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第五章:沈みゆく天使と黒真珠の誓い――海賊王の財宝に眠る、最後の願い
第80話:再会の港町、ラブラブとラグナロク
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デュエロポリスで賞金を受け取り、セリナたちは次の町――ラム・ランデブーへ向かうことになった。
マサコは、小梅のもとで修行する道を選んだ。強くなるため、そして――チ●コを取り戻すため。「彼」は、この町に残った。……次に会うとき、マサキとして戻ってきてくれるといいな。……たぶん.。
*
ラム・ランデブー――王国最大の港町。ここは水路を通じて帝国へと渡る、国境に近い交易都市でもある。経済力こそグラナールに劣らないが、代わりに海賊の出入りが多く、治安はよくない。
……というのも、この町は、かの海賊王テンペスト・タイラントが現れる場所だからだ(今さらの話だけど)。
先に着いたルーとモリアは、船の買い出しに来ていたはずだった。だがその先で、思いがけない人物たちとの再会を果たす。
「モリア様! 本当にありがとうございますっ! あなたの言った通り、うまくいきました! もう毎日ガー君とラブラブすぎて困るっす!」
「リリ……外では、控えめに」
「おめでとうございます。ちなみに、彼はちょっとM気質があるので、あなたから攻めると夜の生活は更なる満足を得られることでしょう。ふふふ」
「……勘弁して」
マサコが逃げたのも納得だ。あの甘ったるい空気は、男の身には耐え難い。
「ルキエル様、またここで会えるなんて、きっと神の導きです!」
「いや、神はそんなくだらないことしない」
「これしきで挫ける旧マーリンはもう死にました。さあ、ルキエル様、帝国の最新技術で作られたトマト味のフライドポテトです! ぜひご賞味を!」
「なにそれ、ちょっと食べてみたいかも」
七転び八起きのマーリン。ようやくルーとまともな会話ができるようになったらしい。……だけど、船の準備はどうなった? 二人とも。
*
「結婚!? 早くない!?」
レンの驚きも当然だ。リリアンヌとガルドが結婚するというのだ。なんと、付き合い始めてからまだ三ヶ月。
「おめでとうございます」
セリナは祝福を口にした。
「ありがとうっす! だって、うちとガー君は幼馴染だし、親同士も仲良いし、王子が修行中の今しかないと思って!」
どうやら、すでに王都に戻る準備は整っているらしい。
「私も式の神父役を任されました。まさか初の司式が幼馴染の結婚式とは……神に感謝……」
「で、レンの式はいつやるっすか?」
「……は?」
まさかの流れ弾がレンに直撃した。
「セリナの後じゃないですか?」
「なんで俺が後なんだよ!」
「告白もキスも、セリナが先です。もちろん結婚も、セリナが先にします」
「なになに、私がいない間になんか面白い展開になってないっすか? 恋バナもっと聞かせてー!」
女子たちの会話は、ますます盛り上がっていく。
*
「そっか、マサキが……そこまで……ありがとう」
マサキの成長を知ったガルドは、感謝の言葉を口にした。
彼が女体化のことをあえて言わなかったのは、魔王のささやかな情けかもしれない。
「彼と新たな出発ができることを願おう」
「……ね? なんで私は男サイドかしら? 喧嘩売ってます?」
モリアは不満そうに眉をひそめた。
「あれ? お前は全知の悪魔じゃないのか、知っているだろ?」
「はい、怒りました。海賊王の財宝のありかを知ってても、絶対教えません」
「いいだもん。悪魔の腐った性根なんて、どうせ嘘しか言わない!」
ルーはいつものように絡めて、さらに話をややこしくする。
*
「失礼します。リリから“すごい占い師”と聞いて……プロポーズ用の指輪について相談を」
「帝国製の黒真珠の指輪ですね。彼女が喜ぶのは間違いないでしょう」
「だが、海賊のせいで帝国へ向かう商船が……」
「おりますわ」
モリアは名刺を差し出した。
今回のそれには、恋愛相談所ではなく――
『マリ商会』の名前が書かれていた。
