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夏の合宿編
合宿2日目ー真夏の海
しおりを挟むひまわり畑を出て数十分……。
私達はホテル近くのビーチまで戻ってきた。
今日は平日ということもありビーチは桜海の生徒がほとんどのようだ。
もう少し後の時期になると、ここは多くの観光客で賑わいをみせるらしい。
既にここに戻ってきてるグループは泳いだり、ビーチで遊んだりしていた。
しかし………。
空高く太陽が昇った今、朝の時間帯に比べ暑くなってきた。
まだ本格的な夏ではないとはいえこの暑さ
流石の夏と言うべきだろうか。
「よっしゃ、泳ぐぞー。」
「俺も泳ごうかな。」
松白君と笹山君は思いっきり遊ぶつもりのようだ。
「私は浜辺の方で過ごしてますわ。皆さん楽しんで来て下さい。」
反対に星宮ちゃんはゆっくり過ごすらしい。
「さくらはどうする?私は遊ぶけど。」
吹雪は遊ぶつもりでいるようだ。
「うーん、気分になったら遊びに行くよ。」
正直、私はゆっくりしたかった。
「えー、折角の海なのに!遊ぼうよ。」
「わ、分かったよ。」
吹雪に押されて結局私も遊ぶことにした。
「じゃあ、昼ごはんの時間になったらまたここに集まるか。」
笹山君のその言葉をきっかけに更衣室へと着替えに行く。
更衣室は混んでいるかと思っていたが、思っていたよりも広く充分に着替えれるスペースがあった。
そして着替えること数分………。
(やっぱりちょっと恥ずかしい……。)
水着を着るのはやはり抵抗感がある。
まぁ、水着の上にシャツを着てはいるが。
「お、さくら決まってんね。」
そこにはオシャレに決め込んだ吹雪が待っていた。
昔から吹雪はオシャレに敏感で、服のセンスとか良かった。
今回着ている明るめの水着も良く似合っている。
「吹雪も相変わらず良いセンスしてるね。」
「えへへ、そんなおだてたって何もないよー。」
そんなことを話しながらビーチへ向かう準備をする。
「……これでよしっと。」
髪を後ろにお団子っぽくまとめる。
家で勉強する時以外で、この髪型にする時があるとは思っていなかった。
「お、良いねぇ。じゃあ、行こうか。」
準備が終わった私と吹雪はビーチへ向かう。
最初は乗り気じゃなかった私だったが、少しワクワクしてきた。
(いい夏の思い出になるといいなぁ。)
と、一人心の中で考えていた。
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