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ジュリアス様がこの家にやって来て早一か月。
最初は新しい環境に緊張していたジュリアス様だったけど……今はもう、楽しそうに毎日をお過ごしになっている。
「お兄様、今日もこの本、一緒に読みましょう!」
こんな笑顔で言われて、断れる訳ないじゃん。
虫の苦手な俺が、今じゃ昆虫図鑑も平気で読めるようになってしまった……。
「ジュリアスは、ホントに虫さんが大好きなんだな。」
「お兄様は、何がお好きなんですか?」
「う~ん……俺はお花かな。ピンク色の可愛いお花が好き。」
俺の前世は、農業高校の園芸科の生徒だったしね──。
「お花……そうですか。今度、僕がプレゼントしますね!」
うわあぁぁぁ……今日も推し様が天使過ぎる!
はぁ、毎日が尊すぎ……実はやっぱりここは天国で、俺は死んでる状態とかじゃないよね──?
※※※
それから三日後……ジュリアス様が、何故か体を泥だらけにして俺の傍にやって来た。
「ジュ、ジュリアス!一体どうしたの、何があったの!?」
「いえ……何でもないんです、ちょっと転んでしまっただけで。それよりお兄様、コレどうぞ。」
そう言って、ジュリアスが差し出したのは……ピンクの、花──?
「お兄様、この色のお花、好きだって仰ったでしょう?いつも優しいお兄様に、僕からのプレゼントです!」
ニコニコと笑みを浮かべ花を差し出すジュリアス様に、俺は胸の奥が熱くなり、堪らずその小さな体を抱きしめた。
「ありがとう、本当にありがとう、ジュリアス……俺、凄く嬉しいよ!」
「お兄様……良かった!」
俺は花を受け取り花瓶に差すと、すぐにジュリアス様の身体を綺麗にした。
こんな天使が泥まみれなど、俺の美意識が許さない──!
そしてその数日後も、ジュリアス様は俺に花をプレゼントしてくれた。
「花瓶のお花が、しおれて来てたから……はい、お兄様!」
嬉しけど……ジュリアス様、どうしてまた泥まみれに……?
しかもよく見ると、膝も擦りむいて血が滲んでるし──!
「ねぇ、ジュリアス……お花は嬉しいけど、ジュリアスが怪我をするのはお兄様はイヤだな。もうお花はいいから、お兄様と一緒に遊ぼうよ。ね?」
「はい……。」
そう返事はしたものの、ジュリアス様は少し納得してなさそうなお顔をされていた──。
※※※
「あれ……ジュリアスが居ない。せっかく新しい本を用意して、一緒に読もうと思ったのに……。も、もしかして──!?」
前回に貰った花は完全に枯れ、捨てられていた。
ジュリアス、新しい花を摘みに行ったんじゃ──!?
俺は慌てて、屋敷の外に出た。
屋敷の裏手はちょっとした野原になってて……多分、ジュリアス様はそこに──!
「…めて。お願い、返して──!」
あの声は、ジュリアス様!
見ればジュリアス様が、一人の少年に食って掛かっている。
あの子は……庭師の息子だ!
確か、ユジンという名で……本来なら、俺と一緒になりこの家に来たジュリアス様を虐める少年だ──。
最初は新しい環境に緊張していたジュリアス様だったけど……今はもう、楽しそうに毎日をお過ごしになっている。
「お兄様、今日もこの本、一緒に読みましょう!」
こんな笑顔で言われて、断れる訳ないじゃん。
虫の苦手な俺が、今じゃ昆虫図鑑も平気で読めるようになってしまった……。
「ジュリアスは、ホントに虫さんが大好きなんだな。」
「お兄様は、何がお好きなんですか?」
「う~ん……俺はお花かな。ピンク色の可愛いお花が好き。」
俺の前世は、農業高校の園芸科の生徒だったしね──。
「お花……そうですか。今度、僕がプレゼントしますね!」
うわあぁぁぁ……今日も推し様が天使過ぎる!
はぁ、毎日が尊すぎ……実はやっぱりここは天国で、俺は死んでる状態とかじゃないよね──?
※※※
それから三日後……ジュリアス様が、何故か体を泥だらけにして俺の傍にやって来た。
「ジュ、ジュリアス!一体どうしたの、何があったの!?」
「いえ……何でもないんです、ちょっと転んでしまっただけで。それよりお兄様、コレどうぞ。」
そう言って、ジュリアスが差し出したのは……ピンクの、花──?
「お兄様、この色のお花、好きだって仰ったでしょう?いつも優しいお兄様に、僕からのプレゼントです!」
ニコニコと笑みを浮かべ花を差し出すジュリアス様に、俺は胸の奥が熱くなり、堪らずその小さな体を抱きしめた。
「ありがとう、本当にありがとう、ジュリアス……俺、凄く嬉しいよ!」
「お兄様……良かった!」
俺は花を受け取り花瓶に差すと、すぐにジュリアス様の身体を綺麗にした。
こんな天使が泥まみれなど、俺の美意識が許さない──!
そしてその数日後も、ジュリアス様は俺に花をプレゼントしてくれた。
「花瓶のお花が、しおれて来てたから……はい、お兄様!」
嬉しけど……ジュリアス様、どうしてまた泥まみれに……?
しかもよく見ると、膝も擦りむいて血が滲んでるし──!
「ねぇ、ジュリアス……お花は嬉しいけど、ジュリアスが怪我をするのはお兄様はイヤだな。もうお花はいいから、お兄様と一緒に遊ぼうよ。ね?」
「はい……。」
そう返事はしたものの、ジュリアス様は少し納得してなさそうなお顔をされていた──。
※※※
「あれ……ジュリアスが居ない。せっかく新しい本を用意して、一緒に読もうと思ったのに……。も、もしかして──!?」
前回に貰った花は完全に枯れ、捨てられていた。
ジュリアス、新しい花を摘みに行ったんじゃ──!?
俺は慌てて、屋敷の外に出た。
屋敷の裏手はちょっとした野原になってて……多分、ジュリアス様はそこに──!
「…めて。お願い、返して──!」
あの声は、ジュリアス様!
見ればジュリアス様が、一人の少年に食って掛かっている。
あの子は……庭師の息子だ!
確か、ユジンという名で……本来なら、俺と一緒になりこの家に来たジュリアス様を虐める少年だ──。
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