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俺はシン、アイドルグループNEXTのリーダーをやっている。
これは絶対に秘密だけど、俺は同じグループのメンバーで幼馴染であるリョウの事が好きだ。
でもそんな彼は、途中から加入して来たユキと恋に落ちた。
※※※
ユキとの出会いはオーディション会場で……彼を一目見た途端、リョウの目の色が変わったのに、俺はすぐ気づいた。
そして彼のパフォーマンスを見て、彼が欲しいと言ったのもリョウだった。
ワイルドなリョウと、王子の様な俺、そこに可愛らしいユキが加わる事で、NEXTは更に人気のグループとなった。
その頃には、もう俺はリョウの事が好きだったから……どうしても二人グループだと、その距離の近さにあいつを意識してしまい、辛くなる事もあった。
だから新メンバー加入には心救われる、そう思っていたのに……まさかリョウが、ここまでそのメンバーを気に入るとは正直思ってなかった。
そんなユキの登場で、俺は新たな苦しみを味わう事になった。
何と、彼の加入からわずか一ヶ月後に、二人の交際が発覚したのだ。
「周りには絶対バレない様にするから……だから頼む、お前だけには理解して貰いたいんだ。」
「シンはリーダーでしょう?それに、リョウの幼馴染だよね?俺たちの事、黙って見守ってよ!」
二人に頭を下げられ、俺は自分の気持ちを言う事も、反対する事も出来ず、認めるしかなかった。
それからというもの、二人は俺の前だけでは遠慮なくいちゃつくようになった。
仕方ないよな、俺しか二人の関係を知らないんだし……。
でも失恋したとはいえ、俺はまだリョウが好きだ。
だって……アイドルになるずっと前からリョウの傍に居て、ずっと好きだったんだ。
簡単にこの気持ちを捨てる事なんかできない。
でも……いくら好きでも、この気持ちはもう受け入れられる事はないと分かっている──。
※※※
そんなある日の事、俺たちにあるドラマの話が舞い込んできた。
それはNEXTのメンバー三人が高校生役となり、三角関係の恋愛を繰り広げると言うものだった。
「リョウとシンが幼馴染のクラスメート、ユキは転校生の役だ。リョウとシンは恋人同士だけど……転校してきたユキがリョウを好きになって……最後どっちと結ばれるかは、視聴者の投票で決めようと思ってるんだ。ギリギリまで、リョウの相手は分からないって事だ。」
製作者の言葉に、俺たちは顔を見合わせた。
リョウと俺が、恋人同士……?
作り物の世界だけど、その中では俺はリョウに愛されてるんだ──。
これは絶対に秘密だけど、俺は同じグループのメンバーで幼馴染であるリョウの事が好きだ。
でもそんな彼は、途中から加入して来たユキと恋に落ちた。
※※※
ユキとの出会いはオーディション会場で……彼を一目見た途端、リョウの目の色が変わったのに、俺はすぐ気づいた。
そして彼のパフォーマンスを見て、彼が欲しいと言ったのもリョウだった。
ワイルドなリョウと、王子の様な俺、そこに可愛らしいユキが加わる事で、NEXTは更に人気のグループとなった。
その頃には、もう俺はリョウの事が好きだったから……どうしても二人グループだと、その距離の近さにあいつを意識してしまい、辛くなる事もあった。
だから新メンバー加入には心救われる、そう思っていたのに……まさかリョウが、ここまでそのメンバーを気に入るとは正直思ってなかった。
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「周りには絶対バレない様にするから……だから頼む、お前だけには理解して貰いたいんだ。」
「シンはリーダーでしょう?それに、リョウの幼馴染だよね?俺たちの事、黙って見守ってよ!」
二人に頭を下げられ、俺は自分の気持ちを言う事も、反対する事も出来ず、認めるしかなかった。
それからというもの、二人は俺の前だけでは遠慮なくいちゃつくようになった。
仕方ないよな、俺しか二人の関係を知らないんだし……。
でも失恋したとはいえ、俺はまだリョウが好きだ。
だって……アイドルになるずっと前からリョウの傍に居て、ずっと好きだったんだ。
簡単にこの気持ちを捨てる事なんかできない。
でも……いくら好きでも、この気持ちはもう受け入れられる事はないと分かっている──。
※※※
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それはNEXTのメンバー三人が高校生役となり、三角関係の恋愛を繰り広げると言うものだった。
「リョウとシンが幼馴染のクラスメート、ユキは転校生の役だ。リョウとシンは恋人同士だけど……転校してきたユキがリョウを好きになって……最後どっちと結ばれるかは、視聴者の投票で決めようと思ってるんだ。ギリギリまで、リョウの相手は分からないって事だ。」
製作者の言葉に、俺たちは顔を見合わせた。
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作り物の世界だけど、その中では俺はリョウに愛されてるんだ──。
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