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第七章:椿は鋼に咲く、忠誠の銃声とともに――女帝と三将軍のプロトコル
第118話:CVシリーズの記憶
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──数十年前。私は"ドクター"として帝国に潜り込んでいた。
きっかけはモリアの「子供が欲しいですわ」という一言だった。生物学的に男性である彼女には当然子供など産めない。だが、愁いを帯びた彼女の瞳を見ていると、放っておけなかった。
帝国は研究環境として最適だった。実力主義のこの国では、出自も問わず、偽名も簡単に通用する。そうして私は"マオウ"と同じく"ドクター"の偽名で研究を続け、いつの間にか三将軍の座にまで上り詰めていた。
ついに人工生命体研究が突破口を見出した。
「エンタープライズシリーズ、起動」
CV-1からCV-5までの個体は戦闘能力こそ優秀だったが、自己保存の概念を持たなかった。任務中、自らの価値を過小評価し、破損するまで活動を止めない。結果、全機が短期間で機能停止に追い込まれた。
CV-1は大型魔獣討伐任務において、損傷率98%の状態でも撤退命令を無視。
自身の破壊を省みず突進を続け、魔獣と相討ちになった。
残されたのは、爆発で焼け焦げた黒い義手のみだった。
CV-2とCV-3は、複数目標への同時作戦に投入された。
分析と優先順位判断に不具合が生じ、お互いを障害物と認識。
狙撃と回避の応酬を繰り返し、最終的に両者とも全損した。
CV-4は都市防衛戦で活動限界時間を2倍超過。
内部冷却システムが焼き切れ、行動不能になってもなお攻撃姿勢を維持。
最後は、稼働エネルギーの過熱で自壊的爆発を起こした。
CV-5もまた魔獣戦に投入されたが、致命傷を受けながらも進撃を止めず。
“自己価値”を認識できない彼女は、部隊の盾となり機能停止。
その行動は美談として処理されたが、「感情なき忠義」の危険性が浮き彫りとなった。
「CV-6に感情回路を搭載。これで自己を大切に扱うようになる...はずだ」
そして今では
「ドクター!どこにいるでありますか!この吾輩の赤外線センサーからは逃れないであります!」
目の前の間抜けな叫び声に、思わず拳骨を食らわせた。
「狙撃モードの切り替えを忘れるな、このアホタレ!何度言えば分かる!」
狙撃モード時、彼女は近眼になり眼前のものすら認識できなくなる。よくまあこんな状態で生き延びられたものだ。
「痛いであります!どこのどなたか存じ上げませんが感謝するであります!で、ドクター!」
感情回路の搭載が成功したのは確かだった。だが、これが技術の未熟さによるものか、それとも彼女固有の個性なのか、未だに判別がつかない。性能面では申し分ない。戦闘能力、分析力、判断速度、全てが設計値を上回っている。だが...どういうわけか、とんでもない"間の抜け方"をするのだ。重戦車戦闘時に拳銃を持ち出したり、戦略会議で突然「今日の夕食はカレーがいいであります」と発言したり、重要報告書を「メモリー不足であります」と未提出たりして。あまりの酷さに、軍上層部はCV-6以降の個体への感情回路搭載を全面禁止した。
「この帝国の裏切り者!吾輩が帝国を代表して、始末するであります!」
CV-6が拳銃を私に向ける。その顔は真剣そのものだ。
「上官に向かって銃を向けるとは何事だ、CV-6二等兵!」
「すみませんであります!ですが...」彼女は胸を張った。「今の吾輩は将軍であります!ドクターより偉いであります!」
「...またバーチャルテストから覚めていないのか?今朝やった『将軍シミュレーション』はテストデータ収集のためだ。いつまで将軍気分のつもりだ!」
「そんなデータはデータベースにないでありますよ!」
「CV6二等兵、まだアニメを録画するためにメモリーを圧迫したな、後で反省書を書いて今日に提出しなさい、いいな。」
「はいであります!」即座に銃を下ろし、ぴしっと敬礼する。
...なんとも単純な子だ。私は思わず笑みを零した。この"欠陥"こそが、この子を唯一無二の存在にしているのだと。
王宮休憩室に漂う芳醇なワインの香り。アリスト将軍は王国産赤ワインのコルクを抜くと、深紅の液体をグラスに注いだ。
「帝国の酒は効率重視すぎてな。消毒用アルコールみたいな味じゃ、女の子を口説く時の雰囲気も台無しだ」
金色の髪を揺らしながらグラスを傾けると、窓から差し込む朝日がワインを宝石のように輝かせた。
「朝からよくまあ酒を開けるものだわ」
ミラージュはため息をつきながら、自分も一瓶開けた。紫色の爪先でグラスを優雅に回す仕草は、まるで貴族の娘のようだ。
