ウチのメイドがお嫁に出るので、没落貴族の俺が死にかけ奴隷を購入したら記憶喪失でなんだか様子がおかしくて…?

蔓巍ゆんた

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本編

20. punoɹɐ ʎɐʍ ɹǝɥʇo ǝɥʇ

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※出産表現あり
※残酷描写あり
※読まなくても本筋に影響はないです











「はぁ…っ!うぅ!う、産まれるっ!」
「セレス様っ!そうです!息を整えて…!イキんで下さい」
「はぁっ!ウゥッ!はぁはぁ!ふーっ!はぁーっ!」
「そうそう。その調子です!」
「ひぃーひぃーふーっ!ひぃーひぃーふーっ!」
「良いですよ!ほらほら、可愛いお子の頭が見えてきまし…た、よ……っ!?………ひぃっ!」

 懸命に励ましていた助産婦はセレスの股から出てきたモノを見て驚愕の声を上げた。

「あぁ…!なんて事っ!こんなの…に、人間じゃないぃー!!ば、ばけものーー…!?」

「うるさい」
「ぽぁ」

 産気付いたセレスを心配して見守っていたポールは、待ち望んだ我が子を見て怯える助産婦の頭を軽く叩く。
 それだけで助産婦の首は1回転し、そのまま倒れ込みバタバタと手足を振り回した。

「あぁっ!ポールっ!?女性にそんな、乱暴しては、いけませんわっ…!はぁはぁ…!」

 出産の痛みを感じながらも叱りつけるセレスにポールは紳士的な顔を取り戻すと謝罪した。

「すまない、セレス。私達の愛し子を化け物呼ばわりされて頭にきてしまったんだ…」
「はぁーっ!ヒィーっ!わかればっ!よいですっ!はぁーーっ!うぅーーっ!」

 死んでしまった助産婦の代わりにポールは我が子を取り上げる事にした。

「あぁ!セレス!可愛い子の頭が出てきたよ。もう少しだ!頑張るんだ」
「はぁーーっ!うぅーーっ!あぁーーーっ!」

 最後にセレスが力強くいきんだ瞬間、はこの世に生を受けた。

「○%×$☆♭#▲!※」

「ははっ!産まれたっ!私達の子だっ!」
「あぁ、ポール…私にも抱かせて…」
「ほら、お母さんだぞ…」
「まぁ、なんて可愛い子っ…!愛おしい、私達の子供っ!」

 セレスは黒く濁った瞳でを見つめた。セレスの目には可愛い我が子としてしか映らなかった。
 しかしにはまだ理性という物は存在していない。本能のまま目の前にある肉を喰おうと口を開いた。

「○%×$☆♭#▲!※」

 ポールはが母親に噛み付く前に無造作に掴むと、産まれたばかりで道理を理解していないに言い聞かせる。

「おい、これは私の女だ。齧ったらお前を殺す」
「○%×$☆♭#▲!※」

 死にたての女の死体にポールはを放り投げた。
 まだ暖かい肉には今度こそ牙を突き立てる。
 新鮮な肉はが噛み付くたびにビクビクッと筋繊維が反応して震え、床を叩いた。

「コラっ!ポールっ!私の子供を放り投げないでっ!」
「すまない、セレス。でも見てご覧、美味しそうに食べているよ」
「まぁ、本当。産まれたばかりなのにすごい食欲ね。…ふふっ夢中で食べていて可愛いわ…」
「そうだね…。あぁ、セレス。愛おしい人…。こんなに可愛い子を産んでくれてありがとう…」
「ポール!?…貴方、泣いているの…?…ふふっ、こちらこそありがとうございます…。これからは、3人で幸せに暮らしましょう…」
「…セレス。あんなに膨らんでいたおなかが萎んで寂しいだろう?…また君の胎を膨らませたい…。家族は4人でも、5人でも、多い方が楽しいと思わないか…?」
「まぁ!まだ1人目の名前もつけていないのに!…ふふ、旦那様。貴方が望むのならいくらでも膨らませて下さい…。愛しています…」
「セレスっ嬉しいよっ!…私の愛しい妻…」
「○%×$☆♭#▲!※」

 血の臭いが充満した室内に楽しそうな家族の笑い声が響いた。
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