生存報告

睦田 カズ

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6月

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 「6月」といったら梅雨やジューンブライド、誰かの誕生日以外で何が浮かぶだろうか?すぐ出てこない?私もそう思う。
 ハッキリ言ってこれといった季節のイベントが無くてゴールデンウィークと夏休みに挟まれていて祝日がなくて気圧も天気も不安定で...と不遇で陰湿な印象の季節だ。
 だが数年前の6月。色褪せた空気の中で梅雨の雨に濡れる紫陽花は曇った視界にコントラストを与えてくれた。紫陽花は元から好きだったがその時は別格で、淡い絵の中に蛍光色の絵の具を間違えて落としてしまったような衝撃があり私の心は一瞬で鮮やかに染められた。今更ながら「情報の八割は視覚」というのにも納得してしまう。
 そんな一輪の絵の具のせいで6月が私の1番好きな季節になってしまった。

 (表紙の紫陽花は自宅庭の物。ここ10年毎年6月頭に色とりどりに咲く)
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