「これは勝利の祝いさ。それに俺の肝臓は機械仕掛けだ。アルコール分解なら一秒もかからん」
「その機能が動く前に酔いつぶれなければいいけど」
ミラージュがグラスを空けると、突然話題を変えた。
「ところでエンプラは?あの子、ドクターを追いかけていったきりじゃない」
アリストは苦笑しながら瓶を傾けた。
「憎しみに駆られているんだろう。自分を捨てた創造主を殺しにでも行ったんじゃないか?」
「皮肉ね...あの狂人科学者、自ら作った感情回路のせいで死ぬなんて」
ミラージュの言葉が途切れた瞬間──
「それが残念だったね。CV-6ほどの間抜けじゃないからな」
突然現れた魔王の声に、二人の将軍は瞬時に反応した。アリストの銃口と、ミラージュの刃に変化した右手が、同時に魔王を指し示す。だが、魔王は指一本動かさず、ただ座っていた。
「「ドクター...!」」
魔王はにやりと笑いながら、ワイングラスを指で軽く弾いた。
「私は酒が嫌いだ。思考の妨げになる。コーヒーを入れろ、CV-6」
「了解であります!」
エンタープライズは即座に反応し、コーヒー豆を口に入れて咀嚼を始めた。機械音が響き、"チン"という電子音と共に、口元から注がれたコーヒーをカップに受けた。
「ドクターお気に入りのゲイシャ豆を使用したであります!」
「話す前に口を拭け。まったく...」魔王は懐から出したハンカチで、エンタープライズの口周りについたコーヒーを優しく拭った。
「いつの間に...?!」ミラージュの声が震えた。一瞬も目を離していないのに、魔王はいつの間にか包囲網を抜けていた。
「何をしているの、エンプラ!あなたは将軍でしょう?早くあの男を拘束しなさい!」
「え?でも吾輩はまだ新兵であります。ドクターは将軍でありますから...」
「騙されているわ!あの男は今や帝国の裏切り者よ!仕留めなさい!」
「え...?」エンタープライズはようやく状況を理解したように拳銃を抜いたが、手が震えて撃てない。
「甘いな...このコーヒーも、感情回路を搭載したCV-6も」魔王はゆっくりとコーヒーを味わいながら、淡々と語りかけた。「将軍になったから少しはましになったかと思ったが、まだまだだ。あの勇者セリナのように...」
「ドクターはなぜ吾輩を捨てたのでありますか...」エンタープライズの声が震える。「吾輩がポンコツでありますからか...」
「捨てるはずがない」突然、魔王の手の中のコーヒーカップが砕け散った。「むしろ帝国に帰してもらいたいくらいだ。よくも騙したな...皇帝ダミアン・ブラッドムーンめが!」
砕けた陶器の破片が床に散らばる中、魔王の怒りが室内に充満した。
きっかけはモリアの「子供が欲しいですわ」という一言だった。生物学的に男性である彼女には当然子供など産めない。だが、愁いを帯びた彼女の瞳を見ていると、放っておけなかった。
帝国は研究環境として最適だった。実力主義のこの国では、出自も問わず、偽名も簡単に通用する。そうして私は"マオウ"と同じく"ドクター"の偽名で研究を続け、いつの間にか三将軍の座にまで上り詰めていた。
ついに人工生命体研究が突破口を見出した。
「エンタープライズシリーズ、起動」
CV-1からCV-5までの個体は戦闘能力こそ優秀だったが、自己保存の概念を持たなかった。任務中、自らの価値を過小評価し、破損するまで活動を止めない。結果、全機が短期間で機能停止に追い込まれた。
CV-1は大型魔獣討伐任務において、損傷率98%の状態でも撤退命令を無視。
自身の破壊を省みず突進を続け、魔獣と相討ちになった。
残されたのは、爆発で焼け焦げた黒い義手のみだった。
CV-2とCV-3は、複数目標への同時作戦に投入された。
分析と優先順位判断に不具合が生じ、お互いを障害物と認識。
狙撃と回避の応酬を繰り返し、最終的に両者とも全損した。
CV-4は都市防衛戦で活動限界時間を2倍超過。
内部冷却システムが焼き切れ、行動不能になってもなお攻撃姿勢を維持。
最後は、稼働エネルギーの過熱で自壊的爆発を起こした。
CV-5もまた魔獣戦に投入されたが、致命傷を受けながらも進撃を止めず。
“自己価値”を認識できない彼女は、部隊の盾となり機能停止。
その行動は美談として処理されたが、「感情なき忠義」の危険性が浮き彫りとなった。
「CV-6に感情回路を搭載。これで自己を大切に扱うようになる...はずだ」
そして今では
「ドクター!どこにいるでありますか!この吾輩の赤外線センサーからは逃れないであります!」
目の前の間抜けな叫び声に、思わず拳骨を食らわせた。
「狙撃モードの切り替えを忘れるな、このアホタレ!何度言えば分かる!」
狙撃モード時、彼女は近眼になり眼前のものすら認識できなくなる。よくまあこんな状態で生き延びられたものだ。
「痛いであります!どこのどなたか存じ上げませんが感謝するであります!で、ドクター!」
