2 / 16
お兄様と6さいのフィアンセ(イラストあり)
しおりを挟む
【前書き】
執筆日 2020/10/12
ギャグラブコメ? 年の差、いわゆるおにロリになります注意
フォライー(後のウーヴェ)と唯舞(ユィム)の過去
26歳と7歳の婚約者
ユィムさん6歳
フォルファクス家の専属医師で家臣のマヒナ家の長女には三人の王子のうち一人が未来の旦那様でした。
一人は長男のフォライー、幼名はウヴァル、25歳
二人目は次男ラビツ、7歳
三人目は末子カスピエル、4歳
「ユィムはん、お兄様(ウヴァル)と寝ておいで
アイツ…あの子はがり勉やからそろそろ止めさせる時間や」
ユィムは恐らく下のクソガキどちらかと結婚するので、上の兄妹様は「お兄様」「お姉様」と呼んでいました
烏(からす)は実の兄妹でなくとも絆を大事にする友愛の神なので、義兄弟・遠縁などでも家族扱いする風習があります
始祖の烏が滅亡を生き延びた双子の兄妹だったので、皆血が繋がっているといえば繋がっています
大好きなオイリ様の言う事です嫌でも差し入れを持って扉の前で覚悟を決めます
「…これ渡したら逃げよう逃げよう逃げよう
逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ」
「…どなたです?ずっとブツブツと小声で…
おや、ユィムたん。可愛い~♡
閉められた♡」
部屋の主が出てきたので思わず閉めてしまいました
私よりずっと背が高くて怖い…籠りっぱなしの巫女だから他者が怖くて堪りません
「…お兄様にこれをお持ちしました
オイリ様から果物の詰め合わせです」
「お入りなさいま、冷えますよ
レディーが体を冷やすものじゃありません」
部屋に入ると呪術や魔術書が沢山あります
黒魔術セット凄いです、怖いです
「ユィムたん、あーーーん♡
半泣きになって可愛い~」
何故かユィムが食べさせられます、怖いですキモイですロリコンです
「ユィムたんおねんねしますよ、はい布団入って」
添い寝して頭を撫でてくるデカイ兄ちゃん
やっぱり怖いです、アイノお姉ちゃんと寝たかったです
「変なことしない?お嫁にいけなくなる」
「しますけど何か?
冗談です、泣かない泣かない
子守唄、歌ってあげますよ」
お兄様はお歌が上手いです、烏は歌が上手くないと恥ずかしいのです
うつらうつらするユィムたんの頭を撫でる
そっと目を閉じさせて額に口付けるロリコン紳士お兄様
髪を撫でて、頬を優しく撫でてくれます
「お休みなさいユィムさん…妹姫
今はまだ白い紫髪ですが、黒髪になるのが楽しみですね
ーわたくしの小さな許嫁さん
早く大きくならないかなぁ
ユィムさんのご両親と同じく、13で結婚ですよ
わたくしは32ですか
ウェンカム族の王家ではハロウィーンが祝祭でダンスパーティー等があります。
フォルファクス家は王位継承権が末席ですが、妹のアイノは父の伯母である大魔女ロウヒの養女なので兄(わたくし)より格上なんですよ。
父と隣で退屈してました
面白くない…さっさと終わりませんかねボヤ程度の放火してやろうか
ー家臣の席にオイリが来て
「ほらユィムはん
貴女のお兄様ですよ、ああやって黙ってれば美男子ですわねぇ
誰に似たのかしら、私(あて)やなオホホホホホ!!!」
上機嫌のオイリ様に抱っこされ、退屈そうなフォライー様が見えました
ユィムは背が小さいのでほとんど見えませんでしたので、188㎝のオイリさまの抱っこはよく見えます
どうやら下級貴族達が媚びを売り、フォライー様に言い寄ってるみたいです
大人の世界は嫌いです、ユィムは巫女として引き籠って占いだけしておきたいです
ー王子様、私と踊りませんかと貴族達
「…結構です
下級貴族が成り上がる為に色仕掛けですか、ほとんど娼婦ですね
大変ですねぇ
お飾りレイヴンスワンにでも行って来なさいな
わたくしには心に決めたフィアンセはおります」
ウェンカム族の王家のトップがレイヴンスワン家、オイリ様の母上がその王女様でした。
フィオナ・アリス・レイヴンスワン王女殿下…無垢で可愛らしい天使のような方だったそうです
肖像画で見ました、『硝子の国のアリス』というパクリ小説のモデルになったそうです
作者はモラクス・モレク・フォルファクスという意地悪エロジジイですわ、フォライー様のお父上ですわ
ーまあ、そのフィアンセとやらはどこに?
