口が悪くてスミマセン。

osho

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秋の桜海祭編

文化祭ーミス桜海 控え室で

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私は一度、大きく深呼吸をしてノックしてからドアを開ける。




「失礼します!」








「うわぁっ!」




私はドアを開けると驚いてしりもちをついている人がいた。





その子以外にはまだ来ていないようだ。








(あまり見たことないな一年生だろうか?)






「いてて、スミマセン。緊張して驚いてしまいました。…………って、染井先輩じゃないですか!」






「え、私の事知ってるの?」






「そりゃ、知ってますよ。桜海にいる生徒で先輩のこと知らない人はいないでしょ。」






そうか、私は仮にもあの四大名物なんだ。





知られてて当たり前か。










「今年の春にも屋上で一年生の野球部の人を盛大に振ったの今でも話題になってますよ。」






「えっ?」






あの時のことか。




あの時はなぜか見られてたしなぁ……。








「あ、申し遅れました。私は一年生の葛城 杏かつらぎ   あんずと言います。」





「杏ちゃんね、分かった。」





杏ちゃんは明るくとても接しやすい子だ。




おまけに顔は小動物みたいで可愛い。








「その杏ちゃんはどうしてミス桜海に出ようと思ったの?」





「私は子供の時に見た桜海祭のミス桜海を見て、いつか自分も出たいと思っていたんです。」





「へぇ~~、子供の頃からの夢だったんだね。」







そう言うと杏ちゃんは少し照れている。









「その……染井先輩はどうしてミス桜海に?」





「えっ!わたし?」





どうしよう……。理由なんて全く考えていなかった。





『人数が少ないから仕方なく出た。』なんて言えないしなぁ。







「……私はちょっとだけ出て見たかったからかな。」





「そうだったんですか!少し意外です。」






まぁ実は少しだけ出てみたかったのは本当ではある。




私もちょっとだけ気にはなっていたのだ。






「いやぁ~しかし、今年は染井先輩に橘先輩が出るんですか。なかなか激戦になりそうですね。」






そういえば橘先輩はいつ来るのだろうか。













ガチャリ







「あら、あなたも出るの?」






ちょうどその話しをしていたとき橘先輩がやってきた。







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