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夏の合宿編
合宿2日目ーひまわり畑にて③
しおりを挟む最初にみんなで写真を撮った場所に戻ると、先生が待っていた。
片手にカメラを持っていたあたり先生も楽しんでいたようだ。
「いい写真撮れた?」
「はい。」
先生にそう聞かれて答えたが、他の人からしたらあの写真はどうなのだろうか。
「あ、さくら達戻ってたんだ。」
ちょうど吹雪達も戻ってきたようだ。
「ちょうど良かった、そしたらそれぞれの写真を見せてちょうだい。」
先にカメラを渡した吹雪達の写真から見ることにした。
写真を見ると、背丈よりもはるかに大きい向日葵と写真を撮っているものだった。
「よくこんな大きい向日葵をみつけたわね。」
先生もおどろいている。
「奥のひまわり畑で見つけたんです。太陽の光を受け力強く育っていました。」
空へと真っ直ぐ伸びた向日葵が、自然の力強さを表した良い写真になっている。
「向日葵と自然の凄さが分かる良い写真だわ。」
「次は染井さんと松白くんの写真ね。」
正直、吹雪達の写真の後だとインパクトには欠けてしまうが……………。
先生は写真を見て感想を話した。
「とても素敵な写真ね。」
「あ、ありがとうございます。」
思ったよりも先生の評価は良かった。
そして吹雪達も写真を覗きこむ。
「向かい合ってる向日葵なんて珍しいですわね。」
星宮ちゃんも興味津々のようだ。
「んー、何か考えさせられる写真だな。」
笹山君も真面目に感想を話してくれた。
「なるほどねぇ。」
何を思ったのか吹雪は感心している。
「んー、これはどっちが良い写真なんて決めれないわ。」
「同点ね。両方とも百点満点だわ。」
そういって先生は私達にカメラを返す。
どうやら先生は二チームの写真両方とも気に入ったようだ。
「よし、じゃあ今度は時間までみんなで見て回るか。」
「先生はまだここに居なきゃいけないから楽しんでらっしゃい。次の集合に遅れないようにね。」
松白君のその言葉に賛成し、先生とは別れることになったが今度はみんなでひまわり畑を見て回ることにした。
見て回る途中で吹雪達が写真を撮った場所に着いた。
写真で見るよりも実際の向日葵は何倍も大きく感じる。
「へぇー、すっげぇな。」
松白君も驚いていた。
次に着いたのは展望台だ、ここからホテル周辺の景色を見渡すことができる。
晴れた天気の時にみる、空と海の広がる景色は何か壮大な物を感じた。
「皆さんここで写真を撮りません?」
星宮ちゃんの意見に賛成しみんなで一ヶ所に集まり。観光客の方に写真を撮ってもらった。
また一つ思い出の詰まった良い写真が撮れた。
そうこうしているうちに時間は過ぎ、いつの間にか次の集合場所へと向かわなくては行けない時間になっていた。
もう少し残っていたい気持ちもあったが私達はホテルまで戻ることにした。
「私、生まれ変わってハムスターになったらここで過ごしますわ。」
星宮ちゃんのたまにでる天然も普段はツッコムが、今回は言いたいことが分からないわけではない。
「よし、戻るか。」
リーダーの笹山君に続き、私達はひまわり畑を後にした。
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