胡散臭いモラクスの子だから嫌がられて逃げられたのかしら
さぞ端くれ一族に釣り合う姫君なんでしょうね と貴族たちはフォルファクス家を馬鹿にします
凄い嫌われてます…
「貴方達虫けら以下には眩しいぐらいの麗しく慎ましい姫ですよ
後で紹介(自慢)しますからお楽しみに…」
そんなこと言われるとユィムは出づらいです…ハードル上げないで欲しいです…ユィムは罪人の家系なのに
ーわたくしはいつも見下してました
欲深い連中共は嫌いだ…面白くも無い世間話、見栄の張り合い
上辺だけの媚びへつらい、吐き気がする…
そして派手で下品な装飾は好みではない…父はそういうの好きですけどね
ー「フォライー様、また顔が怖い
怒ってる…」
「あれは目悪いからなぁ…見えへんくてキレてるんちゃいます?
いや、キレやすいからなぁあの子…」
ユィムはオイリにしがみついていた
フォライー様がこっちに気付いてユィムに微笑み手を振る
(泣きそうなユィムたん可愛いー
チューしたい~)
「…なんやあのロリコン兄ちゃん手招きしとんで、私(あて)か?
凄い勢いで首振りおった…なんやねんほんまぁ
はぁ?ユィムたんに言ってますのん?
どうするユィムたん、キモい兄ちゃんが来なはれ言うてるわ」
「…我等罪人の娘があの席に行くのはとても…モラクス様の顔を潰します
娘には荷が重過ぎます…オイリ様」
パパレとマノリタはそう言い
マノリタの姉ヤーナがパパレの次女マノヤェ3歳を抱いていた
10歳のゲオルグは退屈そうに端っこに座っている
「でも、ジジイ(モラクス)も来い言うてはるで
呪術テレパシーで何かほざいてるわぁ
お辞儀して行っといでユィムはん
あーあー…女は泣いたらあきまへんえ、化粧取れるやろ
あれでも私(あて)のドラ息子や、ロリコン紳士が護ってくれるから側離れなや」
ユィムを励ましてるのか息子を貶してるのかよくわかりません
オイリが着飾った少女に酒を注がせに行かせた
…罪人マヒナが末席とはいえこのような高貴な席に、フォルファクスは何を考えておる
と陰口を叩かれます
震えるユィムを抱きかかえてお兄様が膝に乗せてくれました
緊張で余計にユィムは泣きそうです…
(よく来てくださりましたねユィムさん)
と笑顔であやしてくれます、大人の席を見ないようにしてくれます紳士です
「お黙りなさい傲慢で嫉妬深い貴族共
つまりこういうことです
紹介しましょう彼女はわたくしの小さな姫君プリンセス・セレーネ
全能なる夜と星の女王
月の女神、柔らかな光を纏い銀の馬車で夜空を駆ける絶世の美女」
神話になぞらえて紹介してくださりますが荷が重過ぎます…
ユィムは不細工と兄からいつもいじめられます、クソエロジジイ(モラクス)も言って来ます
自分に自信がありません
小さな少女を左膝に乗せ、妻の席だと宣言する
皆がざわついた
「フォルファクスよ、その罪人の少女を今すぐ退けよ
戯れも程々にしろ…レイヴンスワンのフィオナ王女の子を攫って来たり目に余るぞ」
ウェンカム族の王様カンカンです
「レイヴンスワンも器が狭い…領土も中途半端ですしザドウとユカラにほとんど取られましたからね
マヒナは貴方達お飾りと違って有能な医師ですよ
能ある烏は爪を隠す、貴方達みたいな下品な金ピカの見栄っ張りと違ってね」
(ウヴァル、父である儂にめちゃくちゃ刺さっとるぞ)
「マヒナとフォルファクス無しで戦に勝てるとでも?
