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春の始まりの季節編
告白
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○○県△△市 桜海高校
毎年春になると通学路を中心に綺麗な桜が花を咲かせ、それが桜の海に見えるということで桜海高校と名付けられたらしい。
特にこの屋上から眺める景色は最高だ。
私は、ずっと眺めていたかったが風流に浸るのをやめて、後ろにいる人の方を向いた。
呼び出されたのだ。
朝、学校に着いたら
「放課後、屋上で待ってます。」という手紙が下駄箱に置いてあった。
恐らくこの人が書いたのだろう。
名前も知らないこの人は、緊張からか手を震わせている。
(はぁ………。)
屋上に入ってくるドアの近くには人だかりができている。
(何でバレてるんだか………。)
そこから、数分の沈黙が流れる。
先に沈黙を破ったのは呼び出した彼だった。
「あ、あのっ……………!。」
「お、俺…………、入学式で桜先輩を見て一目惚れしました。好きです!付き合って下さい。」
(あ、この子は一年生なのか……。)
大きな声で告白されたにも関わらず、ドアの方からは一切の歓声が上がらない。
何故だかは…………まぁ、分かっている。
私は大きく深呼吸をした。
緊張しているからではないが、自分を落ち着かせるために。
(今度は、今度こそは丁寧に断ってあげるぞ。)
私は慎重に言葉を選んだ。
「この○○○○野郎がっ!!。」
呼び出した彼は驚いている
と、同時にドアの方からは歓声が上がる。
毎年春になると通学路を中心に綺麗な桜が花を咲かせ、それが桜の海に見えるということで桜海高校と名付けられたらしい。
特にこの屋上から眺める景色は最高だ。
私は、ずっと眺めていたかったが風流に浸るのをやめて、後ろにいる人の方を向いた。
呼び出されたのだ。
朝、学校に着いたら
「放課後、屋上で待ってます。」という手紙が下駄箱に置いてあった。
恐らくこの人が書いたのだろう。
名前も知らないこの人は、緊張からか手を震わせている。
(はぁ………。)
屋上に入ってくるドアの近くには人だかりができている。
(何でバレてるんだか………。)
そこから、数分の沈黙が流れる。
先に沈黙を破ったのは呼び出した彼だった。
「あ、あのっ……………!。」
「お、俺…………、入学式で桜先輩を見て一目惚れしました。好きです!付き合って下さい。」
(あ、この子は一年生なのか……。)
大きな声で告白されたにも関わらず、ドアの方からは一切の歓声が上がらない。
何故だかは…………まぁ、分かっている。
私は大きく深呼吸をした。
緊張しているからではないが、自分を落ち着かせるために。
(今度は、今度こそは丁寧に断ってあげるぞ。)
私は慎重に言葉を選んだ。
「この○○○○野郎がっ!!。」
呼び出した彼は驚いている
と、同時にドアの方からは歓声が上がる。
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