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序章__全ての始まり

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その村には300年に1度、隣りにある山に生贄を捧げる決まりがあった。
生贄の始まりは今から1000年前に戻り、とある数名の村人が山に山菜を取りに山に入っていったのだが、その日にその村人は帰ってこなかった。次の日も、その次の日も村人は帰ってこなかったそうだ。
また別の日、別の村人数人は山に花を摘みに行ったが同じく帰っては来なかった。
また別の日、別の村人数人は猪を狩りに山に行ったがやはりその人たちも帰ってこなかった。
短期間にこれだけの行方不明者を出した山に、村長は捜索隊を結成し、探しに行くことにした。
捜索隊は15人。視力や聴力が良い又、筋力が強い村の男女混合の捜索隊だ。捜索日数は1日。
早朝、捜索隊は慎重に山の中に入っていった。
やはりその日の夜。誰も帰っては来なかった。だが次の日、山の中からボロボロの衣服を着、肌が出ている部分には擦り傷が無数にあり、荒い呼吸で山と村の出入り口の間ぐらいで倒れる誰か。
その倒れた人物に近づけばその人物が昨日捜索隊にいた村人だと気づく。
山から戻ってきた村人は呼吸を何とか落ち着かせながらも、抱き起こしてくれている人物の腕を力一杯に掴み、必死で訴えかけた。

「そ、村長につ、伝えてくれ……ッ、や、山の神がお怒りであるっと……そして、い、生贄を捧げなければッ、山の神の怒りが……降り注ぐっと」

そこまで伝えた山から戻ってきた村人は息を引き取る。その話を聞いた村人は血相変えて村長が住む家に駆け込み、聞いた話を伝えた。
村長はすぐに事を起こし、村から1人の生贄を選び、山へと1人で行かせた。
そのおかげか、それ以降山に入っても村人は消えることがなかった。効果をしれた村長は村の掟に山への生贄を捧げることを加えた。
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