左膝の意味はそういう意味(妻の座る場所)だ
わたくしの可愛い可愛い姫君を愚弄するなら次の戦で協力しませんが
勝てるのですよね?弱小レイウすら倒せないようでしたらウェンカムの未来は終わりですね」
(流石儂の倅…性格がひん曲がっとる上に狡猾で口だけは上手い)
空気が重過ぎてずっとわたくしにしがみつくユィムさん、皆の前でなだめるように唇にキスをする
ロリコンでまーたドン引きされました
気にしません、愛に年齢差は関係無い
魔物ですからすぐ年齢差なんて埋まります
「…宴を続けてくれませんか、小さな姫君が退屈していてね」
宴は再開したものの、奇異の目で見てくる奴等にメンチ切ってました
ユィムさんには内緒です嫌われたくないです
「よしよしユィムさん…イイコですよ
可哀想に怖かったですよね、醜い大人は大嫌いですもんね」
今はわたくししかいないからずっと甘えてくれる、可愛らしい…
アイノがいたら取られますから、離れてて良かった
「ほら、食べて良いですよ
貴女の好きな物取っときました」
ユィムさん華奢なのにめちゃくちゃ食べるんですね…ほとんど食べられました
要らないから助かりますけど
(流石じゃなウヴァル、お前は儂より陰湿で口が立つ)
呪術テレパシーで隣のジジイことお父様が話しかけてきます
(無能な分際で王家は粋がっているから腹が立ちまして…後で呪いましょうお父様
今日はハロウィーンですし
ユィムさん、今ので気付かなきゃいいですけど…
許嫁というのは伏せたい、挙式の日にサプライズするのですから)
大分落ち着いて機嫌が直ったユィムさんの髪を愛でる
「ユィムさん、お兄様だけ見てなさい
醜い大人の席なんか無理に見なくて良いのですよ」
「あっちで兄(ゲオルグ)が変顔してくるから面白くて」
「ふ、ふーん…ちょっと妬けます」
だから口元を抑えてケラケラ笑ってたのか
ー「やっと退屈なパーティーが終わりそうですが、名残惜しいです…ユィムさんを帰したくありません」
わたくしは行事の日にしか会えませんから…
互いの誕生日(10月10日と8月16日)
ウェンカムの主な祭りは
ハロウィーン(10月30日)
光祭(10月末から11月の五日間)
死者の日(11月1日から11月2日)
クリスマス11月23日~12月23日
ホーリー祭(3月23~24日)
ですかね
まあ、留学やらであまり会わないようにしているので会えない行事も出てきますが…
「今日はマヒナを家に泊まらせるか」
「やった!!そうしましょう!パパ大ちゅき~」
「フォライー様、ありがとうございます…マヒナと娘を庇ってくださって」
気持ち悪いジジイと息子の抱擁を見てまーた周囲はドン引きしてました
マヒナ殿(パパレ)は盲目なので見えてませんが
「家臣を守るのは当然ですよ、お気になさらずに
代わりにユィムさんもうちょい借りますね、見せたいものがあって」
「あの二人…仲が良くて安心しましたわ
ユィムは他者に懐かない子ですから」
「ウヴァルに懐いてるかというとたまにビミョーじゃぞマノリタ」
モラクスはどさくさに紛れてマノリタの手を握ろうとするがオイリに蹴り入れられた
「ユィムたん景色見に行こー♡」
「降りたい…」
「ダーメ」
半ば強引にユィムたんを誘拐する紳士
「どう見ても誘拐犯と幼女にしか見えんなぁ」
とオイリ
ーウェンカムのカラーは黄色なので、祝祭のイエローとオレンジの光魔法が照らされる
「綺麗でしょうユィムさん」
「うん
お兄様、私の許嫁ってどっちなの?
