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発端
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ヒュウウウウウウウ
風が草原一帯を凍てつかせる。
長老「おい!カゴ!ちょっとこっちを手伝ってくれ!」
カゴ「ああ、分かりました!」
カゴは長老の所に屠殺したばかりの羊を干し肉にする手伝いをしていた。
長老「やれやれ村の男達は冬が近づいて来ているというのに。中々働こうとしない!カゴお前だけだ頼れるのは。親御さんを亡くして一年しか経っていないというのに、族長に就任してこの村を率いて齢百歳の妹を養っているのは。」
カゴ「長老、俺達よく分からないことが沢山あって大人達にも教えて貰うことが多いし。まだまだ頼りない所が多いです。」
長老「いやいや、お前はよくやってる。所で?カゴお前さんの妹のユメ朝から見かけないがどうしたんだ?」
カゴ「そういえば朝起きた時から、姿を見かけないのですが長老知ってませんか?」
長老「いや、全く知らん。叔母の所には行ってきたか?」
カゴ「行ってきましたが、叔母さんは『ユメはここに来て遊んではいない。』と言ってました。」
長老「居ないのか?」
カゴ「長老」
長老「ん?」
カゴ「俺、ちょっと村の外に行ってきます。」
長老「カゴ!お前自分が何を言っているのか分かっているのか!村の外は危険だ!」
カゴ「従順承知しております。すぐにユメを見つけたら直ちにこの村に戻ってきます。」
そう言ってカゴは村を後にした。
長老「カゴ・・・。」
タッタッタッ「ハアッハアッハアッここにあるはず。」
ユメは叔母から聞いた幸せになれる幸の果実が村の外にあると聞いていつもよりも朝早く起きて村を出てきた。
ユメ「えっと、確かここに。」
ユメは叔母の話を頼りに手当たり次第、周辺の木々を探した。
ユメ「あった!これだわ!」
ユメは幸の果実が生っている木を見つけ手に握っていた収穫棒で幸の果実を採ろうとしていた。
ユメ「よっと、もうちょっと。あ!採れた!」
ユメはその幸の果実をまじまじと見た。
ユメ「わあーとっても綺麗ー!」
その幸の果実は濃い赤色をしていて宝石のように光沢があった。
ユメ「よし!村に帰って兄上に。」
カゴ「ユメ!」
ユメ「わ!兄上!」
カゴ「ユメ!あれほど村の外に出ては危険だと言ったのにどうして村を出たんだ!?」
ユメ「私、どうしても兄上の誕生日にプレゼントを渡したかったんです。」
そう言ってユメは幸の果実をカゴに渡した。
ユメ「兄上、父上と母上が亡くなってからは村の為、私の為に身を粉にして一生懸命仕事をしていました。それで私は少しでも兄上にお礼がしたかったんです。」
カゴ「ユメ・・・俺はお前が無事でいてくれればそれで十分だ。」
ユメ「兄上・・・。」
ガサッ突然、物陰から視線がした。
カゴ「ユメ!早く村に戻るぞ!」
カゴはユメの手を引いて元来た道を引き返した。
シュッブスッ
カゴ「うっ!」
カゴはその場に膝をついた。
ユメ「兄上!」
兵士A「動くな!」
兵士B「宝殖族はどうやら二人だけのようだな。」
カゴ「う、うう。」
ユメ「あっああ・・・。」
ユメはガタガタと体を小刻みに震えさせていた。
カゴ「ハアッハアッユメ!」
カゴは手をユメの方に伸ばして何やら力を込めた。
スッ
ユメの体が突然消えた。
兵士達「な!?」
そこでカゴの意識は切れた。
風が草原一帯を凍てつかせる。
長老「おい!カゴ!ちょっとこっちを手伝ってくれ!」
カゴ「ああ、分かりました!」
カゴは長老の所に屠殺したばかりの羊を干し肉にする手伝いをしていた。
長老「やれやれ村の男達は冬が近づいて来ているというのに。中々働こうとしない!カゴお前だけだ頼れるのは。親御さんを亡くして一年しか経っていないというのに、族長に就任してこの村を率いて齢百歳の妹を養っているのは。」
カゴ「長老、俺達よく分からないことが沢山あって大人達にも教えて貰うことが多いし。まだまだ頼りない所が多いです。」
長老「いやいや、お前はよくやってる。所で?カゴお前さんの妹のユメ朝から見かけないがどうしたんだ?」
カゴ「そういえば朝起きた時から、姿を見かけないのですが長老知ってませんか?」
長老「いや、全く知らん。叔母の所には行ってきたか?」
カゴ「行ってきましたが、叔母さんは『ユメはここに来て遊んではいない。』と言ってました。」
長老「居ないのか?」
カゴ「長老」
長老「ん?」
カゴ「俺、ちょっと村の外に行ってきます。」
長老「カゴ!お前自分が何を言っているのか分かっているのか!村の外は危険だ!」
カゴ「従順承知しております。すぐにユメを見つけたら直ちにこの村に戻ってきます。」
そう言ってカゴは村を後にした。
長老「カゴ・・・。」
タッタッタッ「ハアッハアッハアッここにあるはず。」
ユメは叔母から聞いた幸せになれる幸の果実が村の外にあると聞いていつもよりも朝早く起きて村を出てきた。
ユメ「えっと、確かここに。」
ユメは叔母の話を頼りに手当たり次第、周辺の木々を探した。
ユメ「あった!これだわ!」
ユメは幸の果実が生っている木を見つけ手に握っていた収穫棒で幸の果実を採ろうとしていた。
ユメ「よっと、もうちょっと。あ!採れた!」
ユメはその幸の果実をまじまじと見た。
ユメ「わあーとっても綺麗ー!」
その幸の果実は濃い赤色をしていて宝石のように光沢があった。
ユメ「よし!村に帰って兄上に。」
カゴ「ユメ!」
ユメ「わ!兄上!」
カゴ「ユメ!あれほど村の外に出ては危険だと言ったのにどうして村を出たんだ!?」
ユメ「私、どうしても兄上の誕生日にプレゼントを渡したかったんです。」
そう言ってユメは幸の果実をカゴに渡した。
ユメ「兄上、父上と母上が亡くなってからは村の為、私の為に身を粉にして一生懸命仕事をしていました。それで私は少しでも兄上にお礼がしたかったんです。」
カゴ「ユメ・・・俺はお前が無事でいてくれればそれで十分だ。」
ユメ「兄上・・・。」
ガサッ突然、物陰から視線がした。
カゴ「ユメ!早く村に戻るぞ!」
カゴはユメの手を引いて元来た道を引き返した。
シュッブスッ
カゴ「うっ!」
カゴはその場に膝をついた。
ユメ「兄上!」
兵士A「動くな!」
兵士B「宝殖族はどうやら二人だけのようだな。」
カゴ「う、うう。」
ユメ「あっああ・・・。」
ユメはガタガタと体を小刻みに震えさせていた。
カゴ「ハアッハアッユメ!」
カゴは手をユメの方に伸ばして何やら力を込めた。
スッ
ユメの体が突然消えた。
兵士達「な!?」
そこでカゴの意識は切れた。
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