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第一章:領主一年目
配置転換
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新しくやって来た使用人たちは、これまでやってきた仕事内容を基本にしつつ、一部は配置転換をすることになる。彼らの仕事内容の内訳は、従僕が二、庭師が二、小姓が一、御者が一、馬丁が二、門番が一〇、侍女が二、料理人が二、台所女中が三、一般女中が一〇、洗濯女中が二、皿洗い女中が三。やはり門番と侍女だな。それに女中もある程度はまとめるか。
「うちには家令のハンスと家政婦長のアガーテがいるが、今は休みを与えている。まだ年内はそれほど仕事がないと思っていたからだ。それで、その代行となる執事と家政婦長補佐を置きたい。執事にはヨアヒム、家政婦長補佐としてユリア、二人はどうだ?」
「喜んで務めさせていただきます」
「ありがとうございます」
「アントンはヨアヒムを支えてほしい」
「かしこまりました」
ヨアヒムは従僕のうちの年長者の方だ。年齢的にもう一人のアントンと分けた方がいいだろう。どのような違いがあるかと言えば、家令は領地全体の管理をして税を徴収したり、男性使用人の管理し、雇用や解雇も担当する領主の代行だ。執事は主に屋敷の管理をする。従僕は執事の部下だ。もちろんこれは厳密に分けた場合なので、仕事はかけ持ちをすることも多い。以前はハンスしかいなかったので彼が何でもやっていたが、これからは役目を分ける必要が出てくる。そのあたりは前の職場のことを思い出しながら働いてもらおう。
ユリアは二人いる侍女のうちの年長者の方だ。女中から侍女になったと聞いたので、女中頭もありかもしれないが、侍女は上級使用人で、女中頭は下級使用人だ。立場を下げるのは微妙だから家政婦長補佐はどうかと提案してみた。家政婦長補佐という名前はあまり聞かない仕事だが、アガーテがいない今では実質的に女性使用人の一番上になる。次期家政婦長と考えてもいいだろう。そうなると、若い方の侍女のアンゲリカをどの仕事にするかだが……
「旦那様、働く場所はこのお城の中でなければいけないのでしょうか?」
「今のところ城の外には何もないから城の中でと考えていただけだが、何かやりたいことがあるのか?」
「はい、私は実家が料理屋をしていました。幼い頃から料理をしていましたのでそれで、料理で身を立てたいと思って王都に出てきましたが、さすがに王都では料理人としての仕事に就けず、最初は女中として働いてから侍女になりました」
「それなら、町で料理屋をやってみるか?」
「許可をいただけますか?」
「許可もなにも、こちらから頼みたいくらいだ。店は俺が用意しよう。いずれは完全に任せるとして、しばらくは領主が持つ店の店長をしてほしい。店員も探そう」
「ありがとうございます」
「他の者たちも同じだ。まだこの町には仕事が少ないが、何かやりたい仕事があるならいつでも言ってほしい」
向こうからやりたい仕事を言ってくれたのは助かった。侍女の仕事は女主人に振り回されるから大変らしいが、それでも普通の女中とは立場が全然違う。
「門番たちもこの町を見て分かったと思うが、本格的に門番をするにしては人数が足りない。しばらくは職人たちの素材探しに護衛として同行してほしい。いきなり魔獣の前に放り出したりはしないから、そこは安心してくれていい。しばらくの間は野獣と魔獣を相手にすることに慣れてほしい」
「「「「はい」」」」
しばらくは町の外で狩りをしつつ、剣や弓矢で野獣を仕留めるところから慣れてもらおうか。
「庭師はそのまま頼む」
「分かりました」
「ただ、花の成長速度がおかしい花壇がある。注意してくれ」
「成長速度がおかしいとは?」
いずれは畑の方も見せなければならないだろうな。
「北にある麦畑もそうだが、麦なら蒔いてから一〇日で収穫できる。花なら数日だ」
「それは魔法か何かですか?」
「いや、竜の鱗を粉末にして土に混ぜれば成長を促すそうだ。麦畑を見ただろう」
「はい、この時期としてはおかしいと思っていました」
「花も一部はそうなっている。全部そうすると大変だからな」
いつでも花が用意できるようにしているが、育つのが早ければ枯れるのも早い。だからあくまで一部だけだ。
「ベルントはどちらかと言えば小姓ではなく、城の敷地内での伝令として働いてくれ」
「かしこまりました」
俺の雑用係はそれほど必要ないだろう。それよりもこの広い城の中で連絡係をしてもらう方が重要だ。
「御者と馬丁はそのままでいいが……この領内で馬車に乗ることは少ない。ホルガーは馬丁も兼ねてくれるか?」
「はい、昨年までは馬丁をしていましたので問題ありません」
「カイとニックはそのまま馬丁をしてくれ」
「「はい」」
この三人の仕事は問題ないだろう。
「旦那様、昨日御者をして思ったのですが、かなり立派な馬がいるようですね」
「前に移民たちを運ぶ際に馬車を引かせた馬だが、どうやら出所がなかなかの場所だったらしいな」