ムカつく方(ラビツ)?ナヨナヨした泣き虫の方(カスピエル)?
我慢してチューするからコッソリ教えて欲しいのですわ」
「さぁ…当てるのが楽しみじゃないですか
当てましょうよユィムさん
ジジイの気分次第ですし…もしかしたらジジイ本人かも
泣かない泣かない、化粧取れます
ほとんど取れてます、しがみついてたからわたくしのタキシードに全部付いてます」
もう化粧を拭いてやり、思わず口付けた
「ユィムさん」
「ん、お兄様チューばかりする」
「貴方が大切だからですよ
烏(カラス)は鳥なのですから、キスで愛情表現するのです
次会えるのはクリスマスと大晦日と正月ですか…名残惜しいです
今日は一緒に寝てくれますよね?」
「アイノ様が良い」
「アイノはわたくしよりは会えますから…お兄様はまたオウギに留学に行きますし
ねっ?」
お菓子をあげ一つの棒付き飴を共有する
なんか、本当の兄妹みたいですよね今は
「お兄様葡萄が一番好き?」
「ええ、自分の右目の色ですから」
「ナルシストー
私はパパ上の色だから好き、一緒」
「ファザーコンプレックスも一緒ですね」
ここから7歳までは彼女との婚約期間を楽しんでいた
順当にいけばわたくしは王太子なので、あの戦に勝っていれば即位していた
王妃になるはずだった罪人の血を引くひねくれた不愛想な少女…
【ネタバレおまけ】
形は違えど素性を伏せて近付き、123年後に妻となったユイムさん
元・王太子がマヒナの婿養子になりましたけどね、烏人生って不可思議
すっかり記憶を無くしていて悲しいです…
「そんなことあったっけ?」
「ありました!ユィムさんいい加減思い出してくださいよぉ…」
思い出したの烏王即位700年に第10子ホトオリが生まれてからですからね
モラクスの目を思い出して全て思い出し、寝込んでました…ユイムさん
執筆日 2020/10/12
ギャグラブコメ? 年の差、いわゆるおにロリになります注意
フォライー(後のウーヴェ)と唯舞(ユィム)の過去
26歳と7歳の婚約者
ユィムさん6歳
フォルファクス家の専属医師で家臣のマヒナ家の長女には三人の王子のうち一人が未来の旦那様でした。
一人は長男のフォライー、幼名はウヴァル、25歳
二人目は次男ラビツ、7歳
三人目は末子カスピエル、4歳
「ユィムはん、お兄様(ウヴァル)と寝ておいで
アイツ…あの子はがり勉やからそろそろ止めさせる時間や」
ユィムは恐らく下のクソガキどちらかと結婚するので、上の兄妹様は「お兄様」「お姉様」と呼んでいました
烏(からす)は実の兄妹でなくとも絆を大事にする友愛の神なので、義兄弟・遠縁などでも家族扱いする風習があります
始祖の烏が滅亡を生き延びた双子の兄妹だったので、皆血が繋がっているといえば繋がっています
大好きなオイリ様の言う事です嫌でも差し入れを持って扉の前で覚悟を決めます
「…これ渡したら逃げよう逃げよう逃げよう
逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ」
「…どなたです?ずっとブツブツと小声で…
おや、ユィムたん。可愛い~♡
閉められた♡」
部屋の主が出てきたので思わず閉めてしまいました
私よりずっと背が高くて怖い…籠りっぱなしの巫女だから他者が怖くて堪りません
「…お兄様にこれをお持ちしました
オイリ様から果物の詰め合わせです」
「お入りなさいま、冷えますよ
レディーが体を冷やすものじゃありません」
部屋に入ると呪術や魔術書が沢山あります
黒魔術セット凄いです、怖いです
「ユィムたん、あーーーん♡
半泣きになって可愛い~」
何故かユィムが食べさせられます、怖いですキモイですロリコンです
「ユィムたんおねんねしますよ、はい布団入って」
添い寝して頭を撫でてくるデカイ兄ちゃん
やっぱり怖いです、アイノお姉ちゃんと寝たかったです
「変なことしない?お嫁にいけなくなる」
「しますけど何か?
