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春の始まりの季節編
桜海高校四大名物 染井 桜
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告白されてからの帰り道、友達の吉野 吹雪は、呆れた声で言う。
「で、また言っちゃったの?。」
私は、恥ずかしながら答える
「う~~~、だって仕方ないじゃん。言ってしまうんだから。」
風吹は茶化しながら、
「さすが桜海高校四大名物の一つだねぇ。」という
「やめてっ!それ恥ずかしいから。」
桜海高校四大名物っていうのは、個性的なメンバーの集まる桜海高校の中でもトップレベルの個性的な人達につけられたあだ名だ。
その中に入ってしまったキッカケは、
当時一年生だった私が、三年生の人に校庭で告白されたことだった。
問題なのは、その人が当時の名物の一人だったこと、大勢がみている中で起きた事だった。
告白された時、大歓声の沸き起こる中で吹雪は少し離れたところから「落ち着いてっ、桜!落ち着いて。」といってくれていたらしいが聞こえてなかった。
私は極端な『言いたいことは言う』性格なのだ。
ただの悪口を言うわけではないが、その人を刀で一刀両断してしまうぐらいには言ってしまうのだ。
その時も気づけば刀は鞘から抜かれていた。
「先輩……………。」
「おぉ桜ちゃん、付き合ってくれるのかい?」
「「いいぞ~~!!付き合え。」」
「「桜ちゃん、俺と付き合ってくれぇ。」」
「「キャー、キャー」」
周りの歓声がいっそう大きくなったのが聞こえた。
しかし、私は歓声ごとバッサリと斬った。
「申し訳ありません。付き合えないです。」
「えぇっ!!なぜだいっ??なぜ付き合えないのかいっっ。」
先輩は驚いている。
周りもざわついている。
私は大きく深呼吸をした。
「「「「男なら1対1で告白ぐらいしてみせなさいっ!!大勢の中でならOKしてもらえるとでも思ってたんですか?大体…………。」」」
私は止まらなかった。
15分にわたる説教。
先輩への大変な無礼。
大観衆のいる中で私はやってしまったのだ。
気づけば先輩は膝から崩れていた、我に返った私は
「せ、先輩スミマセン、気にしないで下さい。」というが遅かった、もう言ってしまっているのだ。
すぐに先輩に駆け寄ろうとすると
「桜さんっ。」と先輩は急に立ち上がった。
「僕が間違っていたよ!ありがとう!おかげで目が覚めた。」
(あ、そうでした、この人はあの桜海高校名物の一人だったんでした。)
周りからも歓声が起きる
「「何だアイツ、面白いな。」」
「「まだ、桜海高校にはとんでもないやつがいるなぁ」」」
「「新聞部!新聞部はどこだっ!!」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーー
ー
【新たな名物か? 染井 桜!!】
こんなタイトルで翌日の校内新聞のトップを飾ったんだっけ?
結局私は2年生になると同時に、先輩と入れ替わるように名物になってしまったのだ。
(あ、そういえばあの事件からもう一年か。)
私は懐かしんでいると、
「じゃぁ、私もバッサリ言われないように失礼しますねー。」と、いつもの別れ道で吹雪は調子にのってからかいながら去っていった。
私は明日吹雪に課題のノートを見せない事を心に誓った。
「で、また言っちゃったの?。」
私は、恥ずかしながら答える
「う~~~、だって仕方ないじゃん。言ってしまうんだから。」
風吹は茶化しながら、
「さすが桜海高校四大名物の一つだねぇ。」という
「やめてっ!それ恥ずかしいから。」
桜海高校四大名物っていうのは、個性的なメンバーの集まる桜海高校の中でもトップレベルの個性的な人達につけられたあだ名だ。
その中に入ってしまったキッカケは、
当時一年生だった私が、三年生の人に校庭で告白されたことだった。
問題なのは、その人が当時の名物の一人だったこと、大勢がみている中で起きた事だった。
告白された時、大歓声の沸き起こる中で吹雪は少し離れたところから「落ち着いてっ、桜!落ち着いて。」といってくれていたらしいが聞こえてなかった。
私は極端な『言いたいことは言う』性格なのだ。
ただの悪口を言うわけではないが、その人を刀で一刀両断してしまうぐらいには言ってしまうのだ。
その時も気づけば刀は鞘から抜かれていた。
「先輩……………。」
「おぉ桜ちゃん、付き合ってくれるのかい?」
「「いいぞ~~!!付き合え。」」
「「桜ちゃん、俺と付き合ってくれぇ。」」
「「キャー、キャー」」
周りの歓声がいっそう大きくなったのが聞こえた。
しかし、私は歓声ごとバッサリと斬った。
「申し訳ありません。付き合えないです。」
「えぇっ!!なぜだいっ??なぜ付き合えないのかいっっ。」
先輩は驚いている。
周りもざわついている。
私は大きく深呼吸をした。
「「「「男なら1対1で告白ぐらいしてみせなさいっ!!大勢の中でならOKしてもらえるとでも思ってたんですか?大体…………。」」」
私は止まらなかった。
15分にわたる説教。
先輩への大変な無礼。
大観衆のいる中で私はやってしまったのだ。
気づけば先輩は膝から崩れていた、我に返った私は
「せ、先輩スミマセン、気にしないで下さい。」というが遅かった、もう言ってしまっているのだ。
すぐに先輩に駆け寄ろうとすると
「桜さんっ。」と先輩は急に立ち上がった。
「僕が間違っていたよ!ありがとう!おかげで目が覚めた。」
(あ、そうでした、この人はあの桜海高校名物の一人だったんでした。)
周りからも歓声が起きる
「「何だアイツ、面白いな。」」
「「まだ、桜海高校にはとんでもないやつがいるなぁ」」」
「「新聞部!新聞部はどこだっ!!」」
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【新たな名物か? 染井 桜!!】
こんなタイトルで翌日の校内新聞のトップを飾ったんだっけ?
結局私は2年生になると同時に、先輩と入れ替わるように名物になってしまったのだ。
(あ、そういえばあの事件からもう一年か。)
私は懐かしんでいると、
「じゃぁ、私もバッサリ言われないように失礼しますねー。」と、いつもの別れ道で吹雪は調子にのってからかいながら去っていった。
私は明日吹雪に課題のノートを見せない事を心に誓った。
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