王子は姫の外見に騙される

ruki

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そんな風に思いながら、オレはタクシーに揺られて家へと帰った。けれど、タクシーから家までどうやって帰ったのかは覚えていない。でも気がついたら家のベッドに寝ていたので、ちゃんと住所をいい、支払いをして部屋まで帰ったのだろう。

人の帰巣本能ってすごいね。

でもおそらく帰るだけで精一杯だったのだろう。オレは自分のベッドにスーツのまま横になっていた。そして絶え間なく痛む後孔の疼痛に、夢の中でも散々あの子に犯されてしまった。

あの、顔には似つかわしくない激しいキスとオレに施される手淫、そして後孔に穿たれたあの子の昂り・・・。

夢の中でリピートされたその行為にオレは寝たまま下着を濡らし、最悪の朝を迎えた。

本当に最悪だった。

気分も最悪だし、身体も最悪だった。

身体の節という節が悲鳴を上げ、後孔は鈍く痛かった。そこはまだ何かが入っているような違和感が抜けず、それは自ずとあの子の昂りを思い出す。そこから耳にかかる吐息の熱さや艶のある声、オレを触るあの熱い手を思い出し、オレの身体は熱を帯び始める。

そんな状態でも、今日はどうしても大学に行かなければならなかった。

重い身体を引きずるようにして大学に行くと、友人たちに散々心配された。それくらい、オレは1日熱に浮かされたように顔を火照らせ、気だるく過ごした。

そんな1日もようやく終わろうとしたその時、目の前にあの子が現れた。

「そんな色っぽい顔で外歩いちゃダメじゃん。その顔は僕の前だけにして」

そしてオレの手を引いて耳元に口を近づけると、

「もう先生じゃないからいいよね?それに真剣なお付き合いだったら犯罪者にはならないよ」

と、囁いた。

「それに、彼女とはちゃんと円満に別れたからね」

にこにこと笑ったその子の顔はキラキラ光ってとても可愛かった。

私服を着たその子はさらに女の子のようで、長くキレイな足を惜しげも無く出している。知らない人が見れば、間違いなく女の子だと思うだろう。

でもこの子、すごい肉食系なんだよな・・・。
そしてオレは、美味しく頂かれてしまった。

そう思って、ああ、と思う。

オレ、この子に捕まったんだな。

あんなことをされたというのに、オレはこの子に全く怒りを覚えていない。それどころか夢の中でも犯され、夢精し、いつになったら痛くならなくなるだろうかと考えている。

そんな自分がおかしかった。

「今日はもう帰るけど、どうする?一緒に帰るか?」

唐突に言ったその言葉に、その子は顔をぱっと輝かせてた。

「うん!」

その顔は本当に可愛かった。



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