冗談です、泣かない泣かない
子守唄、歌ってあげますよ」
お兄様はお歌が上手いです、烏は歌が上手くないと恥ずかしいのです
うつらうつらするユィムたんの頭を撫でる
そっと目を閉じさせて額に口付けるロリコン紳士お兄様
髪を撫でて、頬を優しく撫でてくれます
「お休みなさいユィムさん…妹姫
今はまだ白い紫髪ですが、黒髪になるのが楽しみですね
ーわたくしの小さな許嫁さん
早く大きくならないかなぁ
ユィムさんのご両親と同じく、13で結婚ですよ
わたくしは32ですか
ウェンカム族の王家ではハロウィーンが祝祭でダンスパーティー等があります。
フォルファクス家は王位継承権が末席ですが、妹のアイノは父の伯母である大魔女ロウヒの養女なので兄(わたくし)より格上なんですよ。
父と隣で退屈してました
面白くない…さっさと終わりませんかねボヤ程度の放火してやろうか
ー家臣の席にオイリが来て
「ほらユィムはん
貴女のお兄様ですよ、ああやって黙ってれば美男子ですわねぇ
誰に似たのかしら、私(あて)やなオホホホホホ!!!」
上機嫌のオイリ様に抱っこされ、退屈そうなフォライー様が見えました
ユィムは背が小さいのでほとんど見えませんでしたので、188㎝のオイリさまの抱っこはよく見えます
どうやら下級貴族達が媚びを売り、フォライー様に言い寄ってるみたいです
大人の世界は嫌いです、ユィムは巫女として引き籠って占いだけしておきたいです
ー王子様、私と踊りませんかと貴族達
「…結構です
下級貴族が成り上がる為に色仕掛けですか、ほとんど娼婦ですね
大変ですねぇ
お飾りレイヴンスワンにでも行って来なさいな
わたくしには心に決めたフィアンセはおります」
ウェンカム族の王家のトップがレイヴンスワン家、オイリ様の母上がその王女様でした。
フィオナ・アリス・レイヴンスワン王女殿下…無垢で可愛らしい天使のような方だったそうです
肖像画で見ました、『硝子の国のアリス』というパクリ小説のモデルになったそうです
作者はモラクス・モレク・フォルファクスという意地悪エロジジイですわ、フォライー様のお父上ですわ
ーまあ、そのフィアンセとやらはどこに?
胡散臭いモラクスの子だから嫌がられて逃げられたのかしら
さぞ端くれ一族に釣り合う姫君なんでしょうね と貴族たちはフォルファクス家を馬鹿にします
凄い嫌われてます…
「貴方達虫けら以下には眩しいぐらいの麗しく慎ましい姫ですよ
後で紹介(自慢)しますからお楽しみに…」
そんなこと言われるとユィムは出づらいです…ハードル上げないで欲しいです…ユィムは罪人の家系なのに
ーわたくしはいつも見下してました
欲深い連中共は嫌いだ…面白くも無い世間話、見栄の張り合い
上辺だけの媚びへつらい、吐き気がする…
そして派手で下品な装飾は好みではない…父はそういうの好きですけどね
ー「フォライー様、また顔が怖い
怒ってる…」
「あれは目悪いからなぁ…見えへんくてキレてるんちゃいます?
いや、キレやすいからなぁあの子…」
ユィムはオイリにしがみついていた
フォライー様がこっちに気付いてユィムに微笑み手を振る
(泣きそうなユィムたん可愛いー
チューしたい~)
「…なんやあのロリコン兄ちゃん手招きしとんで、私(あて)か?
凄い勢いで首振りおった…なんやねんほんまぁ
はぁ?ユィムたんに言ってますのん?
