口が悪くてスミマセン。

osho

文字の大きさ
118 / 124
秋の桜海祭編

体育祭ーブロック別対抗リレー②

しおりを挟む


「頑張って笹山くん!」





笹山君は松白君とは違うチームに入っている。





クラス別対抗リレーでは少し余裕を見せていた笹山君だったが、一日の疲労と、周りのレベルの高さからそんな余裕はなくなっていた。







………が、それでも意地を見せ少しずつ一位との距離をつめ、横並びぐらいにまで迫った。








「「いいぞー!笹山。」」





その光景に歓声が上がる。






そして笹山君はそのままゴールした。







そして、次にバトンを渡された人も笹山君の勢いに負けないくらいのスピードで走っていた。








「「いいぞー!」」







「「頑張れー!」」






見ている人達の熱気も凄い。





最初はみんなテントで応援していたが、今ではみんな我慢できなくなったのか各々散らばって応援している。







もちろん私達も例外ではなかった。









「ここから白軍が勝つには、松白君のチームが上位にくる必要があるんだよね?」







「うん、どうにか上がってきて欲しいけど……。」






吹雪が言うように点差がほとんど無い今、片方のチームだけが活躍してもダメなのである。





一位になるには両方が上位にくることが望ましいのだ。








松白君のチームは決して遅いわけではない。






が、順位が相変わらず停滞していた。












……でも、そんな状況でもあることが頭に浮かぶ。







「やっぱさ、こんな状況でも松白君がいたら『どうにかなる』って思ってしまうよね。」






「そうだね。さくらの気持ちすっごく分かるよ。」






多分この気持ちは私達だけではないだろう。






ここにいる白軍のみんなが同じ気持ちだ。







松白君は今日、不利な状況を何度も何度も越えてきたから、また期待してしまう。










………恐らく今、彼のプレッシャーは相当なものになっているだろう。









「ねぇ吹雪。松白君のプレッシャーを少なくさせる方法ってないかな?」








………まぁ、そんな簡単にあるわけないか。











「んーそうだね、が一つあるよ。」







「えっ!?何かあるの?」






ダメ元で聞いてみた私は、吹雪の回答に驚いた。










「しかも、たぶんさくらじゃないと出来ないことだよ。」







できないこと?」







吹雪の作戦は意外なものだった。






「そう、でもすることは簡単だよ。を呼んで応援してあげるだけだから。」



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...