先は、王都から見捨てられた辺境の廃図書館。 蔵書は散逸、予算ゼロ、利用者ゼロ。 ……でもね。 私は思い出してしまった。 前世で研究者だった私の、“未来の知識”を。 蒸気機関、衛生管理、合金技術、都市設計、教育制度。 この世界の誰も知らない未来の答えを、私は知っている。 だったら―― この廃図書館、国家級に育ててみせる。 本を読むだけで技術が進化する世界で、 私だけが“次の時代”を知っている。 やがて王国は気づく。 文明を一段階進めたのは――5歳の幼女だったと。 これは、最弱の立場から始まる、知識による国家再設計の物語。 ※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持

空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。 その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。 ※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。 ※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

処理中です...