どうするユィムたん、キモい兄ちゃんが来なはれ言うてるわ」
「…我等罪人の娘があの席に行くのはとても…モラクス様の顔を潰します
娘には荷が重過ぎます…オイリ様」
パパレとマノリタはそう言い
マノリタの姉ヤーナがパパレの次女マノヤェ3歳を抱いていた
10歳のゲオルグは退屈そうに端っこに座っている
「でも、ジジイ(モラクス)も来い言うてはるで
呪術テレパシーで何かほざいてるわぁ
お辞儀して行っといでユィムはん
あーあー…女は泣いたらあきまへんえ、化粧取れるやろ
あれでも私(あて)のドラ息子や、ロリコン紳士が護ってくれるから側離れなや」
ユィムを励ましてるのか息子を貶してるのかよくわかりません
オイリが着飾った少女に酒を注がせに行かせた
…罪人マヒナが末席とはいえこのような高貴な席に、フォルファクスは何を考えておる
と陰口を叩かれます
震えるユィムを抱きかかえてお兄様が膝に乗せてくれました
緊張で余計にユィムは泣きそうです…
(よく来てくださりましたねユィムさん)
と笑顔であやしてくれます、大人の席を見ないようにしてくれます紳士です
「お黙りなさい傲慢で嫉妬深い貴族共
つまりこういうことです
紹介しましょう彼女はわたくしの小さな姫君プリンセス・セレーネ
全能なる夜と星の女王
月の女神、柔らかな光を纏い銀の馬車で夜空を駆ける絶世の美女」
神話になぞらえて紹介してくださりますが荷が重過ぎます…
ユィムは不細工と兄からいつもいじめられます、クソエロジジイ(モラクス)も言って来ます
自分に自信がありません
小さな少女を左膝に乗せ、妻の席だと宣言する
皆がざわついた
「フォルファクスよ、その罪人の少女を今すぐ退けよ
戯れも程々にしろ…レイヴンスワンのフィオナ王女の子を攫って来たり目に余るぞ」
ウェンカム族の王様カンカンです
「レイヴンスワンも器が狭い…領土も中途半端ですしザドウとユカラにほとんど取られましたからね
マヒナは貴方達お飾りと違って有能な医師ですよ
能ある烏は爪を隠す、貴方達みたいな下品な金ピカの見栄っ張りと違ってね」
(ウヴァル、父である儂にめちゃくちゃ刺さっとるぞ)
「マヒナとフォルファクス無しで戦に勝てるとでも?
左膝の意味はそういう意味(妻の座る場所)だ
わたくしの可愛い可愛い姫君を愚弄するなら次の戦で協力しませんが
勝てるのですよね?弱小レイウすら倒せないようでしたらウェンカムの未来は終わりですね」
(流石儂の倅…性格がひん曲がっとる上に狡猾で口だけは上手い)
空気が重過ぎてずっとわたくしにしがみつくユィムさん、皆の前でなだめるように唇にキスをする
ロリコンでまーたドン引きされました
気にしません、愛に年齢差は関係無い
魔物ですからすぐ年齢差なんて埋まります
「…宴を続けてくれませんか、小さな姫君が退屈していてね」
宴は再開したものの、奇異の目で見てくる奴等にメンチ切ってました
ユィムさんには内緒です嫌われたくないです
「よしよしユィムさん…イイコですよ
可哀想に怖かったですよね、醜い大人は大嫌いですもんね」
今はわたくししかいないからずっと甘えてくれる、可愛らしい…
アイノがいたら取られますから、離れてて良かった
「ほら、食べて良いですよ
貴女の好きな物取っときました」
ユィムさん華奢なのにめちゃくちゃ食べるんですね…ほとんど食べられました
要らないから助かりますけど
(流石じゃなウヴァル、お前は儂より陰湿で口が立つ)
呪術テレパシーで隣のジジイことお父様が話しかけてきます
(無能な分際で王家は粋がっているから腹が立ちまして…後で呪いましょうお父様
今日はハロウィーンですし
ユィムさん、今ので気付かなきゃいいですけど…
許嫁というのは伏せたい、挙式の日にサプライズするのですから)
大分落ち着いて機嫌が直ったユィムさんの髪を愛でる
「ユィムさん、お兄様だけ見てなさい
醜い大人の席なんか無理に見なくて良いのですよ」
「あっちで兄(ゲオルグ)が変顔してくるから面白くて」
「ふ、ふーん…ちょっと妬けます」
だから口元を抑えてケラケラ笑ってたのか
