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秋の桜海祭編
春野ちゃんのお願い
しおりを挟むクラスでの役割や準備が決まった日の放課後、私と松白君は学校内を回っていた。
「ここに貼れば終わりだっけ?」
私は松白君に聞く
「校内の掲示板はここで最後だから終わりだな。」
放課後、私と松白君は春野ちゃんに頼まれて当日の案内のプリントを学校の掲示板に貼って回っていた。
しかし………。
3年生の棟なんてあまり来たことがないから新鮮な感じがする。
私達の学校は1・2年生の棟と3年生の棟に分かれている。
なので、普段ここに来ることは滅多にないのだ。
「しかし、3年生の棟なんてあまり来ないから何か変な感じがするな。」
「そうだね。でも、来年はここに私達が来るんだよ。」
「あははは、そういえばそうだな。」
どうやら松白君も同じ気持ちだったらしい。
「じゃあ戻るか。」
松白君にそう言われ新聞部の所に戻ることにした。
……………っ!
私は後ろを振り返る。
「どうした?さくら。」
「いや、誰かに凄い見られてた気がしたから。」
気のせいだろうか…………。
「ごめん、勘違いだったみたい。」
そう言って私と松白君は新聞部の所に戻っていく。
「お二人ともありがとうございました!」
新聞部のところに戻ったら、春野ちゃんに凄く感謝された。
「気にしなくていいよ。俺とさくらは暇だったから手伝っただけだし。」
「そうそう、新聞部は大変だもんね。」
そして、私達は長居したら悪いと思い教室にもどることにした。
「スミマセン!ちょっといいですか。」
ドアから出ようとしたその時、春野ちゃんに止められた。
「どうしたの?春野ちゃん。」
私は春野ちゃんの方を振り返る。
「あの………染井さんに大変わがままなお願いがあるんですけど。」
「私が何か手伝えることあるなら手伝うよ。」
珍しく春野ちゃんが少し言いづらそうにしている。
そして少しして春野ちゃんは口を開く。
「………ミス桜海に出て貰えないですか?」
「………え?」
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