感情回路の搭載が成功したのは確かだった。だが、これが技術の未熟さによるものか、それとも彼女固有の個性なのか、未だに判別がつかない。性能面では申し分ない。戦闘能力、分析力、判断速度、全てが設計値を上回っている。だが...どういうわけか、とんでもない"間の抜け方"をするのだ。重戦車戦闘時に拳銃を持ち出したり、戦略会議で突然「今日の夕食はカレーがいいであります」と発言したり、重要報告書を「メモリー不足であります」と未提出たりして。あまりの酷さに、軍上層部はCV-6以降の個体への感情回路搭載を全面禁止した。
「この帝国の裏切り者!吾輩が帝国を代表して、始末するであります!」
CV-6が拳銃を私に向ける。その顔は真剣そのものだ。
「上官に向かって銃を向けるとは何事だ、CV-6二等兵!」
「すみませんであります!ですが...」彼女は胸を張った。「今の吾輩は将軍であります!ドクターより偉いであります!」
「...またバーチャルテストから覚めていないのか?今朝やった『将軍シミュレーション』はテストデータ収集のためだ。いつまで将軍気分のつもりだ!」
「そんなデータはデータベースにないでありますよ!」
「CV6二等兵、まだアニメを録画するためにメモリーを圧迫したな、後で反省書を書いて今日に提出しなさい、いいな。」
「はいであります!」即座に銃を下ろし、ぴしっと敬礼する。
...なんとも単純な子だ。私は思わず笑みを零した。この"欠陥"こそが、この子を唯一無二の存在にしているのだと。
王宮休憩室に漂う芳醇なワインの香り。アリスト将軍は王国産赤ワインのコルクを抜くと、深紅の液体をグラスに注いだ。
「帝国の酒は効率重視すぎてな。消毒用アルコールみたいな味じゃ、女の子を口説く時の雰囲気も台無しだ」
金色の髪を揺らしながらグラスを傾けると、窓から差し込む朝日がワインを宝石のように輝かせた。
「朝からよくまあ酒を開けるものだわ」
ミラージュはため息をつきながら、自分も一瓶開けた。紫色の爪先でグラスを優雅に回す仕草は、まるで貴族の娘のようだ。
「これは勝利の祝いさ。それに俺の肝臓は機械仕掛けだ。アルコール分解なら一秒もかからん」
「その機能が動く前に酔いつぶれなければいいけど」
ミラージュがグラスを空けると、突然話題を変えた。
「ところでエンプラは?あの子、ドクターを追いかけていったきりじゃない」
アリストは苦笑しながら瓶を傾けた。
「憎しみに駆られているんだろう。自分を捨てた創造主を殺しにでも行ったんじゃないか?」
「皮肉ね...あの狂人科学者、自ら作った感情回路のせいで死ぬなんて」
ミラージュの言葉が途切れた瞬間──
「それが残念だったね。CV-6ほどの間抜けじゃないからな」
突然現れた魔王の声に、二人の将軍は瞬時に反応した。アリストの銃口と、ミラージュの刃に変化した右手が、同時に魔王を指し示す。だが、魔王は指一本動かさず、ただ座っていた。
「「ドクター...!」」
魔王はにやりと笑いながら、ワイングラスを指で軽く弾いた。
「私は酒が嫌いだ。思考の妨げになる。コーヒーを入れろ、CV-6」
「了解であります!」
エンタープライズは即座に反応し、コーヒー豆を口に入れて咀嚼を始めた。機械音が響き、"チン"という電子音と共に、口元から注がれたコーヒーをカップに受けた。
「ドクターお気に入りのゲイシャ豆を使用したであります!」
「話す前に口を拭け。まったく...」魔王は懐から出したハンカチで、エンタープライズの口周りについたコーヒーを優しく拭った。
「いつの間に...?!」ミラージュの声が震えた。一瞬も目を離していないのに、魔王はいつの間にか包囲網を抜けていた。
「何をしているの、エンプラ!あなたは将軍でしょう?早くあの男を拘束しなさい!」
「え?でも吾輩はまだ新兵であります。ドクターは将軍でありますから...」
「騙されているわ!あの男は今や帝国の裏切り者よ!仕留めなさい!」
「え...?」エンタープライズはようやく状況を理解したように拳銃を抜いたが、手が震えて撃てない。
「甘いな...このコーヒーも、感情回路を搭載したCV-6も」魔王はゆっくりとコーヒーを味わいながら、淡々と語りかけた。「将軍になったから少しはましになったかと思ったが、まだまだだ。あの勇者セリナのように...」
「ドクターはなぜ吾輩を捨てたのでありますか...」エンタープライズの声が震える。「吾輩がポンコツでありますからか...」
「捨てるはずがない」突然、魔王の手の中のコーヒーカップが砕け散った。「むしろ帝国に帰してもらいたいくらいだ。よくも騙したな...皇帝ダミアン・ブラッドムーンめが!」
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