ー「やっと退屈なパーティーが終わりそうですが、名残惜しいです…ユィムさんを帰したくありません」
わたくしは行事の日にしか会えませんから…
互いの誕生日(10月10日と8月16日)
ウェンカムの主な祭りは
ハロウィーン(10月30日)
光祭(10月末から11月の五日間)
死者の日(11月1日から11月2日)
クリスマス11月23日~12月23日
ホーリー祭(3月23~24日)
ですかね
まあ、留学やらであまり会わないようにしているので会えない行事も出てきますが…
「今日はマヒナを家に泊まらせるか」
「やった!!そうしましょう!パパ大ちゅき~」
「フォライー様、ありがとうございます…マヒナと娘を庇ってくださって」
気持ち悪いジジイと息子の抱擁を見てまーた周囲はドン引きしてました
マヒナ殿(パパレ)は盲目なので見えてませんが
「家臣を守るのは当然ですよ、お気になさらずに
代わりにユィムさんもうちょい借りますね、見せたいものがあって」
「あの二人…仲が良くて安心しましたわ
ユィムは他者に懐かない子ですから」
「ウヴァルに懐いてるかというとたまにビミョーじゃぞマノリタ」
モラクスはどさくさに紛れてマノリタの手を握ろうとするがオイリに蹴り入れられた
「ユィムたん景色見に行こー♡」
「降りたい…」
「ダーメ」
半ば強引にユィムたんを誘拐する紳士
「どう見ても誘拐犯と幼女にしか見えんなぁ」
とオイリ
ーウェンカムのカラーは黄色なので、祝祭のイエローとオレンジの光魔法が照らされる
「綺麗でしょうユィムさん」
「うん
お兄様、私の許嫁ってどっちなの?
ムカつく方(ラビツ)?ナヨナヨした泣き虫の方(カスピエル)?
我慢してチューするからコッソリ教えて欲しいのですわ」
「さぁ…当てるのが楽しみじゃないですか
当てましょうよユィムさん
ジジイの気分次第ですし…もしかしたらジジイ本人かも
泣かない泣かない、化粧取れます
ほとんど取れてます、しがみついてたからわたくしのタキシードに全部付いてます」
もう化粧を拭いてやり、思わず口付けた
「ユィムさん」
「ん、お兄様チューばかりする」
「貴方が大切だからですよ
烏(カラス)は鳥なのですから、キスで愛情表現するのです
次会えるのはクリスマスと大晦日と正月ですか…名残惜しいです
今日は一緒に寝てくれますよね?」
「アイノ様が良い」
「アイノはわたくしよりは会えますから…お兄様はまたオウギに留学に行きますし
ねっ?」
お菓子をあげ一つの棒付き飴を共有する
なんか、本当の兄妹みたいですよね今は
「お兄様葡萄が一番好き?」
「ええ、自分の右目の色ですから」
「ナルシストー
私はパパ上の色だから好き、一緒」
「ファザーコンプレックスも一緒ですね」
ここから7歳までは彼女との婚約期間を楽しんでいた
順当にいけばわたくしは王太子なので、あの戦に勝っていれば即位していた
王妃になるはずだった罪人の血を引くひねくれた不愛想な少女…
【ネタバレおまけ】
形は違えど素性を伏せて近付き、123年後に妻となったユイムさん
元・王太子がマヒナの婿養子になりましたけどね、烏人生って不可思議
すっかり記憶を無くしていて悲しいです…
「そんなことあったっけ?」
「ありました!ユィムさんいい加減思い出してくださいよぉ…」
思い出したの烏王即位700年に第10子ホトオリが生まれてからですからね
モラクスの目を思い出して全て思い出し、寝込んでました…ユイムさん
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―
MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」
「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」
失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。
46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる





