口が悪くてスミマセン。

osho

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秋の桜海祭編

体育祭ークラス別対抗リレー③

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はぁ…………、はぁ…………。







やっぱり少しキツいな。






走っている途中で私は思った。










百メートル走とは訳が違う。ペースを考えないと後半で一気に遅くなってしまう。







だからといって前半遅すぎても、他の人に追い抜かれるし…………。








難しいものだ。












途中途中ででチェックポイントに立っている先生達の誘導に従い、順調に走っていく。








現在の順位は3位。






前半にも大きく力を入れてあるクラスもあり、そこのクラスに今私達は負けている。







できたら追い抜きたいが、もしかすると現状維持が精一杯かもしれない。













(…………おっ。)






前方に前の走者が見える、さっきまで見えなかったのに。








(ゴールまで残り半分ぐらいか…………よしっ!)






私はスピードを徐々に上げ、前との距離を詰めた。










「「さくらさーん、頑張ってー!」」








「「染井さーん、ファイトー!」」







ちょうど校舎の陰を抜けて、みんなから見える所に出た。









20メートル…………、10メートル…………。









(行けるっ!)








私は前の人を追い抜き2位に出る。









「「おおー!」」






グラウンドからも歓声が上がる。









(よしっ、このまま2位で…………。)










「へへ、先輩おっさきー。」






その瞬間、私は後ろの人に追い抜かれた。







さっきまで前で走っていた人じゃない。それにあの後ろ姿は…………。









やっぱり杏ちゃんだった。






杏ちゃんにゴールギリギリの所で抜かれてしまった。








そして私はそのまま3位で次の人へとバトンを渡した。








「杏ちゃん………速いね。」






私は息を切らしながら話す。








「いえいえ先輩の方こそ。私はもっと早く追い抜くつもりだったんですが、ギリギリになってしまいました。」






流石の運動部。これには完敗だった。








でも少しではあるが1位との距離も近くなり、私なりに貢献はできた。







あとは、仲間を信じて応援するだけだ。




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