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番外編④ ※
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あの後俺は、まっすぐ家に戻って来て……ベッドに突っ伏して涙を流した。
「どうしよう……この痕、消えないよ……!イグニス様に見られたら嫌われちゃう……!もし、離縁なんて事になったら……俺、どうしたらいいの──?」
俺は掴んでいたシーツで、ゴシゴシと首筋を拭いた。
シーツには、いつの間にか血が滲んでいたが……それでも、俺は構わず拭き続けた。
その時、バタバタと階段を駆け上がって来る足音がして、部屋のドアが開いた。
「シエル!」
「イ、イグニス様……!」
イグニス様は、涙を零す俺の元へとゆっくりと近づいて来る。
俺は思わずシーツを被り、その身を隠した。
「イ、イグニス様……ごめんなさい。俺、今すごく穢れてるの…!だから、見ないでぇ…。」
するとイグニス様は、シーツごと俺を抱きしめ、頭を撫でてくれた。
「シエルは、どこも穢れてなどいないよ。いつもの綺麗なままだ。シエル……君は俺に操を立ててくれたんだね。」
「な、何で、知って……?」
「実は、君がどうしても心配で……使役している蛇に護衛を頼んだんだ。そしたら、あの元婚約者の男が君に不埒な真似を──。シエル、怖かったね。そして、よくその身体を守ってくれた。」
その言葉に俺は涙を流し、彼の温かい胸に顔をうずめた。
イグニス様はそんな俺を優しく抱きしめると、唇にチュッとキスをくれた──。
※※※
その夜、俺は中々寝付けないでいた。
「シエル、眠れないかい?」
「ご、ごめんなさい、起こしてしまいましたか?」
「いや、良いんだ。……いつものように、もっとこっちへおいで?」
俺は、おずおずとイグニス様に手を伸ばした。
「俺、ナイルに襲われた時に思ったんです。こんな事になってしまうなら、あなたに初めてを捧げたかった。誕生日などと言わず、もっと早くあなたに抱いてと言えば良かったって──!」
「シエル……。」
「お願いです、イグニス様……あの男の事、忘れさせて下さい。どうか、俺をあなたのもに──ッ!」
俺が全てを言いきる前に、イグニス様は俺に深い口づけを与えた。
「ン、ンンッ……ハァ──」
「シエル……俺はずっと、君にこうして触れたかった。そして、一度触れたらもう止まらない。」
「いい、止めなくていいから……イグニス様の全てを俺に下さい。」
イグニス様は再度俺にキスをすると……その唇は、あの男が辿ったあとを消すかのように首筋から胸元へと降りて行く。
首の傷は、イグニス様が手当してくれたから、もう痛みはほとんど感じない。
その代わり……甘い痺れの様なものが俺の体を包んで行く。
「アッ……ンァッ──!」
イグニス様が、俺の乳首をペロリと舐めた。
そして、舌でネットリと優しく押し潰してくる。
「アァ……ン……やぁッ……!」
何だか俺の乳首、プックリと膨れて来て……まさか、胸がこんなに気持ちいいだなんて……。
「シエル……君は何て可愛いんだ。さぁ……もっと気持ち良くなろう。」
イグニス様は、俺の緩く勃ち上がったソレを、大きな手でグチュリと優しく握り込んだ。
そして、ユルユルと刺激を与える。
「ア……ハァッ……アッ…!」
凄い……こんな気持ち良さ、俺は知らない。
熱い息を吐く俺に、その手の動きはだんだん早くなり……そして俺は、ビクリと体を震わせ達してしまった。
「どうしよう……この痕、消えないよ……!イグニス様に見られたら嫌われちゃう……!もし、離縁なんて事になったら……俺、どうしたらいいの──?」
俺は掴んでいたシーツで、ゴシゴシと首筋を拭いた。
シーツには、いつの間にか血が滲んでいたが……それでも、俺は構わず拭き続けた。
その時、バタバタと階段を駆け上がって来る足音がして、部屋のドアが開いた。
「シエル!」
「イ、イグニス様……!」
イグニス様は、涙を零す俺の元へとゆっくりと近づいて来る。
俺は思わずシーツを被り、その身を隠した。
「イ、イグニス様……ごめんなさい。俺、今すごく穢れてるの…!だから、見ないでぇ…。」
するとイグニス様は、シーツごと俺を抱きしめ、頭を撫でてくれた。
「シエルは、どこも穢れてなどいないよ。いつもの綺麗なままだ。シエル……君は俺に操を立ててくれたんだね。」
「な、何で、知って……?」
「実は、君がどうしても心配で……使役している蛇に護衛を頼んだんだ。そしたら、あの元婚約者の男が君に不埒な真似を──。シエル、怖かったね。そして、よくその身体を守ってくれた。」
その言葉に俺は涙を流し、彼の温かい胸に顔をうずめた。
イグニス様はそんな俺を優しく抱きしめると、唇にチュッとキスをくれた──。
※※※
その夜、俺は中々寝付けないでいた。
「シエル、眠れないかい?」
「ご、ごめんなさい、起こしてしまいましたか?」
「いや、良いんだ。……いつものように、もっとこっちへおいで?」
俺は、おずおずとイグニス様に手を伸ばした。
「俺、ナイルに襲われた時に思ったんです。こんな事になってしまうなら、あなたに初めてを捧げたかった。誕生日などと言わず、もっと早くあなたに抱いてと言えば良かったって──!」
「シエル……。」
「お願いです、イグニス様……あの男の事、忘れさせて下さい。どうか、俺をあなたのもに──ッ!」
俺が全てを言いきる前に、イグニス様は俺に深い口づけを与えた。
「ン、ンンッ……ハァ──」
「シエル……俺はずっと、君にこうして触れたかった。そして、一度触れたらもう止まらない。」
「いい、止めなくていいから……イグニス様の全てを俺に下さい。」
イグニス様は再度俺にキスをすると……その唇は、あの男が辿ったあとを消すかのように首筋から胸元へと降りて行く。
首の傷は、イグニス様が手当してくれたから、もう痛みはほとんど感じない。
その代わり……甘い痺れの様なものが俺の体を包んで行く。
「アッ……ンァッ──!」
イグニス様が、俺の乳首をペロリと舐めた。
そして、舌でネットリと優しく押し潰してくる。
「アァ……ン……やぁッ……!」
何だか俺の乳首、プックリと膨れて来て……まさか、胸がこんなに気持ちいいだなんて……。
「シエル……君は何て可愛いんだ。さぁ……もっと気持ち良くなろう。」
イグニス様は、俺の緩く勃ち上がったソレを、大きな手でグチュリと優しく握り込んだ。
そして、ユルユルと刺激を与える。
「ア……ハァッ……アッ…!」
凄い……こんな気持ち良さ、俺は知らない。
熱い息を吐く俺に、その手の動きはだんだん早くなり……そして俺は、ビクリと体を震わせ達してしまった。
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