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番外編

トーコさんとえっち、セカンド。4

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ちゅるっと舌を吸われて離れると、銀糸が伝って落ちた。
「明亜ちゃん、可愛い。」
トーコさんの手で頭を撫でられて、ふにゃふにゃになる。
「ねえ、もう一つお願いがあるんだけど。」
猫を撫でるように喉や耳を触られて、私はお腹を上にして服従のポーズになっていた。
「明亜ちゃんの下の毛、剃らせて欲しいの。」







こんな場所で、こんな格好で、大好きな彼氏に見られて剃られるなんて、想像してもみなかった。

「シェービング用の剃刀、全部新しいものだから安心してね。石けんも、下に使える沁みないやつだから。」
他にも一つ一つ説明されたけれど、恥ずかしくて顔が熱くて、ちゃんと見られなかった。
汚れても大丈夫で体が冷えないようにって、上だけ当真さんのスウェット着させられて、下はすっぽんぽん。スースーする。
お風呂場じゃ狭いから、ダイニングにビニールシート敷いて、横にお湯を張った桶を置いて、お風呂用の椅子に座らされて、明るい部屋で足をカエルみたいに開いている。
もう、すっごく恥ずかしい!どうしよう!
でも、トーコさんの嬉々とした表情が可愛すぎて、我慢しようと思った。
「それじゃあ、ハサミで短くするわね。」
自分で処理をしたこともないから伸ばしっぱなしで、こんな風にされるならせめて普段から揃えるくらいしておけば良かったと、訳の分からない後悔が襲う。
ちょきちょき、美容師さんみたいに毛を束で揃えて切られる。その感触が肌に響いて、足の間が変な感じだ。毛を触られて、見られているだけで、疼く。
「明亜ちゃんの下の毛、処理させてもらえるなんて、私ってば本当に幸せ。」
「ううう…私は恥ずかしくて死にそう。」
「その顔も可愛いわぁ…たまんない。明亜ちゃん最高。」
足の間から私を見上げたトーコさんの唇が、ニィっと上がる。
「うぐ…。」
「はい、これで全部切れました。ハリネズミちゃんみたいで可愛いわね。撫で撫でしてあげたくなっちゃう。」
やめてー!
既にひくひくと入り口が動いているのが自分でも分かっているから、出来ればもう見ないで欲しい。
目の前でモコモコと泡立てた石けんを、剃る為に乗せられる。
「なーでなーで。痛くしないからね、安心してね。」
「んっふう…。」
指が肌に触るだけで、気持ちいいところを触られた訳じゃないのに、敏感に反応してしまう。
「危ないから、絶対に動いちゃダメよ。」
「はい…!」
トーコさんの指がぐっと肌を下げて、引っかからないようにすると、剃刀が肌の上を滑る。ショリショリと音がして、毛が無くなっていくのが分かった。
お湯に剃刀をつけて、毛を洗い流している音が、とてつもなく羞恥心を煽る。
恥ずかしいし、ドキドキするし、怖いような気もして、頭がぐちゃぐちゃになっているけど、トーコさんが真剣な顔で剃ってるから、面白くなったと同時にときめいた。
自分も意味わかんない。
トーコさんのせいで、おかしくなっちゃった。だって、剃られてるのに気持ちいい。
「粘膜の方、いくからね。」
ぱくっと広げられて、ゆっくりと剃られる。
ああ、見られてしまってる。こんな恥ずかしいところ、じっくり見られながら、毛を剃られてる。
思えば思うほど子宮の奥がキュンとして、愛液が垂れた気がした。
「はい、全部終わった。お疲れ様でした。すっごく可愛いわよ、明亜ちゃんのここ。」
指でふにふにと押されて、びくりと体が跳ねた。
「やあっ。」
「石けんが残ってるから、洗いに行こうね。」
お姫様抱っこで持ち上げられると、お風呂場に連れて行かれた。
私は恥ずかしくて、気持ちよくて、トーコさんの顔が見られなかった。

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