「ああ、そういうことでしたか」
これも取り潰された貴族の所有していた馬だ。ゲルトの親父さんに移民たちを運ぶ馬車と馬を頼んだら、貴族の馬車を引くような馬や、軍馬がたくさん混じっていた。
貴族の屋敷が差し押さえられてからそれなりの時間が経っていたと思うが、まだあれほどいい馬が残っていたとは正直驚きだ。馬も競売にかけられただろうしな。二頭立ての馬車が一六台で合計三二頭だった。俺が馬好きなら真っ先に買っていただろう。そういう馬が多かった。
馬と言えば……いずれはここでも軍を作る必要があるだろうが、今は狩りに行くときに使うくらいだ。狩人たちがそれなりに有効に使っている。
「料理人はラーエルを料理長、アグネスを副料理長とするが、二人の待遇は同じにする。とりあえず指示を出すのが二人いるとややこしいから、ただそれだけだ。二人で上手くやってほしい」
「はい、分かりました」
「かしこまりました」
「今すぐという話ではないが、来年の春には王太子レオナルト殿下の行啓が予定されている。とりあえず準備が忙しいのはそのときだろう」
「その心づもりをしておきます」
ラーエルはプレボルン大公、つまり殿下の叔父のところで料理人をしていた。アグネスもノイフィーア伯爵という大公派の貴族のところで働いていた。二人とも腕は問題ないはずだが、元の職場のせいで新しい職場が見つからなかった。本来ならもっと華やかなところで働けるはずだろう。この城は大きさを考えれば華やかかもしれないが、人が来ないからな。なかなか腕前を披露する機会を与えられないのが残念だ。予定されている機会としては殿下の行啓のときくらいだろう。トンネルが開通したらデニス殿の家族を呼んでもいいか。
「女中は……台所女中のヘッダ、イザベル、ヨハンナの三人は料理人補佐という仕事を与えるので、二人の下に付いて働いてほしい」
「「「はい」」」
「一般女中と洗濯女中と皿洗い女中は、仕事の量が片寄らないように、全員を一般女中に統一する。もし分ける必要が出てくればそのときはユリアの指示に従ってくれ」
どれも大変な仕事ではあるが、城が広いだけあって一般女中の仕事が極端に多い。城の中だけではなく庭の掃除なども含まれるからだ。
「旦那様、洗濯女中でなくなるということは、旦那様の汗が染み込んだ下着に顔を埋めてスーハーする役得がなくなるということですか~?」
「何を楽しみにすればよろしいのでしょうか~?」
いきなりおかしな質問をしたのは……やはりカリンナとコリンナか。この二人は双子らしい。
「そんなことをするつもりだったのか?」
「「ダメですか~?」」
「ダメだ」
「それなら直にスーハーさせていただいのですが~」
「股間を重点的に~」
「やめろ」
エクムント殿から渡された資料には、少々発言がおかしいときがある双子だが根は真面目、と書かれているが、あれが真面目か? まだ仕事ぶりは見ていないから良いも悪いも言えないが。
「うちには家令のハンスと家政婦長のアガーテがいるが、今は休みを与えている。まだ年内はそれほど仕事がないと思っていたからだ。それで、その代行となる執事と家政婦長補佐を置きたい。執事にはヨアヒム、家政婦長補佐としてユリア、二人はどうだ?」
「喜んで務めさせていただきます」
「ありがとうございます」
「アントンはヨアヒムを支えてほしい」
「かしこまりました」
ヨアヒムは従僕のうちの年長者の方だ。年齢的にもう一人のアントンと分けた方がいいだろう。どのような違いがあるかと言えば、家令は領地全体の管理をして税を徴収したり、男性使用人の管理し、雇用や解雇も担当する領主の代行だ。執事は主に屋敷の管理をする。従僕は執事の部下だ。もちろんこれは厳密に分けた場合なので、仕事はかけ持ちをすることも多い。以前はハンスしかいなかったので彼が何でもやっていたが、これからは役目を分ける必要が出てくる。そのあたりは前の職場のことを思い出しながら働いてもらおう。
ユリアは二人いる侍女のうちの年長者の方だ。女中から侍女になったと聞いたので、女中頭もありかもしれないが、侍女は上級使用人で、女中頭は下級使用人だ。立場を下げるのは微妙だから家政婦長補佐はどうかと提案してみた。家政婦長補佐という名前はあまり聞かない仕事だが、アガーテがいない今では実質的に女性使用人の一番上になる。次期家政婦長と考えてもいいだろう。そうなると、若い方の侍女のアンゲリカをどの仕事にするかだが……
「旦那様、働く場所はこのお城の中でなければいけないのでしょうか?」
「今のところ城の外には何もないから城の中でと考えていただけだが、何かやりたいことがあるのか?」
「はい、私は実家が料理屋をしていました。幼い頃から料理をしていましたのでそれで、料理で身を立てたいと思って王都に出てきましたが、さすがに王都では料理人としての仕事に就けず、最初は女中として働いてから侍女になりました」
「それなら、町で料理屋をやってみるか?」
「許可をいただけますか?」
「許可もなにも、こちらから頼みたいくらいだ。店は俺が用意しよう。いずれは完全に任せるとして、しばらくは領主が持つ店の店長をしてほしい。店員も探そう」