マサコは、小梅のもとで修行する道を選んだ。強くなるため、そして――チ●コを取り戻すため。「彼」は、この町に残った。……次に会うとき、マサキとして戻ってきてくれるといいな。……たぶん.。
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ラム・ランデブー――王国最大の港町。ここは水路を通じて帝国へと渡る、国境に近い交易都市でもある。経済力こそグラナールに劣らないが、代わりに海賊の出入りが多く、治安はよくない。
……というのも、この町は、かの海賊王テンペスト・タイラントが現れる場所だからだ(今さらの話だけど)。
先に着いたルーとモリアは、船の買い出しに来ていたはずだった。だがその先で、思いがけない人物たちとの再会を果たす。
「モリア様! 本当にありがとうございますっ! あなたの言った通り、うまくいきました! もう毎日ガー君とラブラブすぎて困るっす!」
「リリ……外では、控えめに」
「おめでとうございます。ちなみに、彼はちょっとM気質があるので、あなたから攻めると夜の生活は更なる満足を得られることでしょう。ふふふ」
「……勘弁して」
マサコが逃げたのも納得だ。あの甘ったるい空気は、男の身には耐え難い。
「ルキエル様、またここで会えるなんて、きっと神の導きです!」
「いや、神はそんなくだらないことしない」
「これしきで挫ける旧マーリンはもう死にました。さあ、ルキエル様、帝国の最新技術で作られたトマト味のフライドポテトです! ぜひご賞味を!」
「なにそれ、ちょっと食べてみたいかも」
七転び八起きのマーリン。ようやくルーとまともな会話ができるようになったらしい。……だけど、船の準備はどうなった? 二人とも。
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「結婚!? 早くない!?」
レンの驚きも当然だ。リリアンヌとガルドが結婚するというのだ。なんと、付き合い始めてからまだ三ヶ月。
「おめでとうございます」
セリナは祝福を口にした。
「ありがとうっす! だって、うちとガー君は幼馴染だし、親同士も仲良いし、王子が修行中の今しかないと思って!」
どうやら、すでに王都に戻る準備は整っているらしい。
「私も式の神父役を任されました。まさか初の司式が幼馴染の結婚式とは……神に感謝……」
「で、レンの式はいつやるっすか?」
「……は?」
まさかの流れ弾がレンに直撃した。
「セリナの後じゃないですか?」
「なんで俺が後なんだよ!」
「告白もキスも、セリナが先です。もちろん結婚も、セリナが先にします」
「なになに、私がいない間になんか面白い展開になってないっすか? 恋バナもっと聞かせてー!」
女子たちの会話は、ますます盛り上がっていく。
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「そっか、マサキが……そこまで……ありがとう」
マサキの成長を知ったガルドは、感謝の言葉を口にした。
彼が女体化のことをあえて言わなかったのは、魔王のささやかな情けかもしれない。
「彼と新たな出発ができることを願おう」
「……ね? なんで私は男サイドかしら? 喧嘩売ってます?」
モリアは不満そうに眉をひそめた。
「あれ? お前は全知の悪魔じゃないのか、知っているだろ?」
「はい、怒りました。海賊王の財宝のありかを知ってても、絶対教えません」
「いいだもん。悪魔の腐った性根なんて、どうせ嘘しか言わない!」
ルーはいつものように絡めて、さらに話をややこしくする。
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「失礼します。リリから“すごい占い師”と聞いて……プロポーズ用の指輪について相談を」
「帝国製の黒真珠の指輪ですね。彼女が喜ぶのは間違いないでしょう」
「だが、海賊のせいで帝国へ向かう商船が……」
「おりますわ」
モリアは名刺を差し出した。
今回のそれには、恋愛相談所ではなく――
『マリ商会』の名前が書かれていた。
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