「ありがとうございます」
「他の者たちも同じだ。まだこの町には仕事が少ないが、何かやりたい仕事があるならいつでも言ってほしい」
向こうからやりたい仕事を言ってくれたのは助かった。侍女の仕事は女主人に振り回されるから大変らしいが、それでも普通の女中とは立場が全然違う。
「門番たちもこの町を見て分かったと思うが、本格的に門番をするにしては人数が足りない。しばらくは職人たちの素材探しに護衛として同行してほしい。いきなり魔獣の前に放り出したりはしないから、そこは安心してくれていい。しばらくの間は野獣と魔獣を相手にすることに慣れてほしい」
「「「「はい」」」」
しばらくは町の外で狩りをしつつ、剣や弓矢で野獣を仕留めるところから慣れてもらおうか。
「庭師はそのまま頼む」
「分かりました」
「ただ、花の成長速度がおかしい花壇がある。注意してくれ」
「成長速度がおかしいとは?」
いずれは畑の方も見せなければならないだろうな。
「北にある麦畑もそうだが、麦なら蒔いてから一〇日で収穫できる。花なら数日だ」
「それは魔法か何かですか?」
「いや、竜の鱗を粉末にして土に混ぜれば成長を促すそうだ。麦畑を見ただろう」
「はい、この時期としてはおかしいと思っていました」
「花も一部はそうなっている。全部そうすると大変だからな」
いつでも花が用意できるようにしているが、育つのが早ければ枯れるのも早い。だからあくまで一部だけだ。
「ベルントはどちらかと言えば小姓ではなく、城の敷地内での伝令として働いてくれ」
「かしこまりました」
俺の雑用係はそれほど必要ないだろう。それよりもこの広い城の中で連絡係をしてもらう方が重要だ。
「御者と馬丁はそのままでいいが……この領内で馬車に乗ることは少ない。ホルガーは馬丁も兼ねてくれるか?」
「はい、昨年までは馬丁をしていましたので問題ありません」
「カイとニックはそのまま馬丁をしてくれ」
「「はい」」
この三人の仕事は問題ないだろう。
「旦那様、昨日御者をして思ったのですが、かなり立派な馬がいるようですね」
「前に移民たちを運ぶ際に馬車を引かせた馬だが、どうやら出所がなかなかの場所だったらしいな」
「ああ、そういうことでしたか」
これも取り潰された貴族の所有していた馬だ。ゲルトの親父さんに移民たちを運ぶ馬車と馬を頼んだら、貴族の馬車を引くような馬や、軍馬がたくさん混じっていた。
貴族の屋敷が差し押さえられてからそれなりの時間が経っていたと思うが、まだあれほどいい馬が残っていたとは正直驚きだ。馬も競売にかけられただろうしな。二頭立ての馬車が一六台で合計三二頭だった。俺が馬好きなら真っ先に買っていただろう。そういう馬が多かった。
馬と言えば……いずれはここでも軍を作る必要があるだろうが、今は狩りに行くときに使うくらいだ。狩人たちがそれなりに有効に使っている。
「料理人はラーエルを料理長、アグネスを副料理長とするが、二人の待遇は同じにする。とりあえず指示を出すのが二人いるとややこしいから、ただそれだけだ。二人で上手くやってほしい」
「はい、分かりました」
「かしこまりました」
「今すぐという話ではないが、来年の春には王太子レオナルト殿下の行啓が予定されている。とりあえず準備が忙しいのはそのときだろう」
「その心づもりをしておきます」
ラーエルはプレボルン大公、つまり殿下の叔父のところで料理人をしていた。アグネスもノイフィーア伯爵という大公派の貴族のところで働いていた。二人とも腕は問題ないはずだが、元の職場のせいで新しい職場が見つからなかった。本来ならもっと華やかなところで働けるはずだろう。この城は大きさを考えれば華やかかもしれないが、人が来ないからな。なかなか腕前を披露する機会を与えられないのが残念だ。予定されている機会としては殿下の行啓のときくらいだろう。トンネルが開通したらデニス殿の家族を呼んでもいいか。
「女中は……台所女中のヘッダ、イザベル、ヨハンナの三人は料理人補佐という仕事を与えるので、二人の下に付いて働いてほしい」
「「「はい」」」
「一般女中と洗濯女中と皿洗い女中は、仕事の量が片寄らないように、全員を一般女中に統一する。もし分ける必要が出てくればそのときはユリアの指示に従ってくれ」
どれも大変な仕事ではあるが、城が広いだけあって一般女中の仕事が極端に多い。城の中だけではなく庭の掃除なども含まれるからだ。
「旦那様、洗濯女中でなくなるということは、旦那様の汗が染み込んだ下着に顔を埋めてスーハーする役得がなくなるということですか~?」
「何を楽しみにすればよろしいのでしょうか~?」
いきなりおかしな質問をしたのは……やはりカリンナとコリンナか。この二人は双子らしい。
「そんなことをするつもりだったのか?」
「「ダメですか~?」」
「ダメだ」
「それなら直にスーハーさせていただいのですが~」
「股間を重点的に~」
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